2020年もお世話になりました

 今年の大晦日は掃除に明け暮れている。テレビを処分しているので、今夜はゆっくりと部屋の片付けをおこなうだろう。
 先ほど脚立を借りて、16年前にこの部屋にすんで以来届かなかった天井の窓(開閉不能)の周りに溜まった埃や砂などを綺麗にすることが出来た。狭い部屋だが天井だけは高く、一番高い所はざっと測って4メートル30センチはある。だから自分の身長を引いたとしてもまあまあの高所作業となった。狭い部屋で折りたたみ式の梯子を伸ばすのに難儀した。しかし、長年出来なかった作業が出来て満足だ!これから、随分片付いたロフトに段ボールを追加で7箱分運搬しなければならない。箱に入れたまま運搬することは不可能なので、一度それぞれ全てを取り出し、ロフトの上でもう一度入れなければならないという非常に面倒な作業である。お陰で、連日良い運動になっている。昨日はこれも念願のハンガーラックを自作し一昨日ペンキを塗った木材に補助金具で固定し、壁に穴を空けることなく、壁際に広く衣類などを掛けることが出来るようになった。これは大満足だ!網戸の張り替えも初めておこなった。粗大ゴミを12点出し、デスクと椅子に新しいパソコンを設置。年明けにはさらに粗大ゴミを4、5点ほど出したいところである。

 1月に新しいカーテンが届く。今のカーテンは20年ほど使っているが、長さが少し足らず、幅は長すぎてサイズが合わない物をずっと使い続けてきた。それでも気にはしなかったがレースが3年ほど前からポロポロと粉のように繊維が落ちてしまうので、しばらく引っ越すことをやめた決断により買い替えることに。2月までには全てが終わり部屋が激変しているだろう。

 
 2020年は、世の中が大変な一年でした。さまざまなものが今までと違う動き方をしたと思います。そのうねりの中でそれぞれに過ごさなければならなかった一年です。1980年代というのは、バブルの影響などであらゆる面で元気な時代だったと思います。当時まだ子供だった私は、その時代の社会を肌で感じておりませんでしたが、お金のことを抜きにしても、自由で人間味があり良い時代であったと思います。もう一度あのような時代に戻ることは不可能ですが、あの元気さと人間らしさに今あらためて惹かれる思いがいたします。私自身も今の時代の影響を受けておりますので、次に向けての「何か」を考えながら情報発信していく必要があると感じます。

 まだまだ大変な状況は続きますが、人間の可能性と力を信じて、もっと元気に楽しさを見つけながら真剣に今を生き抜いて行きたいと思います。間もなく年を越えますが、皆さまも良いお年をお迎えください。


2021年01月11日(月/成人の日)『抜刀術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


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2021年1月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-31(Thu)
 

2020年最後の講習

 今日で2020年最後の講習が終わりました。今年は開講以来初となる二ヶ月間の休講に見舞われましたが、その間にBABジャパンから第二弾となるDVDを出させて頂くことが出来ましたし、解説動画などこれまで頻繁に行ってこなかった動画配信をおこなうキッカケにもなりました。その影響でWEB動画「かざあな。抜刀術編」が世界的に広がり、海外の方との連絡が増え、今後の活動に向けての可能性が広がって参りました。来年はおそらく今年以上に予測不能な活動展開になるものと思われます。

 その中で活動の軸となっているGold Castle 殺陣&剣術スクールでは、自粛再開後新たな生徒達との出会いがあり、多くの方が体験参加というよりは、入会を前提にお越し頂いている雰囲気でした。年齢層の幅が広く、クラス分けをせず一緒におこなっていることがこの教室の特徴でもあり、それぞれにとっての刺激になっているものと思われます。

 最近は生徒達の視線を受けながら、「このような視線を受けるに値する指導が出来ているのか…」と考えさせられることもありますが、私としては不器用ながらも準備した言葉ではなく、その時に感じたことをその時の言葉でお伝えすることが適切であると感じております。それは、生の現場であり、同じ空気感だからこそ成立しているものだと思います。これが、映像や書籍となりますとそのようにはなりませんので言葉に重きを置かなくてはならなくなります。

 今日はご夫婦で殺陣クラスに体験参加頂きました。お二人とも熱心に取り組まれ、とても喜んで下さいました。 お二人とも武道の経験がお有りですので、剣術や杖術もきっと興味を持って下さると思います。

 生徒達も今年一年色々なことがあったと思います。今まで当たり前だと思っていたことが突然適わなくなってしまうことの辛さは当事者にしか分らないものでしょう。これからの時代は、そうした変化というものを余儀なくされる時代になるでしょう。もう既にそうなのかもしれませんが、その変化に対してどう向き合っていくのか、何をどのように準備しても想定外の出来事が訪れるものです。ですから、その最悪の状況になったときに、どうあるべきかを覚悟しておくことで、今の生活に対する価値観も見直されてくるでしょうし最悪の選択をしないためにも、その状況を受けて立つ次なる自分というものもイメージしておく必要があります。

 欲は生きていく上でのエネルギーにもなりますが、何かを失ったときの負のエネルギーも大きなものです。ですから何ごとも一辺倒になりすぎずに想定外の状況に対する精神的余力を残せるような想定力を身につけておくことが、これから益々加速化していく現代において必要な備えであります。

 飲食店でも不安は隠せないものが感じられますし、芸術の分野においても大変な状況はまだまだ続きそうです。その全てをマイナスと捉えるのか、何かしらの可能性を求めて今は分らずともその先に繋がるものとして捉えていけるか、同じ行動においても捉え方によりその先は変わってきます。

 あっという間に年が明け、あっという間に次の講習が始まるでしょう。そのあっという間に結構色々なことをやっているんですね。今の出来事、しばらく先の出来事も終わってしまえばあっという間に感じられます。過去もそうですが、苦しい時も楽しいときも全てあっという間の出来事であり、結局は常に今に追われているんですね。だからこそ、そのあっという間に通り過ぎてしまう前の今を大事に生きていかなければ、その先の今を大事にすることは出来ないんですね。

 何はともあれ、2020年は後半の半年が濃密なものとなりました。人との出会いに喜びと感動があり、それが月日の経過とともに育まれて行きます。Gold Castle 殺陣&剣術スクールは八年目を迎えておりますが、未熟講師である私に付いてきて下さり本当に頭が下がる思いです。講習風景は記事を書いている今でもありありと浮かんで来ますし、その成長過程や月日の流れを思い浮かぶと感慨深いものがあります。

 2020年は皆様お世話になりました。2021年もさらに精進して突き進んで行こうと思います。これからも皆様とともに成長し進んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


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2020年12月 武術稽古日程

2021年1月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-28(Mon)
 

2020年は肚で収まる

 本日は戸越体育館にて土曜日としては今年最後の講習をおこないました。
 一ヶ月ぶりに再会した中学一年生のK君の身長が伸びていてビックリ!声変わりはまだの様子ですが、徐々に大人になっていくのを感じます。

 小学四年生のYちゃんも元気よく稽古衣姿で励んでおります。帰りに「よいお年を!」と道場を後にされる姿がなんとも可愛らしいものでした。高校一年生のTちゃんは自粛明けの六月から参加されましたが、最後に丁寧なご挨拶で今年の稽古を終えられました。三年ほど前から若い年代のお子さんが入会されるケースが多くなり、去年も今年も新しい生徒達が増えて参りました。小学五年生から入会を承っておりますが、お仕事(舞台や撮影)などで必要とされるお子さんには体験参加にお越し頂いてから判断させて頂いております。ですが、これまでに四歳~六歳位のお子さんのお母様からのお問い合わせも少なくありません。教室ではクラス分けをしておりませんので、誠に残念ながらお断りさせて頂いております。本気で取り組むのであればその位の歳から始めるのは望ましい事ではありますが、殺陣ではなく武術としての身体の使い方を自然に身につけられるような遊びを交えておこなうときっと伸びると思います。尤も、そこのご縁というのは極めて見つけにくいものだと思いますが…

 今日は講習の中で目は肚(はら)を忘れやすいものであることを実感しました。この肚の感じはヨガであれば瞑想やリラックスした状態であり、私の場合は杖整体操をおこなった際の肚の落ち着きと、心の中にある感情的な雑念が沈殿していったかのような静の状態です。先日の記事にも書きましたが感情の前に肚が変化し煽っているのです。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、からの誘いが肚を変え感情を煽り、それがパターンとして記憶されてしまいます。私はヨガにはそれほど詳しくありませんが、杖整体操を通じて、あの独特の心地よさ(特に相手に操作して頂いたときのビリビリと身体を駆け巡るような流れと目がトロンとなってしまう状態には驚いたものです。※毎回そうはなりませんが)から身体に起きる剛ではなく柔の変化に関心が高まったのだと思います。ここで言う柔とは、柔軟性では無く身体に優しく接することを意味します。トコトン身体を労るようにリラックスして落ち着くところを探すことで、そうでは無かった自分の状態に気がつけます。それが今まで普通だと思っていたことが実はそうでは無かったと気づくわけです。

 すぐに目で追いかけてしまう癖を「キャットアイ」と講習中に名付けましたが、目を忘れる眼を持つことはなかなか難しいことです。私もとうぜん出来ておりません。それは直ぐに誘われてしまい忘れてしまうからです。ですから、肚に眼を付けることが重要であり、今までに無いものを得ていくための必要な要素と言えるでしょう。杖整体操は、身体の調整法としておこなっておりましたが、肚を育てる稽古にもなっているような気がしております。もちろん剛における肚の据え方も重要ですが、柔における肚の落ち着かせ方も重要です。私自身としましては来年はこの部分をより深めていける一年にしたいと考えております。それが自然な流れであると感じておりますので。

