苦しい状況でどう楽しむか

 本日5/11まで、都内各区の施設が休館となっているため、昨日サイトが更新されていない各施設へ確認の電話をおこなった。

 緊急事態宣言が延長となり、おそらく休館も延長するだろうと、その想定通りの休館延長。最初からGW期間だけのように見せかけ、ズルズルと延長していく昨年同様のやり方。当然それに対する補助など無い。

 オリンピック開催地という今となってはジョーカーを引かされて、「日本国民を守る」べきはずのこの国の在り方が、本気になって取り組まなければ、この先の日本も想定外の出来事が起こりうるかもしれない。

 旗色が変わって初めて、さも始めから国民の味方ですというような政治家や、それに追従するジャーナリストも出てくるだろう。嫌な気分だが、早くそうなって欲しいので、やはり影響力のある人物がこのオリンピック開催についての疑問をドンドン投げかけて欲しい。人々の不幸の上にある平和の祭典などありえないのだから。

 そんなこんなで、生徒や門人達に一斉メールをおこないました。ホームページも書き換え、5月の稽古日程も大幅に変更。さまざまな事情で休講中の生徒達には送っておりませんので、生徒達への一斉メールの一部をここに掲載いたします。

自らの体と向き合う習慣というのは、心を正常に保つ時間でもあります。
現代は、あらゆる情報が心を萎えさせようとしておりますので、家の中でも出来る範囲で稽古を続けてください。
杖整体操を経験された方はお勧めです。私も日々のパソコン作業で体が痛むときは、杖の上に横になって気持ちいい所で留まるだけでもかなり回復いたします。
習慣が変わると、なにかしらの変化が生じますので、よい変化となるよう、自らと向き合う時間を稽古時間だと思って費やしてください。
今後の予定は、またあらためてホームページや一斉メールでお伝えさせていただきます。
それぞれに大変な生活を迎えていると思いますが、時の流れを信じてそれまで前向きに生きていきましょう。

(掲載終わり)


 さて、本日は「クラーチ剣術教室」に行ってきました。行きの電車では、東京間の路線はかなり座席が空いていますが、神奈川をまたぐ南部線は座れないほど埋まっていました。やはりテレワークをしている人が多いのでしょう。

 今日はいつものように杖をおこなったあと、剣の講習に入りましたが、後半はテスト撮影のため、私だけが動き、みなさんがそれを見学するという時間になってしまいました。
 
 徐々に盛り上がりつつある「尺八奏者との演武映像撮影計画」は、私もそうですが皆さんも初めての体験。直感的に「これは能面だ!」と思いましたので、皆さんで好きな能面を付けて幾つかの動きを組み合わせて形にしたいと考えております。

 今日は、帯刀したまま杖の「繋之型」をおこないましたが、難しい部分もありますので、得物はそれぞれ持ち直しておこないます。

 ここに書いてしまいますが、現在の映像イメージを申し上げます。


 人数的には少ないと思いますので、カメラに全体が入るには、正面を仕切りの位置ではなく、窓側にいたします。つまり、入口側から撮影していただきます。

 次に、入場ですが、舞台と違い室内では必要がありませんので、(絵的にない方がいいと思います)参加者全員後ろ(窓側)を向いて杖を持ったところから始まります。(剣は正面奥に置いておきます)

 カメラが回り、尺八の演奏が始まったところで、正面へ振り向きます。(ここで、能面を付けていることがわかります)

 すでに左右の人との前後位置関係は作っておきますので、そのまま「繋之型」の演武に入ります。

 演武が終わり、杖を置いて後ろを向いたまま剣を帯刀いたします。(こういうところも練習です。黒子をつけましょうか…笑)

 正面に歩き、右を向いたと同時に「後方突き」の構えに入ります。

 号令と共に抜刀。そして逆手廻し納刀。

 間をとりながら続いて「ぬきつけの型」をおこないます。

 元の位置に戻り最後に「あかぎの山」をおこないます。

 最後に元の位置に戻って逆手納刀。礼をして、そこで終了です。

 おそらく3分~4分ぐらいだと思います。

 杖の「繋之型」だけ参加される方もいいですし、能面は全員で無くても大丈夫です。急ぐ必要はありませんので、一発撮りでなくても、何回か合わせてみて、それで皆さんの悔いが無いところで完成にしたいと思います。(終らないかも…笑)

 僕の想像では、きっと楽しめるものになると思いますし、想像しているよりも良いものになると思います。能面は、マスクを隠せますし、目線や表情の粗(あっ、失敗しちゃった…とか)を隠してくれます。視野の問題もあるかと思いますが、購入を考えているものは安いものですので、まずは僕が買ってみて皆さんにご判断して頂きたいと思います。お祭りのお面みたいだったらどうしよう…!


