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高田馬場での個人指導

 本日は高田馬場にて17時よりN氏を迎えての個人稽古であった。始めに膝頭の使い方による、重心移動を集中的におこなった。まず、前足が先に出ることで後から後ろ足と胴体を移動させるのか、前足側の膝頭を出すことで胴体とともに移動し、後から後ろ足を回収するのか、足の先から動き始めるのか、胴体から先に動き始めるのか、一見似ているようでも大きく異なってくる。この膝頭を出す際に、大腿部の付け根を伸ばすようになっては、上体と下体の繋がりが抜けてしまう。そのためには爪先の意識が重要であり、大腿部の付け根を円に引き上げる感覚でおこなうと、スーっと床を噛まずに移動出来る。これが前後左右、円の動きにも応用できれば、蹴らない動きであるため、体軸がブレず体力の消耗が少ないのである。そのため、杖の操法において、手首の巻き込みや返しが肩の動きを前後させず、体軸がブレにくいため、脚足の動きと合わせて、さまざまに打ち込んだり突いたりしながら動き続けても、蹴ったり、腕力に任せた打ち込みや突きに比べると、劇的に疲労度は少ないのである。剣道経験者であるN氏は、どうしても、踵が上がり、爪先側から着地し床を噛むクセがある。打ち込みにしても、やはり剣道のように、最後に絞り込むようにおこなうクセがあり、これらは、杖の単発技では出やすいが、二手三手四手と、連続的におこなう技で、滞りなく動き続ける稽古により改善されてくるだろう。

 剣道のクセが悪いばかりでもなく、打ち込みの早さや初動の動き出しが、やってない人と比べると起こりは大きいが速さはある。そのため、今日は抜刀術「一之祓い」を集中的におこない、初めてにしてはいいところまでいったと思う。やはり個人稽古で集中的にやっているいと、成長の速度はかなり早くなり、それを感じられることで、集中力は高まり良いサイクルで循環しているように思う。

 N氏への個人指導を終えて、一人研究稽古に入る。そこで昨日購入した二尺七寸の居合刀で抜刀や納刀を稽古した。刀身が今まで使っていたものよりも約7.5㎝長くなったため、今まで出来ていた抜刀術の中で出来なくなる恐れのあるものもあるかもしれないと考えていた。特に「懐月」や「逆手前方抜き」は難しいだろうと予想していた。だが、現在稽古に取り組んでいる十種類の型は全く問題なく抜けた。あまりのあっけなさに「拍子抜け」という抜刀術を考えようかと思ったほどである。ただ、納刀の際には今までよりかなり腕を伸ばさなければならず、抜刀のあっけなさに比べこちらはやや、大変さを感じる。しかし、抜刀がどうして抜けているのかは自分でもよくわからない。

 思っていた以上に、刀に身体が馴染んできて、以前の刀を持つと、もう感覚が変わってしまっており、不思議なもので視覚的にも細く小さく見える。今後、大きな刀による稽古で、普段何気なくおこなっていたことや感じていたことの感覚や見え方が変わってくることを期待して稽古に励みたいと思う。


2014-05-31(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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