身体を使うことで人間は人間らしくあるのだろう
本日は武道場で一人稽古。先日気づいた頭と尾骨の感覚を確かめながら抜刀術をおこなった。その際に、頭の角度と目線の角度も自然な位置だと、なんというか雑味が薄まったような落ち着きが感じられる。頭と尾骨、頭と目線、これは歩いているときでも稽古になる。自然と綺麗な姿勢になるのであるが、意外に真っ直ぐ顔を上げて真っ直ぐ見て歩くというのは、なかなか安定させられないもの。向こうから人が来ると目線や頭の角度は動かされやすく、それが日常の癖になってしまう。腰や肩の不具合もそうした頭の位置による影響が少なくは無いだろう。これはただ姿勢が良くなるからやっているのではなく、抜刀や、体術でその違いを検証できたことから、日常の癖を改める必要性を感じたためである。
抜刀術では幾つか進展があった。身体の使い方における手順の確認などであったが、まだまだ稽古不足なので、時間を作って進まなければならない。
杖術では先日ひさしぶりに取り組んだ膝行(しっこう)による十一之型を稽古した。これは稽古終盤だったこともあるが、かなり足腰に求められるものがあり、私がなまっているのか、そういうものなのか分らないが、とにかく今後一人稽古で楽に動けることを目指して稽古したい。
最後は杖整体操で身体を落ち着かせる。最近は福岡への移動日を除けば連日どこかで稽古をしていることになる。来週の木曜日までしばらく続く。ありがたいことであるが、よくよく身体の具合を観て、前に進み続けられる状態を維持しておきたい。
身体は動くために出来ている。動かなければ自然に反している。つまり不自然であることは、不具合が生じることでもあり、不健康につながってくる。自然をドンドン破壊してきた人間は、不自然な道を進まざるを得ないのであろうか。人間の中にある自然を引き出せるよう、不自然なことには気を付けたいものである。
7月2日(土)『杖術講習会』のおしらせ(お申し込み受付中)
金山孝之 YouTubeチャンネル
金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~
金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~
金山剣術稽古会
6月稽古日程
7月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
抜刀術では幾つか進展があった。身体の使い方における手順の確認などであったが、まだまだ稽古不足なので、時間を作って進まなければならない。
杖術では先日ひさしぶりに取り組んだ膝行(しっこう)による十一之型を稽古した。これは稽古終盤だったこともあるが、かなり足腰に求められるものがあり、私がなまっているのか、そういうものなのか分らないが、とにかく今後一人稽古で楽に動けることを目指して稽古したい。
最後は杖整体操で身体を落ち着かせる。最近は福岡への移動日を除けば連日どこかで稽古をしていることになる。来週の木曜日までしばらく続く。ありがたいことであるが、よくよく身体の具合を観て、前に進み続けられる状態を維持しておきたい。
身体は動くために出来ている。動かなければ自然に反している。つまり不自然であることは、不具合が生じることでもあり、不健康につながってくる。自然をドンドン破壊してきた人間は、不自然な道を進まざるを得ないのであろうか。人間の中にある自然を引き出せるよう、不自然なことには気を付けたいものである。
7月2日(土)『杖術講習会』のおしらせ(お申し込み受付中)
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2022-06-17(Fri)
福岡講習会に向けて準備中
昨日は午後から居合刀を買いに武道具屋へ。いつもの二尺七寸を購入。柄は以前のものより1.5cm程長い。合わせて下緒も購入。
そして本日は一人稽古。
福岡で使用するため、初めて二尺六寸の居合刀で稽古。刃長が約3cm程短いが扱いにくくは無かった。しかし、稽古モードで刀を持つと明らかに違いを感じるものだ。やはり居合刀では二尺七寸が私には丁度良い。
今日は刃筋感覚について一つ得るものがあった。これは5/3の『抜刀術講習会『でお伝えしようと思う。これまで抜刀術特別講習会と明記していたが、定期的なものであり、懇親会をしばらくおこなっていないため、もはや「特別」は必要ないと判断。2018年~2019年にかけて五回開催した関西特別講習会は、世話人を務めて下さった川原田喬生氏の計らいで開催出来たこともあり、特別な講習会だった。
今年の6月から福岡で講習を計画しているが、この他にも故郷門司港近辺でも併せて開催出来ないか思案中。こちらは定期的なものとして考えているため「福岡講習会」とシンプルに明記したい。詳細が確定いたしましたら、こちらのブログや、金山剣術稽古会のサイトにも新たにページを設けて掲載の予定。
福岡は私の地元でもあり、やはりどこか情緒を感じる部分があるので福岡講習会は日程を工夫して定期的に開催出来るようにしたいと思う。もちろん東京での活動がメインであることは変わりないので、これからも新たな出会いを求め、仕事の展開を広げていきたいと考えている。
5月3日(火/祝)『抜刀術講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
金山孝之 YouTubeチャンネル
金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
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『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~
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4月稽古日程
5月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
そして本日は一人稽古。
福岡で使用するため、初めて二尺六寸の居合刀で稽古。刃長が約3cm程短いが扱いにくくは無かった。しかし、稽古モードで刀を持つと明らかに違いを感じるものだ。やはり居合刀では二尺七寸が私には丁度良い。
今日は刃筋感覚について一つ得るものがあった。これは5/3の『抜刀術講習会『でお伝えしようと思う。これまで抜刀術特別講習会と明記していたが、定期的なものであり、懇親会をしばらくおこなっていないため、もはや「特別」は必要ないと判断。2018年~2019年にかけて五回開催した関西特別講習会は、世話人を務めて下さった川原田喬生氏の計らいで開催出来たこともあり、特別な講習会だった。