 さて、明日はいよいよ今年最後の講習となります。一年の締めくくりを深川スポーツセンター 剣道場でお待ちしております。


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2020-12-27(Sun)
 

体術が進んだ一年

 本日は金山剣術稽古会今年最後の稽古日。戸越体育館にて渡部氏と稽古をおこなう。それぞれ自由に身体の調整から始まり、抜刀術と体術をおこなう。今年一月に構えを省いた抜刀術に取り組み始めたが、四月、五月と外出自粛期間のため、思い切った抜刀が出来ずにいた。それでも四月にDVDの撮影があったので、狭い自室の中でおこなえる技に取り組んだ。まだ身体に入っていない状態での撮影となったが、それなりに部屋の中での感覚は役に立った。

 そして今年も残すところ十日を切り、構えの無い状態からの抜きに関しては当初自分でもどうやっているのか把握できなかったし、抜くのに身体の折り合いがつかないものであった。現在は全ての技に関して構えた状態と殆ど変わらない感覚で抜くことが出来るようになった。それほどこの抜刀術を集中して稽古をしている訳ではないのであるが、稽古というのは不思議なもので、数日経っていても、始めたところで次に進めるのである。勿論むかしはそうではなかったが、杖術、剣術、体術、鍛錬稽古も感覚的に繋がっているということだろう。だからそれぞれを稽古内容に採用している。

 抜刀術の稽古は言わば精神の形でもあり、私など未熟でお恥ずかしい限りであるが、表面的でない部分に何が在るのかを観ていなければならないと思う。それは伝えられるものではないが、私も含めこれからも探究していかなければならない。

 体術に関しては、今年は「蠢動」からの展開が大いに進んだ。蠢動そのものは2019年の4月10日に戸越体育館で稽古を始めた直後に生まれたものであり、技として使えるようになったのは、今年の5月からである。その代表的な技が「独楽落とし」だろう。そして、もう一つは「呼雀」からの展開も進んだ。この呼雀自体は杖を掴まれた際の対応法として、もう三、四年前におこなっていたが、体術に用いたのは今年の七月頃だと思われる。

 その他には小太刀からヒントを得た「引き込み潰し」も未だ止められていない技となった。これは何故だか解らないが何度やっても同じ精度で身体が反応してしまう。伝えるのが難しい技でもあるが、来年はこの崩し方の原理を応用して他の状況にも応用出来ればと思っている。

 今回も最後に三十分近く杖整体操をおこなったが、先週ジックリとおこなったこともあって、左肩甲骨廻りの痛みが軽減されていた。私としては消えてしまっていた鳩尾当たりの太陽神経叢がジワーッと心地良くなる感覚が久しぶりに戻ってきた。深部に響く杖整体操を終えた後は数日間太陽神経叢に種火が灯されたような感じとなり、意識的にそこへ集中すると、ジワーが増してくるのである。これは神経の働きなのか実感の記憶が再現されているのか良く分からないが、肚が落ち着く感じとも言えるので、この火種が消えないよう間を空けすぎずに杖整体操をおこなうことが、来年のテーマでもある「肚」に繋がりそうだ。

 森羅万象には陰と陽が存在し、稽古法にも陰と陽は実に繋がるものである。その導きは身体からの声であり、誘いを誘いと気づける眼の育て方でもある。どこに眼を付けるかということでもあるが、その状態には肚の落ち着きがあってのことであり、感情の前に肚が作っているのである。そのことは実感なくして言葉にならないのであるが、僅かながらも杖整体操の深い導入において今まで気がつかなかった声が聞こえてくるようになった。(実際には声では無く感覚的な導きである)来年はその声がもっと具体的に聞こえるようにこの身体と向き合っていきたい。


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2020-12-24(Thu)
 

今年も皆さま元気に終えることができました!

 昨日火曜日はクラーチ剣術教室今年最後の講習となりました。
 今年はコロナなどで大変一年となりましたが、皆さんほとんど変わらず元気に取り組んで下さいました。自粛明けの六月にYさんが入会され、十二月にはTさんとKさんが一緒に入会されました。一月にはもうお一人参加される予定です。

 外を歩いてみても世間のニュースとは裏腹に、人出の多さに驚きます。今までの外国人が当たり前のようにどこにでも居た頃は、もっと混雑していたのかと思うと、あの頃の混雑具合を忘れかけている自分がいます。あれはあれで異常だったのではないかと思います。人々の生活や暮らしがあるので、簡単に住みよい世の中に全てをシフトしていくことは困難を極めますが、需要を生み出している我々の意識が変わらなければ、そこに合わせた供給は変わりません。その意識をコントロールしているのはメディアであったり、日頃のネットニュース等々です。電車内は殆どの人がうつむき、歩きスマホも自然な光景になりました。そこで培われた意識が世の中の供給に繋がっております。まあ、極端に言えばですが…

 クラーチ剣術教室では、穏やかな時間が流れています。もちろん難しいこともやっておりますので皆さん必死です。ですが、自然光の入る明るい空間で午前中から身体を動かして、今を楽しんで下さる皆さんと時間をともに過ごせていることは私にとっても心の癒やしであり、私の日常から無くしてはならない掛け替えのない時間だと思っています。教室というのは自分でやろうと思えば誰でも出来ますが、ここではそういう訳には参りません。ご縁があって、皆さんの協力とこちらのスタッフの方々のご理解があって続けさせて頂くことが出来ております。温かさに包まれた場所で、スタッフの皆さまとも近い距離感覚でお話が出来るようになりましたし、エントランスやエレベーターで出会う方々とも随分顔見知りになりました。やはり、こうして外に出て直接人と触れあうことの重要さを身に沁みて感じます。人は人と触れあって生きていかなければなりません。そうでなければ育まれないものがあるからです。

 私としても来年はさらなる講師としてのレベルを上げていかなければなりませんが、どのようにバランス良くなっていけるかは想定できておりません。楽しさと笑いと真剣さを兼ね備えた教室として、これからもご縁のあった方々とともに大切な時間を過ごしていきたいと思います。

 今年一年、ありがとうございました。


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2020-12-24(Thu)
 

柚子湯でリラックス

 長い夜も明日からは短くなっていく。明るい日常よ戻ってこい!

 本日は高田馬場にて村田氏と三輪氏と稽古。三輪氏はGold Castleの生徒でもあり一年以上間が空いていた。Gold Castleの生徒で土日が仕事などで通いたくても通えなくなってしまった方は、平日の私の稽古会でも単発でも構わないので、ご連絡頂ければ調整いたします。

 稽古では、杖術、体術、剣術、抜刀術などをおこない、最近私が一番関心のある肚の意識が話題の中心となりながら、さまざまにお伝えしていった。操作技術が備われば、あとは状態を整えること。その状態の一つに肚がある。つい忘れがちになりやすいだけに、忘れずにこれを整えていられるなら、おそらく今までと違うものになると思われる。そのひとつに脚部鍛錬稽古の疲労感の少なさ、呼吸の乱れなさを実感した。今回も意識したがやはり明らかに楽であった。血中酸素量の取り込み量に何らかの影響があるのかもしれない。

 考えてみれば今日で今年の高田馬場での稽古は最後となった。次回は二週間後の1/4(月)となるが、気分的には一ヶ月位間が空くような感じだ。今年お世話になった村田氏とは、心身ともに集中した時間を共有でき、本当に感謝しております。言葉数の少ない方ですが、心が洗われるような気持ちで稽古させていただいております。三輪氏は、また来年もお時間がありましたらご参加お待ちしております。

 早くも12/27(日)の殺陣クラスの体験参加のお申し込みが定員になってしまいました。テレビを処分して一ヶ月以上になりますが全く問題ありません。暗いニュースにウンザリして、もはや見るべきものが何一つ無くなってしまったことから悔いなく処分し、テレビが見られるパソコンをわざわざカスタムでテレビを外し、その分少し性能を上げて購入いたしました。必要以上の情報は心身によくありませんので、変わらない状況で活動が出来るありがたさに感謝しながら、門人の方々や、生徒の皆さまや体験参加にお越し頂く方々とともに、今を熱く真剣に生きていたいと思います。きっと私と同じように思ってらっしゃる方も少なくは無いと思いますので、世の中のさまざまなものに惑わされず、ふつうに生きていければと思います。柚子湯はとっても快適でした!


