失敗させて貰えるありがたさ

 7/20に発売された第二弾のDVD【古武術は美しい】のAmazonでの価格が現在4.084円となっています。発売後しばらくは定価の5.500円となっておりましたが、タイミング的には今がお勧めです。私は追加で出版社の方から直接購入させていただきました。私から直接お買い求めになられる生徒や門人の方は4.500円とさせていただいておりますので、現時点(14時30分)ではAmazonの方がお安く購入できます。


 さて、昨日の金山剣術稽古会の稽古では、抜刀術と体術「独楽落とし」「案山子落とし」を重点的におこなった。
 そのなかで、独楽落としに関しては一昨日に解った自らも独楽になっておこなうことで、相手がなぜだか分からない内に、回転させられ、腰が抜けるように倒れてしまう。これは、受けを務めていただいた渡部氏に私の気配を感じたら全力で抵抗して頂くようにおこなっているので、自らが独楽になることに気づかなかった時は、工夫されて止められてしまっていた。それまで、コロンと倒せていたものが、全く倒せなくなってしまうと、「やはりぬか喜びか」と落胆してしまうのであるが、自らも独楽になる身体の使い方の感覚を得てからは、今のところ工夫された受け方でもほぼ全て倒せるようにはなった。これが、ただ普通に立っているだけだと、(もちろんわざと受けをとるつもりなど微塵も無く)フワッと凄まじい反転速度で倒されてしまう。渡部氏は、私の受けを長年務めて下さっているので、この独楽落としもある程度は理解しており、私も実際にそれを受けてみたところ、普通に立っている状態が、圧を感じることなく、嫌な力も受けずに、しかし何故だかわからない力で反転させられ、腰砕けに仰向けに倒されてしまう。急激に脱力させられてしまうような倒れ方に、しばらく「倒されているのに、なぜこんなに気持ちがいいのか…?」杖整体操で相手に引っ張ってもらう感覚に近い身体の気持ちよさに、しばらく倒れたまままどろんでいたくなる程である。

 次に、「案山子落とし」をおこなったが、「これはもう止められないだろう」とこれまでの稽古の中で渡部氏を何度も崩してきたので、数回おこなうだけにしようと思っていたが、渡部氏が身体の整え方を工夫し、これまで蠢動を掛けてもらったり崩しにくく受けて頂いたのであるが、それよりも遥かに強力になり、簡単に崩せていた案山子落しがまるで駄目になってしまった。

 渡部氏の受けも、下体に重りがぶら下がっているようにして、それが相手の動き出しに対して、誘われること無く浮かされないようになっている。こうした心理的な感覚をさまざまに私に教えてくださるので、私としても体術稽古が大いに進むのである。そして、受けが強力になっても、私としては自分がそれを乗り越えることで技と呼べるものに近づけるので、大変有り難く、お互いに技を生み出せる瞬間を待ち望むように、互いがベストを尽くして掛かるか掛からないかを検証しているので、さまざまな事を隠さずに何度も失敗させてもらえるのである。これが出来る稽古環境と言うのは絶対に重要といえる。

 これまで楽に潰せていた案山子落しが全く利かなくなり、一旦「蠢動による振り飛ばし」に目先を変えた。
 すると、渡部氏の蠢動の掛け方も、精度が上がってきているので、互いに蠢動を掛けた状態では一歩も動かすことが出来なくなっていた。「うーん、おかしいなぁ…以前は相手に蠢動を掛けてもらっていても、簡単に振り飛ばすことが出来ていたのに…」落胆しながら、体術稽古を終えようとしたが、フト微かな望みに縋るように、もう一度試してみたのである。

 技の検証を色々と試みると、これまでおこなっていたことを忘れてしまうことも多々あり、その中で思い出したのは、動き出しの静けさである。それを思い出し試みたところ、これまでの抵抗の強さ、力みが嘘のように消え、動き出しから抵抗が強くなる前に、私が弱くならずに相手をこれまで一歩も動かせなかったのが振り飛ばせるようになったのであった。

 「ああ!そうだったな!!」大事な事を忘れていたのであった。蠢動にはDVDでもお伝えしているが「弱所散助」(じゃくしょさんじょ)の働きがあり、相手との力が加わったときに、身体の弱いところにより力は通らなくなってしまうのであるが、蠢動をかけることで、その弱い部分への力を散らすように動き続けることが出来るのである。それを、おこなうには静かな動き出しが大事であり、蠢動をかけていても、速く動きすぎてしまっては、弱所散助の働きが得られないのである。これは、相手が普通に頑張っていれば、それほど意識しなくとも振り飛ばせるのであるが、相手も蠢動を用いてこれに対処してきた場合は、より動き出しを丁寧におこなわなければならない。あらためて、DVDでも目的を説明しているが「蠢動による振り飛ばし」は、蠢動の精度を高める稽古として重要であると再認識した。

 そしてさらに、その動き出しの感覚を掴んだところで先ほど何度やっても崩せなかった「案山子落とし」を試みたのである。
 すると、先ほどとはうって変わって崩せるようになった。これには気持ちも高ぶったが、どうして出来なくなったのかがハッキリと解ったのである。

 それは、蠢動を用いた「独楽落とし」が、私がいま最も興味のある崩し方として取り組んでいるが、この技はこれまで蠢動の特性にあるようにゆっくと動き出すものではなく、接触部を滑らせるように、相手を如何に連れて行けるかがポイントであるが、ある程度の自然な速さが必要になってくる。おそらくその感覚が、案山子落としや、振り飛ばしに残っていたため、今まで苦にせず出来ていたものが突然出来なくなってしまったのである。

 そのことが解っただけでも非常に大きなものがあった。蠢動は、誰にでもその身体の変化を検証できるものであるが、それを技として用いるには、とても微妙で精度を求められるものがあり簡単ではない。しかしそれは、蠢動に関わらず、技と言うものの精妙さというものの一部を私が体感を持って知ったということなのだろう。今後もまだまだ、気がつかなければならない事が沢山あるが、感謝すべきは、そうした道程がお膳立てされているかのようにそこにあり、必ず問題が訪れ、しかし、何らかの方法でその日の問いを解決させて貰えていることである。金山剣術稽古会は、私にとって武術というものの源泉の場であるが、今後も少人数で失敗が出来る環境を残しながら、失敗しないものを身につけていこうと思っている。


2020年8月09日(日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

2020年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-31(Fri)
 

独楽落としの進展

 深夜2時に迫ろうとしているため、今夜は簡潔に記したい。

 本日水曜日は戸越体育館で渡部氏と柳澤氏と稽古をおこなった。

 まず、蠢動による「独楽落とし」これに大きな進展があった。私も色々なやり方を試みてきたが、「自らも独楽になるということ」これが、今までで最も相手を崩せる働きが実感出来た。これまでにも体を開きながらおこなうことは色々と試みてみたが、技が通る瞬間と言うのは似て非なる部分にあるのだとあらためて知る事になった。渡部氏に強力に受けていただくと、これまでは出来たり出来なかったりであったが、自らも独楽になるという感覚でこれを行ったときに、今までの嫌な強引さが消え、軽く早く自然と腰から抜けるように崩せるようになった。何度も確認したのち、柳澤氏にも受けていただく。受けていただいた感想では、どうやら私がおこなっている動きが同じように相手にも伝わり、何故だか分からない内に崩されてしまうというものであった。これは私も渡部氏にやり方をお伝えし、自分で受けてみて、スコンと仰向けに倒された瞬間、しばらくそのままでいたいほどの感激が訪れた。蠢動、接触技法、脚部と腰の回転、それらが上手く合わさったときに、なんだか気づかぬうちに転倒してしまっている。それは、痛みや衝撃を感じるようなものではなく、生徒のTさんがアトラクションに乗っているような感覚です。と言っていたように、倒されても楽しく感じるものである。今後は、この「独楽落とし」の精度を高めながら技に入る時間を短くし、何気なくおこなえるものとして身につけなければならない。

 剣術では、正面斬りの脚部の移動法に変更があった。正確には以前の手続きに戻した。これは、自粛期間中に自宅で気づいた慣性に引かれる残り身の運用法であったが、その方向が移動のために使うものではなく、剣圧を高めるものでなくてはならないので、自宅でおこなう素振りと、道場で相手と打ち合う稽古により、その違いを確認することが出来た。Gold Castleの講習で一度、六月にこれをお伝えしているので、これを訂正しなければならない。

 「反し突き」については、下段からの両手の出し方により剣に重さが掛けやすくなった。あらためて下段の構えの角度と言うのは意味のあるものであると納得。

 今夜は、ここまでとしたい。明日の稽古で再度「独楽落とし」や、その他諸々に研究課題が残っている。これから風呂に入って寝なければならない。しかし、独楽落としは不思議である。


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2020-07-30(Thu)
 

前に進むということ

 本日火曜日は「クラーチ剣術教室」に行って参りました。傘を差すほどの雨には降られませんでしたが、昨夜補強した雪駄の滑り止めの具合も良い感じでした。

 講習では、いつもと趣を変えまして浮きを掛けるという脚部の使い方を椅子に座って解りやすいようにお伝えいたしました。とうぜん、殆どの方は「?」となってしまいますが、普段行っている体操の意味を感じていただけるように、このような身体の使い方もありますよ、という感じで色々と試していただきました。

 最後の剣を使っての講習では、「鹿威し」(ししおどし)という、相手の木刀に刃筋を合わせて打ち下ろす稽古法がありますが、今回は、当てることを目的とせず、当てても当たらなくても「誘われないで振る」ということを目的におこなっていただきました。

 これがなかなか難しく、何度も同じ事をお伝えしてもつい当てることに意識が向い、それを直ぐに繰り返そうとしてしまうものです。ですので、一人で剣を振り下ろす場合の、振る前と、振った後の自らの状態を確認する時間を作ってください。とお伝えし、何度かその状態を確認して頂いた後、再び相手に剣を真っ直ぐ差し出してもらい、剣を振ってもらいます。そこで、どのような違いがあるのかを感じ取って頂きたいのですが、ここに目を向けるという事が実は難しいのだという事が分りました。これが「誘われる状態」でもあり、分ってはいるもののそれに対する意識が他にある。ということになってしまうのです。

 これをやっていて、「ああ、詐欺に引っ掛かるというのは、これに似た意識なのかもしれないなと…状況が変われば、簡単に気がつける事でも、その誘いに意識が向かないのだろう。これは、現在のコロナでもそうであるが、誘いの中で人々の状況判断が、平時と異なり、すでに誘われてしまっていることに気づかず、一所懸命になってしまう。だからこそ、今の自分がどうであるかという意識を失わずに点検する習慣が武術の稽古であるならば、例え誰が相手であろうともお伝えしなければそれは嘘である。」と思ったのでした。

 それは心苦しいお伝えにもなる場合がありますが、心と向き合うには、みずからの本心が炙り出されてしまうものです。そういう意味では、世話人を務めて下さっているOさんの動きには誘いに対する変化は少ないものがありましたし、状態を観察するという事に重要性も感じ取っていただいておりました。この誘いは様々にありますし、世の中の全てが誘いといっても過言ではないかと思います。それに対してどのように対応すべきかは、誘いに乗ってしまってからの状況判断ではなく、誘いに乗らない自らの心の規矩とでもいいましょうか、そうした自省と自己観察の経験からなる心身の状態から判断していくことが最善であると考えます。

 つまりは、出来るか出来ないか、取り組むか諦めるかは、本人の心にある本心がどこにあるかということでもありますので、それをお伝えしていくことが未熟講師の私ですが武術と名のつくものをおこなっている者としては嘘はつけません。

 しかし、私もこれからのことを考えますと、それはきっと私自身が先にこうしようと思わなくても、自然と状況とそれに伴う誘いの中で冷静に判断し、新たなこれからの姿というものになっていくような感じもしております。歳をとるごとに人は変らなくなってしまうものですが、変わらなくて良い部分と変わらなくてはいけない部分(成長しなければならない部分として)がありますので、基本と定められたものをいつまでやっても伸びない稽古法と同じように、私も今の自分というもの(基本的な部分)を疑って、次への何かに向けて前に進んで行きたいと思っております。


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甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-29(Wed)
 

それなりにこなした月曜日

 久し振りの日常録。自粛期間中はほぼ日常録を書いていたので、なんだか懐かしく感じる。

 今日は、9月の全講習日程と稽古日程を掲載し、スポーツ安全保険の加入を済ませ、作務衣を注文し、木刀を五本手入れし、雨用の雪駄が滑りやすいので、牛革を貼り付けた。朴歯の片減り対策の革であるが今回初めて雪駄に使ってみた。明日も微妙な天候なので朝から履いて行くつもり。

 作務衣は毎年一年で厚手か薄手のもの二種類しか来ていないので、いつも薄手のものはだいたい一年でヨレヨレとなるため道衣下として次の役目に移行する。厚手のものは同じようなものが二着あり、何度か穴が開いたりしたがまだまだ数年はもつだろう。考えてみれば、デパートなどで服を買うとか靴を買うという事が人生で必要なくなった。作務衣はネットで同じものが買えるし、下駄や雪駄は三軒茶屋に行きつけの履物屋さんがある。

 ネットで買った作務衣も最初の何着かは、店舗を持たない代理店のようなところをネットで検索して買っていたのであるが、ある時、品物名を直接検索したところ、元の製造会社のサイトに行き着き値段が半値以下だったことにショックを受けた。それ以来、一気に纏め買いをして、数年間は購入しなくても済むようになった。

