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人生の羅針盤はどこに向いているか

 本日は品川区総合体育館にて講習をおこなった。今回は「高速二段斬り」と「高速三段斬り」をおこなった。これは腕で極力振らないように、身体の体幹で操作していく感覚でおこなう稽古である。同時に浮きを掛けて足の入れ替えもおこなっている。この稽古では、手の内の操作に連動した脚部の使い方が重要である。手と足、それぞれの操作は極シンプルであるが、調和を保ちながら動くとなるとなぜだか難しくなってくる。だがこれは普段やらない動作であるから、慣れていないということであり、別段難しいということではない。出来ない事=難しい事。と決め付けてしまうと、出来るようになる感覚を掴む手前で自分で見切りをつけてしまいかねない。子供の成長が早いのは、そういう「難しいからこれは無理なんだ。」という思考よりも、「とにかくこの動きをやってみたい」ということから、がむしゃらに動いていくだろう。そのがむしゃらの中に自然と感覚の進展が備わっており、勘のいい子供は驚くほど早く身につけてしまうのではないだろうか。

 私との稽古でこれまで、いろいろな身体に関する仕事をされている方も訪れてきているが、チョット頭でっかちになり過ぎているなぁと感じる部分がある。子供の進展の早さ、吸収力の早さは、そういったさまざまな情報に捉われずに純粋無垢に取り組むことで結果に表れてくるのではないだろうか。そういう意味では、大人になって長い年月を過ごした今でも、自分の生き方において、納得出来る情報が得られているか、勉強して身に付けた結果動けない身体になってしまっていないか、世の中さまざまな事柄に対し、本当の事が言えないものはお金が絡んでいるからこそ、沢山あるだろう。であれば、なんでも人任せにするのではなく、自分の身体の感覚や、自分の味覚、自分の気持ち、自分の体調、そういったものから自分自身で判断していくことが、商売に利用されない、犠牲にならない自衛手段として少しは気に留めておいたほうがいいと私は思っている。

 そうすれば、生きていくのに重要なことは、自分を信じ人に信用される生き方を求めていくことになっていくのではないだろうか。だがなかなかそんな綺麗ごとにならないのはなぜであろうか?ひとりひとりの行動が必然的に今の社会になっており、その結果苦しめられていると言えるのかも知れない。そういった多くの犠牲者であり同時に加害者でもある環境で生き抜いていくのは大変なストレスを抱えるだろう。私もかつては、仕事やアルバイトなどで人間関係や、会社の矛盾に悩み苦しんだことはあったが、そもそもそういう環境に居なければならない、自分で選んでしまったその自分の力の無さを呪ったものである。どんな正当な意見を述べたところで、その環境にしがみつかなければならない立場の者には何も変えられないものである。そういった環境で我慢して生きていくことは、人によっては大変な苦痛であろう。その環境から外れることは、私の経験から言えば後悔する事など全く無く、四十歳となった今でも活力に任せて生きていける。長生きをしたい。老後の蓄えが不安である。年をとって一人になりたくない。安定した仕事の確保。人それぞれさまざまなものの考え方があるので、何が正しいとか私には分からないが、こういった願望を捨てればさまざまなことにチャレンジし、己の可能性を見つける時間が広がってくる。その時期、タイミングは思い悩み苦しんでいる時こそ、次なる人生へのチャンスであると捉えるほうが、人生の時間を有益に使えるように思う。心が壊されない内に助かる人が増えることを願う。

 ずいぶんと話が脱線してしまったが、講習では次に「裏交差からの斬り」と「表交差からの斬り」をおこなった。明日もこれらの内容をおこなう予定であるが、今後も剣術の技を少しずつ時間を掛けておこなおうと思う。

 夜からはイオンカルチャークラブでの講習のため西葛西へと移動。今日は新しく生徒になられたNさんが雨のため自宅から徒歩三十分掛けて来られたのであった。このイオンカルチャークラブでおこなう講習の位置付けは、大勢の参加者を募っておこなうものではなく、会場のスペースも限られているので、少人数で集中的に何とか身体を変えたいという切実な方や、あまり多くの人に顔を知られたくないという方、ワイワイと皆に気を使う煩わしさもなく、純粋に稽古のみに集中したい方など、そういう方にはおすすめの会場であると思う。今日知ったことであるが、どうやら直ぐ近くに区の体育館施設があり、そこはさまざまな教室が予約待ちになるほどの賑わいをみせているという。私としては、家から徒歩三十分掛けて参加される方や、約一年間毎週参加され、毎回ノートで私と勉強して帰られるHさんなど、そういう思いの強い方のために、今日もはりきって稽古をおこなうことが出来た。

 とにかく、ある環境から外れた生き方を選んだ人生でもあるので、何よりも無駄な時間にしないための環境づくりが第一条件であり、そのためには、自分の勘を信じ、駆け引きなどとは無縁の思考の中で、純粋に武術稽古が続けていける生き方を続けていきたい。こう書いてしまうと、甘いと思われるだろう。昨日も書いたが「武士は食わねど高楊枝」であれば、駆け引きするぐらいなら断ってしまえばいいことなので、生き方が狂わされることもない。とにかく私は異常な「人間環境潔癖主義」なのかもしれないが、それは否定しない。そうでなければこれまでの生き方が繋がってこないしこれからも繋がっていかないだろう。

 どういう人生を選択するのか・・・・・・どうしてそれが出来ないのか・・・・・・今は気付かぬ何かの繋がりがあり、それがその人の運命なのかもしれない・・・・・・無情もあれば幸福もある・・・・・・表裏一体の狭間で常に心は揺れ動かされている。


 イオンカルチャークラブ剣術教室
 GM happyコラボレーション(参加者受付中!)
 金山孝之 7月稽古日程
 SAMURAI BRAKE 
2015-07-05(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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