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2020年12月 武術稽古日程

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2020-12-22(Tue)
 

『抜刀術 特別講習会』のお知らせ

2021年1月11日(月/成人の日) 品川区総合体育館 剣道場にて抜刀術の特別講習会を開催いたします。

居合刀で抜刀術の稽古を集中的におこないたい方や、抜刀術独特の身体感を得るために、二時間抜刀術と納刀法をおこないます。今回は前回に続き構えの無い状態からの抜刀をお伝えする予定です。それに加えて気が付いた「背中からの初動」をお伝えいたします。
(鞘付木刀も可)

この特別講習会では、現在私の稽古としている抜刀術や納刀法をお伝えして参ります。その中から参加者の方々に合った稽古法をお伝えしていきたいと思います。(初心者の方でもおこなえる内容があります)


2019.04.06 抜刀術 特別講習会
(写真はBABジャパン制作による2018年DVD撮影の一コマ)


【開催時間】
12時00分~14時00分 『抜刀術/納刀法』


【会場】
品川区総合体育館 剣道場


【参加費】
講習会 3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「帯・居合刀の有無」(鞘付木刀でも構いません) 
上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
2019年 抜刀術

かざあな。抜刀術編

2020-12-21(Mon)
 

撮影風景

 今年の冬は、銀世界にならなかった昨年に比べ寒くなりそうな予感がしている。都内に住んで17年目となるが、道路に雪が積らなかった年は昨年以外に思い出せない。今年の12月はなんだか寒く感じるので、もしかすると大雪になるかもしれない。既に大雪に見舞われている地域もあるが、都心部も対岸の火事と思わずに交通や何かあったときのシュミレーションはしておいた方が良さそうだ。それにしても今夜も寒い。

 本日の講習は深川スポーツセンターで開催いたしました。昨日おこなった杖術特別講習会が、数日前のような不思議な感覚となっていました。

 講習では、立廻りタイプKの撮影を最後におこないました。スマートフォンをお借りして撮影したものですが、映像を確認後、ホームページの生徒専用ページに掲載するかもしれません。大体25秒位の立廻りですが、今後はこれまでのように、また一から新しい立廻りをおこなうのではなく、手を増やしながら少しずつ変更と追加を行って参ります。ですので、いずれ相当な動きが行えるようになるものと想像いたします。

 みな最初は、動けない状態からスタートいたしますが、私も手を考えるときは下手なところからスタートいたします。そこで、タイミングと、タイミングにふさわしい動きを考え、アングルを決めていきます。これまでは四対一の立廻りが多かったのですが、安定したメンバーでレベルを上げて行くには、二対一でおこなったほうが稽古密度が高まるため、今のようにおこなっております。

 今後は、絡みが斬られる際のアングルも計算して、どの位置にどのように倒れるかまで計算して作り上げたいと思っております。今日お願いした、絡みBが最後に斬られた際の即倒れる計算は、想像取り芯の残心に結びつくものとなりました。このように進んだグループの後を追って、他の生徒の皆さまも励んで頂きたいと思います。

 続く剣術クラスでは、正面斬り、袈裟斬り、斬り上げ、「陰陽之太刀」をおこないました。体験参加二回目のNさんの打太刀を務めましたが、初めての動きにしてはそれぞれの動きの修正力が高く、後ろで見ていたOさんが驚くほどでした。前半におこなった、各種素振りの稽古が、このような型稽古では精度が試されます。それを実感した上で素振りに戻ると、より考えながら稽古がおこなえるものと思われます。出来ないことは嫌なものですが、出来ない体感を得るということは次への道標にもなります。稽古とは、出来ないものを出来るようにして行くものですが、出来たと思っていたものが実は出来ていなかったと知ることも大切です。

 今日は殺陣クラス剣術クラスそれぞれに先週に続き体験参加二回目の方々がお越し頂きました。来年は、殺陣クラスの立廻りのレベルを上げながら、基本的に日曜日の殺陣クラスは誰と組んでもある程度の形にはなるように持って行きたいと思います。時間は掛かると思いますが、出来る方が増えることで、新しい生徒達も自然と覚えやすい環境になっていくものと思われます。殺陣に限らず剣術や杖術でも、ある程度動けて信頼がおけるようになりますと、撮影現場で打太刀や受けをお願いすることになると思いますし、私の教室からそうした方々が出て来て頂くことを心待ちにしております。

 写真は先日の撮影スタジオで撮ったものです。今後もこのような機会が訪れるかもしれませんので、教室で私が撮影する映像も、実際に撮られる感覚を身につけるものとして行っているものです。来年は頑張って4Kカメラを購入いたしますので(笑)皆さんさらに励んで下さることを楽しみにしております。

2020.12.10 イエロースタジオ1
2020.12.10 イエロースタジオ2
2020.12.10 イエロースタジオ3
2020.12.10 イエロースタジオ4
2020.12.10 イエロースタジオ5

撮影内容は、来年情報公開可能となりましたらお知らせいたします。


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2020-12-20(Sun)
 

杖術特別講習会にお越し頂きありがとうございました

 本日は戸越体育館で「杖術 特別講習会」を開催いたしました。
 今回は合気道関係者の方々や、映像を見て興味を持たれた方、その他常連の方々やGold Castleの生徒の皆さまにお越し頂き賑わう講習となりました。お申し込みを頂いた方で、パソコンからのメールが届かない(すぐに返送されてしまう)方も稀にいらっしゃいますので、セキュリティの設定だと思うのですが、どうも返事が無いなぁ…と思われる方は設定を見直された方がよろしいかと思います。

 講習では「繋之型」からおこない、重心の偏りを少なくすることや、左右の配分をゆっくりと移していく為の身体使いなどをお伝えしました。

 続いて「燕打ち」では、杖の旋回を司る手前親指の使い方、さらに膝を抜く際の重心位置などをお伝えしました。

 「流転落とし打ち」では、左手首の使い方と、杖を小さく大きく使うこと。歩の運びと合わせること。全体の調和の中で生生流転の如く変化していきます。

 「片足引き」「呼雀」では、脚部の使い方による浮き身の力を確認。それに対して受けは身体を纏める姿勢で互いに検証いたしました。

 「差し換え奪り」では、全体的な動きの流れ(繋ぎ)の部分を、相手と拍子が合わないようにおこなうことで、始めの呼雀による崩しが、相手にしてみれば最後まで遅れを取った形となります。一見速さだけでおこなっているように見えますが、一つ一つの精度は重要であり、呼雀からの着地は空中で移動しております。

 あらためて、技というのは全ての動きの流れにあり、疎かになっている部分は無いということです。尤も疎かになっている部分に気がつくことで技の精度が高まり、洗練されるものだと思われます。今日最初におこなった「繋之型」では、ゆっくりと足を止めずに動くことが求められますが、この型が技になるのでは無く、動きの質を育てるものとして、流れを掴み、一定に崩さずに動くことが、さまざまなものに関連していきます。そうした眼を育てるという意味でも「繋之型」は、安易な動きに誘われやすいものですので、その誘いが何であるのかを自覚することが、前に進むための第一歩となります。以前夜に撮影した映像がありますので、復習で稽古される方はここにリンクいたします。
https://www.youtube.com/watch?v=oN4Uvz0fZ4c


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2020-12-20(Sun)
 

肚を感じ状態を整えること

 水曜日の金山剣術稽古会では、正面斬りにおける左手の角度に気づきがあった。とても簡単なことであるが長年気がつかないままであった。この日は肚について、誘いの観点から終始しゃべり続けていたように思う。これだけ話したのは久しぶりだろう。

 稽古では、身体から誘われない心に気がつき、日常においては、心から誘われない身体に気がついて行かなければならない。
いずれも肚であり横隔膜の緊張と緩和である。この日の稽古では、鍛錬稽古の蟹と雀で殆ど息が切らさずに説明をおこなっている自分に驚いた。酸素の取り込み量が違うということは以前から感じていたが、じつは普段の稽古でも肚を緊張させていたのである。それが頑張りや、やった感というものだろう。

 「人は肚で変われる」思わずそんなフレーズが頭に浮かんで来たが、肚を感じ肚を整えられればこれまでの自分と決別することが出来るかもしれない。「感情の前に肚がある」ということ。

 この日は、肚の実感がこれまでにないものであり、私としては十分な稽古になった。いろいろな出来事が繋がって気がついて行くのであるが、先日火曜日の打ち合わせでお話ししたことも頭の中に残っていた。大きな前進である。

 木曜日は、先日のイエロースタジオでの撮影から一週間が経ち、身体を酷使したので、結果的に三時間半身体を調整する時間に充てた。この中で新たな調整法を発見し、それが今年の八月に、荷物の運搬中に左肩と左肘を痛めて以来なかなか回復の兆しが見えなかった左肩が今朝起きて随分楽になっていた。これは、下手したら脱臼するかもしれないので注意が必要であるが、脱力した状態で、ポンと微妙な加減で引っ張ってもらうのである。これがなんとも言えず気持ちよく(流れが滞っているからであるが)クラクラと横になりたくなるほど左肩周辺の滞っていた何かが流れたような感じであった。

 この日は、とにかく身体を労うつもりでジンワリと身体がして欲しいことを優先し、大して動いていないつもりであったが、夜に左右の複斜筋が筋肉痛のような痛みに襲われた。こんなに早く筋肉痛になるのか分からないが…

 そして、予定には入れていなかったが杖整体操の実演を映像に撮り、今夜20時に配信予定。(今ちょうど配信スタートしたところである)
https://www.youtube.com/watch?v=zk4-MD3S5Do

 私自身杖整体操の動きを映像で見るのは初めてであるが、あらためて杖整体操は、柔らかくなろうとか、筋を伸ばそうとか、手が付くようにとか頭が付くようにとか目標を定めないことと、頑張らないこと、そして形を決めずに自由に好きなようにやること。心地よさだけを目指して、没頭していけば、副交感神経が優位になり、心身ともに力の抜けた状態を観察できます。それが実は肚の実感を得ていることにも繋がりました。

 杖整体操には、身体だけでなく心にも作用があります。息詰まる日常に追われている方や、自分の心をコントロールすることが難しくなってきた方にとって、心地よさだけを求める杖整体操はおすすめです。杖の無い方は何かの代用品でも構いませんんが、ホームセンターで直径24mm、長さが127cmにカットした丸棒を購入されるといいでしょう。(両端の角だけは、手に当たる部分を優しくするために自分で紙ヤスリをかけないといけません)

 映像では形を見せるためにあまり留まっておりませんが、本来は好きなだけ心地よいところで留まっております。

 さて、明日は12時から戸越体育館剣道場で「杖術 特別講習会」を開催いたします。今回は初参加の方が結構いらっしゃいますので、内容を吟味してお伝えしたいと思っております。お申し込みは明日の午前10時頃まで大丈夫です。それでは明日、お待ちしております。