 木刀は、私が使っているものや講習で貸し出し用に使っているものなど、ヒビやささくれが入っているのでヤスリで削り最後にタップリと油を塗った。五本あったのでそれなりに時間が掛かってしまったが、貸し出し用の木刀もそろそろ買い換えのタイミングが近づいて来た。

 雨用の雪駄はこれもネットで買い続けているのであるが、高齢の方にはお勧め出来ません。歩くと底が直ぐに磨り減ってしまい、タイルやマンホールなどの上では普通の重心で歩くと必ず滑ってしまいますので、転倒のリスクがとても高いと思われます。私は滑っても勝手に足が動くので大丈夫ですが、それでも滑る瞬間と言うのは人に見られたくないものですから、履き続けて何年も経ちましたが、自宅にある牛革を適当なサイズにカットして、裏底に貼り付けました。
 
 ホームページからのお問い合わせは、6月の頃よりは少し減少傾向となり、やはり連日の感染者数の発表が影響していると思われます。しかし今日は小学生のお母様からご連絡をいただきましたが、まだ一年生ということで残念ながらお断りさせていただきました。このように親御様からのお問い合わせが増えてきたことは喜ばしいことです。考えて見ますと、ホームページのマスコットキャラクターも猫の師弟が剣を振ってますので、お子様向けのサイトと思われてしまう可能性が高いですね(笑)。これは全く意図していなかったことですが、当時は生徒であり売れっ子イラストレーターの山本祥子さんにこの絵を依頼して、ホームページにそれまでの写真と入れ替えたことでホームページのアクセスが三倍に跳ね上がりそのまま数年間維持しておりました。現在は集計方法が変わったのかアクセス数はある日を境に五分の一程となりましたが、お問い合わせは継続しておりますので、現在のように新たな生徒とのご縁が続いております。

 アクセスと言えば、先日からYouTubeに配信している「かざあな。抜刀術編」の数字が伸び続けている。今までは短期間でこのような事が起こったが、おそらくこのまま推移して行くだろう。他の映像にも影響し始めているので、どこまで伸びていくのか今はチョット予測が付かない。その他中国の方からも解説動画の翻訳をしたいという申し出があり、これはどうなるのか分からないが、これはこれで割り切って行かなければならない。

 目立つようになると誹謗中傷など、仕事によってはそれが日常の中で苦しめられている人もいると思われますが、そこに見るのは、その言葉ではなく、その相手の心が映し出されたものとして受け止めますと、内容はともかくとして、それが出来てしまう心の存在というものに、さまざまな要因が積もったものとして、現代における悪癖の習慣として、何事においても順にバランスがとられているのでしょう。

 かつてはどこのトイレにも同じような落書きが書かれてありましたが、今は必要ありませんからね。経済だけでなく、心の不満も上手く循環させて世の中は回っておりますので、必要なものと不必要なものを嗅ぎ分けて現代は生き抜いて行かなければなりません。だからこそ、日々直接人と会い身体を通じて情報を交わす武術稽古というのは対応力の修練でもありますから、今の世の中を生き抜いて行くためにも必要なのです。


2020年8月09日(日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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金山剣術稽古会

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2020年9月 武術稽古日程

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2020-07-28(Tue)
 

2020年9月 武術稽古日程


9月01日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
            
9月03日 木曜日  金山剣術稽古会
         14時00分~16時00分
         新宿スポーツセンター 第二武道場
         

9月05日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分         
         15時30分~17時00分         
         戸越体育館 剣道場


9月06日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時00分~14時00分         
         品川区総合体育館 剣道場         
         15時00分~17時00分         
         品川区総合体育館 柔道場


9月07日 月曜日  金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分
         19時30分~21時30分
         新宿スポーツセンター 第二武道場


9月08日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
 
9月09日 水曜日  金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場
       

9月10日 木曜日  金山剣術稽古会
         14時00分~16時00分
         新宿スポーツセンター 第二武道場


9月12日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分         
         戸越体育館 剣道場


9月13日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 剣道場


9月15日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
 
9月16日 水曜日  金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場
       

9月17日 木曜日  金山剣術稽古会
         14時00分~16時00分
         新宿スポーツセンター 第二武道場


9月19日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分
         15時30分~17時00分
         戸越体育館 剣道場 


9月20日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時00分~14時00分         
         15時00分~17時00分
         品川区総合体育館 柔道場


9月21日 月曜日  杖術 特別講習会
         12時00分~14時00分
         品川区総合体育館 剣道場


9月26日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分
         戸越体育館 剣道場        
         

9月27日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 剣道場


9月29日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
 
9月30日 水曜日  金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場
       




 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【 新宿スポーツセンターでの稽古時間 】
◇(月曜日)17時00分~19時00分/19時30分~21時30分
毎月第四月曜日は休館日のためお休みとなります。
(第四月曜日が祝日の場合は翌火曜日がお休みです)
◇(木曜日/毎週)14時00分~16時00分 


【 戸越体育館での稽古時間 】
◇(水曜日/隔週)12時00分~14時00分 


完全予約制ですのでお早めに御連絡下さい。
前月までに御予約の入っていない日はお休みとなる場合が御座います。
お申し込みは金山剣術稽古会のサイト
https://www.kanayama-kenjutsu.com より御連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

2020-07-27(Mon)
 

稽古は常に旬であれ

 今日は青空が出たりスコールのような雨が降ったりの一日でしたが、運良く外を歩いていて降られる事はありませんでした。

 7月最後の講習は深川スポーツセンターでおこないました。6月は第二週目から再開し全て文京区で開催いたしましたが、7月は18日(土)の戸越体育館を除いて、計六回深川スポーツセンターで開催いたしました。8月からは品川区での開催が増えて行きますが、今後の深川スポーツセンターでの開催頻度は8月が三回(6コマ)、9月、10月それぞれ二回ずつ(4コマ)を予定しております。

 さて、本日の殺陣クラスでは、四組の親御様がご見学され、深川スポーツセンターは二階からベンチに座ったまま、講習風景を眺めることがことが出来ます。久しぶりに中学生になったK君がお越しになり、どうやら身長がお母様を抜いたそうです。数ヶ月ぶりの殺陣でしたが、動きの合間の雰囲気の作り方が上手で、なかなか教え難いところを良く観て自分の動きに取り入れております。

 お父様と講習に励まれるM君も、今日は少し複雑な動きをおこなっていただきましたが、最後まで集中して付いて来る事が出来ました。胴斬りの残心の形が綺麗なので、焦らず丁寧にお伝えすることが出来れば、親御様も驚かれる動きが見せられる日が来るかもしれません。こうした喜びは、事務作業から指導までの全てを一人でやっているから想いが強くなるもので、最初の連絡から全てが始まりそれからの出来事の全てが一入なんですね。

 体験三回目のM君は今日武道具一式全てを揃えていただきました。きっとご自身の武道具が手に入ったことで益々意欲が高まるのではないかと思われます。周囲に一気に追いつこうとせず、自分の中で出来るようになったことを一つずつ確認出来るようになれば、自ずと動けるようになってきます。

 そして、S君は小学五年生からお越し頂いておりますが、気がつけばもう中学二年生。身長も伸び、稽古着も似合っております。二年ぐらい前の講習風景の写真を見ると成長の変化に驚きます。今日初めて見た字の綺麗さに驚かされました。それは単に綺麗と言うだけでなく、どういう書き方でこの文字になったのかと想像すると、「恐れ入りました。」と言いたくなるような精神が伺えるものでした。

 中学三年生のK君も塾との両立で欠かさずに参加いただいております。今日はそうした若い生徒達が多く、活気溢れる雰囲気のなか私も自然と笑顔が絶えない時間となりました。若い女性陣も増えて参りましたので、これからの清々しく真剣だからこそ起こる笑いの中で、皆で作り上げた雰囲気を育て、それを皆で大事にして行ける教室でありたいと思っております。

 大人組も負けじと頑張っております。動ければ年齢は関係ありませんので、その日の生徒達を見てグループを決めておりますが、場合によっては動ける人、リードが出来る人を一人その組に入って頂いてバランスを取ることもおこなっております。

 関西からお越しいただいたKさんや、疲れた状態でも追加受講で参加して下さっている方々、特に今月は追加受講の生徒が多くいらっしゃいました。追加受講料は一回1.000円ですから、お月謝も6.000円と参加しやすい金額とさせていただいておりますので、週に一度だけでなく週に二度、あるいは一日に二コマと熱心な方ほど身体はそれに応えてくれるものです。もちろん無理しての参加は意味がありませんので、それぞれ皆様のご判断にお任せしております。ちなみに今月は受講回数10回の生徒が三名いらっしゃいました。殺陣クラス、剣術クラス、杖術クラス、それぞれをおこなっておりますので、なかなか進んでいないと思っていても、実はそうとうな情報量を身体は吸収しております。自在に動ける身体、対応力が養われる身体、得物が変わりさまざまな動きでも、身体の流儀は一つなので、そこに混乱は起こりません。まったく違う習い事を同時にやってしまいますと、この切り替えと言うのが実は双方にとってマイナスの感覚であり、身体の相性というものがあるので、床を蹴る武道と床を蹴ることを戒めている武術とでは、その一部分だけを切り取ってみても絶対に相成れないものです。手首の使い方でも相成れないものがありますので、身体は動きの中で整ってくるものですが、どう整っていいのか常に混乱したまま改善されないという状況に陥ってしまうものです。色々な武道を一人で教えている人よりは、専門的にその道を追究されている人から学んだ方が、解釈のレベルが全然違うものと思われます。

 杖術クラスでは、W受講の生徒も多く殺陣クラスで頭と身体を使った分、開始早々生徒達の反応が弱くなってきたのを感じました。また、割り合い難しく無い内容のものでも、場の空気感と言うのがありまして、これによってなぜだか分らないけど出来なくなってしまうということが稀に起こってしまいます。こうした目には見えない匂いもない音にも無い空気の魔というのが、私自身が誘い込んだものでもありますので、ここはシッカリと受け止めて今後の講習内容の組み方とその場での対応としての想定も立てておかなくてはなりません。私はカリキュラムというものを一切立てませんので、その時の旬をお伝えすることが、生徒の意欲を搔き立てるものだと自らの体験でもありますので、やはり旬のものが無ければ駄目であると痛感いたしました。そのためには、私自身が日々の稽古の中で、真摯に向きあって行かなくてはなりません。

 カリキュラムは、やった感を充実させるためのものに成り代わってしまうため、本来の目的である身体の感覚を導き出すことが難しくなってしまいます。感覚を導き出すためには興味からなる意欲が無ければ感じ取ることが出来ません。予定調和のカリキュラムは、終れば出来たということになってしまうと思いますので、身体と言うのは出来たというものがありませんので、常に今の現状を更新し続けて行かなければ停滞となってしまいます。カリキュラムを守ってしまいますと、それを変える事に躊躇が生まれます。カリキュラムと言うのは完全なものではなく、それは進化し続けて行かなければ停滞し、興味も意欲も削がれてしまいます。これは別に私の思想ではなく、現実的な身体からのサインに目を向けられるか無視するかという観点から、大きな差が生まれてしまうことを意味します。

 私が毎週火曜日におこなっている「クラーチ剣術教室」でも、カリキュラムを作らず、その日の雰囲気を見て感じ、何をやろうかと寸前で決めております。勿論そのためには、全てを自分で決められるものがあるかに関わりますが、来月で六年を迎える高齢者の皆さんの教室が今でも意欲的に飽きずに続いているというのは、恐らくというか絶対にカリキュラムが無いからこそであり、意欲が続くことで、自然に動けるようになってきました。

 とはいっても、全てをその場で決めるという事ではなく、最低限必要なものは毎回行うようにしております、Gold Castleで言えば、脚部鍛練稽古であり、クラーチ剣術教室で言えば、杖を使っての体操です。蟹と雀をおこなうことで、大腰筋を養い腰を落とした際の姿勢の作り方が自然と出来るようになってきます。

 次回土曜日は戸越体育館での開催です。会場をお間違えにならないようにお気をつけてお越し下さい。
 本日も皆様、お越しいただきありがとうございました!


