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忍者道場にて

 武術稽古会などでお世話になっている忍者のIさんが主催する一族稽古会にいってきた。
 ここでは、さまざまな武術稽古がリクエストにより体験できる。例えば、手裏剣(棒手裏剣、十字手裏剣)や、柔術の極め技や、柔道、さらには総合のキックやパンチ、もちろん剣術やそのほかさまざまな得物を使った稽古もあり、ひじょうに幅広いのだ。

 ここに来られる方は謎なかたが多い。まだあまりお会いしてはいないが不思議な空間である。まぁしかし、今までも僕自身、稽古をやっているひとの日常を気にしたり聞いたりすることはほとんどない。気になるのは、今現在の状況であり、その時間が掛け替えのないものだからだ。それぞれにいろんな日常を生きているなかで、稽古場という環境でそれぞれの「おもい」が空間の雰囲気を創り出す。重要なのは私にとってはこの部分である。

 先日忍者のIさんが、稽古帰りの最終電車内で遭遇した酔っ払いの暴漢者をホームにて取り押さえ警察官に引き渡したという。しかも、引き渡した警官が押さえることができず、ふたたびIさんが取り押さえたというから警察官の至らなさを感じた。

 Iさんから直接話を伺ったところ、まず、様子をみていたのだが、暴漢者が乗客とケンカになりこんどは仲裁に入った乗客にからみだし、ホームに引っ張りだそうとする展開に・・・・・・一人の乗客は、ホームと電車の間に落ちかけて、そこをIさんが腕で引っ掛けるようにして引き上げたという。
 さらに暴漢者は、乗客のマフラーを引っ張り首が絞まる状況に・・・・・・危険と判断したIさんは、その乗客に断りを入れ、両手でマフラーと暴漢者を押さえ膝でマフラーを破り、乗客の危険を取り除き、暴漢者を取り押さえたという。

 Iさんは数ヶ月前にも稽古会の帰りに駅のホームで、女性の「捕まえてください」という声に、走って逃げる盗撮犯を、スーパーサラリーマンのTさんとともに取り押さえている。だから今回の事件の前に、冗談で、わかれ際にK先生に「また駅でこの前のようなことが起こるかもしれないですね」というようなことを話されていたという。そして現実に起きてしまった。まるで、漫画か小説のような出来事だ。だから、Iさんいわく「僕はコナンくんのように近くで事件が起きるんですよ」と冗談を言っていた。Iさんは、世間的にはマニアックな武術家のモノマネが面白いし、とても明るい。そのIさんがテレビに出るという。

 1/11(金)18:30~20:54 テレビ東京
 『お金がなくても幸せライフ がんばれプアーズ! スペシャル』



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 先日の忍者道場での稽古で自分自身驚いたことがあった。

 壁から天井にかけて斜めに掛かっている四角い柱に、Iさんは登り上がる訓練をされているのだが、私もやってみようとと柱に手を掛けた瞬間に「アレッ?」となり、手だけで天井付近まで登れてしまい、そのまま脚を上に上げ頭を下げ逆さまの姿勢のまま手だけで「ポンポンポン」と降りることができてしまった。ふつうにやったのだが、周りの忍者の方が驚いていたので、なんでこのようなことができたのか、懸垂トレーニングなどまったくやっていないのだが・・・・・・

 ただ、ハッキリしていることは、四角い柱に両手を掛けた瞬間に「アレッ?」という感覚になったのだ。それは、刀の柄を寄せて持ったときの感じにちかい。今回の体験で得たものは、柱を手だけで登り降りできたことでなく、私自身、稽古会を独立して研究稽古しているなかで、「半身にならないでまとまった体幹部を向かえ身で取り扱う」というテーマのひとつの効果が確認できたことだ。
 強力な剣のエネルギーを発しつつ居つきを消すには、半身で柄を空けると難しい。向かえ身(ソ之字立ちによる向かえ身効果)と半身による開きのエネルギーではなく、向かえ身からなる縦方向のまとまりの強さである。これは、腰を反ってはエネルギーはでないし、足幅を大きく開き前重心を掛けても働きがでない。まとまるための割れた働き、体幹部を強力に練り上げ、それを活かせる操法を見つけなければならない。感覚とエネルギーと技術を、高めていける稽古にしていかなければならない。もちろん急がば回れという言葉もあるように、自分のモノにしていくためには、故障しないように、段階的に上げていかなければならない。毎日剣に触れるというのは最低条件にしなければ疲れないための感覚を研ぎ澄ますのは鈍ってくるように思う。日々少しずつでも確実に継続すること、また、したいと思える思考になることが身体に大きな変化をもたらすものだと思う。


2013-01-10(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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