2020年12月19日(土)「杖術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


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『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年12月 武術稽古日程

2021年1月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-18(Fri)
 

情報化社会が人から奪っていくもの

 本日は午前中に「クラーチ剣術教室」で講習をおこなってきました。以前この教室名を「西洋剣術ですか?」と訊ねられた方がいましたが、「クラーチ溝の口」という高齢者住宅でおこなっていることから、この名前にいたしました。しかし一時間半の内の一時間は杖術をおこない、剣術は三十分となっておりますので、割合的には杖術教室の方が正しいかもしれません。剣術という言葉を使う背景には、武術を始めた当初から感じていた、「剣術」という言葉の認知度を高めたいという思いがあったからです。

 Gold Castle 殺陣&剣術スクールも同じく、剣術を知らない方でも殺陣を通じて知るキッカケになることから、この二つの言葉は必要でした。Gold Castleは、「○○会」や「○○流」とは一線を画すものとして、一般の方が思い浮かぶイメージを払拭するものとして考えました。さらにホームページにはイメージキャラクターに猫の稽古着姿がメインになっておりますので、言葉で多くを説明せずとも、教室名と猫の絵で、サイトに訪れた方々の印象には残りやすいものと思われます。しかし、それだけではただのユルイ教室だと思われてしまいますので、動画などの映像を掲載しバランスをとっております。

 金山剣術稽古会では、少人数でご縁のある方とおこなうものですので、飾ることなく私が剣術稽古をおこなう会としてそのまま名前にいたしました。これで十分だと思っております。

 クラーチ剣術教室に戻りますと、全体的な動きは良くなってきております。長い方は2014年からおこなっておりますので、身体だけでなく心の状態も把握しながらおこなうことが当たり前になるといいでしょう。つまり、周囲に誘われず自らにも誘われず、今の状態における真の問題解決に向けた対応は何なのか。そのことを稽古していくと良いでしょう。「高尚な。」と思われる方は、その「高尚な。」という思いに至る自らの心の状態を考えてみると良いでしょう。そこには誘いがあり、それに従っているのです。

 人生、子供から青年になり、やがて大人になり、壮年からやがて老人という風に人は変遷いたします。その中で、自らが過ごしてきたフィールドがあり、成長を積み重ねていきます。その成長は子供からずっと続いていくものでありたいし、同時にセンスも養って行かなくてはなりません。子供が成長するのは、進学があり、社会に出るための準備が必要だからです。しかし、成長というのはそれだけのためではなく、大人になってからの遙か長い時間をどのように成長していくかが生きていく中では遙かに重要です。その時に、成長を後押しするのは自分しかありません。武術というのは、スポーツのように見せるためのものではなく、身体を通じて自己を掘り下げるものでもあります。即ちそれは大人になってからの学びの場であり、単純な身体使いのための運動ではありません。ですから、うまく動ける事よりも、どこまで自らを深く掘り下げて、それが自然と表に出ているかの方が重要なのです。

 因果を探り、修正を施す。負の誘いから正の誘いを導くように。全ては自分の中にあるのです。

 午後からは出版社のYさんと打ち合わせ。初めてお会いしてからちょうど丸三年。前回の打ち合わせから一年。パワフルなオーラに引き込まれあっという間の三時間半でした。なんというか2012年から書き始めたこのブログは、原稿の下書きだったような、訓練だったような、そんな気がいたします。しかし、その言葉の源泉は身体であり、その身体への実感が稽古なのです。つまり、稽古しかやることがなかった時代を経て、稽古から得たことが全てに繋がってきたということになります。

 情報化社会は心が誘われやすい時代といえます。詐欺のようなあからさまな誘いではないにしても、長期的間接的な誘いは横行しております。それを重々知り尽くしてプロが誘いを掛けておりますので、アマチュアである我々一般人は、情報や情報ツールと距離(間合い)を取らなくては危険です。その結果はご承知の通り今年2020年に起こっておりますが、2021年はさらにその影響が強くなると考えます。それの荒れた海を乗り越えて行くには、誘いを感じる心と、誘いに対する対応を育てておくことです。武術稽古はそれを日々仮のものとして心身から問われるものですが、今の時代を生き延びるには、そうした誘いに対応する状況を日頃から訓練しておくことが必要だと思います。

 情報化社会の恩恵は計り知れませんが、自らの主張や意思・決定を奪っていくものです。皆が同じようになるための社会となってきておりますが、数多の誘いに心身の脆弱化が進行せぬよう、間接的な破滅への誘いは断ち切って行く必要があります。そのことは、もっと先になってより明確になってくるかと思います。

 この社会が誘いを強めることはあっても弱めることは考えられません。誘いとは、相手から掛けられるものもあれば、自分自身で掛かってしまうものもあります。それに対応するには、誘われないための「信頼」を実感することです。不安や焦りは誘いの格好の的です。信頼という型を実感することで、追い込まれたときに本質的に選ぶ道が決まってきます。身体と心は通じておりますので、誘われない身体を手に入れること。もしくは誘われている自分に気が付くこと。その状態の変化を観察できるかどうかがまずは第一歩ではないでしょうか。

 武術稽古の普遍性にはこうしたことが当て嵌まります。


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2020-12-15(Tue)
 

因果関係を改めること

 本日は、プロバイダーに連絡して諸々の不安事項を相談するも、イマイチ要領を得ない回答が続き、徐々に私の語尾が強くなり始め、次第にヒートアップ。(受話器の向こうの雑音が消えシーンと何かが切り替わったようだ)専門用語やアルファベットを言われても分かるはずもない。簡単な疑問をなぜか専門的な話に持って行くので、大人気ないとは思いながらも、またしても熱を上げて話さなければならなくなった。納得するために問い合わせているのに、結局最終的には家を見なければ分かりません。で終わってしまう。それじゃあ、話が進まないでしょう?と言っても、会話が同時に始まると、相手は最後まで自分が言い終わらないと気が済まないタイプの人だったので、前回はゴリラの聞き間違えで互いに大笑いすることが出来た電話対応の人もいたが、今日の人は残念。しかたがないので、回線の開通工事を来年に延期。私もこんなことにエネルギーを使っている場合ではないのに、対応が間違っているものに対しての怒りが込み上げてしまう。このままでは、いろいろと支障をきたすので、武術的にも対応を変えて行かなければならないと感じた。まあ、結局のところ私の想定の甘さと矛先の向け方が目先のものになってしまっていたということだ。これからはこの辺りを変えて行かなければならないだろうなぁ…

 行動の因果関係、情報の因果関係、それらが今の判断に影響してしまう。意識も無意識も結果に出てしまうため、自らの道を乱さないための良質な因果関係で無くてはならない。それは自らが導いてしまうことなので、今の私には修正が必要である。

 午後からは、新しい映像作品の確認とアイデアの模索と下調べ。それに時間を費やしてしまったが、かなり集中して考えることが出来たので、それらのことを整理してお伝えすることができた。

 夜からは高田馬場にて村田氏と稽古。今日は杖術と抜刀術に時間を割いた。村田氏の動きも徐々に馴染んで来たので、今年はあと一回となるが、来年はさらにどのようになっていくのか楽しみである。

 明日は午前中にクラーチ剣術教室へ行き、午後からは出版社のYさんと打ち合わせ。初めてお会いしてから丸三年となる日に、本の取材がおこなわれるとは、夢にも思っておりませんでした。私に出来ることは最善を尽くして参ります。


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2020-12-15(Tue)
 

顔を隠す日常の弊害

 本日は品川区総合体育館剣道場でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。さいきん感じることは子供達の生活においてマスクの着用が定着しているため、全体的に返事というものがなくなっているように感じる。以前の深川スポーツセンターでの講習の際にも小学生の子供達の反応が無く、「はい」も「いいえ」も言えなくなっている。(別段返事を強要していることも、普段からそのように言い聞かせていることもしていないが、目の前の会話に返事が無いことは通常考えられない対応だった)その時は、「学校では、声を出さないように言われているの?」と訊いたが、首を振ったのでどうやら違うらしい。おそらく、マスクで顔を塞いでいるから出す声も小さくなり、そのうち声も出さないことが許される環境になってきているのでは無いかと思われる。

 そのため今日は無感情の子供達に敢えて感情的になって指導をおこなった。おそらくこの七年間の講師経験の中で最も感情的になっただろう。

 そうなると一人称が「俺」となっている自分に気が付きながら、語尾も多少乱暴になりながら、敢えて感情を表に出して私自身の正直な気持ちを伝えた。

 こうした言葉遣いや感情的な指導者は反面教師としてきたが、コロナでおかしな世間になってきているので、感情的になりながらも丁寧な言葉遣いというのは逆に子供達には伝わりにくく、なぜ大人が感情をむき出しにして怒っているのか、そこに理屈だけでは解決しないものがあることを知ってもらいたいという思いでぶつかったのである。

 結果的には場が整い、萎縮させることなく私の対応に付いてきて貰えたと思う。クールに流す事も出来るが、それでは私にとっても子供達にとっても距離が空いたままとなってしまう。感情的に言葉をぶつけるということは、放っておけない状況を生み出すことでもある。逃げるような取って付けたようなフォローはしない。だが、見放すことは絶対に無い。そこだけは裏切ってはならない。

 それにしても世の中の混乱は、人々が余計に作り出してしまっている。既定路線が決まっている以上、幾ら抗ったところでその流れになって行く。そのことが分かっているか分かっていないかでその人の持っているものが測れてしまう。結局のところ良きも悪きも自分次第ということになる。


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2020-12-14(Mon)
 

暗闇に灯す明かり

 本日土曜日は、午前中家を出る前にパソコンを確認したところ、未明にUMIちゃんから新たに制作をお願いした動画の第1稿が届いておりました。時間が無く、1回しか確認できませんでしたが、帰宅後改めて確認。私の無茶ぶりなイメージにきっと苦労されたことだと思います。説得力のある映像というのは、プロの目で見なければ分からないものがあり、その辺を知らずにお願いしたものですから、素材を探すのにきっと苦労されたことだと思います。UMIちゃんと呼んでいるのは親しみを込めて呼ばせていただいておりますが、本当はそういう風に呼べる方では無いと分かっております。しかし、一度決めてしまったものですから、これからも親しみを込めてUMIちゃんと呼ばせて頂くことをお許しください!