2020年8月09日(日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


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『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-27(Mon)
 

いろいろな出会い

 本日土曜日は、深川スポーツセンターにて講習をおこないました。

 殺陣基礎クラスでは、生徒のYさんのご紹介で10歳の甥御さんが参加されました。先日は7歳のお子様の親御さんからご連絡を頂いたのですが、これまでの経験から基本的には小学五年生以上で、どうしても本人が興味があって一度だけでも体験してみたいという場合は、連絡を交わす上での判断で特別にお越しいただく場合も御座います。現在はお陰様で、若い生徒達が増えてきておりますが、小学生でも皆、本人がやりたくて来ておりますので、大人と一緒に最後まで集中しておこなっております。

 このまま数年後、今の若い生徒達が上達して、どのように進んで行くのかたのしみです。試合や段位はありませんが、だからこそ人として、その人の大事なものが養われることを楽しみにしております。

 杖術クラスでは、先日発売されたDVDに収録されている技を幾つかおこないました。
 その中で、「捧げ首潰し」をおこなった際に、女性のHさんがなかなかの粘りを見せ、二度ほど私も崩すことが出来ませんでしたが、少し段取りを変えて、ある状態を逆手にそのまま潰すことが出来ました。こうした体術に近い杖の崩し技は、抵抗する幅が広く、稽古としては相手の工夫にこちらも工夫を重ねて行くという事を続けて技がより進展して行く場合があります。しかし、その工夫に対処できずしばらく保留となることもあります。稽古の瞬間に訪れるそうしたシチュエーションを、何事も無かったかのように崩せるまでの技量が、道を歩むものとして求められるものであり、生の力ではなく、当身を使わず、如何に対処出来るかがこれまでの稽古、これからの稽古に問われるものです。Hさんの動きはその前の「流転落とし打ち」の時から、今までとは違う何かを感じておりましたので、今日の粘り強さに関しても自ら考えて工夫した受け方であり、大きな進展であったと思われます。私の推測ですが、家で杖整体操をやっていると伺ったことがありますので、そうした自発的な身体を観る習慣が、その場の状況で自らの身体から情報を受け取ることが出来るようになったのかもしれません。自粛期間で稽古が空いておりましたが、それでもこのように観ていて雰囲気が変わり、受けも強くなることがありますので、脳内で無意識的に稽古が持続されているのでしょう。

 生徒になって間もない方も「三十連円打」では十番位までは覚えていただきました。先を急がずに暫くは一番から十番までを丁寧に動くことが大切です。そして、自宅では稽古をしてもしなくても、武道具袋から得物を出して目の付く所へ置いておくことです。五分でも十分でも触ると違うものです。


 さて、明日も深川スポーツセンターで講習です。四連休の最終日、賑わう講習となるでしょうから、明日も楽しみに皆様お待ちしております。


2020年8月09日(日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山孝之 YouTubeチャンネル

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2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-26(Sun)
 

抜刀、体術、杖整体操、盛り沢山

 今日は戸越体育館にて金山剣術稽古会の稽古。まずは、一時間半ほど抜刀術を稽古する。先週気がついた重心の使い方を試みながら全ての技を通しておこなうことが出来た。まだまだ下手であるが、全て確認出来たことで前に進めた。

 元々抜刀術は難しいのであるが、さらに手続きが増えたことで益々難しいものとなった。手続きが増えたのには構えを廃したからであり、これを始めた瞬間から元の抜き方の未練も執着も無く、何年もやってきたことを無しにしてしまった。だが、この抜きによる初動からの実感は、段取りが自分でもよく解らないものがあり、そこに武術としての「何か」が潜んでいる気がしてならないのである。つまり、自ら重心と共に手続きをこなしていくというよりは、重心を先に行かせてしまうことで、どうにもならない忙しさが訪れるのである。だが、重心を先に行かせる際には体感的にはゆっくりと感じられるので、心理的には落ち着いており、力みも出にくく、そこは精確に任せやすい部分となった。その後の流れが忙しく、頭で考えて操作する時間的猶予が無いので、行けるかどうかを身体に訊いて、やるべきことと、任せることを半々におこなうことで、「なんだか解らないけど動いてくれた」という抜きになる。勿論まだ下手だからそのように余裕が無いのかもしれないが、これまで長年抜刀術を稽古してきているがそれでも把握し難いものがあるということを痛感する。

 そして今日は納刀にも気づきがあった。納刀に関しては、いつも一回毎に何かを探りながらおこなっているが、これに関してはあまり気づくことが無くなって来ていた。それは余り良くないことなのであるが、今日の稽古で、自分で良しと思っていた事が実は妨げになっていたのであった。鋒が鯉口に飛び込む際の感覚のことであるが、恐らく無意識で行っているときには出来ていたのであるが、端的に言うと「重きものを軽く扱うには大きく動かすということ。」これにずっとおこなっていた足の連動性も適っており一つ納得がいったのである。

 抜刀術に関しては、構えを廃した抜刀術に転換し始めたところでコロナ騒ぎが拡大化し道場での稽古が出来なくなってしまい、7月からようやく抜刀術の本格的な研究稽古が再開出来た。7/1と7/2は身体の耐性や感覚を呼び覚まし、翌週は蛙で身体が軋んでいたが抜刀術の前半部は十分に確認できた。そして本日は後半部も確認することができ、今は殆どの抜き方を改めなければならないため、時間が直ぐに過ぎていってしまう。

 渡部氏が来られたので、礼をして早速抜刀術を一時間程稽古した。渡部氏は二時間ずっと抜刀術をやっていたかったと仰る程、構えを廃した抜き方に興味を持っていただいているが、もっとやりたいところで切り上げることが大事であることはその昔私が学んだ事でもある。

 体術稽古では、久しぶりに「座り一点接触からの崩し」をおこない、「引き込み潰し」もおこなった。そしてやはりこのところずっと関心度の高い「蠢動による振り飛ばし」や「案山子落とし」それから「独楽落とし」をおこなった。蠢動に関しては、先日発売されたDVDでも方法を細かく解説しているが、弱い部分と強い部分が紙一重という、未だに信じ難い操作にブレが多く、まだまだ私自身この蠢動を使いこなせていないと実感。これには稽古で検証し続けて一つ一つ潰して行くしかないだろう。

 剣術では先週に続き「連続切り返し」をおこなった。先週に比べ身体が戻ってきたが、六回の切り返しにまだ余裕を持って出来る感じではないので、次の稽古ではこれを出来るようにしたい。この切り返しでは両手之内も目まぐるしく手之内の締緩操作や手首の巻き込みなどが連係し合って働いているので、これをおこなう人にとっては、そこが難しいのかもしれない。以前動画で十回を撮影したが、この連続切り返しは当面数を沢山おこなうよりも、私としては六回を精確に余裕を持っておこなえるようにしたい。

 最後は三十分程「杖整体操」をおこなった。その前に、隣の剣道場が賑やかだったので集中を高めるために久しぶりに「重ね誘対法」をおこなった。これは両掌を相手と重ね、テンションが掛かった状態で、静かにその状態を保つように操作するというもの。これは大体五分で立ち止まったまま目も空けられなくなるほど効いてしまう。瞑想に近いのか催眠に近いのか未だに解らないが、たった五分で横になりたくなるほど精神が落ち着くので(効かない人もいますが)杖整体操の前におこなうと導入としては効果的である。

 いつも感じるが、杖整体操を最後におこなうと、帰りの道中に腰が軽くなっていることに驚く。時間が足りないと感じる稽古が出来ている事に感謝すると同時に、自粛期間に溜まっている課題が多いという事でもある。身体は長時間の稽古に喜んでいるようであるが、それが継続出来るように杖整体操を上手く取り入れて行かなければならない。


2020年8月09日(日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

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2020年7月 武術稽古日程

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甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-24(Fri)
 

誤ったフィロソフィー

 本日火曜日は「クラーチ剣術教室」に行って来ました。今週も全員参加で皆さん元気に動いております。

 杖では「轟之型」や「掴まれた際の対応」をおこない、最後は抜刀術をおこないました。全般的に難しい内容が続いたかもしれません。次回の講習内容の課題としておきます。

 高齢者の皆様との稽古でも私に取りましては十分に稽古になるものがあります。それは人間の素直な反応や、誘われ方、筋力に頼れない身体の使い方等々。

 今日読んだ本の中に、哲学とは、知ることを愛する「愛知学」であり、それが学問の元になっているものでらるならば、哲学(フィロソフィー)から派生した○○学とついたさまざまな学問の基盤に、この哲学(ものの道理をよくわきまえる意)が含まれていなければならない筈である。

 現代の世間の在り方や、機器の進化に追いついて行けない精神性と、先を見通す予測力に哲学の不足を感じる。これは社会が自らを否定しなければ始まらないことであるが、どうにもそれが出来る世の中ではなさそうだ。かといって、しきりにネットで騒いでもそれはもうストレスの捌け口にしかならない。生きて行くための指針を学ぶ学問は既に失われていたことを今更ながらに知ったのである。宗教がその役割を担うものであるが、私にはそれを信じることが出来ない。仕事をして収入を得ることは生きて行く上で欠かせないものであるが、生きて行くための指針を学ぶことが、生涯の学問であると思っている。それが得られる職業が素晴らしい出会いだと思うのであるが、それが叶わぬ場合、指針に気付かせてくれる人に会うということも素晴らしい出会いである。(それが本当の意味での指導者と呼べるものなのだろう)しかし、世の中は益々信用出来ないものとなっており、とくに現代と言うのはそういった指針から学ぶということが極めて難しいと言える。

 身体と言うのは、非常に優れた教材である。意識していなくても学んでいるのである。しかし、想いが薄くては学べない。身体を使わずに頭でっかちになってしまう人ほど身体の使い方が下手である。想いの強さを持てるキッカケ。そしてその想いを如何なるものとして社会が示すことができるか。既に手遅れの感が拭えないが、私は私の縁のある方と共にこの道を生き抜いて行く。それが生涯の学びであり、生きる術を見つけるものであると思っている。

 また今夜は、ずいぶん話が逸れてしまいました…。

 帰宅後は、自宅玄関前で今度体験参加に来られる小学生のために、貸し出し用の木刀と杖を短く加工いたしました。割れ目など入り使い古した木刀は、小太刀用に何度もカットしていますが、鋒のふくらや横手筋などが出てくると嬉しいものです。それと追加でOさんの杖を杖整体操用に20㎝程短く調整いたしました。もっと短い方が宜しければまた直ぐにカットできますので調整いたします。
 玄関先で椅子に腰掛けながら汗をかくのも気持ちのいいものです。今年は蚊がやけに少ないので助かりましたが、それでも数箇所刺されながら作業いたしました。作業の終盤小学校から17時を告げる鐘が聞こえたばかりだと思っていましたが、室内に入ってみるとすでに17時44分となっており、集中していたのか時間経過の早さに驚きました。

 しかしこれでずっと先延ばしにしていた作業が終ったので一安心です。梅雨明け来週辺りでしょうか、今夏は熱中症が鰻上りに増えそうな気がします。もうすでに鰻上りかもしれませんが、今の反面教師時代からせめて学び取っていこうと思います。


2020年8月09日(日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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2020年7月 武術稽古日程

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甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-22(Wed)
 

『杖整体操』開催のお知らせ

2020年8月9日(日)に 『杖整体操』おこないます。 

コロナ禍による日々の暗い情報で、心身ともに疲れてしまわれた方にはお勧めの講習です。
「怖くて外に出られない。」という思いから、いつしか外出するキッカケを見失ってしまわれた方も少なくない事でしょう。
そうした精神的な弊害も徐々に深刻なものとなりうる可能性がありますので、対人恐怖症になる前に、死を恐れるためだけの人生になってしまわぬよう、今を生きている、その今が積み重なって生きた証となるように、死を恐れる代わりの代償とはどれほど素晴らしいことなのか?いずれ訪れるであろう死に対し納得出来る日はあるのか?今が無ければ先も無い、講習会の告知文としては逸脱しておりますが、日々精神的に追いやられてしまった方にとっては、その効き具合は相当なものがあるかもしれません。
杖整体操は、一般的なストレッチや体操と異なり、瞑想に近い心身の深いリラックスを引き出すものであり、ヨガやストレッチが苦手な方には初めての実感を得られた方も少なくありません。

感染症が気になる方は、マスク着用で結構です。少人数だと思われますので、広い柔道場で広々とおこなうことが出来るでしょう。
初めての方でも、貸し出し用の杖を数本ご用意しておりますので、全て任せるつもりでお越し下さい。杖に身を任せ静かにユッタリと時間を過ごします。


杖整体体操①
杖整体操②
杖整体操③
杖整体操④
杖整体操⑤


【開催日】
2020年8月9日(日)


【開催時間】
15時00分~16時30分


【会場】
品川区総合体育館 柔道場

【参加費】
2.000円


【お申し込み方法】
Gold Castle 殺陣&剣術スクールのホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師

2020-07-20(Mon)
 

異空間の杖整体操

 深夜二度目の記事となる。時刻は2時21分、3時には到底終える事は出来ないだろう。

 20日は海の日だと思っていたが、今年は23日が海の日だと知る。なんというか連休合わせのために「○○の日」という日にちが変わってしまうのは好きではない。

 小鳥が鳴き始める前には寝なければならないが、風呂上りの髪も自然に乾きつつある。こんなことを書いて時間を費やしていてはいけない。

 さて、本日(すでに昨日であるが)日曜日は深川スポーツセンターにてGold Castleの講習をおこないました。このところ、追加受講生が増え始め、熱心な方が増えて嬉しく思います。

 先週も大変賑やかな日曜日の講習でしたが、今週も生徒になられたばかりの小学五年生のM君とお父様、そして体験参加二回目となる中学一年生のM君がお越しになられました。以前は小学生や中学生の生徒は少ないものでしたが、現在はいない日が無いほど大人に混じって稽古されるお子さんが増えて来ました。何といいますか、この教室では私が事細かにお子さんを指導するというよりは、私や生徒達全体の雰囲気で生まれた空間で感じ取っていただけるものになっているのではないかと思います。

 上手く行くというのは、自動運転(操縦)のように、流れが自然に出来ており、その流れを整えるために少し調整するのが私の役目です。流れは生徒の皆様も一緒に作ってくださっており、そうした遣り取りが自然と何かを伝えてくれるものだと思っております。

 今日は殺陣クラスのみの講習となりましたが、三人の二グループに立廻りタイプKをお伝えいたしました。今後は、タイプJも含めて記録映像を撮っていこうと思います。

 以前にも、「月末恒例立廻り講習」と題して、毎月月末に、殺陣クラスは立廻りを撮影する講習としておりました。映像の簡単な編集作業は自粛期間中に私でも出来るようになりましたので、再び「月末恒例立廻り講習」が出来るように進めていこうと考えております。その他にも、「万乃型」や「一対四瞬殺」なども撮りたいと思っております。映像的には固定のワンカメですので、作品とは言えないものですが、客観的に動きを観るには十分ですので、ごまかしのきかない映像になると思います。

 
 この日は通常の講習後、『杖整体操』の特別講習会を開催いたしました。今回はお二人の参加となり、これまでの最小人数となりましたが、私も含めた三人が感じた不思議な空間でした。

