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生き方の帳尻は

 八月最後の夜はなんとも気持ちのいい涼しさだ。蝉も落ち始めてきた。長い生涯を終えどんな気分だろうか。今年になって再認識したことは、テレビなどの情報偏向のあからさまさ、そしてテレビ視聴時間が長い層の受け売りと煽りに踊らされる様。生きるという事を考えるなら、同時に死ぬという事も考えなければならない。死は突然訪れる場合もあれば、ジワリジワリと迫ってくる場合もある。いずれにせよ死ぬ訳であり、どのように死んでいくかが生き方であり、いつ死んでも悔いが残らない(或いは限りなく少ない)生き方が、死に対する用意でもある。

 もちろん誰だって死にたくは無い。痛みや苦しさは味わいたくは無い。しかし死なない人は居ない。だからどう死ぬかをそれぞれが心に決めておく必要がある。蝉は一週間から一ヶ月間で生を全うする。これがもし半年も生きていたなら、騒音で大迷惑だと嫌われる存在になっていたであろう。

 人間の世界観は、銀河が無数にあるように、さまざまな価値観でこの世を生きている。自分の考えや思想などちっぽけなものなのである。しかしながら世界の人々の中で同じ銀河系に存在する人も居ることは確かである。インターネットは、さまざまな人が「一緒くた」にされてしまうものであるが、世界が広がればそこからさまざまなものがよく見えるのである。内容はともかく心の叫びを皆が交わしている場であり、その心が合う人を選ぶことが出来る。それだけのことなのである。

 さて、本日は高田馬場にて村田氏と稽古。

 独特な雰囲気を持つ村田氏との稽古では、脚部鍛練稽古や足運びなど、かなり下半身を練る内容をおこなった。おそらく明日は筋肉痛になると思われるが、それが嫌いなタイプではないので喜んで筋肉痛を味わっていただけるだろう。今日は「正面斬り」の素振りで気が付いたことがあった。それは腕を上げる際の掌の動きと肘の動きが、腕を上げるという身体の使い方そのものにおいて、理に適ったものであるということが解った。剣の動きからこの動きを三、四年前に発見したが、腕そのものを上げる動きとしても最適であることに今日の今日初めて気が付いたのであった。

 杖術、剣術、抜刀術とさまざまにおこなったが、あらためて身体が自然とそのようになることを目指して稽古をおこなうことが大事であると思った。その自然が不自然にならないように、感覚を磨き、必要なもの不必要なものを取捨選択し、そのなかで精度を高め、次なる取捨選択に移る。武術は年齢を重ねるほど世界が広がっていくものだと思う。私などアスリートからすれば引退の年齢であるが、年々感覚が育ち、動きの結果に繋がっている。それは動きの制約に縛られること無く、限られた身体の使い方が優位なルールでなく、制約に縛られず身体の使い方を発展し続けていくことがルールであるなら、怪我や故障に苛まれること無く、長く続けられることで信じられないような感覚が育つことも考えられる。時間を掛けなければ得られぬ世界があるだろうし、時間を掛けて続けられる身体の使い方でなければならない。筋トレは一時的なパフォーマンスは向上するが、基本的に本来の目的以外の時間を使って身体を酷使しているので、本来の目的中に身体に支障を来たす事は尤もなのである。そうしたルールの中での鎬の削り合いは怪我との戦いが常となりうるが、長く故障せずに身体を向上させられるものを求め、そこに得られる学びの追究が、価値のあるものであり、引退など無く、常に変わらずに自らと向き合って行くことが私の生き方となっており、そこに悔いも後悔も生まれない。

 心が合う人との出会いを増やし、そのなかで発生する何かを展開して行きたいと思っている。そういう意味では私にとっての2020年は新たな展開に向けた一年となっているのかもしれない。そこに向け、気を引き締めて取り組んで行こうと思う。


2020年9月21日(月/敬老の日)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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金山剣術稽古会

2020年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-09-01(Tue)
 