 本日の講習は戸越体育館剣道場にて杖術クラスと殺陣基礎クラスをおこないました。
 杖術クラスでは生徒のHさんが百回生となられ、お手紙と記念のプレゼントをお渡しいたしました。お仕事で来られない週もありますが、粘り強く続けられ百回を迎えることが出来ました。昨年辺りから動きが変わり、その動きとともに雰囲気も変わってきました。抜刀術も後方突きなどは右手で抜かず重心と左半身で抜くことが出来るようになりました。来年は居合刀で稽古されるとさらに上達されると思います。これからもよろしくお願いいたします!

 年末年始の各一週間は「尚武堂」でセールをやっていると思いますので、居合刀の購入など考えておられる方はWEBサイトで確認してみると宜しいかと思います。
https://shop.shobudo.jp/

 講習では十歳のYちゃんが「四方突き」を覚えました。特に三つ目の足を入れ替えながら杖を立てたのちに突く動きは、私が傍に居ると悩み始めてしまったので、Wさんの傍へ行って頂き、のびのびとWさんから教わりあっという間に覚えました。天真爛漫なYちゃんでも私が傍に居ると緊張してしまうのかもしれません。それでも自由に自ら研究していろいろ試していますので、私はそれ良しとしてドンドン採用しています。それが今はYちゃんにとっては一番重要な事だからです。

 今日は皆さんにもお伝えいたしましたが、動きの中で自らの身体の各部分を観察しながら、さまざまに試してみることです。そのなかで実感を通して採用・不採用となるものが感じられます。Yちゃんのようにその目的の中で自らの発想を私に提案するぐらいのつもりでおこないますと、身体に対する興味と感動はこれまでと比べものにならないものになるでしょう。

 今日はお陰で私も「呼雀」による杖の引き合いで、昔おこなっていた骨盤角度の整え方で下体が下方向に押し付けられる働きを試みることが出来ました。これは自らの質量が高まったような状態になりますので、引き合いに対してかなり強くなりました。これは運動会の綱引きで試すとかなり強いのではないかと思います。

 殺陣基礎クラスでは、体験参加の方が三名お越し頂き、先の杖術クラスよりも多い人数となりました。それぞれに剣の翻し方やその足運びなどをジックリおこなっていただきました。Sさん親子も楽しんで稽古されておりました。Mくんはどうやら斬られる方が好きみたいですので、これからも楽しみにしております。

 講習後は、殺陣しか知らない体験参加の方々に杖術や体術を少し体感していただきました。杖術は身体全体を流動的に動かすものですから、デスクワークによる姿勢の固まりを解消して行くには、杖術は動きそのものに興味を持って頂けるものですので、気が付いたら姿勢も良くなっていた、可動域が向上した、ということになっていきます。

 これからもいろいろな方々とのご縁を通じて今を感じられる、感じていたいと思える時間を過ごしていきたいと思います。
 明日は、15時00分~17時00分品川区総合体育館 剣道場でおこないます。今年も残り半月近くに迫ってきましたので、怪我無く良い締めくくりに繋げていきたいものです。明日もみなさま、元気で明るい時間を過ごしましょう!


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2020-12-13(Sun)
 

記憶に残る撮影現場

 昨日は、横浜市都筑区にあるイエロースタジオでとある映像作品の撮影に行って来ました。

 このような現場というのはとても久しぶりで、2000年に映画監督の中田秀夫さんからお声を掛けて頂き「ラストシーン」という映画撮影のため巣鴨のウィークリーマンションを一ヶ月間借りて日活撮影所へ通っていた日々を思い出します。

 あれから二十年経ちましたが、昨日の現場でも打ち合わせで事前にお会いした松田監督、撮影の野澤さん、プロデューサーの下田さん、現場では照明さん、メイクさん、制作スタッフの方々、そしてクライアントの皆様方の思いが集結した時間を過ごさせて頂きました。松田監督と撮影の野澤さんの存在感と呼吸が軽妙でありながらとてもすばらしいものでした。

 私の方は、演武協力に「かざあな」でもお世話になった青木さんと、往復の送迎や現場のアシスタントとして渡部氏にご協力をいただきました。

 撮影は16時頃から20時30分ぐらいで予定よりも30分ほど早く終える事が出来ました。(午前から午後に掛けては別のパートで女性剣士役の方が撮影をおこなわれておりました)大きなスタジオで12月とはいえ照明を浴びますと顔から汗が噴き出てしまいます。私は汗をかきやすい体質なので何度も何度も汗を拭いてもらい水を持ってきて下さり、周りには常に三人ぐらいの女性が大きなノートなどで扇いで風を送って下さいました。思わず「これは勘違いしてしまいそうですね。」とスタジオ内に笑いが起きましたが、全ては作品のために全員が一致団結しているので、そのすべての時間が非日常的であり、それは私自身もそうなのですが、意義ある作品の制作に携われていることの喜びを感じました。

 その意義ある部分についてはプロデューサーからお伝えいただいたのですが、ご縁の中でこれからも今を生きていたいと思います。良い経験をさせていただきありがとうございました。


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2020-12-11(Fri)
 

表面的な稽古は表面的な対応を生む

 紅葉鮮やかな文庫の森公園。ここは戸越体育館の向かいにある公園で、管理が行き届いておりいつも綺麗に整備されている。ここを戸越公園だと思っている方が結構いるかもしれない。

 本日の金山剣術稽古会では、明日の撮影でおこなう杖術、剣術、抜刀術を確認。尤もふだん稽古しているので別段時間を割いて行うこともないが、杖術「十一之型」では足の捌き方が自然と変わっていたので、「足の裏がそうさせたのかもしれない」とその瞬間に思ったが、おそらく地に足を付け過ぎてしまうことの違和感がこれまで以上に感じられるようになったのだろう。

 剣術の「連続切り返し」では、流れ落ちる水と一緒に動くのではなくて、流れ落ちる水の少し先を先導していくつもりで動くと、内部干渉が少なくなり動きが滑らかになった。つまり「身体を割って使う感覚」だと思う。特に背中は纏めて動きやすいため、そこに誤った実感を感じ、それが正解だと思い込んでしまうのである。否、その時までそれが正解だったのだろう。つまり新しく得たものがその時その瞬間の正解でもあり、身体の納得である。しかし当然、次なる正解を求めて行かなければ成長はしない。つまり全てにおいて、それが正解であり全てであるということは無い。だから身体の勉強になり、心に得ていくものがある。

 速く動くためには、身体の動きと動きの干渉を少なくするための割れが必要になる。この「割れ」とは、甲野先生が以前著書でも書かれていたと思いますが、その割れと関係があるのかは私のレベルでは解りませんが、実感としては、割って使うことで、その分手続きにおける時間配分を分配することができ、抵抗が少なく滑らかかつ精度を保って動けるものだと思われる。

 そうした「割れ」の使い方が、連続切り返し四回で確認できた。今日は六回、八回とやってみたが、それを割って使うには至難であり、六回ぐらいであれば何れできるようになるかもしれない

 今日は先日気が付いた背中を使った杖の打ち込みや突きを再確認した。あらためて、力を抜いて使うことで、この働きは採用に値するものであると判断した。剣術も抜刀術も同様に、重心と、慣性と、緩みが、始終一致の調和感覚の中で行われている。これが私のこれまでの稽古から探ってきたものであるが、実感というものの質をまだまだ変えていかなければならないし、そこに少しずつ気づきが得られるようになってきた。

 来週の火曜日はF社のYさんと打ち合わせ。初めてお会いした日から丁度丸三年。この偶然には私の希望日の返信メールをいただいて気が付きました。常にお忙し仕方で、私の日常とは生きているスピードが違い過ぎる方ですが、私はYさんと偶然知り合うことができて本当に運がよかったと思いますし、どこかそれは必然だったとも思っています。長きに渡り連絡を交わしてきましたので、私としてはこれまでずっと一緒にやってきた戦友のような感覚ですが、これから本当の戦友になります。

 明日は横浜にあるスタジオで撮影です。監督やプロデューサーの方の期待も感じておりますので、明日は関わった皆さんが喜べる一日になることを願っております。


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2020-12-09(Wed)
 

諸々ご連絡をいただく

 「かざあな。抜刀術編」の再生数がもうすぐ125万回となる。これを撮影したのは2018年の2月で、配信したのは2019年の7月である。今年の7月上旬までは5~7万回ぐらいだったと思うが、そこから突如として世界に広がっていった。

 鬼滅の刃というアニメの映画が大ヒットしているらしいが、まだそれほど私の教室には問い合わせが入っていない。対象年齢が低いからなのか、コロナの影響なのか不明であるが、時間差を置いて問い合わせが殺到して来るかもしれない。

 今日は第二弾となる粗大ゴミ四点を搬出。前回は十二点だったのですぐに終わったが、よくまあこれだけのものが狭い部屋に入っていたなぁと信じられない思いである。室内を見た感じさほど変わっていないような気もするが、年末年始は徹底的にやる予定。

