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稽古の優しさと難しさ

 今日は湿度が高く、稽古では大量の汗が出た。不思議なもので、動き続けている杖術よりも抜刀術の方が汗が出ている。まずは、高田馬場にてM氏とW氏とによる集中指導をおこなった。脚部の使い方が全てにおいて重要となってくるので、今回はそうした脚部を中心とした身体の使い方をおこなった。ピンポイントでおこなう蟹と雀とアメンボは、あくまで剣術における足運びを身に付けるためのもので、結果として身体がフラつかなくなったり、姿勢が良くなったりするもので、剣術稽古ということを前提におこなっているものである。今日は、次回gold castleでの講習でおこなおうと予定している「高速二段斬り」から「高速三段斬り」をおこなった。その中で私自身、右手首の使い方と足運びとの関連性が明確になったので、続く四段斬りまではふつうにおこなえるようになった。私としてはこの稽古で五段斬り、六段斬りまでは出来るようになりたいと思う。

 次ぎに「裏交差からの斬り」をおこなった。さすがにこれはM氏もW氏も苦労していたが、こういうものがあるということを知っておくことも大切だと思い敢えておこなった。これは次回おこなうgold castleでもおそらく同じような反応になるだろうと思う。裏交差からの斬りは一年程まえに一度だけ講習でおこなったことがあったが・・・・・・

 夜からは住吉にてK氏と稽古をおこなった。高田馬場でも汗をかいたがこの住吉も空調などないので汗が絶え間なく滴り落ちていく。これはこれで夏場の稽古らしく好きである。杖術では「三進五退」を集中的におこない、前進後退の足運びを集中的に見ていった。特に後退する際の足捌きは、私がおこなっている速く後退する方法では、踵の使い方と、重心にともなう姿勢、膝、股関節の柔らかさなどが関係しており、速く後退できるということは有効なのでこの稽古を通じて身に付けていただければと思う。

 抜刀術の「隅返し」では、この住吉で開眼した抜刀術でもあるので、さっそくK氏にもおこなっていただいた。その中でやはり、右手首の使い方と言っても、思いの他複雑な手の内の操作をしていることが分かったので、これは安易にこうすれば出来るようになるというものでもないのかもしれないと感じた。そのため、左利きでもあるK氏には特に右手の手首の使い方を集中的におこなう稽古内容が重要である。

 剣術では、鹿島神流の基本太刀をベースに私なりに身体の使い方を工夫しながら五種をこなった。そのなかでもK氏は「位太刀」に関しては竹刀が曲がりそうな程の強さを持っている。これは神道夢想流杖道で目録を持たれているK氏の身体の練られた部分でもあるのだろう。それにしても、この袋竹刀はこれまでかなり激しく打ち合ってきたがまだ曲がっていない。特別なルートで入手しただけに良い袋竹刀であると思う。

 稽古では「音」も感覚を養うには重要な要素であると感じた。これは手裏剣術における打剣の際の押さえで発する手の内から聞こえる「シュッ」っという音から感じる部分と通じるものがある。袴の音、床を擦る音、刀が鞘に納まる音、剣と剣、または杖と剣が打ち合う音、身体から教えられるものもあるが、得物が教えてくれる音もあるように思う。それにしても「カーン」という樫と樫が打ち合う音は本当に気持ちのいいものである。

 昨日は、鯉口の緩みを直し、杖三本と袋竹刀二本に油を塗り、作務衣など七点にアイロンを掛け、結構な時間が掛かってしまった。面倒くさいがアイロンはたまにやれる時間があると、気分がいいものである。

 
 イオンカルチャークラブ剣術教室
 GM happyコラボレーション(参加者受付中!)
 金山孝之 7月稽古日程
 SAMURAI BRAKE 
2015-07-03(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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