突きが進展

 昨日の金山剣術稽古会は戸越体育館で渡部氏とおこなった。一昨日の稽古で脚部鍛練稽古のフルコース(大したことない数であったが)もあるが、最近感じているのは、互いに蠢動を掛け合った体術稽古は、身体に対するエネルギーの掛かり方が、生の力でおこなっているものより、身体に掛かっている負荷が大きいため翌日の疲労感はこれまでにない程である。例えるなら、普通の筋トレと加圧トレのような違いなのだろうか。蠢動を掛けると、自らの質量が高まったかのように、足が浮きにくくなり重たくなる。その状態で普通に頑張っている相手には簡単に崩したり投げたり出来るが、相手も蠢動を掛けると、互いの質量が高まっており、弱所散所の働きにより、簡単には止まらないため、身体に掛かる負荷は大きいのである。

 だから、この身体の気だるさや疲労感は、私に無かったものを今身体に取り込んでいる最中なので、非常に喜ばしいことである。昨日の渡部氏との稽古でさらに今現在前腕部、肩廻り、腰の辺りに筋肉の張りがある。これは体術稽古で得られた筋肉疲労、筋繊維の破壊であり、感覚を伴った記憶の中での身体が必要と判断したものである。杖術や剣術、抜刀術には無い部分であり、それでいて決して身体使いの邪魔にならない、寧ろより感覚的なものとして備わるものになると思っている。身体はそれに見合った動きの中で過不足なく必要なものが動きを導くものであると確信しているので、私にとって蠢動を得たということはとても大きな意味があったと言える。

 さて、この日の稽古では、抜刀も出来ないほどの身体の状態になっていたが、渡部氏と共に「抜付」をおこなった。これは一般的な抜刀術として基本であり極意でもあるとされている「抜付」であるが、私の中で浮きとの関連に気づくところがあり、今まで試したこともあったが、僅かなところで二尺七寸の居合刀が軽く速く奔ることが解った。渡部氏もこれまで見たことの無い切っ先の奔りであった。これを体術などでも検証したが、恐らく腰が浮いているということがこの力の源にあるような気がする。

 この日も体術稽古で進展があった。まずは「案山子落とし」で、色々と身体の使い方や軌道などを試みてきたが、出来たり出来なかったりで信頼に掛けてしまうものばかりであった。この日得たものは、というより最初に戻ったような気がするが、それを具体的に解って出来るようになったという事では、前に進んだということであろう。振り飛ばしや、独楽落としでは足との関連が重要であり、同様に案山子落としも足との関連を試みていたが、多少利いたりするものだから尚更迷うのであった。しかし、昨日解った事は案山子落としでは足を使うべからずであり、それが円や軸の軌道から外れてしまう要因になっていたのである。だが蠢動系の技は、何かとの関連が肝でもあるため、この案山子落としでは、頭との関連が技の利きに関係していることが解った。この日はこれで納得できたが、また日をあらためてこれが利くかどうかを検証したいところである。

 そして最後に「突き」の威力を検証した。これは甲野先生がおこなっている突きを参考に力の通し方、発力の手順などを模索しているのであるが、当然のように甲野先生のようには全く出来ない。それ故に、私としてはしばらくこの稽古は止めていたが、渡部氏が興味を持っていたので、リクエストに応え私が受ける形で渡部氏に突いていただいた。三発受けたところで興味が沸き起こり、たった三発で交代させられた渡部氏が不満気に笑いながら交代してくれたがお陰でまた得られるものがあった。

 突きが下手な私は中丹田を司令塔に前足との移動により、中心が取れた場合には相手が後ろに走るように飛ばされるのであるが、これが安定せず、また突く側の腕にも生の力感が残るため、それなりに普通とは違う飛ばし方が出来たとしても興味を持てないものになっていた。しかし、昨日は座り一点接触からの崩しと同様の手続きでおこなってみようと思い立ったのである。これは以前にも試みたが全く駄目で、研究する間もなく諦めたほどであった。だがこれに、もしやと思える部分に気がつき、背中の発力が上手く相手の接触部から奥に入って行く事ができ、その後に足を使うことが解り、これまでとは比べ物にならないほど渡部氏が後ろへ駆けて飛ばされた。生の力感も少なくなり、座り一点接触からの崩しの術理も応用できたことで疲れも吹き飛ぶほどであった。その操作法と手順を渡部氏にお伝えし、私が受けてみたところ、私もこれまでにない飛ばされ方をした。あらためて解った事は背中の発力における抜けと、それを働かすための身体各部との連係が重要であるという事。発力を信じられるようになったことで、研究する際の手順に整理がつきやすくなってくる。まさにジグソーパズルのように、似て非なるものに拘ればなかなかピースは埋まらないが、思い駆けない所に何かが嵌った時に、連鎖的に周囲の情景が見えてくる。そうして、ドンドン大きな情景が広がってくるようになれば、これまでに気が付かなかったものや、あきらめていたような事も見えてくるようになると思われる。