 明後日の撮影の香盤表などプロデューサーに送っていただき、集合時間などを確認。みなさんそれぞれの専門家が一つの目的に向かって終結する感じが懐かしい。

 さて、本日火曜日は午前中に「クラーチ剣術教室」に行ってきました。今日は全員参加の十名。今年になって人数が増えてきましたので、教室の雰囲気も、まるで人様の教室に入り込んでしまったような緊張感があります。

 今日は思わず難しい内容になってしまいましたので、次回はもう少し簡単でありながら少しだけ難しいものをやろうと思います。(そこが一番難しいところですが…)

 先週小太刀をやっていただいたWさんの回復が思ったより早く、今回は皆さんと同じように稽古されておりました。骨密度が高いのかもしれませんね。

 深夜にF社のYさんから連絡が入り、来週辺り本の打ち合わせを行う予定。約一年ぶりの再会となりますので、積る話で終わってしまわないように気をつけようと思います。


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2020-12-09(Wed)
 

2021年1月 武術稽古日程


1月04日 月曜日 金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分         
         19時30分~21時30分
         新宿スポーツセンター 第二武道場


1月05日 火曜日 クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         

1月06日 水曜日 金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場
       

1月09日 土曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分
         戸越体育館 剣道場 


1月10日 日曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         15時00分~17時00分         
         品川区総合体育館 剣道場
                 

1月11日 月曜日 抜刀術 特別講習会
         12時00分~14時00分
         品川区総合体育館 剣道場 


1月12日 火曜日 クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
 
1月13日 水曜日 金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場
       

1月16日 土曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分
         戸越体育館 剣道場 


1月17日 日曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 剣道場


1月18日 月曜日 金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分         
         19時30分~21時30分(この時間帯は中止となりました)
         新宿スポーツセンター 第二武道場


1月19日 火曜日 クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
 
1月20日 水曜日 金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場


1月23日 土曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         15時30分~17時00分
         戸越体育館 剣道場 


1月24日 日曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時00分~14時00分         
         品川区総合体育館 剣道場
         

1月26日 火曜日 クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口


1月27日 水曜日 金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場


1月30日 土曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分        
         15時30分~17時00分
         戸越体育館 剣道場


1月31日 日曜日 Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 剣道場





 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【 新宿スポーツセンターでの稽古時間 】
◇(月曜日)17時00分~19時00分
毎月第四月曜日は休館日のためお休みとなります。
(第四月曜日が祝日の場合は翌火曜日がお休みです)


【 戸越体育館での稽古時間 】
◇(水曜日)12時00分~14時00分 


完全予約制ですのでお早めに御連絡下さい。
前月までに御予約の入っていない日はお休みとなる場合が御座います。
お申し込みは金山剣術稽古会のサイト
https://www.kanayama-kenjutsu.com より御連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

2020-12-08(Tue)
 

忙しい実感はないのだが…

 それにしても師走に入ってから日々の時間に猶予が無くなってきた。この程度でこんな具合だと、他に仕事が入ってきたらどうなるのだろうかと心配になってしまう。そのために一週間前にパソコンを買い換え、デスクと椅子を新調した。掃除機は関係ないが毎日使っている。

 明後日は粗大ゴミの第二弾を搬出。すでに部屋の中には置いていないので景色は変わらないが、次に向かうことが出来る。穴が空いた網戸の張り替えや、カーテンの新調、ロフトの整理に第三弾の粗大ゴミの段取り。ハンガーラックの自作に、壁の掃除。長年放置していたものをおこなわなければ次への始動がままならない。これが忙しい要因という訳ではないが、空いた時間はこれに費やしている。

 明後日は、とあるスタジオで撮影がおこなわれる。先日打ち合わせをおこなったが、当初抜刀術のみの台本だったが、杖術に剣術も少しおこなうことになった。大手広告代理店が入った仕事なので、私としても久しぶりというかほぼ初めての経験になるだろう。こうした御依頼は滅多にないものなので、前回は2014年におこなった日信工業さんのプロモーション活動にご協力させていただいたことがあったが、長野にある工場の本社や、新潟の工場、栃木のテストコース、そしてインドネシアなどでお仕事を頂いたことがあった。こうした御依頼には私が昔役者として映画の現場やテレビ、舞台などの経験をしてきたことが大きい。現場の経験というのは本番中の出来事だけでは無く、暗黙のルールであったり、そうした雰囲気の経験が大きい。付き人時代には、さまざまな打ち合わせや出版社の記念パーティーなどに行かせて頂いたこともあったし、事務所に大手出版社の社長さんやテレビに出ている人、または監督や脚本家の方々であったり、そのような方々としょっちゅうお会いしていた時代であった。

 これからもどのような御依頼が入ってくるか分からないが、私に出来ることで今の私がやるべきことであればそれは有り難くお受けしたい。明後日の撮影が成功するために準備と連絡に抜かりが無いようにしたい。

 今夜は高田馬場にて村田氏と稽古。
 自分でしゃべりながら気が付いたことは、足首と重心の偏りの関係性。さらに普段よく言っていることであるが、膝から下が垂直であること。そのための姿勢の変化。

 杖術で早速気づきがあった。打ち込みや突きで背中を使うということ。これはとうぜん昔からさまざまに試してきたことであるが、今日は稽古開始直後から「もしかして、身体が微かにそれをやっているのではないか…」という気がして、完全静止と、身体に任せたいつもの実感とで比べみると、微かにではあるが無意識的にやっているような感じがあった。そこで今度はほんの少しだけ意識的に操作してやってみようと背中を使ったところ、これが以外に悪くない。しばらく身体に馴染ませたところで、いままで通りの打ち込みや突きをおこなったが、もうそれは違和感へと変わってしまった。だが、これは日を改めて再検討する必要があり、もしかすると元の方が良かったという可能性も捨てきれない。

 しかしながら、力の伝え方というものを最近は自然と考えるようになった。今はそれが背中であり、初動であり、余韻である。状況に応じてそれらは異なってくるが、自然に目がそこへ向かうようになったのは自動運転的な気づきの流れに入っていけるので、今後は背中や足の裏などから導かれてくるものがあるように思う。

 体術稽古もいろいろとやった。
 あらためて人の自然な反応をうやむやにしてしまう方角や方向の組み合わせの不思議さに体術の不思議さをみる。力加減、左右の加減、腰の具合、方向、等々…

 説明しようとすると説明が出来ない。だから自分で技を掛けて、身体の動きを実況するようにお伝えする。私程度のレベルで恐縮であるが、出来るようになるということは、その時その瞬間の体の自然な判断にあり、そこに細やかな計算が働いているのであるが、それは意識的に間に合うような考えには到底及ばない処理能力なのだと思われる。だから出来るときは出来る感じがあり、そこの感じに合わせて動くのである。それをおこないながら自らの体の動きを観察し、自分でやっていることに自分が教えてもらっている。

 今日もジックリと観察しながら稽古が出来た。この背中の使い方に今後確信が持てれば次回12/19(土)の杖術特別講習会でお伝えしようかとも考えているが、それをおこなうには、これを実感できるようになる伝え方を模索しなければならない。これが身につけば、杖術の稽古をしながら体術における力の通し方にも繋がってくるだろう。


2020年12月19日(土)「杖術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


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『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-08(Tue)
 

品川区団体登録にご協力いただきました皆様ありがとうございました!

 昨日は盛り沢山な一日だった。
 早朝から家を出て、昼間まである場所で時間を過ごし、午後からはGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習。講習後は生徒のKくんとともに品川区の団体登録の更新手続き。帰宅後は外に走りに行き、再帰宅後は滞っていた宿題の提出。それからメールの返信などをおこない3時に就寝。しかし、今日はいつ以来かわすれてしまった程の快眠で心地よく起きられた。そのため今日は昼から一日が始まった。

 さて、昨日の講習では、品川区総合体育館にて賑わう講習となりました。
 殺陣クラスでは、立廻りタイプKを最後に撮影いたしました。撮影と言いましても、生徒のスマートフォンをお借りして撮影したもので、それぞれに転送して確認していただいていると思います。

 この立廻りは、自粛明けの今年6月から新たに行っているもので、タイプKとタイプJの二種類があります。それらを隔週ごとに殺陣クラスではおこなっておりますが、最後まで通しで行える生徒も増えてきました。今後は絡み役の動きをもう少し工夫していかなければなりませんが、きっとそれぞれの生徒達にとって喜んで頂けるものに仕上がっていくと想像しております。

 昨日の講習ではタイプK、序盤の芯の手の払い方など、以前に比べて良くなりました。あとはアングルの調整や、絡みの時間の使い方により間をあわせるための演出などが必要になりますが、このまま進めていけば皆さん出来るようになると思います。

 剣術クラスでは、基礎的な正面斬りや袈裟斬りをおこない、生徒達の集中度合いが高かったので、しばらくそのまま時間を割いてお伝えいたしました。なんと言いますか、昨日の空間は、生徒達それぞれの意識の共鳴が良い具合に自己を観る雰囲気を作り出し、それは私がそれぞれに回って指導していく中で感じたものです。

 最後は、久しぶりに「受け流し」をおこないました。新しい生徒も増えていますので、初めての生徒達もいらっしゃったと思いますが、それぞれ真剣に取り組んでおりました。Sさん親子のM君は、柄を握る手の内の握り替えが自然に出来ておりました。以前大人の生徒でもこの部分に苦労された方がいましたので、たいへん驚きました。そんなに複雑なものではないのですが、手足が付くといろいろな誘いにより出来なくなってしまうものですが、興味の中で純粋に観たものが同じように出来たのでしょう。お子さまの能力の素晴らしいところです。

 講習後は生徒のK君と一緒に品川区の団体登録手続きの更新をおこないました。私にとってはK君に協力して頂くことに感慨深いものがあり、彼にお願いしたのですが、あらためて思うことは、人のご縁というのはその時には分からないものであり、月日が流れて思いもよらぬ展開に導かれていくという不思議さがあります。

 これで再び二年間品川区の団体登録が完了いたしました。(正確には、希望したパスワードを変更しなければなりませんが)ご協力いただいた全ての皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます!


