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上級救命講習の受講

 自分の身を守ることについては人それぞれ考えていると思われるが、私も咄嗟の出来事に身体が反応出来るかどうかという部分について常に試されているように思う。些細な出来事でも遅れを取ってしまったことで、後々猛烈な悔いが残ることもある。かつてS師範によく背後から「隙アリ!」と殴られたものであるが(駅で待ち合わせしていた折突然顔面にパンチが入ることも・・・)今となってはいい経験であったと思う。

 だが、自分の身を守るための瞬時の反応以外にも、誰かの危機に対しなすすべが無いというのも同様に恥じるものであり、猛烈な悔いが残ることになるだろう。そういう状況を考えたときに、あらためて心肺蘇生法を知っておく必要があり、胸骨圧迫や人工呼吸の正しい知識と実地経験が必要であると感じた。さらにはAED(自動体外式除細動器)の知識と使い方も実際に体験してみないといざという時にまず使えない可能性が高い。今の学校教育でおこなっているか判らないが、今日おこなったような講習は是非時間を掛けて非難訓練と同様に何度もおこなっていただきたい。

 意識を失っている人の呼吸が10秒間止まっている場合、心肺蘇生処置が必要とされる。判断が微妙な場合もこの場合は実行する。まず「胸骨圧迫」をおこなうため、両手を重ね胸部の中央を5㎝程深く押していく、16歳未満の小児は片手でおこなうが、体格によっては両手を使う。1歳未満の赤ちゃんは、中指と薬指の二本で押していく。体格によっては片手でおこなう。深さはいずれも5㎝である。

 胸骨圧迫(心臓マッサージ)は1分間に100回のペースでおこない、30回押したのち顎を上げて気道を確保し、人工呼吸をおこなう。1秒間の吹き込みを2回おこなうこと。決して多くの息を吹き込んだり、何回も吹き込んではならない。30回毎に2回の吹き込みである。

 AEDの使い方は、まず電源を入れ、傷病者の衣服を脱がし汗を拭き、パッドを二枚鎖骨の下と脇腹に一枚ずつ貼る。(左右どちらでも構わない)6歳以下の子供は小児用のパッドを胸部と背中に貼る。パッドに接続されているコネクターを装置に差し込むと、音声によりAEDによる除細動(電気ショック)が必要かどうかを測定しアナウンスされる。その最中は傷病者に触れてはならない。(正常な測定結果とならないため)

 除細動が必要となった場合、感電しないために傷病者に触れないように注意し、装置のボタンを押す。救急車が来るまでまたは意識が戻るまでそのまま継続して胸骨圧迫と人工呼吸を継続する。

 つまり意識が無くなり呼吸が停止した状態の大半は「心室細動」という状態であるという。心臓の筋肉が震えている状態で血液を循環させるポンプ機能が失われた状態であり、この心室細動を取り除くためにAED(自動体外式除細動器)が使われるのである。そして心室細動の波形が大きなうちは、AEDの効果も期待できるがそのまま放置して「心静止」状態となってしまうとAEDの電気ショックに反応しなくなってしまう。この心室細動の状態を維持させるのが胸部圧迫や人工呼吸であり、AEDが到着するまでの間に心室細動の波形が小さくならないように誰かがおこなわなければならない。もちろん胸骨圧迫と人工呼吸により、僅かながらの血液の送り出しが回数を重ねることで徐々に血圧を上げ、心臓の動きを取り戻すこともある。AEDとは心臓を直接動かすものではなく、心臓の痙攣を取り除くものであり、正常に導くのは胸骨圧迫と人口呼吸なのである。

 10秒間胸部と腹部の呼吸が目視で確認できなければ、1分間に100回のペースで胸部の中央を5㎝押し込み、30回毎に顎を上げて気道を確保し1秒ずつ2回空気を送り込む作業を繰り返す。AEDは直接肌に貼り付け、音声指示に従い操作する。小児用パッドを大人に使用しても効果は無いので気をつけること。逆は致し方なければ良い。

 
2015-02-25(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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