 この日は最後に杖整体操をおこなったが、杖整体操も効かない程疲れが溜まっていた。気持ちいいと感じる余力も残ってなかったのだろう。

 しかし一回の稽古というのは何やら筋書きが書かれているようなドラマチックなものである。その流れに居させて頂けるということにただただ感謝したい。


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金山剣術稽古会

2020年8月 武術稽古日程

2020年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-08-28(Fri)
 

独楽落としの進展

 WEB配信中の「かざあな。抜刀術編」が飛躍的に視聴されるようになり約一ヶ月が過ぎた。映像自体の配信は2019年の2月であるが、2020年7月の終わりごろから突如として世界に広がリ出した。この作品で音楽を作って下さったMariさんへ報告した時に8万だった再生回数が現在50万となった。チャンネル登録者数は、7年以上経って2.000人だったのが、この一ヶ月間で8.000人となった。コロナの自粛期間に、解説動画など配信していたことも関係しているのかもしれないが、まだまだ微々たる物であるが、世界に広がっていくというのは、いただくコメントなどを見ても大きな影響力を感じる。だが、私がこれにのめり込む様な事はなく、それに振り回されることもなく、これまでの生活基盤を崩すことなく進めたい。

 昨日、一昨日と金山剣術稽古会の稽古で進展があった。この記事では一昨日の記事を記したい。

 一昨日の夜は、その前日の睡眠時間が三時間を切っていたため記事を翌日にしようと思っていたが、昨夜も連日の稽古により身体が睡眠を優先したため、本日の午後に書くこととなった。

 その一昨日の稽古では、「独楽落とし」に進展があった。その前日、つまり今から三日前の夜に甲野先生に初めて受けていただいた「独楽落とし」にこれまでにない評価をいただきましたが、脇を空けると利かなくなるという弱点があった。これは関西から帰省で稽古に参加された川原田氏に受けていただいた時も、独特な形で受けられたときに感じたものであった。

 これには、どうしようかと考えていたのであるが、甲野先生に受けていただいた後、再びこの問題に思考が奪われるようになり、一昨日の稽古に向う電車の中で、空いた脇に腕を差し入れて倒すか、全く別の形にしなければならないと、今日の稽古で試みてみようと考えていた。

 そしてさっそく、通常の稽古前におこなう私のための研究稽古で、渡部氏を相手に脇を少し開いて「独楽落とし」を掛けるも僅かしか動かせない。そこで脇に腕を入れて強引に倒すことは出来たが、これは生の力で崩しいているので私が取り組んでいる流儀での体術とは言えない。それを二、三回ほどおこなったのち、渡部氏が「前に引っ張ってみるといいんじゃないですか?」と言ったので、こんなの動く訳がないと思いながらも試して見た。すると驚くほど相手が前に崩れる。次に、独楽落としを受けていただく時のように、自然に脇を空けず自然に立ってもらった状態から引いてみると、これがあまり崩せない。そこで再び脇を空けてシッカリ纏まった状態の渡部氏を呼雀で引き寄せ、その刹那に独楽落としを掛けると、通常の独楽落とし以上の威力で相手が地に落ちるのである。危ないため最後は支えているが、これには自分でも驚いた。

 姿勢と言うのはどこかに穴があり、穴がなければ崩すのであるが、その崩しにもどこかに穴があり、そのことが一昨日の稽古で実際に理解できたのであった。この日稽古を始めて十五分で一気にここまで進んだ。整理すると、相手を回転させて倒す「独楽落とし」では、脇を空けてドッシリ構えられると全く利かなくなってしまうのであるが、手前に相手を引き込む呼雀を掛ける事で、どれだけ対抗しようと踏ん張ったり雀返しを掛けられても脇が空いていれば、人は引かれやすくなってしまうため楽に崩すことが出来る。回転系の崩しには強いが、引かれたりする場合には脆さがある。技として危惧していたものが解消されたのは、相手が脇を閉じようとも空けようとも、こちら側の接触部にはなんら変更する必要が無いという事である。これが最も大きなことだった。