2020年12月19日(土)「杖術 特別講習会」(お申し込み受付中)

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2020年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-07(Mon)
 

やりたいことは生きていくために必要なこと

 自分のやりたかっとことを仕事に出来ているかと言えば答えはNOである。そもそも武術を始めようとして始めたのでは無く、知らぬ間に私をある団体に引き入れるための算段が進められており、全ては私にとって優遇された状態から始まった。

 とうぜん最初から出来るはずも無く、それを期待されて誘われたとも思えない。考えられることは、いろいろな人との関わりの中で信頼されていた部分があったのだと思う。「○○一のお人好し」とまで言われていたので。(○○は私の住んでいる最寄り駅を指します)

 私はその見知らぬ人からの誘いを悩まずに了承した。それは、その時期に自分の人生が解らなくなっていたことも大いに関係していたであろう。人間関係の事などで苦しみ、なにかに没頭していなければ危ない状態であった。

 しかし初めて参加した2009年4月26日の印象は今でもハッキリと覚えている。初めて触った杖や木刀(模造等も触ったかもしれないが)その時の今まで感じたことの無い心地よさ、それは今の言葉で言えば、身体というか身体観が合っていたとしか思えないような何故だか解らないが夢中になってしまうものだった。身体がそうなのだからとうぜん心も感動的な実感の中で、出来ても出来なくても、勝手に頭がそのことを考え始め出すのであった。これは、その日から今に至るまでずっとそうなのである。「なぜ自分はこの事に夢中になるのだろうか?他にもやるべきことがあるはずなのに、気がついたらいつもこの事ばかりを考えている。なんでだ?」それはもう歩きながらも勝手に組太刀の順番と、その打太刀、仕太刀の動きをずっと勝手に手が動きながらやっているのである。だから、八ヶ月後の12月に師範とポルトガルに行き長年学んでいる向こうのお弟子さん達に覚えた組太刀を身振り手振りでお伝えしていた。この夢中になる動機が解らず、なにかで演じるためとかそのような話も当時はあったが、私にとってはあまり関心の無いことで、結局、師範が会の代表と揉めて去って行き、残された私は師範代としてその後一年近く指導をしながら自らも稽古をしていた。

 結局誘われた会には三年半ほど在籍していたことになる。ここまではこれまでの記事でも何度か書いてきたことだが、この先をもう少し書くと、それから三ヶ月か四ヶ月程して、とりあえず私が居ないと困るので、私のスケジュールは私の自由にしていいので一度稽古に来てくれということで、参加したのである。

 これまで週に二回は稽古に参加し、指導もしていた私が三ヶ月以上間を空けていたのでとうぜん雰囲気は変わっている。事件は稽古後に起きた。

 「今後の企画のことについて車座になって打ち合わせをしよう。」と会の代表が言うので、会員が帰られた後、私を含めた男四人が恵比寿にある道場の床に車座になった。

 突然、場の雰囲気が変わり私を追及する時間となり、「それ来たか。」と思いながら、私の性格上言った言わないのような事に言葉を挟む恥は出来ない。その数ヶ月間の怒りが溜まっていたのであろう、私はその怒りを聴く分には別段問題にしていなかったが、何かの時に備え靴下を脱いだ。それを左側に座っていた、プロレス興行の司会や用心棒の仕事もやっている役者のN氏が察知した。右には会員では無いが他流で何かと要領のいいH氏がいた。三十分近く私を責めるための首尾良く練られた時間が実行されていた。私はただ、決められたスケジュール通りに動くことが肉体的にも精神的にも限界が来ており、直接は言えなかったが、その人が人間的に付いていけなくなり、そこを辞めると言って三ヶ月以上行かなかっただけである。かなり苦しい時間であったが、私が聴いた話と違う内容になっていたので、そこについてようやく私も言葉を発すると、なんとも書くのに形容しがたい笑い方で否定された。その笑いを見た瞬間に私は立ち上がって走ってその道場に置いてある杖を手に取った。ほぼ無心で動いたのであるが。咄嗟に木刀は取り返しが付かないことになると思ったことは覚えている。そのまま走って神棚がある畳の上に逃げる相手の足を思いっきり強く打った。そこで二人から取り押さえられたが、再び笑ったので、それを振りほどき杖は奪われたので、座っていた畳の上座の奥へ退いていた相手の顔面へ蹴りを入れたのであるが羽交い締めにされたため鼻先で足の裏が届かなかった。

 「何やってるんですか…」と寂しい声で私に言ったH氏の声のトーンは今でも耳に残っている。Nさんは驚いていたが黙ったままであった。「これでようやく、この場から去ることが出来る。そしてもう二度と関わることは無くなった。」そう思いながら靴下を履き、後ろから一人私に命一杯の罵声を浴び続ける人が居たが、逆に「俺はこんなところにいたのか…」と反省するには十分な声だった。

 数年後その現場にいたNさんから突然電話が入り、「金山君。今さっき俺も○○会を辞めたよ。あの時、なんで君があんな風に去って行ったのか分からないけど、でも君の気持ちは良く分かるよ。」もうその言葉で十分だった。それ以来Nさんとは連絡を交わしていないが、幸せに暮らしていることと思う。お子さんも大きくなられたことだろう。二人で大きな公園の脇で組太刀稽古して、帰りに居酒屋で飲んだ記憶も残っている。

 だが、ここまで書いたのは、私が武術を始めて、別段やりたいことを仕事にするつもりで始めたのではないが、今はやりたいことが仕事になっている。だから、当時の会の代表には私を優遇して下さったことに大変感謝しており、それがなければ今の私は存在せず、どう生きていたのか想像もつかない。

 だから、あれから年月が過ぎ叩いたことのお詫びをこちらのブログではありますが、申し訳ありませんでしたとこの場を借りてお詫び申し上げます。人は一面で判断してしまうことが多く、そこにさまざまな争いが生まれますが、ただあの時の私は苦しかった。それだけ自分に正直に真剣に生きていたいと思っていたのです。縁の繋ぎ渡しとして、その瞬間に恨んだこともいつか納得出来るものとして、いつまでもそこに振り返らずに、前へ前へと進んでいかなければなりません。あれから私も成長しましたし、状況も変わってきました。多くの方への感謝と同時に、今の時代、その次の時代に向けて生き方を模索していかなければなりません。慕われることで責任を感じますので、本来であればこうした記事を書くべきでは無いのかもしれませんが、私にとって武術と出会った事に対する感謝として思い返す切っ掛けがありました。

 さて、(いつも普通に講習内容に入っていきますが、国語力がないのでご容赦下さい。)本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは戸越体育館でおこないました。わざわざいつも書かなくてもいいと思われる出だしの言葉ですが、多少なりとも検索ワードに引っ掛かればと地道な事をやっております。今夜はなんでもカミングアウトしそうな勢いですが、気をつけて書いていきます。

 剣術クラスでは、抜刀術と納刀法をおこないました。抜刀はあらためて鞘と刀が真っ直ぐに抜けなければなりませんし、何気ない初動というのは、ただゆっくり動くものとは異質であり、その何気なさからコントラストを明確にしない抜きを目指していかなければなりません。これは構えを省いたことでようやくそのことに気がつきました。もちろんまだ気が付いただけで実践は出来ておりませんが、そういうものがあるという予感はありますので、その何気ない気配というものを、無心といえば良く聞く言葉ですが、無意識に委ねること、即ち意識を無くすことが無心なのかもしれません。ですが意識を無くすことは不可能に近いため、その意識を別のものにすり替えておこなうことになっていくのかもしれません。そうなると、いま書いたことは甲野先生の現在の術理に関連している心法の働きということになってしまいます。

 人はみな普段日常の中で実は凄い動きをやっているのですが、それがそのシチュエーションでは当たり前のことなので別段何も感じないのです。ただ痒いと思ったところを掻くのは実にさりげなく自動的に行っているのです。笑う瞬間、怒る瞬間、その状態の入り方というのは自然で淀みが無いのです。

 それらは、目的が違うところにあるからで、タイミングとか速さとか力感とかを考える必要が無いから出来てしまうのです。しかし、武術の動きに関しては、タイミング。速さ。力感。そこから入ってしまうので、どうしても何気なさが出なくなってしまうのです。ですから、私としては、考えなくても出来るまでの精度が上がったときに、痒いところを掻くように動くことが無心に近づいた動きなのでは無いかと思うのです。このことは万事に共通することなのかもしれませんね。

 殺陣基礎クラスでは、今日はこの曜日としては珍しい方々が参加され、Gさんが正規受講生となられました。相手を付けた動きが多くなってしまいましたが、皆さん集中して取り組んで下さいました。私としても次の殺陣基礎クラスでおこなう内容が見つかりましたので、次回は剣を翻す動きをお伝えしようと思います。

 今夜は早く寝る予定でしたが、こんな時間になってしまいました。新しいキーボードも少し慣れてきました。これから風呂に入って就寝いたします。明日は15時から品川区総合体育館 剣道場でお待ちしております!