今年の6月から福岡で講習を計画しているが、この他にも故郷門司港近辺でも併せて開催出来ないか思案中。こちらは定期的なものとして考えているため「福岡講習会」とシンプルに明記したい。詳細が確定いたしましたら、こちらのブログや、金山剣術稽古会のサイトにも新たにページを設けて掲載の予定。
福岡は私の地元でもあり、やはりどこか情緒を感じる部分があるので福岡講習会は日程を工夫して定期的に開催出来るようにしたいと思う。もちろん東京での活動がメインであることは変わりないので、これからも新たな出会いを求め、仕事の展開を広げていきたいと考えている。
5月3日(火/祝)『抜刀術講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
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5月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
2022-04-22(Fri)
明日の特別講習会はフルコースの予定
本日の一人稽古では、抜刀術「立一閃」に進展があった。鞘引き後の鞘出しに剣の軌道が関係し、そのことにより脚部との連動の間が理解出来たように思う。その他にも初動における連動に幾つか発見があり実感が伴うものだったので明日の講習でお伝えする予定。
明日は、今回の特別講習会がこれまでのように得物を限定していないためお申し込みが少ないが、平日の稽古会の密度をそのまま体験して頂ければと思っている。参加者が分かっているのでその方々に会わせた内容というか進め方にしたい。
予定では杖術、剣術、抜刀術、体術、時間があれば杖整体操までフルコースでお伝えする予定ですので楽しみにお待ちしております!
4月9日(土)『特別講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
金山孝之 YouTubeチャンネル
金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~
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甲野善紀先生からの紹介文
明日は、今回の特別講習会がこれまでのように得物を限定していないためお申し込みが少ないが、平日の稽古会の密度をそのまま体験して頂ければと思っている。参加者が分かっているのでその方々に会わせた内容というか進め方にしたい。
予定では杖術、剣術、抜刀術、体術、時間があれば杖整体操までフルコースでお伝えする予定ですので楽しみにお待ちしております!
4月9日(土)『特別講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
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5月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
2022-04-08(Fri)
一人稽古で自身と向き合う習慣
ひさしぶりに一人稽古に道場へ向かう。自分だけのために時間を使うのは色々なものを犠牲とするが、それだけのものがあるので、昔のようにまた一人稽古で自分と向き合う日程を組むことにした。
今日は最後の方で抜刀術の「立一閃」に進展があった。この抜刀は、鷲眼一閃と抜付の合いの子のような技だったが、鷲眼一閃でおこなっていた大きな浮き身をもう少しなんとかしようと、懐月のような重心と足との関連にしてみたところ、なかなか具合が良く、変更せざるを得ない実感を得た。今月9日の「特別講習会」ではいろいろな事をやろうと思っているが、抜刀術の「立一閃」をお伝えする予定。
そのほかには、杖の突き方を確認したり、剣術では左側から右への水平斬りを試みた。杖はわりあい様々な角度に対応出来るが、剣ではなかなか難しい。そのため、柄を握る手を色々と滑らせたり回したりしてみたが、やはり刃があるものとしての操作は杖のようにいかない。今後の課題の一つとなったが、これからの稽古では正確性をどのように向上させていくか、身体の使い方もあるが、そうした手の内の精度もまだまだ高めていかなければならない。
明日は、一週間が空きましたが、戸越体育館で15時30分~17時00分の時間帯で杖術の講習をおこないます。ひさしぶりに三十連円打もおこなう予定ですので、ご参加お待ちしております。
4月9日(土)『特別講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
金山孝之 YouTubeチャンネル
金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~
金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~
金山剣術稽古会
4月稽古日程
5月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
今日は最後の方で抜刀術の「立一閃」に進展があった。この抜刀は、鷲眼一閃と抜付の合いの子のような技だったが、鷲眼一閃でおこなっていた大きな浮き身をもう少しなんとかしようと、懐月のような重心と足との関連にしてみたところ、なかなか具合が良く、変更せざるを得ない実感を得た。今月9日の「特別講習会」ではいろいろな事をやろうと思っているが、抜刀術の「立一閃」をお伝えする予定。
そのほかには、杖の突き方を確認したり、剣術では左側から右への水平斬りを試みた。杖はわりあい様々な角度に対応出来るが、剣ではなかなか難しい。そのため、柄を握る手を色々と滑らせたり回したりしてみたが、やはり刃があるものとしての操作は杖のようにいかない。今後の課題の一つとなったが、これからの稽古では正確性をどのように向上させていくか、身体の使い方もあるが、そうした手の内の精度もまだまだ高めていかなければならない。
明日は、一週間が空きましたが、戸越体育館で15時30分~17時00分の時間帯で杖術の講習をおこないます。ひさしぶりに三十連円打もおこなう予定ですので、ご参加お待ちしております。
4月9日(土)『特別講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
