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三年目となるクラーチ剣術教室

 台風7号が今夜から明日の朝にかけて関東を通り過ぎていくため、明日の朝出勤される方は電車の混雑など大変だと予想される。だが、この台風によりまとまった降水量が期待できるので、21時現在、利根川水系ダムの合計貯水率が55.3%、矢木沢ダム43.0%である水位が今後どの位になるのか気になるところである。

 まずは、昨日の高田馬場での稽古で、夜からH氏が訪れ稽古をおこなった。私としては得物に身体が引っ張られる際の脚部の使い方に少し変更があり、以前に比べ、得物と身体の動きのズレが少なくなってきた。足に威力を掛ける操作を意図的に全くしていないので、これでいいのだろうかという感じがするが、何より実感があるのは、振りが軽いこと。初動時のつながりがストレスなく最後まで抜けていくような感じというのだろうか。途中で、脚部が意図的に介入してしまうと、この感じが一気に覚めてしまう。疲労感は無いのに、沢山振れてしまうので、大粒の汗が道衣をかなり重たくした。

 そして、杖術においても、昨日試みた脚部のタイミングの変更により、得物に後ろ足が寄せられる感じが使えることが出来た。どういう風に説明していいのか難しいが、意図的に後ろ足を寄せてしまうと、得物が急に重たく感じられ嫌でしょうがない感じがする。今までさんざんそれでやって来たというのに、身体というのは不思議なものである。

 得物に引っ張られるような足の使い方をすると、背中が働くのか、得物から腕に伝わる負荷が軽減されるような感じがある。そして、これまでだと、足が遅れていると捉えていたタイミングが、身体の実感としては整っている心地よさがあり、今後この脚部と得物の操作法を身体に取り込んで自然に出来る動きとしたい。

 昨日は同武道場にシステマの方々がいらっしゃり、各都市部のインストラクターの方もいて、その盛況振りにはシステマ(システム)が本当に良く出来ているのだと今後も益々大きくなっていくことは間違いないだろう。稽古後に更衣室でKさんと久しぶりにお会いする事ができ、数年前に、少人数で特別にシステマを教えてもらっていたこともあり、久しぶりにご挨拶が出来た。「また、何かのときはよろしくお願いします。」というKさんからの言葉に、いろいろと考えなければならないことが頭の中に浮かんだ。

 話を稽古に巻き戻して、最後は抜刀術を全て12本抜いた。久しぶりに一気に全部抜いたが、集中が私をどうにかしていたような感じがした。つまり、解こうにも解けない気持ちがそこにあり、意識して集中しようとするのではなく、集中の方から私をそのようにしていたような感じがあった。そうなると、抜刀術に関してはかなり精度が上がってくる。

 一日経って、今日のクラーチ剣術教室では、私にミスがあり10分遅刻しての開始となってしまった。先にOさんに連絡していたので、皆さんに杖の体操をおこなっていただき、問題なく次に進めることが出来た。

 今日はお盆の影響か、参加人数が珍しく半数に近い状態だったので、少々難しいことをついやってしまった。とはいえ、私の中で鮮度の高いものは、どこの講習でも稽古でもそうであるが、自分が興味を持っている内容は皆さんも興味を持って取り組んでいただけるものである。今日は、掴んで引っ張られた杖に対する対応法をおこない、その手の動きと足運びに皆さん、苦労されながらも楽しんでいただけたようである。これは次回8/21(日)gold castle 殺陣&剣術スクールの講習でおこなう予定である。

 次に、「今日だけ限定でおこないます。」と言って四方突きをおこなった。これは講習会でもそうであるが、鬼門とされる稽古メニューであり、篩(ふるい)にかける四方突きといってもいいほど、その脚部の使い方と杖の操作はごまかしが効かないものである。それを、皆さんにおこなっていただいたのである。

 だが、皆さんいろいろと考えながら「ねえ、ステップの要領かしら?」とか「3と4を一緒にした方がいいわよね。」とかそれぞれに考えながら取り組んでいただき、「全くできない」「途中でやる気を無くす」と言ったことが微塵もなく、悔しさと笑いと、心地よい疲労感の中で、皆さんが自発的に考え質問するという事に、教室がこの8月で丸2年を迎えたことを実感するのであった。
 
 最後は剣術「千鳥之型」を途中までおこなった。これは足腰に効く運動なので無理は禁物であるが、皆さん興味津々で取り組んでいただけるので、いつの間にか身体にとっていい運動になっている。

 講習後はレストランで、いつものメンバーとお食事をいただく。それにしても2年というのは早く感じられ、この一年はほとんどメンバーの入れ替わりがなかったのではないだろうか。体調が悪くお休みになられる方もいらっしゃるが、私もこちらの人間の一員として色々な方にご挨拶する機会が多々あるが、この2年間毎回幸せな気持ちで帰る事が出来ているのは、本当にありがたいことであり、やはり心が健康でなければ、稽古に支障をきたすし、人に伝える思いも誤った方向になってしまう。日々の何気無いことが、フトした時に有り難いことであると、今の自分でいられる周囲の支えに強く感謝したい。


 2016年8月20日(土)
 「抜刀術 特別講習会」

 (お申し込み受付中)

 「金山剣術稽古会」 
 (会員希望者受付中)

 2016年8月 稽古日程

 2016年9月 稽古日程


2016-08-16(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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