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2021年5月 武術稽古日程

2021年6月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2021-05-11(Tue)
 

趣味の悪い時代をどう生き抜くか

 深夜2時近くとなり、このブログの掲載日時は5/5水曜日となっていると思われるが、就寝前なのでまだ火曜日とさせていただきたい。

 さて、本日火曜日は、「クラーチ剣術教室」に行ってきました。昨年、今年と緊急事態宣言で合せて3ヶ月と少しお休みいたしましたが、再開後みなさん元気にお越しいただけております。しかし、数ヶ月間でもなにかしらの変化というのは生じるもので、もし、これが半年、一年となると、想像以上の変化が起きている可能性があります。生きているリズムとして、毎週同じ時間に適度に身体を動かし、なおかつ刺激があること。お話しができて、笑いが起こり、出来ないときは悔しがる。これがいいんですね。

 人が互いに会って伝え合う情報というのは、意識していない部分でも多くのものを感じ取っているはずです。それはおそらく意識して感じているものよりも多いのではないでしょうか。ですから、生きている中で人が直接会うということは、ふつう我々が思っている以上に多くの情報伝達を無意識的にもおこなっているのです。

 話は逸れますが、今年の1/19にネット回線を光ケーブルに切り替えたときに、Wi-Fiを飛ばした瞬間に私の頭が腫れたようなズーンという響きと頭痛に襲われ、その原因が分からず我慢していると手足の痺れ、震えが起き始めまました。当初は、せっかく工事して光回線に変更したのに、これが原因でないことを願って、何度も何度もWi-FiをONにしたりOFFにしたりして試すのですが、何度やってもONにした瞬間に頭に無音の響きがジンワリとやってくるのです。もう、考えることも出来ず、ただ寝るだけしか出来なくて、しばらく身体に残ってしまうその状態に限界がきてしまい、僅か三日後の1/21には解約の手配をとりました。そのことは1月の記事に書いたので、再び同じ事を書くつもりはありませんが、ここで得たものが一つだけありました。

 それは、Wi-Fiを飛ばしたときの私の頭にズーンと何とも言えない何かをキャッチしている状態は、今までに無いものであり、それがその後、人からも何となく感じ取れるようになってきました。もちろん、Wi-Fiほど強くなく、微々たるものですが、外を歩いていて数十メートル向こうの人がこちらを意識しているときとしていないときの頭に飛んでくるものが、あの時の感じと似ていることに気がつきました。おそらく、感覚の鋭い人は(特に女性は)相手に対する察知力は高いものと思われますが、私の場合、Wi-Fiから飛ぶ電磁波なのか何かが人体の危機を感じたことから、人に対しても「ああ、Wi-Fi飛ばしてきてるなぁ…」なんて(ちがったらどうすんだ!)感じながら、ある人はそれを「気」というかもしれませんが、私は理由は分かりませんがただ感じるようになたことが、唯一あの苦しみの三日間から得たものであります。

 つまり、意識と無意識についてのことになっていきますが、無いものに気がつくためには、実はあるものを無いようにしている可能性が非常に高いのでは無いかと考えます。それが意識と無意識であり、意識をいかに無くすか、書いていて結局甲野先生の影観法に向かって行くのですが、それは書いていて「やっぱりそうか」となったものであり、これまでの解釈の感じとは具体的にどこがどうとは説明出来ませんが、身体の感じ方がチョット異なっております。

 こうしたものは、何を書いているのかサッパリ分からないと思いますが、これを具体的に分かりやすく説明することは別物になってしまいますので不可能です。つまり、感覚的なものの文というのは文章表現としてはおかしなものであり、それは言語、言葉としてのルールに変換して表現するため、無理が生じてしまうのです。ですから、感覚的に何かをキャッチするためには、よく会話の途中で横槍を入れてせっかくの流れが途絶えて雰囲気が台無しになってしまうのと同じように、つい言葉で頭でそのことを理解しようと横槍を入れてしまい、駄目だと決めつけてしまうか、惜しいところで納得してしまうのです。ですから、沈思黙考、横槍を入れそうになる己自身を観察すること。そういう稽古が出来る環境であることが大切です。