 電気を全て消し、外からの自然光の明るさと、開いた窓から入ってくる風が何とも気持ちよくて、小さい頃の実家で過ごした空気を感じさせるものでした。それは、懐かしい風であり、懐かしい肌触り、「これは一体なんなのか」と、余りの心地よさ気持ちよさにOさんとWさんに「この風はなんでしょうね」と何度も言葉に出たほどでした。

 今回で十四回目の開催となりましたが、WさんもOさんもほぼ全て参加されておりますので、それぞれにお任せして段取りを作らないようにいたしました。そしてOさんには、椅子に座って出来る方法を検討したり、色々と試みながら幾つか形が見つかりました。

 私自身は今日はOさんの新たな姿勢を考案したり、お二人に「両手持ち上げ」や「寝返し」など普段よりも多く操作いたしましたので、私自身の調整はあまりやっていないのですが、これまでにないほど腰が軽くなり帰りの道中の足が軽くて、とても殺陣クラスの講習をおこなった後とは思えませんでした。あらためて、この杖整体操の不思議さ、名前を見て体操やストレッチと思われていると思いますが、これは瞑想に近いものだと私は思っております。しかし、瞑想と言い切れるほど私はヨガを経験しておりませんので断定できませんが、今日ほど身体を伸ばしたり姿勢を作ったりしない状態で、この身体の変化に驚いたことはありません。今日の一番の効果は不思議な気持ちよさの風、そして「異空間」と呼んでも過言ではなかった温かさや懐かしさ、杖乗シャバアーサナで涙が自然にこぼれそうなほどの状態に感動を覚えました。三人で特に集中した呼吸や導入をしていないのですが、あの風は一体なんだったのか、優しさに包まれたような不思議な感覚でした。それを三人がそれぞれに感じ取っておりました。

 今日の参加人数の不思議な少なさからしても、なんらかの働きが今日の不思議な気持ちよさに繋がっている気がしてなりません。滅多に無いことでしょうから、今日のあの時間は貴重なものであったと思います。

 さあ、今夜はここまでにいたします。3時を少し過ぎてしまいました。明日も良い一日でありますように。


2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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2020-07-20(Mon)
 

誘いとは心の鏡である

 この時期は毎晩のように洗濯をしなければならない。洗濯機であればなんて事はないのであるが、稽古着を手洗いで洗っているため、何かと手間が掛かってしまう。そのため昨日の稽古記事を落としてしまった。

 今夜は二回に分けて記事を書く予定。長くなりそうな気もするが現在0時32分、3時前には書き終えたい。

 昨日土曜日は戸越体育館にてGold Castleの講習をおこないました。休講明けでYちゃんがお越しになり、いつものように元気に興味を持って剣術を稽古されました。九歳ですが、身につける事の意識が高いお嬢さんです。初めての小太刀で最後は疲れておりましたが、それでも二ヶ月以上の休み明けでよく付いて来れたと思います。

 久しぶりに小太刀の稽古をおこないましたが、やはり大刀と異なる身体感覚があります。それは両手が常に得物を保持している大刀とは違い、小太刀では両手と片手を使い分けて技となっております。刃長が短いため相手からの誘いも強く感じられ、なかなか身体が言う事を聞かないものです。

 この日の講習では、一人で剣を振る場合と、打太刀が付いて剣を振る場合との違いをOさんにお伝えいたしました。周囲の方にも聴こえていたと思いますが、「剣を振る際には、その先に訪れる衝撃や慣性、手之内に加わる圧など、さまざまな経験を実感予測しており、その実感予測の情報に沿って無意識に身体は調整しております。しかし、打太刀がつくと、その相手からの誘いに実感予測が狂わされ、不安であったり、勝ち負けに拘ったり、なんとか形にしようと間に合わせでおこなったりするものです。ですから、一度その状況を解いて、一人で剣を振ったときの身体感覚を改めて感じ取り、もう一度打太刀が着いた場合との身体感覚の違いを感じ取ることが必要になります。視覚で覚えたものは、この違いに気が付く事が出来ないため、一人稽古と対人稽古に狂いが生じてしまいます。ですので、誰にでも備わっている無意識に働いている身体の高度な計算力をいつもの意識が邪魔をしないように、安易な目の向け方ではなく、自省出来る心積もりで自らを疑うことが、無意識との会話になるのかもしれません。」これは「高尚な!」なんて言うものではなく、心の状態に気がつかなければならないということです。打太刀を務める者は、そうした相手の心理状態に沿った動きが求められます。

 この日は他に幾つか小太刀の稽古を予定しておりましたが、久し振りでしたので、入り身の段階から丁寧にお伝えいたしました。興味を持っていただける内容でもありますので、今後はまた自然に何か生まれてくるものがあればそれらをお伝えしたいと思います。

 夕方からは、殺陣基礎クラスの講習。それまで一時間以上間がありましたので、連続受講で残っていただいた方々に、蠢動など身体の使い方で驚いていただいたり、ちょっとした稽古時間になりました。講習が始まり、少人数のクラスでもありますので、ジックリと急がずに観ることが出来ました。全体の空間が始めからそのように決まっていれば、受講される生徒達もそのつもりでジックリと形を直していく事が出来ます。基礎のクラスですがあっという間に時間が過ぎていきました。このクラスは全体に目が行き届くので、良くなっていく過程が感じられ、それは生徒それぞれにとっても感じられたことでしょう。

 人数が多いと、立廻りが組みやすくなったり、場の雰囲気に活気が生まれ教室らしさが感じられますが、少人数の場合は、それぞれにジックリと観ることが出来ますので、どちらに取りましても講習は良いものとなって行きます。その大前提には、自らが遣りたくて来ているという事があるからです。

 稽古は、そのことにどうしようもなく気になる思いがあれば、常に何処かでそのことを考えていると思われます。全く稽古をしていなくても、なぜだか動きが良くなっている場合など稀に起こりうる事があります。嫌々やっていると、稽古をしていない間は全くそのことは頭の片隅から離れており、それは稽古をしていたとしても入ってこないバリアが出来てしまうものです。好きなことが上達するというのは、そうした無意識の内に脳が考えあぐねている部分があり、稽古から離れている間の脳内の整理(取捨選択と分類分け)が上手く出来ているのではないかと私は想像しております。


 暦の上では20日になってますので、本日、BABジャパンDVD【古武術は美しい】が発売されます。Amazonでご予約された方は、お急ぎ便で前日の19日には届いたのではないかと思われます。昨年に続き今年もDVDを出させて頂くことが出来て感謝しております。昨年のDVD【古武術は速い】では、タイの方からホームページにご連絡をいただきました。ここにその時の英文と日本語訳を掲載いたします。

Hello Kanayama sensei,
I am learning Jo by myself in Thailand.
I don't have much resource here to learn from a teacher.
I am very interested in learning from you.
So I buy your 古武術は速い DVD already.
However, the details of 30円連打 is not taught and shown 1 by 1 slowly in the DVD.
I hope you can teach the 30円連打 details 1 by 1 slowly in any of your online channel (maybe YouTube channel) in the future.
I look forward to learning from you.
Thank you so much.

(日本語訳)
金山先生こんにちは。
タイで独学で杖を学んでいます。
ここでは先生から学ぶためのリソースがあまりありません。
私はあなたから学ぶことにとても興味があります。
そこで、古武術は速いDVDを購入しました。
しかし、このDVDでは三十連円打の詳細は教えられておらず、1つ1つゆっくりと示されていません。
私は、将来、あなたのオンラインチャンネル(たぶんYouTubeチャンネル)のいずれかで、三十連円打の詳細をゆっくりと1つずつ教えてくれることを期待しています。
私はあなたから学ぶことを楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
(おわり)

 5月の外出自粛期間中に、三十連円打の解説動画を配信いたしましたが、上記のコメントは忘れておりました。先日久しぶりに思い出し、メールを探したところ、タイの方の予想が当たっていた事に笑みがこぼれてしまいました。一年以上間が空いておりましたが、タイの方へ私のYouTubeチャンネルでの三十連円打の解説動画をお伝えいたしました。

 
 武術がどのように役に立つのかは人それぞれであると思いますが、厳しいものであることは忘れてはなりませんし、その中で私に出来ることを伝えて、それだけではないものがそこに育まれて行けるような、幸せをもたらせるものでありたいと、甘い未熟な発想ですが・・・願っております。


2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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2020-07-20(Mon)
 

『剣術 特別講習会』のお知らせ

2020年8月15日(土) 品川区総合体育館 剣道場にて剣術特別講習会をおこないます。

先日発売されたDVD【古武術は美しい】の中にある技を中心にお伝えいたします。その他にも、「燕抜き」や「払い十文字斬り」などもお伝えできればと思っております。
初心者から経験者まで、その方に応じて進めて参りますので、お申し込みお待ちしております。
(貸し出し用の木刀はご用意しております)

2019.02.09 剣術 特別講習会
(写真はBABジャパン制作によるDVD撮影の一コマ)


【開催時間】
12時00分~14時00分


【会場】
品川区総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
ホームページ、または「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「「木刀の有無」 

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師

2020-07-17(Fri)
 

一人稽古は身体と現象の監督業

今年の7月は快適である。雨ばかりであるが、これは大地の水分補給なので致し方ない。しかし西日本は毎年大雨に苛まれている。私の実家は北九州の門司にあるが、今回の豪雨は幸い大丈夫なようであった。家は山中に有り裏山が崩れるとひとたまりも無く潰されてしまうだろう。竹が生い茂っているため防いでくれていると思うが、その竹も近年は枯れてきているという。門司は、のどかな田舎町であり、潮の流れが速い関門海峡を見て育った。巌流島も当たり前のように眺めてきた。先日、知り合いの方が教えてくださったのであるが、芸能人のつるの剛士さんが、門司のご出身だと知った。年齢も私と同じで、時代は違うと思われるが同じ養成所に通っていたということを知ってさらに驚く。門司には他にも芸人の方などいらっしゃるが、どうして何の手掛かりも情報もない田舎の土地から東京に行ったのか、私もそうであるが不思議に思う。

 昨日と一昨日は戸越体育館にて、渡部氏と今月から門人となられた柳澤氏と稽古をおこなった。
 一昨日おこなった基礎鍛練稽古の「蛙」で、身体を作り直すべく臀部から腿にかけて筋肉痛となる。昨日の稽古では終盤身身体がヨレてきたが、「連続切り返し」でさらに身体を苛めた。とはいうものの、これらの動きは我慢してのものではなく、身体操作や剣の操作技術の向上を求めながらおこなうものであり、鈍くなる稽古法ではない。

 昨日は稽古開始時三十分前にはお二人が訪れたので、開始時刻まで抜刀術の一人稽古をそれぞれおこなう。この一人稽古の時間帯は私にとって外せない時間なので、特別に自分の時間を確保して集中した状況でおこなうことにしている。

 その抜刀術で進展があった。

 それは今年から変更した、それぞれの構えを廃した状態から抜くというもの。これは非常に難しく、当然物理的時間も掛かってしまうため、それを如何に優位なものとすることが出来るか、という高い壁を前に戻れない道を進むことにした。

 構えを無くして抜くとなると、初動に時間が掛かってしまう。その初動を相対的に早く行うには、気配や反射反応を引き出さない動き方と言うものを、このところ毎日ずっと考えていたのであるが、昨日の一人稽古で得たものは、「やはり技法が無ければ心理的な働きを相対的に作り出すことは出来ない。」ということが解った。日常的な何気なさはとても洗練された動きではあるが、抜刀においてのそれは日常的な動作とは条件が異なるものであり、何気なくは成立しない。何気なさにおける身体の手続きは精妙な自然の流れで無意識的に行われているものであるが、それは全ての状況が作り出した過不足の無い動作と言えるのかもしれない。このような事を連日ずっと考えてメモしてきたのであるが、結局のところ全ては技法にあり、その技法を忘れる段階で必要に働いてくるものだと思う。だから、技法を追究して行かなければならない。

 そのことに気がついたキッカケとして、「抜刀術は、速く操作するのではなく、重心に速く動かされてしまうものである。」ということが解った。尤も私のような未熟な者の言葉なので、私自身が感じた実感からの教えなのであるが、それはこれまでおこなっていた初動と比べるまでも無く、一度実感しただけで断定することが出来るものであった。

 つまり、重心の移動と手足の操作を同時におこなってしまうと、重たい動きとなってしまい、またその動きは自分で動き始めた操作なので捉えられやすく、自分でもどのようにして動いているのかが明確なのである。しかし、昨日の重心を働かせておき、ストッパーを外すことで、自動的に身体は動き始め、それに間に合わせないと危ないという身体の咄嗟の動きが発動することで、今までおこなっていた抜刀と比べて、自分でもどう動いたのかよく解らないものであり、また渡部氏に動画を撮影して頂いた映像を確認してもよく解り難い。自分で動いているものの映像を自分で見てもよく解らないというのは、他人が見るとどうやっているのか尚更解らないものとなるだろう。構えを廃した抜刀術の、何か動いているが良く解らないものとして昨日の進展に感謝したい。

 その後の杖術稽古でも再び確認することが出来たのは、操作と重心移動を同時におこなってしまっては無理が生ずるという事。これには、難しさとそれを押さえ込んだやった感が、それを稽古しなければ上達しないものと勘違いしてしまうが、それは間違いであり、考えずにおこなうことで、その実感から「いま、どうやっているだ?」と自分の身体に教えて貰うことで気がつける事は多々ある。だが、その間違いを気づかずにおこなうのは順序というものであり、それはそれで稽古に励むことで身に付く事がある。