 最後に書き忘れておりましたが、生きていて何時どんな出会いが飛び込んでくるか誰にも分かりません。人生の苦しい時に武術と出会い、離れて一人の時間を過ごした事で、今は連日いろいろな方と出会えています。感謝と感動の日々、気が付けばやりたいことが仕事と呼べるものになっていました。そのことに関わった全ての方々に本当に感謝しております。


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2020年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-06(Sun)
 

その先を見据えて今を生きる

 新しいパソコンを使って見て、あらためて情報の多さに驚いてしまう。Yahoo!やGoogleやEdgeなどIEはもうさすがに使わないが、今後も慣れてきた頃に新しいものが登場してくるだろう。とにかく情報の押しつけはシェアの奪い合いであり、人々はそれに依存させられ習慣化させられてしまう。人生の時間を奪われている。だから自分にとって必要なものだけをシステム化していかなくてはならない。

 大きな画面で影像を見ると、撮影した機材によっての差が大きく感じられ4Kの画質だとその差が歴然としてくる。WEB動画でかざあな三部作を配信しているが、いまのパソコンで確認しても画質の見劣りを一切感じない。これには撮影してくださった尾崎誠さんに感謝いたします。音楽に関してはTAMTAMのMariさんとTakaさんのお力で本当に素晴らしい仕上がりになりました。新しいパソコンのではパイオニアのスピーカーとウーハーが付いているので、これまでのノートパソコンとは比べものにならない音質で聴くことが出来ます。

 さて、昨夜は夜から甲野先生のところで稽古。体術、剣術、小太刀などさまざまにおこないました。身体というのはその人の世界の中で手順というか手がかりのようなものが発見されるのですが、その世界というのは次元のようなもので、その次元でなければ気づかないもの、整えられないものがあり、稽古というのはその稽古そのものを通じて新たな世界、新たな次元に踏み入って行くことだと思うのです。

 先生との稽古では、その見えている世界の違いを感じながらも、その全体像の中で得ていくものはとても大きな道標となっております。以前に比べ先生との稽古で会話が成り立つようになったことは、多少なりとも私の世界も以前と比べて変わってきたからだと思います。日常の何気ないことの積み重ねがいつしか己を変えていくことになると思いますし、それ以外に変わることは出来ないのかもしれません。人は習慣化の中で余力を残し沢山のことを日々おこなっています。その習慣をどのように変えていけるか。依存もあれば思い込みもある。自らを省みる時間も必要である。急がば回れとは、そのような事に対する諫めです。

 いま私は、週の内五日は稽古や講習会の日々を送っておりますが、休日というのは基本的に無くて、滞っていた作業や必要なものの発注や受け取り支払いなど、家に入られる日に充てております。そのほか買い出しや、パソコン作業であっという間に時間は過ぎていってしまいます。尤もこれが自分の事で無ければストレスに苛まれてしまいますが、全てが自分の事であり、やりたいことに関したものなのでストレスというものはあまり感じていないと思います。今思い返せば。アルバイト時代も、同じように考えておりました。自分のやりたいことのために今考えて出来る事の中から選び抜いて、時間と職種と勤務先を考慮した中で働いているのであり、その仕事内容に不満があったとしても、自分で選んだベストな選択なので、その時間をストレスにしないためのアイデアを考えておりましたが、ストレスはやはり溜まるものでした。ですが、人生環境が変わってすぐに自分も変えられるはずはないので、絶対に腐るまいと、自分の中でのやるべき事はシッカリと守りながら、その先の人生に進んだときにそれがすぐに活きてくるように、そのことはずっと意識しておりました。その当時はよく凌いで来たと思いますし、その中でいかに笑えるか、楽しい環境作りというものを心がけておりました。全てはその先の自分のために。

 武術と出会って十一年、教室を初めて七年、慌ただしく濃密な日々に感謝しております。年数にしてみれば浅いものですが、私はそれを隠さずに言ってきましたし、そのために濃い日々を課してきました。しかし、この道に入ってから進むほどに、まだまだ濃い日々にして行かなければならないことも解るようになりました。さまざまな生活のバランスの中で破綻せず習慣を実働の中で作っていきながら、整理しより能率性を高めていかなければなりません。今はそのために生活環境を変えておりますが、時代の変化と需要に応じて、これからも変化し続けて行かなくてはならないと思っています。

 今日は戸越体育館で渡部氏と柳澤氏と稽古。昨夜は終電で帰り3時過ぎに寝たため、今日の稽古は早出無しの定刻通りとなった。しかしそれでも家を出る時刻が遅くなってしまい、最終手段として五反田からタクシーに乗って戸越体育館前まで向かった。生憎国道の流れが悪く赤信号が続いたため、開始時刻を五分過ぎてしまった。私は基本的に遅刻をしないための保険をかけているのであるが、今日はそれでも間に合わなくて申し訳なかった。連日就寝時間が3時を回っていたので、改めなければならないと書いているこの瞬間もすでに2時30分を回っている。明日は貴重な休養日であるが、粗大ゴミ第二弾の搬出用意と、書類提出物の記入、企画影像の打ち合わせと、別件の撮影の件についての連絡、夕方からはA先生のところで身体を観ていただき、その後は諸々日用品などの購入、メールのお返事など、そして滞っていた勉強の宿題も提出しなければならない。例えるなら、稽古のある日はさまざまな拳銃を撃ちまくり、稽古のない日は分解してメンテナンスし、弾を全て補充しているようなものである。撃ち続けるためには、メンテナンスと弾の補充が欠かせない。だから休養日と入っても滅多に純粋な休養日は訪れない。あの四月五月の頃が懐かしい。

 とにかく、生きている以上、今は駄目でもいつか必ず何事かが訪れるので、その瞬間を逃さないためにも、その先を見据えて環境に潰されない自分を構築していかなければならない。あまりに酷いところはすぐに辞めるべきであるが、そういう判断力も含め自己マネージメント力というのは運もあるが日々の在り方にある。どこかに希望はある!


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2020年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-03(Thu)
 

新しいパソコンで最初の記事

 今日から十二月。師走となりました。昨日は新しいパソコンが到着し、このブログが書けているということは無事にセットアップが完了いたしました。説明書を見ながらパソコン自体が丁寧に音声案内とともに進めてくれるので、私のような時代遅れでも一人で十分に対応できました。

 まだまだ、慣れるまではいろいろな事に手間が掛かってしまいますので、昨日はセットアップで疲れたので。後は少しずつ能率良く作業できるようにシステム化していこうと思います。ノートパソコンからデスクトップに変更したので、これまでの画面より二倍以上大きくなったのは良いのですが、明るさを抑えなければ目が疲れてしまいます。また、キーボードの感度が良すぎてミスタッチが多くなってしまいます。慣れるまでが大変ですが、それだけ優しく操作しなければならないということでしょう。これまでは。カタカタカタ(エンターキー)トーン!という感じでやってましたので直していかなければなりません。(もうここまで書いた時点でかなり苦労している…)

 昨夜は深夜に稽古着を手洗いしていたところで甲野先生からご連絡を頂きしばらく稽古モードに。甲野先生とは電話だけでも十分な稽古になります。COVID19関連によるお話も伺ったりしながら全国を駆け巡っておられる甲野先生はまさに「師走」だなあと、いや先生は年中師走の忙しさだと思うのでした。

 そして本日は「クラーチ剣術教室」のため早朝から出発。昨夜は3時に寝たので行きの電車ではウトウト気持ちよくなりながら寝過ごさないように着きました。

 講習では、今日からYさんが一時間半のフルコースを受けられることになり、「後方突き」や「逆手納刀」などをお伝えいたしました。左手首を骨折されたWさんは右手で出来る小太刀を行っていただきました。最近はみなさんの熱が以前にも増して強く感じられます。目新しい技でなくとも、基礎的な動きの中にある発見に喜びが見出せるようになったと感じます。

 あらためてこうした剣術や杖術における稽古というのは身体のバランスを整えるものであり、それは筋肉であったり、重心であったり、緊張と緩和であったり、さまざまなバランスを整える効果があります。しかし、始めは誰もがバランスがバラバラになっている状態ですので。全てを考えながら崩れたバランスの中で動かなければなりません。その中で一つずつ、「あの動きが気持ちよかった!」「あの感触をもう一度!」という感じになっていきますと、それはバランスを整える方向に身体が導いてくれてますので、自ずと整っていきます。導きが良ければ結果は自ずと自ずと付いてくるものです。ですから身体に目を向けて、いや、耳を向けて、うん…目と耳を向けて(私は最近鼻も使っている場合があります)自分の身体を他人様のように感じながら気を使い、丁寧に接していく感じでおこなうとまた違った発見があり、感動的なものです。

 講習後はレストランで皆さんとお食事。新しく入会されるTさんとKさんもご一緒になって賑やかな食卓になりました。今は食卓も距離を置かなければならない決まりがありまのすので、コロナが収束し、皆さんと一つのテーブルで食事が出来る日を心待ちにしております。今はゲストも呼べませんので、世の中的に、特に日本は、早くコロナ以上の盛り上がりに移行していただきたいと思います。

 今夜は松聲館で甲野先生と稽古です。気がつけば一ヶ月以上間が空いておりました。こういう場合は得てして新たな発見が訪れますので身体の導きに任せその時間を感じたいと思います。


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甲野善紀先生からの紹介文

2020-12-01(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1990年
高校から実業団まで5年間ボクシングに専念する

1999年
中田秀夫監督との出会いにより映画に出演。上京後モデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2010年
甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務める

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンDVD
『古武術は速い』指導・監修

2020年
BABジャパンDVD
『古武術は美しい』指導・監修

2021年
「日本公認会計士協会(JICPA)」プロモーションビデオ出演

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