 いつもの如く、記事が流れ流れて漂ってしまいましたが、それがブログの自由さということでご勘弁を。
 しかしながら、一部の人にしか分からない表現というのは、こうしたブログなどでは己の自己満足と思われてしまっても仕方が無いのですが、書籍のように本となって多くの方々に買っていただくということになりますと、よほど専門的に詳しく調べ、時間を掛けて行かなければなりませんが、それでも基本的に無いものを生みだしていくものには、感覚的な表現になりやすく、しかもそれは科学的でも無いその場の身体の具合から最適な言葉の調子を選んだものであり、これぞ!という言葉を作って行かなければならない場合もあります。しかしながら、多くの方にそれをお伝えするのは困難です。6月に刊行予定の拙著では、表現を誰にでも想像が出来るように書いております。身体の使い方や技法といった本では無く、生きていく上でのアドバイスとなればと願った本でもあります。

 現在三度目の緊急事態宣言が発令され、今後の見通しもハッキリしておりません。このような状況で、今までのルールで生きてきた人にとって今を無情に感じる人も少なくは無い筈です。難しいことは書いておりません。難しいことを目指そうなどともお伝えしておりません。私が生きてきた人生は逆境が多く、エリートとは正反対の下積み人生でしたので、弱い立場を不器用なままで生きてきて、それを今、私の考えでお伝えすることにより、多くの方々に伝わりやすい本になっているのではないかと思います。

 これからますます趣味の悪い時代になるでしょうが、その流行を選ぶか否かは自分次第。これまでの価値観の見直しが迫られているでしょう。


2021年5月15日(土)『抜刀術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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2021年5月 武術稽古日程

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甲野善紀先生からの紹介文

2021-05-05(Wed)
 

尺八に合わせて

 ここ数日間は原稿の大詰め作業で毎日長時書き直したりしている。本を書くというのはいろいろと物事を考えさせられる。それが私にとっては大変得難い経験だ。二ヶ月後には発売されている予定の原稿がここにある。責任を感じながら仕事にあたっている。それにしても時間が経つのが早すぎる。メールを何件かいただいているが、気が付けば深夜のため返信は明日にしたい。

 夜11時過ぎに最後の部分を書き直して一先ず終了。コンビニで宅急便を手配。ああ、満月が眩しい…フッと肩のちからが抜けた。

 
 さて、今日午前中は「クラーチ剣術教室」へ行って参りました。ここは神奈川県なので、緊急事態宣言の影響は受けずに教室を継続させていただいております。そのせいか、私がいつも利用している都内の私鉄は割と空いていましたが、南部線はいつも通り混んでいました。

 講習では、先週、能のようなイメージで「ぬきつけの型」をやってみたいですね、尺八とか生演奏で。と軽い気持ちでお話ししたところ、さっそく今日、尺八の先生を呼んで下さり、最後の剣の時間帯に生演奏で急遽私が動きを合わせてイメージをお伝えいたしました。

 私自身、尺八の生演奏で型稽古をおこなったのは初めてで、身体の内側から感じるものが湧いてきました。なかでも「間と呼吸」これが自然と尺八に合っていくもので、今までにやっていない間や呼吸が一発でそのように変わってしまうことに私自身驚きました。今回は登場シーンから「ぬきつけの型」、続けて間を取って「あかぎの山」をおこないました。だいたい3分位でしたので、みなさんには丁度良い時間だと思います。

 毎年11月にこのクラーチ溝の口では文化祭をおこなっおりますが、今まで一度も参加しておりませんでした。昨年は参加するつもりで望んだ一年でしたが、コロナの影響で早々に断念。今年も開催できるかどうか分かりません。しかし、「じゃあ、映像を撮ってそれを文化祭に提出しましょう!」と思わず言葉が出てしまいましたが、影像であれば、気分的にはずいぶん楽だと思います。しかし、ステージと違うのはずっと残るものになりますので、やはり、成功を目指して励んでいただかなければなりません。

