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仁義を通すこと

 この仁義という言葉について久しぶりに考えてみたが、個人事業主として世の中を渡っていくには「仁」と「義」を忘れてはならない。これは一般的なその場の礼儀よりも重いものであり、人と人が信頼関係を育み維持し事を成していくための掟である。

 こう書いてしまえば何やら引かれてしまうかもしれないが、私が以前から感じていたインターネットによる人とのコミュニケーションに違和感を覚えるのは、こうした仁義がたやすくも裏切られることにあるのではないかと思うからである。

 人が人にお願いをし、人に助けられ、その恩を忘れないことは生きていく中で自分の足跡を大事に残していくものであり、その足跡がその人物の証明書になっている。人生を積み重ね発展していくためには、そうした足跡を何度も新しく付け直すのではなく、形に残らない履歴書を作り上げていくためには、仁義を通し何者であるかをハッキリさせることが重要であろう。

 己を語らず相手に取り入り、良い部分だけを盗みまた次へと繰り返していくのは、大事なところまで辿り付けずそうして点々と居場所を探して生き続けて行かなくてはならないだろう。

 役者の世界を少しかじったことがあるだけにその辺のことは良く分かる。競争の中にもそうした部分が守れない人間はその現在の居場所から大きく変わることは難しかろう。表面的礼儀を通しても仁義が通っていなければ、判る人には瞬時に判るものである。

 個人情報の問題などにより、初対面の挨拶でどういう人間であるのかどういう経緯があるのかを語らぬ人も多いが、敢えて強要はしないので本人の自由に任せている。ただ、出来ている人は始めからそのような経緯を伝えその態度は一貫している。長く続く人とそうではない人の違いは、本人が気付いているのか気付いていないのか判らないが「仁義」を忘れているかもしくは最初から頭に無い人にその傾向があると私は思っている。

 個人事業主で生きていくには、形に見えぬ己の履歴書を汚さぬように欲に判断が狂いそうなときはもう一度その辺のことを己に問い考えてみることが、この職種で生きていくための掟であろう。

 今回、ふだんあまり書かないように戒めている内容の記事としたが、これは特定の誰かに書いている訳ではなく、私個人に対する昔からの判断基準が「仁義」ということの大切さであったことに気がつき、言葉や文字による意識の整理というのをあらためて実感したのである。この記事を読んで礼儀とはまた違った意味で重要な「仁義」について縁のある方は今一度考えられてはどうかと思う。


2015-02-14(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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