 重心、得物、身体、それらが重力や慣性の中で如何に仕事が出来るか。一人稽古ではそうした監督業の向上も求められる。身体を練り直し、更なる向上を目指し、未だ見知らぬ自分の身体と技法、それに訪れる現象というものに出会いたいと切望している。


2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-17(Fri)
 

ものを見極める理解の努め

 いつものように深夜に記事を書き始めているが、今日は朝から「クラーチ剣術教室」に行ってきました。先週に続き全員お越しいただき賑わう講習となりました。自宅を出て最寄り駅に向う途中、何やら身軽な感じがして駅まで半分程の距離を歩いた時に、得物を忘れて出てきたことに気が付き、急いで帰って電車の乗換えを変えればまだ間に合いそうでしたが、世話人を務めて下さっているOさんに連絡して得物をお借りいたしました。以前は大雨で運搬に気を使ってくださり得物をお借りしたことがありましたが、基本的には自分の得物を使わなければ納得が行かないので、今回のようなことが無い限りは自分の得物を持って会場に向かうことが当然であると思っております。

 講習では、いつものように杖を使っての体操から、打ち込みや突きをおこない、三十連円打をおこないました。二ヶ月間休講しておりましたので、忘れている部分も見受けられます。

 最後の剣術では、今日は初めて「反し突き」をおこないました。これまでは毎回クラーチ剣術教室で考案した型を幾つかおこなっておりましたが、この「反し突き」は今月20日に発売されるDVDにも収録されていることから、武術としての操法をお伝えいたしました。とうぜん皆様には難しいものでしたが、それでいて諦めたり興味を失うというものではなく、出来なくとも興味を持ってその動きを探ろうとされておりました。出来なくとも、そういうものがあるという実感を受けることで、今まで知らなかったものを経験する喜びに通じます。そうしたことにおける理解の努めは他のことにも関連してきますので、納得されている姿というのは印象に残るものです。

 講習後は、受付で書類の手続きをしていたところ、書道教室のS先生のにお会いし、絵画教室の作品を観に溝の口まで行ってきました。

 帰宅後は、パソコン作業が思いのほか時間を取られ、余り身体を動かすことなく夜を終えてしまいました。しかし、身体を動かすだけでは仕事にならない時代ですので、今後は余りやりたくないパソコン作業と身体と向き合う時間とを上手く遣り繰りしていかなくてはなりません。

 明日明後日は、金山剣術稽古会の稽古ですので、治った左手首とともに色々とやりたいことを稽古したい。とにかく、時間の遣り繰り、これに尽きる。


2020年7月19日(日)『杖整体操』

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金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-15(Wed)
 

本番は自らを現す場にある

 明日7/14発売の「月刊秘伝8月号」に記事を掲載して頂いております。本日BABジャパンよりご恵投頂きました。

 黒田鉄山師範が表紙を飾られ、その裏表紙に私のDVDの紹介がされており何とも恐縮な気分です。私の記事は88頁から93頁に渡って掲載されております。受けは今回も渡部氏にお願いいたしました。私の稽古会に最も参加されており、技の進展にも大きな影響を与え続けてくださっております。目立つことを好まない方ですが、こうした経験も稽古に活きてきますので良い経験になられたと思います。

インターネットでご購入される方は、こちらからアクセスしてみてください
http://webhiden.jp/jitakukeiko/


 昨日は、深川スポーツセンターでGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。都内で区の施設は沢山ありますが、この深川スポーツセンターは群を抜いて利用料金が高く、さらに10月からは値上げされる予定です。他地区に比べて数倍の利用料金ですが、それだけに競合団体が少なく、会場も綺麗で良いのですが…安定開催にはかえられません。

 そんな深川スポーツセンターですが、今月は7/18(土)の戸越体育館を除いて全て深川で開催いたします。さらに、7/19(日)は、通常の講習が終った後に、同会場で「杖整体操」の特別講習を開催いたします。贅沢な会場で、おそらく少人数での開催となるでしょうから、常連の方々、講習後に続けて参加されてみたい方、長らくお休みされている方にとりましても、再開のキッカケにお待ちしております。また、この杖整体操では、毎回武術と関係なく初参加の方が訪れる確率が高いのも特徴的といえますので楽しみにしております。

 昨日の講習では一気に正規受講生が三名入会されました。小学五年生のM君とお父様が一緒になって殺陣を学んでおられます。その姿がとても羨ましく感じられるほどであり、遠くから見守っておられるお母様も喜ばれておりました。こうしてご家族で一緒になって励むという姿に温かいものを感じますし、それは傍で激しく動いている生徒達にとりましても良い影響になっていると思います。

 もうお一人のKさんは、コロナの影響で正規受講生になっていただいたという不思議なご縁ですが、私も当初から体験だけの方でも日本での思い出を残してあげたいという気持ちがありましたので、大変な時期だとは思いますが、もうしばらく思い出のお手伝いが出来るように務めて参りたいと思います。

 立廻りでは杖を使った動きをお伝えしておりますが、これが想定していた以上に生徒達の興味を惹いていると感じます。私としましては、人数を減らし、あまり難しくならないテンポで武術としての身体の運用法を取り入れて行こうと形にしたものですが、この日は多くの生徒が参加されておりましたので、動きの一部をお見せしたところ、皆一様に笑顔で難しいと仰っておりました。この笑顔が消えた難しいは良くないのですが、笑顔での難しいは期待と憧れがあるからであり、そこに向かうには自ら受動的でなく能動的に身体を動かし主観と客観を感じながらおこなっていく必要があります。これは立廻りですが、杖術稽古の型に近い部分もあります。それだけに、動きを飾る必要がなく、また剣と違い杖は動きの変化や速度そのものに華があるため、杖術の基礎的な体捌きが身についていれば、立廻りに余裕を持って活かせることが出来るのです。

 生徒になって間もない方は難しい部分もあるかと思いますが、先を急がずに少しずつ覚えていけるようにしていただきたいと思います、この立廻りは今後一年ぐらいは継続して形にして行くつもりですので、焦る必要はございません。杖術クラスと合わせて身体の使い方を学んで頂きたいと思っております。

 続く杖術クラスでは、10名の方がW受講され、合計三時間での講習を受けられた方も多くいらっしゃいました。お月謝内での受講回数というのは、その月の日曜日の週の数によって定めております。つまり日曜日が四週の月は四コマまでお月謝内での範囲とさせていただいております。それ以上の受講数に関しましては一回毎に1.000円の追加受講料として頂いております。私としましては追加受講は歓迎しておりますし、そのために会場もなるべく参加しやすい施設を確保しております。その方々に合わせて、特別講習会も含めて無理の無い範囲で調整していただければ宜しいかと思っております。

 講習では、ひさしぶりに「四天誕杖」(してんたんじょう)をおこないました。この日は最後までおこなわず、打ち込み、突き二つの三連打までをおこないましたが、この四天誕杖では最後に下からの打ち込みがあり全部で四連打の動きとなります。

 この稽古では私もひさしぶりにやってみて感じましたが、手之内の締緩(ていかん)を引き出されるものがあり、相手の払いが強ければ強い程、杖の変化を生み出す手之内の緩みと、相手の打撃を受け止める手之内の締めが一瞬の間で切り替わらなくてはなりません。これは杖術における一つの課題とも言える部分であり、手之内から杖を失うことなく相手の打撃を止めなければなりません。

 しかし、杖というのは、その形状からして受け止めるための得物としてそれは良しとされるべきものだろうか。受け流したり、抜いたりすることが杖という形状が示す本来の働きであるならば、この「四天誕杖」では、全て抜いた技で構成しても良いのではないかという思いが今この記事を書きながら思い立つ。しかし、手之内から杖を失わないための稽古も不可欠なので、これまでの「四天誕杖」は外せないが、あらためて、杖の形状が示す本来の働きを追究するならば、「流す」「抜く」という動きはこれまでにもおこなっていますが、今後も特性を活かすものとして稽古に励みたいと思います。

 中学二年生のS君が「三十連円打」を二十番まで進める事ができました。これまで杖術のクラスに参加する機会が少なく、まだ八番までも進んでいなかった状況だったと思いますので、相手を務めて下さったWさんのご指導のお陰もありますが、よく集中して進める事ができました。今日はお母様とお姉様がご見学にいらっしゃいましたので、大人達と一緒になって励んでいる姿に、きっと喜んで頂けたと思われます。

 これだけ一斉に小学生から高齢者まで、仕事も様々な方が、技量の幅も広く、同一空間でおこなっている教室も珍しいのかも知れません。それを可能にしているのは、発表会や舞台イベントなどの本番に向けた稽古ではなく、稽古そのものが本番であるという考えであるからだと思います。そこで身につけたものをどう活かすかは生徒に任せておりますので、仕事や個人の活動に活かしていただく方もいらっしゃれば、この教室の稽古で十分に納得して取り組んで下さっている方も多いと感じております。私にとっては、毎回の講習が本番ですので、場の雰囲気も含め、生徒の自然な礼儀、共有しておこなう時間を共に過ごす者同士、気持ちの良い場で身体と心を観ていきたいものです。それぞれのペースで、それぞれの課題に合わせて、毎週が本番の会場ですので、その人にとっての「自らを現す場」として大事にしていただきたいと思っております。

 今週もみなさま、お越しいただきありがとうございました。


2020年7月19日(日)『杖整体操』

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2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-13(Mon)
 

ひさしぶりの特別講習会

 四月に開催予定だった抜刀術特別講習会が延期に延期を重ね本日開催することが出来ました。お陰様で以前と変わらぬ参加人数の中集中した二時間となりました。お越し頂いた皆様には改めてお礼申し上げます。

 常連となってきた鳶職のNさんは、箱根湯元から仕事を終らせてお越しいただきました。礼儀正しさには頭が下がる思いです。今回初めてお越しになられたMさんは、この自粛期間中に私の動画「かざあな。」三部作や「解説動画」などを観て下さり、実際にお会いしてみたいということでお越し下さったようです。

 特別講習会の中でも、抜刀術は最も難易度の高いものだと思いますし、今回から構えの無いところから抜いていくという、さらに難易度の高いものとなりました。そのため常連の皆様も苦労されたと思いますが、構えた状態からの抜刀を経験していることで、思いのほか順応しやすいものと思われます。私はおそらく、構えた状態からの抜刀を自身でもやることは無く、伝えることもないと思いますので、これから始められる方がどのような抜き方になるのかは、私自身興味深いところでもあります。構えの経験の良し悪しが解ることになるでしょう。

 Gold Castleの生徒さんも、この特別講習会から復帰される方々もいらっしゃいましたので、今日の二時間で久しぶりに感じられるものがあったのではないかと思っております。

 自粛期間中は、生徒達の自主稽古のために解説動画を配信して来ましたが、生徒達以外にも国内国外からこの型稽古を稽古していますというコメントが入っております。中には、私からの修了証と審査料を払って、自らの生徒にもカリキュラムの一貫として教えても良いですかというコメントを頂きましたが、当然、修了証も無ければ審査料も頂く訳には行きませんので、ご自由にお伝え下さいとだけ返信させていただきました。何といいますか、発想がビジネスになってしまわぬように、純粋に身体の働き動きの調和、さまざまな感覚を養うためのものとして、自らの身体から教えを請うことが稽古の在り方として当然な訳であります。そこに、この新しい動きは、カリキュラムを作って、昇段審査を設定して、商売にしようなどと考えるようなことが平気で出来るようになってしまった時点で、身体と心に湧き出てくるものが枯渇してしまい、別なもので代用することになってしまうのです。ですから、規模を大きくしようとしてはならないのです。

 私が解説動画をおこなうのは、全く商売っ気無しでおこなっているものであり、それをドンドンやって稽古して頂くことは大いに喜ばしいことであり、それを入り口にさまざまに展開していただければ広がりが生まれ、凄い人が出てくるキッカケになるかもしれません。だから私自身も遅れを取らないように、もっともっと稽古していかなければならないということです。

 今日お越し頂けなかった方もいらっしゃることと思いますし、Gold Castleの生徒でもまだ復帰出来ていない生徒のお気持ちも察しているつもりです。それぞれのペースでよろしいと思いますので、焦らずに生活スタイルを見直してみてください。

 それではみなさま、明日は深川スポーツセンターで13時20分からお待ちしております。


2020年7月19日(日)『杖整体操』

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2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-12(Sun)
 

身体と言うのは無意識の学びを吸収する大事なものである

 昨日は戸越体育館にて稽古をおこなった。先週からこの金山剣術稽古会を再開したが、再開前日に左手首を負傷し、見たことが無い程に手首が腫れてしまったが、先週の稽古再開で、水、木、土、日、と衝撃を加え続けてしまったことで、痛みとともに内出血がなかなか消えない状態となってしまった。
 幸いなことに、昨日の稽古で抜刀術に関しては全く問題ないことが確認できたので、明日の特別講習会には影響が無く安堵している。この一晩で内出血が殆ど消えてきたが、杖術や木刀による剣術ではまだ痛むだろう。

 一人稽古では抜刀術を確認し、たちまち一時間が過ぎてしまった。渡部氏が訪れ、あらためて抜刀術稽古から始めた。
 今年に入ってから、なぜだか突然、構えた状態から技に入るのが嫌になり、それは何かの影響を受けたという事でもなく、稽古中に突如としてそのような考えになったのであった。