 いろんな楽器が加わって、コラボレーションで映像をとっても面白いかもしれませんね。尤も、時期が時期だけに大所帯なことはできませんが…

 しばらくは平日も土日も稽古会や講習会が中止になりましたので、まだ実感がなく、時間が空いているのかはたまたいつもと変わらずあっという間に過ぎてしまうのか分かりませんが、昨日辺りから「かざあな。抜刀術編」の動画だけ一日の再生回数がさらに増え始めてきております。明日は、新しく届いた携帯電話のデータ移行処理をおこなうためお店に行く予定です。この新しいガラケーは3G回線のもので、あまり色々な機能が付いていないタイプということが分かりました。らくらくホンに抵抗のある方向けの機種でした(笑)。果たして数年後、らくらくホンに毛の生えた電話からスマホに切り替えたとき、私に扱えるのだろうか…それとも4G回線で限りなくガラケーに近いものを購入すすか…まあ、この先世の中がどうなっているのか全く解らないので、先のことは別に気にしておりません。今はとにかくガラケーとまた付き合えることができて何よりです。

 6月の講習日程&稽古日程の掲載、5月の特別講習会の告知、先日撮影した限定公開用の動画の編集と配信、そのほかメールの返信や月末の事務作業などなど、身体を動かす時間を忘れないようにこなしたい。


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甲野善紀先生からの紹介文

2021-04-28(Wed)
 

能のように

 昨年11/30にパソコンを買い替えたが、一つだけ不満がある。それはキーボードUキーの反応が悪く、文字を訂正することが多い。まあしかし、修理に出すほどでもないのでUだけは強めに押して文字を書くしか無い。

 さて、本日は「クラーチ剣術教室」の講習に行ってきました。今日は休講中から入会を検討されていたSさんが見学に来られました。皆さんの動きを見て、さらに興味を持って頂きましたので、一時間杖の講習を体験されました。80代後半の方ですが、きっと心身ともに調子が上がってくると思います。無理をしないことが、いちばんの秘訣です。

 最後におこなった剣での講習ではひさしぶりに「ぬきつけの型」をおこないました。やはり、ひさしぶりにおこないますと新たな気づきがあり、この型稽古はある程度の速さまで動けるようになることを考えておりましたが、いや、これはゆっくりと能のように一つ一つの動きをゆっくりと同じ歩調で、メリハリの付いた剣の動きでおこなうことが完成形であると感じました。いつかこれに能面を付けて尺八とともにおこなうことが出来ればかなり雰囲気は変わると思います。私もそういうものを自分でやったことがありませんので、どういう雰囲気になるのか興味があります。今年も難しいと思いますが、クラーチの文化祭に出る際にはそれも一つの案として考えたいと思います。

 今日は、これから先日撮影したGold Castleの生徒達の立廻り映像を編集して、夜からは稽古に出かける予定。昨夜出版社から送っていただいた原稿にも目を通して確認しなければならないため、先延ばしにせずそれぞれを早く済ませなければならない。7月の会場予約は、品川区総合体育館が7月から9/11までオリンピック関連で会場が使えないため、(オリンピックやるの…?)他の会場抽選をおこなっている。諸々抜けが無いように行わなければならないので気をつけなければならない。


2021年4月29日(木/昭和の日)『抜刀術 特別講習会』(お問い合わせ受付中)

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2021年4月 武術稽古日程

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甲野善紀先生からの紹介文

2021-04-20(Tue)
 

当たり前に思えていることのありがたさ

 昨日は一日事務作業、一昨日は朝方4時まで原稿に目を通し、昨日は午前10時前から再び目を通した。午後からは別の作業に追われ左肩が限界に。

 そこで、これはもう「杖乗解しをやるしかない!」と仰向けになって杖を下にし痛気持ちいいところを探す。

 すると、思ったより下の方の前鋸筋(ぜんきょきん)に辿り着き。「これが原因か!」と、ひさしぶりに訪れる心地良さの波に身を委ねしばし時を忘れた。

 20分程経ってデスクに戻り作業を開始。すると、限界に来ていた左肩がほわーっと抜けるように楽になり作業がはかどった。しかし、そう簡単に身体は上手くいかないので、一時間ほどすると再び左肩の痺れに襲われる。だが、先ほどに比べれば遙かにマシなのでそのまま睡魔に襲われるまで作業した。

 明日は早いのでこのまま寝てしまおうと思ったが、やはり継続しないと足が持たなくなるので、走りに出かける。毎日では無いが忙しさの中でも合間を見つけて走ることは昔から続いている。2015年に「もう、走る必要は無いだろう。」としばらく辞めていた時期があり、年間にすると76日程しか走らなかった。すると、肉離れを起こすようになり、以前のように気軽に飛ばすことが出来なくなってしまったのである。辞めてみて初めて気づいたことにたいへんショックを受けた。年齢的なこともあるかもしれないが、公園に行けば私より遙かに年配の方でも凄いスピードで走っているし、何事も継続である。床を蹴らない分その筋肉は衰えやすいが、走ることは原初的な運動の一つでもあり、それはできるだけ維持したい。

