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愛の鞭

 すでに深夜2時を過ぎてしまったが、今夜はいろいろと気分が盛り上がっているので睡眠不足になってでも一日の締めくくりとなる日記は記しておこうと思う。

 梅雨空が続いた先週とは打って変わって、30度を超える日が続いている。YAHOO!ニュースで記してあったが、この5年間で国内約2.500人が熱中症で亡くなったそうである。そう考えると、平均すれば一年に500人が亡くなっており、それが夏の期間とすれば、かなりの人数が短期間の内に亡くなっている事になる。この人数が何か流行のウイルスであればもっと大騒ぎになるだろう。

 人身事故や、熱中症などによる死亡は、どこか慣れてしまっているような感覚になっているから怖いものである。これが違う要因で毎日同じ人数の死亡者が挙げられれば、大問題となるであろう。暑くなってくると人間心に余裕が持てなくなるのか、今日は電車内で、優先席に座っているまだ若い感じの男性がゲームをしながら肘を張り出して座っており、注意した隣の年配の男性と口論となっていたが、どう考えても、優先席で肘を張ってゲームをしている男性に非があるのであるが、直ぐに喧嘩口調になっていたので、なんだか見ていて悲しくなってしまった。その男性に限らず、最近はスマートフォンにイヤホンというスタイルが増えてきており、音漏れの大きい人も少なくない。ゲームをしている人の率も高く、あまり良い空間ではない。特に電車内というのはどうして人と人がいがみ合いやすいのであろうか・・・・・・そして不思議なことに、エレベーターの中というのは妙に親切になったりする。あれは親切心なのだろうか、それともその場の空気からなる義務的対応なのだろうか・・・・・・他人と他人が同一空間で一緒になるというのは、その場所によって対応がえらく変わってしまうから不思議なものである。そういう意味では茶の湯というのは細やかな計算と配慮によって上手く演出されているのではないかと思う。もっとも茶道にはまるっきり疎い私であるが。

 今日は、高齢者のための剣術教室から始まり、初めてとなる木刀での袈裟斬りをジックリとおこなった。杖の講習では、力みを取りながら身体の可動域を向上させる内容でおこなっていたのに対し、今日の袈裟斬りでは、極力腕を使わずに、身体と剣がブレないように、身体の芯を練っていくための内容をおこなった。この斜めに剣を振るというのはなかなか難しいものである。真っ向斬りであれば、真っ直ぐなので軌道は分かり易いが、袈裟斬りになると、それぞれの角度が微妙に間違っていたりして、それにともない身体の使い方に無理が生じたりするので、なかなか難しいのである。ここでの講習内容は、楽しくワイワイやれる内容や、それぞれが自身の身体と向き合ってジックリ取り組めるものなど、さまざまに幅を広げておこなっていきたいと思う。元気のあるSさんは、今日は一番乗りで早く会場に入られていた。とにかく、回を追うごとに熱心になられているので、その気持ちには全面的に応えていきたいと思っている。毎週火曜日の10時から講習が始まるのであるが、10時前に会場で皆さんと顔を合わせる瞬間が私は好きである。この空間が保たれているのは皆さんのお陰であり、世話人を務めて下さっているご婦人Oさんのご尽力によるものでもある。

 願うことは、皆さんの元気な姿を毎週見ながら、楽しく真剣に、長くこの教室を続けていきたいと思う。今現在の私は、いろいろな人との出会いが毎週増えてきているが、出会いがある分、いつかは別れを覚悟しなければならない。そのことはあまり考えたくないが、とにかく一日一日をその時のために大事にしていきたい。

 午後からは高田馬場にてM氏との稽古をおこなった。M氏にも木刀で袈裟斬りをジックリとおこなっていただいた。不思議なもので、ある段階になってくると雰囲気が変わってくる。それぞれの細かい部分が、ある一定の調和に触れたときに、何かしらの雰囲気となって表れるのだろう。私の思う身体表現の美しさは、そういった身体の各部分が、ある動作に対し完璧な調和となって表れたときに、味覚に通じる、理屈ではない口にした瞬間に、誰でも思える「美味い!」(美しい!)になっていくのではないだろうか。

 ならば、普段から何を口にし(稽古し)味覚の判断(動きの質)が狂わず、より美味しいもの(質の高いもの)へと求めていけるか。より美味しいと誰もが思えるものを作るためには、食材の鮮度(進展した動作)と調理の段取り(技や、形に対する無駄な動きの無い手順)過度の調味料を入れずに(余計な動作を入れず)最適なタイミングで(相手の動きを見て)提供すること。

 組太刀稽古では、M氏には初めてとなる「逆袈裟」「下段籠手打」をおこなった。これまでは竹刀と竹刀で打ち合うような稽古メニューであったが、今回は、M氏の頭や肩、籠手などを打ち込んだ。まあ女性なので初めは面食らったかもしれないが、こういう稽古はK氏ともよくおこなってきたので、M氏もそろそろ必要であると思っていた。こういう理屈ではない、痛みや怖さを感じる稽古というのは必要であることを、今日はいつも以上に実感した。人の多い高田馬場の武道場内でも、防具無しで女性の頭や籠手に打ち込んでいるのは他にいないであろう(籠手だけはサポーターを着けているが、その分強く打っている)今のところ遠慮なくこの稽古が出来るのはK氏とM氏ぐらいだろう。

 夜からは、終電近くまで甲野善紀先生のメールマガジンの撮影のため、受けとして参加させていただく。この日一日のことが過去のものと思えるほどの濃密で、大事なものを得られた時間であった。何年経っても緊張するが、緊張の後にはかならず幸福感があり、次に向けての指針となってくる。今の私があるのはこの空間を経験したことが全てと言っても過言ではない。

 一日一日と、いろいろな出来事が待ち受けているが、今見えている世界、これまで見えていた世界、何かに出会い、学び知ることで、見えてくるものがある。まだまだ知らない世界感を養うためにも、日々やるべきことを積み重ねていかなければならない。だが、自分で決めた道であれば、それは決して苦労だとは思わない。ただ時間だけはもっと欲しいと思う。


 イオンカルチャークラブ剣術教室
 第1回 GM happyコラボレーション(参加者受付中!)
 第2回 GM happyコラボレーション(参加者受付中!)
 金山孝之 7月稽古日程
 SAMURAI BRAKE
2015-07-15(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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