 以前にも書いたがその一番の根拠は、技によって構えがあるということは、それ以外の技が出せないという事であり、相手の太刀筋が予定調和に限定されているということ。勿論抜刀術は、技をおこなう準備をして剣を発するというものではないのだが、その咄嗟に発した剣の奔りが技であるならば、構える間もなくおこなわなければならず、そう思ってしまうようになった途端、構えから瞬時に剣を発するコントラストの大きさに身体が抵抗しはじめてしまったのである。

 勿論物理的な速さは、構えから剣を発する抜刀の方が圧倒的に速いのであるが、対人間における相対的な速さを目指すならば、そこに反射や準備、予測というものも複雑に絡み合っており、それらの機能をどう逆手にとって優位に進めていけるかを模索しなければならないと、そのことに気が付いたのであった。果たしてそれが出来るかどうかは分からないが、その気配の消し方から、ハナレの速さに以降出来るようになれば、抜刀術に限らず体術においても何らかの術理が見つかる筈である。

 渡部氏との稽古で思わず言葉に発したのは、「動き出しは身体から魂だけがすり抜けたようなイメージで、肩の気配を消し、腿を引き上げスーッと霊的な初動でやってみてください。」と、私自身にも言い聞かせるように「霊的初動」なる、一般公開には不向きな用語を作ってしまったが、生の意識をなるべく消すように動くという事は非常に難しいものであるが、考えてみると、人は誰でも長年おこなっている日常生活のある瞬間において意識を完全に消しながら事に当たっているものである。それは服を着るという行為や食事を摂る際にも完全に無意識で身体がその事をやろうと自然に違和感無くおこなえている。だから、渡部氏に対し私自身にも言い聞かせるように、「取扱説明書をいつまでも読んでいてはいけないし、その通りにやろうとしても、実生活に無駄なことまで丁寧に確認する必要はない。最初は知っておく必要があるが、そこから離れ、ただ最終的な意思だけをもって動いてみて下さい。」と、まあ、自分も出来ていないのによくこんなことを言うなあと思いながら、慣れ親しんだ渡部氏相手だから、自分に言い聞かせるような言葉が自然に発せられるのだと感じた。

 前に進むためには捨てなければならない。考える事も居着きであり、時間が掛かる手順の一つに入っている。難しく考えるのは難しいから当然なのであるが、考えていればそれは難しいものである。その考えながら考えないようにするという何とも微妙な脳内のさじ加減を勝手に調整させなければならないのであるが、そのこと事態も無意識で考えていることなのだから、最終的な目的があるということは、それは考えてないということは不可能であり、何かしらが考えているのであれば、それ以上に考えてあげる必要はないのだろう。もちろんそれは稽古状況によりけりで臨機応変に感じ取らなければならないものであるが。

 こういったものを言語化するのは難しく、感じ取るしかないのであるが、それは身体がそのことを体感する現場に居ないと解らないものなのかもしれない。出来る出来ないは別として、具体的な実感として断言できるものがあることは確かである。それを出来るものとして検証し具現化することが稽古である。

 身体と言うのは無意識の学びを吸収する非常に大事なものである。この言葉がこの段落で浮かんだことにより、ここで記事のタイトルとしたが、仮定するならば、目や耳からの情報というのは受動的な部分が多く、身体そのものが椅子に座ったり、固まった状態であると、そのことについての意識的な記憶の理解となりやすいが、身体が自由に視覚や聴覚に限定されずにその情報を探ろうとするのは、意識的には解らないものを無意識的な部分が発動され、感覚を総動員し、或いは感覚機能を育て、本人は気付かぬうちに、さまざまなことを学んでいるのかもしれない。それは「能動的無意識からの学習」とでも言えるのかもしれないが、記事のタイトルを上書きするならこの言葉になるだろう。

 
 この日は、体術稽古でも蠢動からの「独楽落とし」を進める事が出来た。
 触れる箇所、上体と下体の検証、動きの速度、歩の使い方、左右の振り戻し、とにかく一時間半ほどさまざまにこの技だけをおこなった。

 触れる箇所については、とても重要であることが受けていただいた渡部氏の感想で発見があった。これには本当に感謝している。 上体と下体の検証では、相手の状態により有効に働くものもあれば、それが仇になることもあり、この日の結果としては、下体はその場でいることにより自然と相手がその足へ引っ掛かる状況となるので、足を掛けずに崩したいのであるが、現状はこれが自然な働きとして採用に至った。
 動きの速度では、相手の反射を促さない速度、それは蠢きを止めない速度と圧力であるのだが、それでも、相手がこちらの動きに対して、ただもう動いた瞬間に反対に身体を回転させるような反応をされてしまうと無理である。そのため、この「独楽落とし」では、左右共に技を身につけなければならない。そうすることで、相手はどちらに崩されるのかが動きの特性上気配で捉えにくく、どうしても遅れをとってしまうものである。とにかく、全力で止めてもらうようにお願いし、これを左右のどちらかで技をかけることで、この日は止められずに落とせることが確認できた。
 左右の振り戻しは、回転を途中で逆にして崩せるかを試みたものであるが、左右逆に動かせることは出来るのであるが、時間が掛かるのと落すまでの精度が失われてしまう。

 以上のようなことから、この日の稽古では、接触位置を把握し、左右どちらかに技を掛け、足を開かずに自然と回転した後、相手がこちらの足にぶつかり落として行けるという流れに至った。今後もこの稽古は進展を重ねるものの一つになっていくと思われるが、力技にならずに、不思議な働きによる気持ちの良い崩され方を乱さぬよう、その難しさから何かを得ていきたい。

 最後は四十分ほど杖整体操をおこなった。まだまだこの二ヶ月間の身体の変化に耐えられる状態に戻っていない。もちろん一週間前と比べると大きく戻ってきたが、あれだけ自粛期間走っていた私が再開して全く走る気が失せてしまった。それだけ身体の使うところが違うのであるが、身体からの声を感じるなら無意味に走る事はとても身体に悪いような気がしているが、今までの時間を考えると、それを無しにしてしまうのも如何なものかと思ってしまう。まあ、身体の状態に合わせてやるのが一番なので、その辺の精度も高めながら、最終的な目的に逸れずに能動的無意識からの学習を得ていきたいと思う。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

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甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-10(Fri)
 

七夕の夜に

 昨夜は、松聲館へ伺い甲野善紀先生と稽古をいたしました。先週のテーマはフローへの入り方とその速さをさまざまに検証されましたが、今回は体術「浪之下」について、色々と検証されました。

 私は先生の左腕を両手で掴み、それを崩されないように保持しようと工夫するのですが、私の現在の持ち方は瞬間的に浮きを掛けて遅れないように対応するのではなく、蠢動を掛けてアソビを作った中で自動的に反応できるかどうかという持ち方に変わりました。そのため、先生の腕から観察する事が出来るようになったと思いますが、中を動かしたり、紐を身体に鎖掛けに掛けたり、或いは手に巻いたり、それぞれの違いにはあらためて驚きましたが、その他にも、持たれた瞬間の状態の作り方や、納刀の身体の使い方、その違いにも驚かされました。

 共通して言えることは、互いに誘いを感じながら、その誘いをどのように変えていけるか、あるいは気にしない状態など、触覚情報に対する先回りの捕捉を変えるべく内部の働きがさまざまにあるという事です。

 そしてヒモトレの不思議さの中に感じましたことは、無意識の中にある計算やそれに対する微細な反応(誘い)というものを、自身で分からない内におこなっており、その無意識の計算を変える働きが紐を軽く巻いた状態にはあるのでしょう。勿論それはとっくに知られている働きでありますが、体術や、その他の技におきまして、その技に入る前に既に誘いの攻防が働いていることが昨夜は特に感じられました。それは、「太刀奪り」や「下段籠手留」にも言えることですが、起こり頭での誘いの状態が、互いの無意識の中で計算され、既に捕捉されているのだと思います。この「技に入る前の状態(気付かない誘いの攻防)」ここに、昨夜は気付かせていただくことが出来ました。

 先生に蠢動での新たな使い方「独楽落とし」を受けていただきましたが、接触部にまだ力感があり、圧や速度のご教授をいただきながら、最終的には蠢いて動くと、回転に対しては抜けた実感を得ることが出来ました。自分で付けた名前にも関わらず、蠢いて動くことが蠢動であるということを誘われてしまい忘れておりました。これは、誘いを感じやすいものですので、私がこのところ誘いに関して言葉が増えてきましたのは、おそらく蠢動を使う事で、その辺りのやりとりが不可欠であると身体が知ったからであると思います。

 稽古中は何度か大粒の雨が天井を叩いておりましたが、終電に向う駅までの道中は雲の切れ間から空が覗けました。残念ながら星の姿は確認できませんでしたが、身体にとってさまざまな情報を意識的にも無意識的にも吸収させていただいたありがたい七夕の夜でした。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

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2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-08(Wed)
 

素敵な親子

 連日梅雨らしい天候、九州は大雨に見舞われているが、ニュースを見る限り今のところ実家の方は大丈夫そうである。連日私以上にご実家は大丈夫ですか?と心配されるので、二年前と比べて地元の近くが冠水した映像が流れていない分全く気にはしていない。二年前は、実家の方に姉達と連絡して一日山を下りて旅館に宿泊してもらったが、翌日は岡山に住む姉が非難するというから分らないものである。その年は私の今住んでいるアパート(登録は鉄骨マンションだが、二階建てのためマンションとは言い難い)の屋根が吹き飛び、二階に住んでいる私は、あの時の風の瞬間的な迫力と、その後一瞬の静寂は初めての体験だった。おそらく竜巻であろう。幸い、トタンが全て剥がれただけで、その下地である木までは飛ばされなかった。翌朝、大屋さんが(寝られずにいたのだろう)目を真っ赤に充血させながら後片付けをされていた姿が痛ましかった。今年はどうなるかわからないが、毒をもって毒を制することになる可能性もある。それが何を指しているかは書く必要もないだろう。


 さて、今日は約一年振りに中学三年生となった郁己君とお母様とともに、クラーチ剣術教室に行きました。昨日ご連絡を頂いたので、スタッフの方に許可を頂き、隣のトレーニングルームとの仕切りを一部外し、広い空間の中で講習をおこないました。

 2016年5月から新宿スポーツセンターで、私と二年間毎週月曜日にマンツーマンで二時間稽古をしておりました。役者のMさんのご紹介で、当時小学5年生になったばかりの小さな少年でしたが、声は大きく、最後までよく集中して付いてきておりました。私と郁己君との稽古風景に、隣で指導されている剛柔流空手師範のA館長(以前は代々木に道場を構えてらっしゃいました)から、帰り際のご挨拶で郁己君は毎回褒められておりました。私はその様子を道場に残って見送るのがとても好きでした。しばらくお会いしておりませんが、いつかまた郁己君との稽古で、当時七十五歳と仰っられたA館長にお会いできれば…きっと喜んで下さる事でしょう。
 
 今日のクラーチ剣術教室では幸いなことに全員参加となりました。後で写真で調べた所郁己君は今回で七回目のゲストとなります。今でも忘れませんが、彼が小学五年生のときに初めてこちらへ参加した後、新宿スポーツセンターでの稽古の際に、嘘偽りの無い眼差しで「また、行きたい!」と嬉しそうに話していたのが印象に残っております。当時は、私になぞなぞを出題したり、子供らしさが満天でした。そして彼の一番の魅力は純粋な笑顔にあり、その笑顔は今も変わることなく皆さんの心を掴んでおります。
 
 講習後はレストランで食事をいただきました。テーブルでは、隣同士と向かい側に座ることが出来ないため、一席ずつ空けて、テーブル二台に分かれて座りましたが、それでも関係なく賑やかに楽しい食事のひとときでした。今回もSさんがぬか漬けを作って下さり、皆さんで美味しくいただきました。大人の一年二年は大して驚きはいたしませんが、お子さんの一年二年というのは本当に驚きます。皆、そうして大人から成長を喜ばれて育つのですね。ここでは、郁己君のこれからの成長を楽しみにしている人が私だけでなくいらっしゃいますので、郁己君の居場所がもうここにはありますので、次の八回目をお待ちしております。


 ひさしぶりに講習風景を掲載したいと思います。
 
一枚目は、郁己君が初めて訪れた2017年3月28日の写真です。
2017.03.28 クラーチ剣術教室

そして今回2020年7月7日の写真です。
2020.07.07 クラーチ剣術教室①
2020.07.07 クラーチ剣術教室②
2020.07.07 クラーチ剣術教室③
2020.07.07 クラーチ剣術教室④
2020.07.07 クラーチ剣術教室⑤
2020.07.07 クラーチ剣術教室⑥
2020.07.07 クラーチ剣術教室⑦
2020.07.07 クラーチ剣術教室⑧
2020.07.07 クラーチ剣術教室⑨
2020.07.07 クラーチ剣術教室⑩

 あらためて、人とのご縁が繋がってこういう場が出来るということの不思議さ。偶然が重なり時の流れと共に出会いが広がる喜び。きっとそれは、今を大事にして行くことの積み重ねでしか得られないものなのだろう。人同士は、直接会うことで大事なものが育まれます。これからもそんな事が当たり前に続く世の中であって欲しいと願っております。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

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金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

2020年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-07(Tue)
 

2020年8月 武術稽古日程


8月01日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分         
         戸越体育館 剣道場


       
8月02日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 柔道場



8月03日 月曜日  金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分
         19時30分~21時30分
         新宿スポーツセンター 第二武道場



8月04日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         

            
8月06日 木曜日  金山剣術稽古会
         15時00分~17時00分
         戸越体育館 柔道場

         

8月08日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時30分~14時00分         
         戸越体育館 剣道場



8月09日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時00分~14時00分         
         品川区総合体育館 柔道場
         杖整体操
         15時00分~16時30分         
         品川区総合体育館 柔道場