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金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
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金山剣術稽古会
4月稽古日程
5月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
2022-04-01(Fri)
自然から学ぶことが人間道であり、自然を変えることは反人間道である
昨夜は松聲館へ伺い甲野先生と稽古。前回と同じく田島さんが先に来館されており、あっと言う間に時間が過ぎた。
なんというか、先生との稽古は、道標のようなものであり、先の先に微かに朧気に見えるか見えないかのような目印があり、そこへの道筋は道無き道でどのようにそこへ向かうのかハッキリとしていない。しかし、その目印があることで、どのように道を探すか、逸れてしまわないか、その手掛かりとなっている。
先生の「連続的影観法」と名付けられた新しい術理は、それに対する受けとしても得られるものが大きい。気配や間や、それに応じる自身の心身の在り方に突きつけられるものがあり、そのことに自身としても近年関心がある。
自分の稽古で感じること、先生との稽古で感じたこと、古の人物が記した言葉や譬え話など、やはりその目印はあるのだと蜃気楼ではなく、そのことを信じるというか興味が自然と湧くことで、自身の身体に対する状態が少し変わってきたようにも感じる。
人生というのは不思議なもので、ある時期、その時期毎に何かが自分を作っていて、それは自分がどうこうしようとしているのではなく、周囲の変化が自分というものを作り上げるというか認識させている。その周囲の変化は、その時期における何かしらのお膳立てなのか…とも感じている。だから、縁が繋がったり切れたりというのは、そういう自分ではどうにもならないものがそのように状況を作っているので、それに従って生きていくしかない。しかし、自分の在り方というものが関わっていることは因果からしても納得出来ることなので、そこに向かうのは一歩一歩の自分の進み方なのだろう。
体も心も無意識的になにかを学んでいるならば、やはり人は人と直に会って、得ていくこと、目印を確認することが、人が人の世を持続させて行くためにも重要で有り、昔は不便であったからこそ守られていたのだと知るのである。
これからの時代は、便利になったことで失われてしまった価値を個人がどのように補っていけるかになっていくようにも思える。機器や文明が発達してもそれに反比例して人間そのものは退化してしまう。そのことが分かっていても世の中は変えられないだろうし、個でこれから数十年先の当たり前を守っていかなければならないように思う。人間らしさと自然は切っても切り離せないのだから。
2月12日(土)『杖術 特別講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
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金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
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2月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
なんというか、先生との稽古は、道標のようなものであり、先の先に微かに朧気に見えるか見えないかのような目印があり、そこへの道筋は道無き道でどのようにそこへ向かうのかハッキリとしていない。しかし、その目印があることで、どのように道を探すか、逸れてしまわないか、その手掛かりとなっている。
先生の「連続的影観法」と名付けられた新しい術理は、それに対する受けとしても得られるものが大きい。気配や間や、それに応じる自身の心身の在り方に突きつけられるものがあり、そのことに自身としても近年関心がある。
自分の稽古で感じること、先生との稽古で感じたこと、古の人物が記した言葉や譬え話など、やはりその目印はあるのだと蜃気楼ではなく、そのことを信じるというか興味が自然と湧くことで、自身の身体に対する状態が少し変わってきたようにも感じる。
人生というのは不思議なもので、ある時期、その時期毎に何かが自分を作っていて、それは自分がどうこうしようとしているのではなく、周囲の変化が自分というものを作り上げるというか認識させている。その周囲の変化は、その時期における何かしらのお膳立てなのか…とも感じている。だから、縁が繋がったり切れたりというのは、そういう自分ではどうにもならないものがそのように状況を作っているので、それに従って生きていくしかない。しかし、自分の在り方というものが関わっていることは因果からしても納得出来ることなので、そこに向かうのは一歩一歩の自分の進み方なのだろう。
体も心も無意識的になにかを学んでいるならば、やはり人は人と直に会って、得ていくこと、目印を確認することが、人が人の世を持続させて行くためにも重要で有り、昔は不便であったからこそ守られていたのだと知るのである。
これからの時代は、便利になったことで失われてしまった価値を個人がどのように補っていけるかになっていくようにも思える。機器や文明が発達してもそれに反比例して人間そのものは退化してしまう。そのことが分かっていても世の中は変えられないだろうし、個でこれから数十年先の当たり前を守っていかなければならないように思う。人間らしさと自然は切っても切り離せないのだから。
2月12日(土)『杖術 特別講習会』のお知らせ(お申し込み受付中)
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金山孝之 著『サムライはなぜ後悔しないのか』双葉社
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『古武術は美しい』~合理性を追求した身体の芸術を身につける~
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『古武術は速い』~型の手続きを追求した剣・杖の実践的な体使い~
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2月稽古日程
甲野善紀先生からの紹介文
2022-02-10(Thu)