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身体と精神のつながり

 前回の稽古に引き続き、今日も「腹」の意識と「軸足」の使い方(準備の仕方)を取り入れながら稽古をおこなった。

 日常において、腹の意識はなかなか難しい。今まで何も意識していなかったならなおさらだ。だが、抜刀術では、腹を実感することが出来る。前回も使った言葉だが、身体各部分を統合する感覚であり、刹那にかける不安定極まりない身体と精神をあずけることができるというか、ある部分を意識することで精神の集中と身体のまとまりが起こりうる気がするのである。今現在いろいろと感じることがあるが、それらは気のせいかもしれないし、思い込みなのかもしれない。だけど、「もしかして!」というような感覚はいくつか感じるので、今はその感覚を追い求めていくしかない。とくに感じるのは、意識からなる身体の変化があるように感じる。感情によるコントロールではなく、身体のある部分と、精神のある部分を通すということ。イメージするなら、拳銃のフロントサイトとリアサイトを合わせるような感覚。あくまでも仮説だが、感動したり恐怖したときにおこる鳥肌のように、ある意識のコントロールにより、喉元あたりからスゥーっと腹の下あたりに流れが感じられないだろうか。そしてそれを感じたときには、視界がクリアに感じられ、気持ちが穏やかに清々しくなり、肩回りがフワっと軽くなると同時に肩回りから流れを感じないだろうか。

 具体的な仮説になってしまったが、実は近い感覚があった。おそらく思い込みや気のせいだろう。だが、この時に感じたことは、技に応用できるかわからないが、この感じはきっと体にいいだろうなと実感した。そう、今までは身体のことに意識が集中していたが、心がどのような状態にあるか、という部分も感覚的に位置があるように思ったのである。しかし、あまりこのような分野に深入りしそうになるのは、私自身の武術の方向とは異なってくるので、あくまで、技に関する身体のつくりかたの研究として、気づいた点である。

 今日の稽古では抜刀術の「趺踞」に進展があった。この座りでおこなう極めて不安定な状態からの抜刀は、初めは構えるだけでも大変だが、そこから抜き始める初動がじつに悩ましいところである。

 しかし、腹の意識とある点に向かって内側に浮きをかけることで、身体がまとまり、初動に入る準備が整っているのを実感した。抜刀でも問題なく、この腹の意識がどう作用しているのか判らないが、気のせいでも思い過ごしでもいいので、抜刀や杖などが進展してゆくことで、その効果というものを実感していくことが大切だと思うのである。


2013-04-06(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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