8月10日 月曜日  金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分
         19時30分~21時30分
         新宿スポーツセンター 第二武道場



8月11日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
         
 

8月12日 水曜日  金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場
       


8月13日 木曜日  金山剣術稽古会
         15時00分~17時00分
         戸越体育館 柔道場



8月15日 土曜日  剣術 特別講習会
         12時00分~14時00分
         品川区総合体育館 剣道場



8月16日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時00分~14時00分         
         品川区総合体育館 柔道場



8月17日 月曜日  金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分
         19時30分~21時30分
         新宿スポーツセンター 第二武道場



8月18日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口
                 


8月20日 木曜日  金山剣術稽古会
         15時00分~17時00分
         戸越体育館 柔道場



8月22日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         10時30分~12時00分
         12時30分~14時00分
         戸越体育館 剣道場        
         


8月23日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         12時00分~14時00分         
         品川区総合体育館 柔道場



8月25日 火曜日  クラーチ剣術教室
         10時00分~11時30分
         クラーチ溝の口



8月26日 水曜日  金山剣術稽古会
         12時00分~14時00分
         戸越体育館 柔道場



8月27日 木曜日  金山剣術稽古会
         15時00分~17時00分
         戸越体育館 柔道場



8月29日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 剣道場



8月30日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
         13時20分~14時50分
         15時10分~16時40分         
         深川スポーツセンター 剣道場



8月31日 月曜日  金山剣術稽古会
         17時00分~19時00分
         19時30分~21時30分
         新宿スポーツセンター 第二武道場







 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【 新宿スポーツセンターでの稽古時間 】
◇(月曜日)17時00分~19時00分/19時30分~21時30分
毎月第四月曜日は休館日のためお休みとなります。
(第四月曜日が祝日の場合は翌火曜日がお休みです)


【 戸越体育館での稽古時間 】
◇(水曜日/隔週)12時00分~14時00分 
◇(木曜日/毎週)15時00分~17時00分 


完全予約制ですのでお早めに御連絡下さい。
前月までに御予約の入っていない日はお休みとなる場合が御座います。
お申し込みは金山剣術稽古会のサイト
https://www.kanayama-kenjutsu.com より御連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。

2020-07-06(Mon)
 

それぞれにとっての意義ある時間を目指して

 昨日日曜日は深川スポーツセンターでGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。昨日はひさしぶりに生徒のKさんが参加されましたので、蠢動による「独楽落とし」と「案山子落し」を試させて頂きましたが、反射を促してしまうものであったため、上手く掛からず1、2回で止めました。続いて生徒のHさんにも「独楽落とし」を試みたところ、やはり反射され止ってしまいました。前回は「これを防ぐことは無理だと思います。」という感想を頂いたこともあり、昨日は私の操作におそらく、接触技法に問題があったのだと思います。それだけに、掛かると信じられないものですが、掛からないと悔しさも無い程、そりゃあ出来る筈も無いと思えてしまうものです。しかし、昨日数回しか試みませんでしたが、あらためて蠢動の精度と、接触技法、そしてまだ掴めていない方向の研究を次回の私の稽古会で探って行こうと思います。

 殺陣クラスの講習では、体験初参加の方がお二人、生徒になって間もない方々、年数の経った生徒の方々、それぞれに内容を分けて進めて参りました。生徒になって間もないKさんとTさんには、相手の剣を払う稽古をおこなっていただきましたが、どうしても互いに誘われて強く払ってしまうものですので、逆転の発想で、当てないように払っていただくようにいたしました。そうしますと、当ててはいけないという思いが強くなるため、軽く当てるという思いに比べ格段に剣の動線が精確になりました。

 その脇でおこなっていた俳優のSさんとS君の組も、激しくおこないながらも払いの当たりは音が小さなもので、これには何度も安定的にそれが出来るようになっておりました。

 お芝居に関して私はそれほど深く経験を積んでいませんが、剣に関しては、お芝居と同様に、まず計算から入り、そのなかで押さえておくべきポイントを、全体の把握の中で、どう構成されているのかを、テンポや間、見栄えと言う観点で掴み、しばらくは、それを探るための意識で動きます。つまり、感情を込めないことです。そして、その計算が掴めてきたところで、徐々に感情と計算が狂わないようにバランスを取りながら感情レベル表現レベルを高めて行くと、結果として短期間で完成度の高いもものが出来るようになると思います。

 もちろん、そうしたことは経験で、身体と脳のストレスを無くすために選ばれた手段でありますが、誘われないように動くためには、自らある部分の情報をカットする必要があります。そこに振り分けられない集中を、計算に使う事ができますので、これは私の経験としてもそうですが、台本を見て、やはり自分の場面、自分のセリフの演技ばかりを考えてしまうのです。それがどうして良くないのか、演出家や監督に見透かされるのか、そうしたことが今ではハッキリと解るようになりました。ですので、お芝居が上手い人、殺陣が上手い人というのは、演技力だけでない、総合的な構成を読み解く訓練が積まれているのでしょう。ですから、殺陣を通じてその辺りの稽古を積んで行きますと、お芝居に関しましても構成から自分がどうあるべきなのかを、身体を通じた集中の切り替えによって掴むことが出来るようになると思います。

 今回は立廻りタイプKをおこないましたが、三人一組で、構成も短めでおこなっておりますので、早くも後半の途中まで行って頂くことができました。そのため、週代わりでタイプJとKに分けておこないますが、動きのレベルを引き上げた立廻りの完成を楽しみにしておりますし、生徒になって間もない方でも、急がなければ付いて来られる構成ですので期待しております。

 剣術クラスでは、「正面斬り」「胴斬り」それから久し振りに「受け流し」をおこないました。私としては、受け流しは入り身のための法だと思っておりますので、入り身の体捌きも兼ねてお伝えいたしました。

 最後は「睡蓮」をおこない、受け流さずとも、簡単に斬りつける事が出来る斜め(ハス)の使い方をお伝えいたしました。こうした稽古に触れ、殺陣と剣術の違いを身体で感じて頂いていると思います。キッカケは何であれ、剣に興味を持たれた方が、剣術に出会うことは少ないものです。知らない人には出会う機会がなく、剣道や居合いそして殺陣など、さまざまなものに分かれてしまうものです。それが縁でもありますが、私はそのご縁を裏切らないように日々を求めて行かなくてはなりません。

 身体への探究、技への追究、そうしたことの循環が活動の自然だと思いますし、生き方の自然さとして今ある道を突き進むことだと思っております。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-06(Mon)
 

人の判断は、肩書き経歴よりも直に観ること

 本日はひさしぶりに深川スポーツセンターでの講習となりました。7月は18日(土)の戸越体育館以外、全てこの深川スポーツセンターでの開催となります。コロナ関連での筆記が毎回面倒となりますが、会場受付脇にある水色の用紙(団体用)を一枚手にとって武道場へご入室下さい。そこで連絡先や住所などの記入を済ませましたら、取り纏めて受付へ提出という流れになっております。文京区では私が取り纏めておりましたが、江東区ではみなさま毎回ご記入をよろしくお願いいたします。

 講習では殺陣基礎クラス、剣術クラスをおこないました。殺陣基礎クラスでは、帯刀の仕方、刀の角度、各種名称、鯉口の切り方など、説明の時間を長く取りましたが、殺陣基礎クラスでは、つい急いでしまいがちな教えを、ジックリと急がずに繰り返しおこなうことを私としては我慢しながらおこなうように心掛けております。

 今日は帰りに剣術クラスから参加のIさんが「殺陣基礎クラスはエライ静かでしたね!」と仰っておりましたが、立廻りをおこなわず、今日は構えや斬り方歩法などを丁寧におこないましたので、精度中心の稽古内容だったとも言えます。

 深川スポーツセンターでは、他の曜日に都合が合わない方にとって、一気にW受講出来ますので、お月謝内で調整しやすいと思われます。また、しばらくお休みしておりましたので、取り戻すつもりで毎回W受講されてもよろしいかと思います。もちろん今月は四回までがお月謝内ですが、五回目からは一回毎に1.000円の追加受講料もお安く設定しておりますので、上達が進む月間と思われます。

 剣術クラスでは、殺陣基礎クラスに続いて三名の方がW受講されました。今日はひさしぶりに「斬突き返し」や「三段突き」をおこないましたが、冷静に考えますと少し難しい内容だったように思います。この身体の使い方、始終一致の調和感覚の中で動いて行くことが前提となっておりますので、あまり分解し過ぎた教え方をしてしまいますと、後々それが癖となり出来なくなってしまう恐れも考えられます。最後は、今回初めてお伝えする「燕抜き」をおこないましたが、これはどう考えても難しい足の使い方であったと思います。どちらかと言えば「剣術 特別講習会」などで集中的におこなうような内容だったのかもしれません。

 帰りの電車内でもIさんにお話しましたが、「簡単な動きばかりお伝えすると、こんなものでお金を頂いていいのかと悪い気がして、しょうがないんです。」と溢してしまいましたが、今年七年を迎えるGold Castleの生徒が続いて下さいますのは、難しいと思われた動きが出来るようになる瞬間が訪れるからだと思います。もちろんそれは全ての技ではありませんが、技によっては得物により、とても良い動きを見せていただくことも多くあります。

 私が講師としてお伝えする場合、やはり目の前で誤魔化さずに動きを見せることが大切であると思っております。それは、甲野善紀先生が常に見せてくださるように目の前で驚くような動きを拝見いたしますと、本当にそういうことが出来るのだと、今自分に出来なくてもそういうものがあるのだと信じることが出来るのです。

 私のプロフィールにある肩書きには、松聲館技法研究員と、後は自分で主宰している活動しかありません。某流派に短期間習って、○○流を学んだとか、そういう数を増やしてもっともらしい経歴を作り上げることはいたしておりません。(経験上、胡散臭い人ほど、そういうものを多く書き連ねております)段位も無ければ肩書きも贈呈いたしませんので、動きを見て興味を持っていただいたり納得していただいた方が付いて来て下さっているのだと思います。そもそも自分で段位や肩書きを作るという事は恥ずかしくて出来ません。未熟な自分がそのように人を決めるようなことは絶対に出来ません。大事なことは、「あの人のようになりたい」「あの人が居ると安心する」「今日も気持ちよく集中して身体を動かせた」それだけで十分です。直に人を判断するには、余計なものは逆効果になりかねません。そこに身体と心理面の育みがあるように感じております。
 
 ソーシャルディスタンスなどと、カタカナで説得力をもたらそうとしていますが、トイレの間を使用禁止にしたり、椅子にもバツが張られていたり、区の施設と言うのは典型的にお役所的な思考だと分っておりますが、そもそも決まったことに対して融通をきかせない、責任が掛からないような対応、それでずっとやって来たシステムで、緊急な対応が出来る思考があるとは思えません。それは働いているご本人達も分っていてそうなのですから、幅広く全体的な意見を持って決定するという事は時に滑稽なものになってしまいます。電車でも普通にみな隣同士で座ってますし、飲食店でも普通にワイワイと隣同士で盛り上がっている光景を見かけます。この二ヶ月間で人々の思考はかなり操作されております。これからもまだ、陽性反応の出た人数を大々的に煽るでしょう。考え方を変えなければ、どうしようもない日々のつまらなさに押し潰されてしまいます。これで商売が成り立っている業種もあるので、それに乗っからないように、もっと賢く考えましょう。

 それでは明日もみなさま、お待ちしております!


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-04(Sat)
 

耐性も呼び覚ます

 今夜も夜更けに最後の仕事。外はシトシト雨模様。朝には上がりそうなので土曜日の講習は大丈夫だろう。

 今日は殆ど家に居たが、午前と午後、宅配物が三件届き、生徒にお渡しする武道具、注文していた本九冊、角帯、それらが時間をズラして届いた。それと並行してホームページに八月の全講習日程と、DVDのお知らせを掲載。夕方頃食材を買いに行き、今日は一食で済ませる。その後、武道具の補修&手入れをおこなった。袴にアイロン掛ける時間は足りなかった。

 久しぶりの疲れ方をしている。それは、この連日の稽古の影響であるが、特に昨日木曜日は戸越体育館柔道場で五時間稽古をおこなった。(杖乗解しに30分使ったが)

 まずは一人稽古。杖術を三十分間動き続ける。やはり感覚的に動きにくくなっており、以前夜の公園で撮影したが、やはり全然違うものである。しかし、身体は無意識の中で呼び覚まそうとしているものがあるため、とにかく集中しておこなった。空調を全開にしても汗が畳を濡らしてしまう。

 続いて抜刀術の稽古。構えの無い状態から抜くことを今年に入って身体が構えを拒絶した。集中的に稽古に望もうとしていた時に、稽古が出来なくなってしまった。DVDの撮影でおこなう技に関しては自宅の狭い室内で抜ける範囲でおこなったが、それなりにかなり集中した稽古を重ねた。しかし、昨日のようにあらためて道場でおこなうと全然違うものである。「稲妻抜き」では薄くなっていた掌が腫れ上がり、指関節の節々がジンワリと痛む。筋肉だけでなく、衝撃による耐性というのも落ちていくものである。しかし、身体が喜んでいる。抜刀術の感覚はかなり落ちているのではないかと不安であったが、一昨日の水曜日に「峰返し納刀」を三回おこなった際に突然左手の感覚が元に戻り、苦労に感じていた二尺七寸の切っ先の感覚と鯉口に入った瞬間の滑り具合の感覚が、何事も無かったかのように元に戻った。これは、初めての事だったので驚いたが、恐らくは実感予測が失われていたため、その僅かな先々の連鎖的実感を予測する感覚的な働きが損なわれていたのだろう。