 では、横に倒す「案山子落とし」ではどうだろうかと考えてみた。「脇を空けた状態で身体を纏めた相手を横に倒すのは無理だろうなぁ、この案山子落としはこれまでにして独楽落としに専念するか…」と、一瞬頭をよぎったが。ものは試しに渡部氏に脇を空け身体を纏めてもらった状態に案山子落としを掛けたところ、思案が無駄に終わり、簡単に崩れたのである。つまり、前方に引き込むのと同様に、横への崩しも脆さがあるということが解った。(もちろん蠢動を掛けていなければならないが)

 この稽古で得られた情報量はとても大きなものである。それは意識的に気づいたものもあるが、動きの流れの中で体感的に身に宿したであろう無意識の経験値も大きい筈である。それは頭で解っていても出来ないものと、感覚的に統御され出来てしまうものとの違いから感じる。だから記事を隠さずに書くことが出来るが、渡部氏の一言によってまた私の体術が進んだことにはいつもながら感謝してもしきれない程である。

 時間になり通常稽古が始まる。柳澤氏と和泉澤氏が参加。柳澤氏は先月七月から定期的にお越し頂いており、杖術、剣術、抜刀術においても全体的に動きが馴染んできた。和泉澤氏とは昨年一月から三月までの間に江東区スポーツ会館で稽古をおこなって以来であるが、海外に語学留学されたり、独自の道を歩もうとされている青年である。平日の午後から稽古が出来る人は少ないが、こうした時間帯に稽古が出来るのもご縁ですので、本当に有り難いと思います。

 稽古を進める道として、私自身の実感から、出来ないものはまだ出来る身体の状態になっていないので、出来ること、出来そうな事を、感覚的に把握出来るように、興味のある動きの中で一つ一つ手に入れていくことが確実だと思われます。今は意識的な手順や操作法など考えておこなっておりますが、次第に考えなくても出来るものが簡単なことから出来るようになってきます。そこで初めて同時に行うべきことに意識を向けていけるのですが、その繰り返しにより考えなくて済むことを増やして行きながら技の精度を高め、自己を掘り下げていく眼が養われていくのだと思います。ですから、それらが備わっていない内に先にあるものをやっても、まだそこに対する身体が無い訳ですから長くは続きません。見た目の形に捉われず、内なる実感で感じられるように稽古に取り組んでいただける事が望ましいと思われます。


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金山剣術稽古会

2020年8月 武術稽古日程

2020年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-08-28(Fri)
 

案山子落としの進展

 本日木曜日は戸越体育館にて渡部氏と稽古。

 今日は抜刀術と体術を中心におこなったが、あっという間に時間が過ぎてしまった。抜刀術に関しては、これは最近の体術もそうであるが、ある程度の手順が整うと、それらを一纏めにして抽象的な感覚に変わっていくというもの。

 だから言葉で説明すると、とてもいい加減な風に聴こえてしまう。もっとも渡部氏だからそのまま丁寧に変換せずに伝えることが出来るのであるが、この全てを一纏めに抽象的な感覚でおこなった場合の動きの差異を言葉で説明するのは難しい。おそらくそれは全てのバランスの上で成り立つものであるから、全体としての味や匂いで感じて行かなければならないように思う。だから、考え過ぎて、手順を精確にやろうと意識し過ぎてしまう程感じられないものなのかもしれない。

 だが、そのためには、手順を精確におこなうべく身体の把握が出来ていなければならず、私自身未熟ながらも身体に任せることでその部分から離れることが出来るのだと感じている。そうした部分を増やすことで、より抽象的に無意識に近い感覚となるのであろう。

 体術では、「案山子落とし」に進展があった。案山子落としとは、蠢動を使い、立っている相手の両肩に触れた状態で、そのまま横に倒すというもの。

 普通に立っている状態の人であれば大抵は倒すことが出来るようになったが、ある程度受けの免疫が出来て慣れてきた人には、掛かりにくくなってきた。そこで、最近は蠢動と身体の向き、下体との連動が技の利きに大きく作用していることが解ったので、この案山子落としでも、下体の使い方を工夫して円の動きに合わせて崩せなくなった渡部氏を崩せるようになった。動き出しの瞬間に驚いて声が出てしまうような反応だったので、まずまずの成果であった。

