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お腹の意識からの思わぬ展開

 本日の「クラーチ剣術教室」では、どうにも最近は私の進め方として武術的傾向が強くなってきている気がするので、みなさんは楽しく付いて来て下さっているが、ここ数日講習内容について考えあぐねていた。

 結局考えあぐねたまま講習の時間が来てしまい、「まあ、急がなくても次回までには考えよう。」と思いながらいつもの体操から始めていった。

 体操後に久しぶりに、打ち込みと突きをおこない、「突き終わりには指ではなく、お腹に力が入るようにおこなってください。」とお伝えしながら、どうにもその感じが全体的に掴みにくいようであり、そこで「!」っとひらめいて口走ったのが、「足の裏が掃除機の吸い込み口になったと思ってください。そのままダイソンの掃除機並みに床を強力に吸い込んで、お腹がほんの数ミリでもいいから沈みこむ感じで突いて下さい。」という、いわゆる「浮き」の掛け方をどうすればシンプルに伝えられるかと思いながらお伝えしたのであった。

 多くの方が、そうすることでお腹に力が入る事をイメージとして理解していただけたが、今の今でそれが出来るようになるのはさずがに難しいいようであった。そこで、「よし!今日はこれだ!」と思いながら、休憩後に久しぶりにみなさんで車座になって(正確には半円であるが)お腹に力を入れる方法を講習内容に取り入れてみた。

 まず、正座になっていただき、(正座が難しいOさんは立っておこなっていただいた)先ほどの掃除機の例えを膝から足首まで意識して床を吸い込んでいただき、お腹が数ミリでいいから落ちるようにしてくださいとお伝えし、両肩を押した際の後ろへの倒れ難さを検証した。

 そうすると、全員何もしない場合と、掃除機で吸い込んだ意識(結果として浮きが掛かった状態)でおこなった時とでは、70代から80代後半の方全てが確実に強く耐えられるようになった。これには私自身も内心、「人によってあまり変わらない方もいらっしゃるかもしれないだろう。」と思っていたが、想像以上であった。これには、みなさん自然とペアになっておこなっていたので、「これは良い」と思いながら、今日の今日まで考えあぐねていたイメージが想像以上の雰囲気となり、この大腰筋の働きを実践する稽古として、ケガの可能性の無いこの体術系の内容も今後取り入れていこうと思う。こうした流れからの展開が新たなものを導き出してくれたが、おそらく普通に浮きを掛けて体術系の稽古をおこなおうとしても、まず皆さんの気が乗らなかったであろう・・・・・・。自然な出来事はどこかでつながっているので、これからは得物だけでなく、肌と肌が触れ合うコミュニケーションは心理面にも大きく影響されるので、私自身これからの講習や稽古会では重要なものとして考えたい。

 袴さばきのからの趺踞、それからの抜刀などをおこなったが、これにはみなさん見ているだけで満足していらっしゃったようで、Sさんが趺踞にチャレンジされたが、「これは難しいわ!」となってしまい、そのままで終るのも寂しいので何度か実演した。その際に、というよりは、今の今記していて気がついたことは、クラーチの講習をおこなっているスタジオは下の階が指圧の診察所となっているため、ドンと激しい浮きを掛けることが出来ないので、なぜこんな趺踞という不安定な座り方なのか、浮きを掛けて見せる必要があり、その際にドンという振動をさせないようにフワリと抜いた。

 以前から、今後はドンという衝撃を消して浮きを掛けなければならないと感じてはいたが、まさにこの趺踞からの抜刀では、そうした浮きを練るにはもってこいであることを恥ずかしながら今この瞬間に気が付いたのである。たしかに、ドンというまるで「振脚」のような地響きは迫力が伝わりやすいが、そこに実感を求めず、内に実感を求める必要がある。「浮き続けること」をこれからは考えていかなければならない。

 椅子に座って大腰筋を鍛える簡易的方法を皆さんにお伝えしたので、正座でおこなう検証法が今後どのような進展を見せるか楽しみである。気がついたら片足立ちが楽になっているかもしれない。

 今日は講習後に、まだ皆さんとの写真を撮った事がありませんでしたので、写真を撮らせていただきました。私が撮影したので中に入ることが出来ませんでしたが、今日はお休みの方もいらしたので、今度全員揃ったときに写真を撮らせていただきたいと思います。快く掲載許可を頂きましたので、お休みの方も含めて私の自慢の生徒さん達をここに掲載させていただきます!


2016.10.25 クラーチ剣術教室①


2016.10.25 クラーチ剣術教室②

 皆さんいつまでもお元気でありますように、これからもこの若輩講師をよろしくお願いいたします。


 2016年11月3日(水)文化の日 
 「抜刀術 特別講習会」 (四時間二部制)

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2016年10月 稽古日程

 2016年11月 稽古日程


2016-10-25(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


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1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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