 これは左手だけでなく、左半身全てが関係しており、当然無意識的な働きである。そして、左半身が戻ってくると右半身にも影響し、全体的にも元の感覚に限りなく近付いた。だが、私が想像している構えの無い抜刀術のためには、まだまだスタートラインにすら立てていないので、身体を壊さない程度に新たな感覚を探りたい。

 一人稽古を終え、渡部氏が稽古に来たので、杖術、剣術、抜刀術をおこなった。杖術では、身体から引き出して貰うために対戦形式の自由攻防をおこなった。尤も出会い頭の危険性があるので、攻め手と受け手に分かれておこなうが、この稽古では集中と目付け、足の使い方、間の読み方など、身体のモードが切り替わるものでもあるので、今回はそれを取り入れた。

 剣術では、一昨日に続き新たな技「燕抜き」をおこなった。実はこの技は始めに頭の中だけで組み立てたものであり、出来るかどうかはやってみなければ解らないものであった。唯一の変更点は歩の踏み出し方であったが、これが考えていたものよりも、難しいものを採用することになり、これがこの技の特徴的な部分となった。明日土曜日の剣術クラスの講習で初めてお伝えすることになるだろう。

 抜刀術では、「懐月」と「稲妻抜き」をおこなったが、稽古を始めて四時間半になり、鈍った体に身体が軋み始めてきたので、無理をせず最後の三十分は「杖乗解し」をおこなった。もはや、杖整体操をする余力も無くなり、杖の上に横になる杖乗解しでも、身体の気持ちの良いところを探すというより、全身が気持ち良かったので、ノックアウトされたように仰向けになっていた。

 今までこの程度の稽古は、普通におこなっていたものなので、淡々とやれていることの大事さにあらためて気が付かされた。身体の軋みは回復してきているが、同時に歓喜の声でも聞こえそうなほど身体が喜んでいるように感じる。全てはバランスであるが、自粛期間というのは、普段の有り難さを痛感させてくれる時間でもあった。

 世間は相変わらず同じことばかりで騒がしいが、これからは(も)危機感というものを、本当の危機感とは何なのか?そこに気が付いている人と気が付いていない人との間で、なるようにしかならないことは見えているので、騒ぎが治まれば、考えがコロッと変わる人も大勢いるのだと思われる。

 さて、明日は、久しぶりの深川スポーツセンターでの講習です。会場と時間をお間違えにならないようにお気をつけ下さい。熱中症にも気をつけて、早めの水分補給でお願いいたします。(人の事いえませんが…)

 それではお待ちしております!


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-04(Sat)
 

7/20 DVD 発売のお知らせ

 2020年7/20に第二弾となるDVD『古武術は美しい』~合理性を追究した身体の芸術を身につける~がBABジャパンより発売されます。今回は剣術編、杖術編、抜刀術編、体術編が収録されており、私が最近発展させている蠢動についての操作法を解りやすくお伝えしております。

 2019年に発売された第一弾のDVD『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~では、基礎鍛練稽古法や、基礎編としてお伝えしたものがありましたが、今回発売されるDVDでは、前回あまりご紹介していなかった杖術編や、初めてお伝えする体術編も含まれております。合気道関係者の方を始め他流の方や、武術に興味のある方にはご参考になるDVDだと思います。

 Amazonで予約が可能となりましたので、購入を希望される方はこちらからサイトへアクセスできます。
金山孝之 第二弾DVD 7/20発売 Amazon

 ご予約の方の特典といたしましては、7/20の発売日までに、いつご予約頂きましても、その期間に変動する値段設定の最安値が、ご予約頂いた方のお支払い金額となります。発売日以降は、サイトを通じてご注文されたタイミングでの値段設定がお支払い金額となります。お値段の変動により、待たなくてはならない場合もあるかもしれませんので、お買い求めの際には発売日前にアマゾンのサイトを通じてご予約頂くのがお勧めです。ご購入頂いた方には、ご視聴後プレビューを書いていただけますと、次回のご参考になりますので、よろしくお願い申し上げます。

2020-07-02(Thu)
 

金山剣術稽古会再開!

 7月1日、今日から金山剣術稽古会が再開した。戸越体育館にて渡部氏と今日から会員となられた柳澤氏と稽古。

 通常の時間よりも前に、殺陣の研究と修正などをおこなう。とにかく今日は湿度が凄まじく、少し動くだけで汗が吹き出てしまう。ここまでの湿度だと杖が薄っすらと濡れてしまう程だ。武術稽古ではまず始めに「蠢動」からの崩しについて考えていた崩しを試みた。すると、なかなか上手くいかず、「あれ、こんな筈では…」と考えていると、渡部氏から手の接触についてアドバイスがあり、「そうか、そういわれて見ればそうだったなあ…」と掌の接触を掴まずに滑らせるようにおこなったところ、嘘のように軽く渡部氏が回転して下に崩れ落ちた。これは嘘だ、と全く信じられず、もう一度おこなってみたが、同様に崩れた。渡部氏は全力で抵抗するので、そのことに負けまいとする研究もしていることもあり、ランダムに蠢動を掛けたり掛けなかったりしながら先ほどの掌の接触技法で相手を回転させたところ、やはり蠢動を掛けた時にはフワッと軽く回転しそのまま腰が抜けるように下に落ちて行く。その際は、私が沈めているのか渡部氏が沈んで行くのに私が連れて行かれているのか感覚としては曖昧なものがあり、その微妙さ加減が利きに関係していることも解った。

 前回5/22におこなった蠢動から横に崩して沈めて落す動きとは、動き出しの時間と、沈めるまでの軽さが異なり、前回はジワっと動きながら相手の抵抗が生じず崩すことが出来たのであるが、今回のその場で回転させながら沈める動きには、相手も十分反応しようとスタンバイしている状態で、それをなぜだか受けずに軽く回転させることが出来てしまう。それには、蠢動の働きと掌の接触技法の二つが不可欠であり、普通では有り得ない崩し方が出来てしまう。

 その後初参加の柳澤氏にも稽古開始前に受けて頂き、出会ってからまず最初にこの蠢動による新しい崩しを体験していただいた。私よりも身体の大きな柳澤氏であるが、想像したよりも軽くスコンと回転しながら落ちてしまった。今までに本当に出来るのかと疑うような技は幾つか経験したが、今回の蠢動による崩しは何度やろうとしても出来ないだろうと疑ってしまう。名前が無いと不便なので名付けるとするならば、今の今浮んだが「独楽落とし」が最適だと思う。前回の崩し方は「案山子落とし」にしようと思う。ああ、思いのほか纏まったぞ。

 まだまだ実戦的なものとして進展させなければならないものがあるが、今はこの利きを十分に検証し味わい尽くしてから、時間を掛けず動きの中でそれが実現できるように展開させたい。今はまだ急がずに蠢動と掌の接触による技法の可能性を慎重に探っていく必要がある。

 これが、今度7/20に発売される、DVD『古武術は美しい』~合理性を追究した、身体の芸術を身につける ~の中でご紹介したかったものであったが、しかし、このDVDで蠢動の操作法を解説したことで、今の展開に繋がっているのだから、順を追って来ているという事なのだ。

 試しに、後ろ側から相手の両肩を、蠢動と掌の接触技法により崩したところ、危ないほどあっけなく後方へ倒れそうになったので、途中で支えたが、肩に触れた状態で相手を下まで崩すということは、後ろ側からの引き込みは別として容易なことではない。足も掛けずに落とすことは普通にやると笑ってしまうほど何にも起きないのである。「そりゃそうだよね。」とむしろ納得出来る。

 時間になったところで、あらためて稽古開始。柳澤氏は、コロナで六月の稽古が無くなった際にも熱心な思いがメールから伝わり、私も早くお会いしたいと心待ちにしていた。今日は、基礎鍛練稽古、杖術、剣術、抜刀術などをおこない、私としても講習会以上に身体を動かし続けた。お陰で筋肉痛というよりは手足の筋が攣りそうになり、指の節々には衝撃による心地よい余韻が残っていた。

 明日は私の一人稽古に時間を割いているので、尤も身体に響く稽古になるだろう。まあ、講習会や稽古会で慣らし運転が出来ているので問題はないと思うが慎重に身体を観ていきたい。しかし、DVDの撮影や松聲館での稽古、夜の公園での稽古や、部屋で正面斬りを1.000回と2.000回おこなったり(これは身体に良くなかったが)そのほか走ったりもしていたので、それなりには動いていたと思うが、それでも今日の稽古が終ってしばらくすると、こんな所にダメージがくるのかと、やはりそれは自粛期間では出来なかった部分の使い方なのである。

 抜刀術の稽古では、先々週の講習で居合刀の感覚にこれまで感じなかった違和感を覚え、「これは、感覚が失われてしまったかもしれない…」と思えるほどの不安感に襲われたが、今日の稽古で、柳澤氏に体捌きのための納刀法をお伝えした際にも、鞘を持つ左手の感覚が滞っており、嫌だなあ…と思いつつ、渡部氏に「峰返し納刀」をお伝えするために三回ほどおこなったところ、急に感覚が戻り、鞘を扱う左手の感じが今までと同じようになった。これは、失って初めて気が付いたものであったが、今までのように当たり前に淡々とおこなえていたものは、実は当たり前ではないということが分った。以前、人間やお金はいつ自分から離れていくか判らないが、身体に身についたものは離れていかない。だから、自分の身体を信頼して付き合って行くことが出来ると思っていたし、誰かに言ったこともある。もしかすると、「そうではないかもしれない。」と思ったときに、これには私自身ショックでもあるが、それは、身体が裏切ったのではなく、自らが先に身体を裏切ってしまったので、自業自得と言えるのではないか。勿論事故や病気で出来なくなることも考えられるが、身体を裏切らなければそれに身体は応えてくれると信じたい。だからショックを受ける必要は無い。

 さて、明日はその身体と向き合う時間だ。連日四時間睡眠だが、今夜も遅くなってしまった。もう一件だけ記事を書いて、それから風呂に入って今日一日を終えるとしよう。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-02(Thu)
 

人間の身体の不思議さと武術の深さ

 昨夜は、六月最後の稽古として松聲館へ伺い甲野善紀先生と稽古いたしました。今年の3月3日に先生が「無想抜き」を剣術の中で発見されてから、体術においてもこの無想抜きの原理が重要な働きを生み出されていると思われます。この無想抜きには、先生のお言葉を借りますと「フロートリガー」になっており、我知らずのうちに装置化した身体が発動されているのだと思います。この術理を突きで受けますと、反射が損なわれ、そのことに本能的にビックリしてしまうのです。私もかつてボクシングを五年程やっておりましたので、予め分っているパンチに対しては慣れているものですが、この無想抜きの術理で突かれますと、無意識の反射になんらかの狂いが生じ、そのことに身体が混乱してしまうという事態に陥ってしまいます。今までにこのような無意識の反射を狂わせる働きを経験していないと、どうしても今までの実体験との違いに身体が混乱してしまうのです。

 そうしたことから、昨夜は先生のフロートリガーの検証を深める稽古となりましたが、その時間の僅かな違い、そのコンマ数秒を調整する人間の計算力というのは、実感で誤差を感じ取ることも含め凄いものです。昨夜は、「浪之下」という甲野先生の代表的な検証稽古の一つでもありますが、私も蠢動を掛けながら対応し、さまざまな時間の中で、一度手に全く引っ掛からずに消えたように下へ腕が抜かれました。この初動のしょも感じることなく、パッと抜けたことは恐らくこれまでの受けを務めさせていただいた中でも初めての速さと手応えの無さでした。これは相当精妙な感覚でおこなわれていると思われますし、その瞬間というのは、身体に取りましても貴重な体感を得たものとなっております。

 屋根からは豪雨の音が響き渡っておりましたが、その事が思いに全く入って来ない程、その空間での研究稽古と検証に全神経が焦点を合わせておりました。剣術でも、抜き技に対する対応など、その速さと圧倒的な精確さに、驚きながらも贅沢な実感を身体が頂いているのだと有り難い思いがいたしました。

 「太刀奪り」につきましても、代表的な検証稽古の一つですが、打太刀の構えにより、先生の動きが全く異なるものとして対応が変わりました。これには、不利を有利とする働きがあり、それは相手の反射反応にも通じているものでした。最近の先生の稽古で感じることは、受けを務めている反射反応のコントロールが、術者側の内なる働かせ方により、狂わせることが出来るという事。これはおそらく、以前からそうした術理が存在していたと思われますが、その利きがより増してきているのだと思います。私も蠢動に気がついた事で、相手の反射反応を通常と違う状態で操作することが実感出来るようになりました。そのようにして、気が付いていく事でようやく先生がどれ程先に行かれているのかのホンの一部分を垣間見える事になりますが、その先の先の果てに一体、どのような世界があるのだろうと、全く以って武術の深さを感じざるを得ません。

 さまざまな出来事がさまざまに展開し、それもまた自然の流れなのかもしれませんが、真摯に学び続けることの重要性をあらためて確認させていただくことが出来ました。さまざまに得たものを自らの人生に活かして行かなくてはなりません。学びの深い稽古に感謝いたします。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~


金山剣術稽古会

2020年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-07-02(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1990年
高校から実業団まで5年間ボクシングに専念する

1999年
中田秀夫監督との出会いにより映画に出演。上京後モデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2010年
甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務める

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンDVD
『古武術は速い』指導・監修

2020年
BABジャパンDVD
『古武術は美しい』指導・監修

2021年
「日本公認会計士協会(JICPA)」プロモーションビデオ出演

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