 今日得たこととして、それぞれの技における手順や精度もあるが、それよりも、一纏めにした抽象的な言葉にしづらい感覚をこれからは求めて行く必要があると思っている。これまではそうした言葉は、古流における伝書等敢えて具体的に説明をしないようにしていたのかと思ったりもしたが、実は間逆であり、そんなものの遥か先にある実感をそのままに伝えた言葉なのだろう。如何に身体が使え、如何に感覚が研ぎ澄まされていたかと思うと、古の日本人が持っていた能力の凄まじさ、そして身体と同時に育まれた心というものに、現代とは想像も出来ない世界がそこにあったと思わざるを得ない。まだまだ解らないことだらけであるが、せめて同じ地に生きている者として、その凄さに心身を通じ気が付ける程のレベルにはなりたいと思っている。


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甲野善紀先生からの紹介文

2020-08-21(Fri)
 

センスを磨くには

 本日は戸越体育館にて渡部氏と柳澤氏と稽古をおこなった。杖術、剣術、抜刀術、体術、これだけやるとあっという間に時間が過ぎてしまう。身体を育てるということは、調和感覚や、重心の把握、実感から得た予測、その予測に合わせる無意識の働き、それらを脳が統御して動けるように導いていく。

 稽古では、そうした統御に重きを置くため、さまざまな動きをおこないながら、一貫性のある伝達を身体に経験させている。だから同じ事をずっと何も考える事なくおこなうのは、統御どころか鈍くなってしまうマイナス面が強い。同じ事をとり憑かれたかのようにおこなうこともたまにあるが、その時は必ず上記に記した感覚や把握や予測を統御させるべく微妙な調整をおこなっているのである。センスがいい人というのは、そういうことが意図せず自然に感じられるのだろう。

 センスの良し悪しは稽古の在り方にあると言っても間違いはないだろう。senseは感覚と訳すので、感覚を優先しない稽古はsenseが鈍くなる、つまりセンスの無い人間になってしまう恐れがある。パワハラや暴力行為、イジメ、感覚を無視したストレスの代償は何処かで何かに繋がってしまう。人は人により良くも悪くも影響を受けてしまうので、感覚を磨き、その良し悪しに気が付けることが、社会に出てからも必要な学習であると思う。感覚は身体が教材であり、ネットの情報だけでは全く身につかないものである。現代における武道武術の最たる必要性を感じるのは、この身体という教材を用いて、感覚を養う稽古から人材を育てる事ではなかろうか。当然であるが剣術をおこなうのは、人を斬る為ではなく、パフォーマンスの為でもない。身体の使い方を学び、無いものから何かを得ていくことに深い学習がある。その無いものを与えてくれるのが身体であり、感覚という実感である。それらは当然の如く、ものの考え方や感じ方、行動における手順、そうしたことが日常における仮想敵を想定したお題の中で訓練されているものであり、その敵は、社会における問題であったり、組織の纏め方や問題点に対する解決策の具体的な方法の見通しの鋭さにも表れる。それを直感的に感じられる人は、その道を習う習わせるということになっているのではないかと思う。しかし、全てがsenseを育むものではなく、その間逆のほうが多いため、よくよく見極めた方が良いだろう。

 この日の稽古では最後に体術の技を幾つか撮影した。これまでに杖術、剣術、抜刀術は撮影してきたが、公開するための体術の撮影は初めてである。そのため私としても観ていて珍しく感じるが、客観的に観る事が出来るので今後の稽古にさまざまな観点からプラスになると思っている。

 期日が迫って参りましたが、15日土曜日は『剣術特別講習会』を開催いたします。お申し込みにはまだ余裕がありますので、ご連絡お待ちしております。


2020年8月15日(土)『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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金山剣術稽古会

2020年8月 武術稽古日程

2020年9月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-08-13(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンDVD
『古武術は速い』指導・監修

2020年
BABジャパンDVD
『古武術は美しい』指導・監修

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