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鮮度のある生き方

 本日の「高齢者のための剣術教室」では、前回見学に入らしたIさんが参加され教室が狭く感じられるようになってきた。2グループに分けておこなうことになったが、グループによって講習内容を統一するのではなく、そのグループの中でさらに細分化した講習にしたほうが良いことがわかった。そのためには、一人ひとりの現状を把握し一人ひとりに向けた内容をおこなう必要がある。これまで10ヶ月間講習をおこなってみて、段階が見えてきたのでそのあたりは心配することはないだろう。やはり参加回数により出来る動作とまだ出来ない動作があるので、段階を踏まなければせっかくの楽しい運動に「あきらめ」が優先してしまうと、自信を無くす可能性があるので、細分化で講習を統括していくのは至難でもあるが、やはり一人でも寂しい思いをして欲しくないので、私がもう少しレベルアップしなければと思う。抜刀術から納刀に関しては、しばらく同じ動作をおこなってきたので、そろそろ内容を変えていこうかと思う。ご婦人Oさんへの抜刀術の指導も長いこと新しい技をおこなっていないので、次回新しい抜き方をお伝えしようかと思う。

 午後からは高田馬場にてM氏との個人稽古をおこなった。今日は脚部の鍛練に特化した内容であったと思う。先週もK氏との稽古で後半の剣術では足元がフラフラになっていたので、M氏にも同様に集中しておこなった。クロール歩法で身体をほぐし、蟹と雀とアメンボで見ていて滑稽な内容のオンパレードであった。今日はM氏が三歩で5m近く移動出来たので、脚部の使い方と、重心とそれに伴う姿勢のコツをやや掴んだように思う。

 抜刀術ではついにM氏も「一之祓い」に突入した。足をドンと踏むのではなく、落下してドンとなるように使うところがこれからの課題だろう。剣術では先週のK氏と同様に新しい内容のものをおこない、これは以前私が鹿島神流の基本太刀の中で稽古していた技である。やはり私にとっての剣術のもっとも意識している部分は脚部の使い方であり、小手先にならないための内容を今後もっと考えなければならない。

 稽古と同様に日々忙しいのは、さまざまな講習関係の企画や告知に関する文面であったり、稽古関係の連絡であったり、何気に時間をとられてしまう。昨日のNHKの番組「プロフェッショナル」は、俳優の渡辺謙氏の現在におけるアメリカでの活動を密着した内容であった。55歳とは思えぬ輝きと向上心には、その昔大河ドラマ「独眼流正宗」で脚光を浴びたのち、血液のガンと言われる急性骨髄性白血病を二度も患ったとは思えぬ素晴らしさがあった。一日の生活の中で、無駄な時間が無く、全て役者としての心・技・体・を培うための積み重ねであり、逆境に潰されずそれを乗り越え勝ちに繋げる意思の強さは、やはりこれまでの苦労をプラスに転換されているのだと感じた。番組で渡辺氏が「過去にどんな芝居をしても次の作品には何の役にも立たない!全部捨てなければ次ぎに行けない!」というようなコメントをされていた。それはつまり、貪欲に成長したい、進展したいという思いが、過去の未熟さを認める謙虚さでもあり、成長するための努力を日々怠らない積み重ねの実感から得られているのではないだろうか。これは武術稽古においても、考えさせられるものであり、常に成長を求め進展するための何かを模索し、実感を得られる稽古を積み重ねていくことが重要であると思う。

 実績や経験は、自分の中に宿ってくるものであるが、それを今後にどう活かすかはある時には邪魔になるのかもしれない。今に興味が持てる、「いき」で執着しない生き方に自然となりたいものである。


 GM happyコラボレーション(参加者受付中!)
 金山孝之 6月稽古日程
 金山孝之 5月稽古日程
 SAMURAI BRAKE
2015-05-27(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

神田すずらん館特任講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
「神田すずらん館」特任講師となる

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