 現代に生きるということは、乗り物で移動するのが当たり前なので、足腰はどうしても弱ってしまう。別に今の私が弱ってきた訳ではないが、今の時代を生きている以上なるべくエレベーターを使わないとかエスカレーターに乗らないとか手段はあるが、それだけに偏れないものもあるので、僅かな時間を継続しておこなうことが今の私の場合必要だと感じる。

 昨夜はいつもに比べて早く寝ることが出来た。寝られる内は寝ておかないと結果的に支障をきたす。

 そして本日火曜日は、3ヶ月ぶりに再開となった「クラーチ剣術教室」での講習。クラーチ剣術教室とは(西洋剣術ではありませんよ)クラーチ溝の口という高齢者住宅で行なわせていただいている剣術教室です。2014年8月5日に教室がスタートして今年で7年目。月四回毎週火曜日におこなっております。今年は1/4に一度おこなったきり今日まで休講となってしまいました。

 去年も2ヶ月弱のお休みがありましたが、今回は「ひさしぶりだなぁ」という感じが強いです。時刻表が変わっていないか電車の確認をし、いつものコースで現地へ向かう。考えてみれば川崎市は神奈川県なんですね。更衣室代わりにいつも男性浴場を使わせていただいてますが、一年ぶりにTさんにお会いしました。いつもは毎週ここで風呂上がりのタイミングでお会いしお話しするのが習慣だったのですが、昨年奥様が亡くなられ、廊下ですれ違うことはありましたが、いつもの習慣がなくなり寂しく感じておりました。今日は約一年ぶりにここでお話しをすることができました。

 講習ではお休みの方々がいらっしゃいましたが、それでも殆どのメンバーが元気に参加され、またここからいつもの当たり前に感じられていた日々が再開するのだという喜びが訪れました。週に一度おこなうということは、身体にとっては丁度良いサイクルなのですが、身体だけでは無い精神的な部分でも、習慣化した当たり前に感じられるサイクルというのは大事なものです。

 世間の流れには逆らえませんが、私にとって約7年間、当たり前のように感じられていた習慣を再び皆さんと一緒に過ごしていける喜びは、途絶えて初めて実感するものでした。今日は、施設のご意向など鑑みてお昼のお食事をご遠慮させていただく予定でしたが、お断りの言葉をお伝えした瞬間の皆さんの表情に、「ああ、これはいけない」と思い、すぐに改めました。そのコンマ何秒という時間は、スローモーションのように脳裏に焼き付くものです。私が間違っておりました。

 こちらのスタッフの方に、「先生の動画をYoutubeで観ました。刀のようなものがあるので真似しています。事務所で…」と仰っていただき笑ってご挨拶させて頂きました。これを読んだみなさん、黙っていて下さいね(笑)。


 今夜は、松聲館で甲野先生と稽古の予定。当たり前と思っていた日常は、途絶えてしまうことで当たり前では無かったことに気づかされます。当たり前と思えることは色々あります。人に会えること、ご飯を食べられること、家に帰れること、稽古をすること、生きていること、等々。

 苦しい経験は、当たり前で無いことを学ぶ経験でもあり、それは同時に感謝を知る経験でもあります。若い内の失敗は、当たり前でないことを知るための修行でもあり、その価値観は失敗から学ぶものです。人はいつ死ぬか分りませんが、その時になって初めて気が付くことよりも、その時になって、ようやくきたかと思えるような気持ちの整理がつけられる生き方を忘れないようにしたいものです。身が無くなろうとも、人の心には残るものですので、どう残していくかを人生の集大成として心しておきたいものです。


2021年4月29日(木/昭和の日)『抜刀術 特別講習会』(お問い合わせ受付中)

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甲野善紀先生からの紹介文

2021-04-13(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1990年
高校から実業団まで5年間ボクシングに専念する

1999年
中田秀夫監督との出会いにより映画に出演。上京後モデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2010年
甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務める

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンDVD
『古武術は速い』指導・監修

2020年
BABジャパンDVD
『古武術は美しい』指導・監修

2021年
「日本公認会計士協会(JICPA)」プロモーションビデオ出演

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