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腹と意識

 ここ10日間ほど、いろいろな所に出かけたりで目まぐるしい日々であった。埼玉の所沢に千葉の松戸、それから静岡の掛川に、八王子市の南大沢など、さまざまな用件をこなしてきた。

 そんな慌しいなかでも、このところ頭から離れないのは「腹」についての意識である。とくに丹田と言われる部分で、臍下三寸の体内三分の一程の箇所とか諸説さまざまに研究されている箇所でもある。

 私自身勉強不足なため、この部分について説明はできないが、今までの稽古の実感から、重心位置の全方向からの精妙なとりかたによる力みの抜けた骨格構造の位置に各部分がおさまり、その中枢となる腹は、どのような稽古鍛錬でつくりあげることが出来るのかわからないところだが、腹のつくりかたと腹の使い方は異なるのかもしれないと考えている。その腹のつくりかたと使い方は研究中のため、実感が伴うまではなんとも言えないが、日常のチョットした意識からでも、身体は変わってくるように思う。むしろ日常の習慣が大事であろう。肩や股関節のように、構造による使い方でハッキリと効果がでるように、腹においてもさまざまに動かせる部位のため、より精妙な感覚が必要となるように思うしその効果は必ず秘められていると信じている。

 先日不思議なことがあった。私のお腹に触れていた人に対し、何も伝えず何も動かさず、ただ腹に集中し他の部分をリラックスさせるように力感をぬいたところ、「ワァッ!」っと驚かれて、「どうしたの?」と聞いたところ、お腹が心臓の鼓動のように激しくドクンドクンとなっていたそうで、お腹からそんな振動があったので驚いて声に出してしまったそうだ。あらためて触ってもらい検証しようと試みたが同じようにはならなかった・・・・・・

 おそらく腹だけではなく、他の部位との関連もあるだろう。そのあたりの微妙な感覚がわからないのだが、今現在意識していることは、腹を自分なりにつくり、そこの意識から、他の部分の構造的な位置も力感なくおさまる箇所を求めている。そうか!意識ということも重要な変化を与える要因になっている可能性がある。抜刀術や手裏剣術の稽古では、身体は同じように動いたつもりでも、意識によって明らかに結果に表れてしまう。その中でもとくに手裏剣術は、意識との関連が深い。

 意識によってなにか肉体的変化が起きそれが実感できれば、稽古の質が大きく進展してくるだろう。


 抜刀術に入る初動は、打太刀がいれば否応なしに動き出しが引き出されてくるが、一人稽古の抜刀の場合、身体のさまざまな部分をどう納得させつつスタートを切るかが、もっとも難しいところではないだろうか。

 そこで重要な不安定と安定をバランスするのが、丹田といわれる部分ではないだろうか。ゆるみと緊張を適度に統括し、初動の不安定と、終わりのまとまりを、実感としてどうだったかを判断できる部分。とくに抜刀術ではこの感覚が、成功と失敗の判断基準にいつ頃からだっただろうか・・・・・・抜刀ではもっとも重要にしている感覚である。

  
2013-03-31(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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