FC2ブログ

誘われることは稽古になること

 本日は文京スポーツセンター剣道場でGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。杖術では前半「倒れ雀」「馬突き」「旋打」をおこない、鈍った身体には丁度良い内容を組み合わせましたが、間を取りながらおこないましたので、もう少しキツめにやっても良かったかもしれません。

 自宅で出来ない内容ですので、それだけでも皆さんの喜びを感じる内容だったと思います。後半は、「逆足之型」組と「三十連円打」組とに分かれておこないました。動画で、三回に分けて解説しておりますので、次の講習で、「おっ、稽古して来たな。」というのが一瞬で分るものですので、次回、どこまで理解が進んだのかを楽しみにしております。

 逆足之型では、私自身思うところがあり、相手との攻防を形としたものでは、間合いや速度、間、気の入り方、落ち着き方、そうしたさまざまなものを脳が察知し身体に影響を生じさせます。その相手からの誘いに、如何に身体を見失うことなく動じることなく動けるか、その乱れを自身で感じ、原因を探り、その乱れをどのようにして修正して行けるか、また相手側といたしましては、稽古の中で、如何に乱そうと誘えるか、そこに精度が失われては危険なものになってしまいますが、精度の中で探っていくことが、攻防を形とした型稽古では重要であります。このことは、先日私が感じた、身体的な誘いは心理的な誘いに通じるものがあり、それは武術稽古に限らず日常のあらゆるところに存在しているという、稽古場で感じる実感操作なるものから思うに至るのですが、抜刀術のような一人稽古を主体とした中での誘いも取り除くように操作して行かなくてはなりませんが、相手と対峙する型稽古でも、その身体と心理の乱れを治めて行くことも、技との繋がりに欠かせないものであると、当然解っていたつもりであっても、実感操作による精度の安定が体感出来なければ、解らずしてやっていたということだと思うのです。

 本番に弱い人、人前で上手く出来ない人、実力があっても上のステージで活躍できない人、そうした人は、何かしらの誘いに自分で自分の身体と心理面を窮地に追い込んでしまっているのだと思います。その「状況における身体と心理面の差異」、その違いを把握し、どのようにして差異を埋めていくことが出来るのかを稽古して行かなくてはなりません。

 「開き直り」や「状況を楽しむ」というのは、そういった差異を埋める効果もあるのかもしれませんが、身体的実感を変えられる具体性を持った働きとは言い難いものですので、稽古における段階の中で、その部分は常に念頭に置いて取り組むことが望ましいと、私が私に言い聞かせるように感じた次第であります。

 
 明日は、6月最後の講習です。今月はずっと文京区で開催して来ましたが、明日の講習をもってしばらくは、文京区での開催は無くなると思われます。普段あまり利用していない会場だったので、講習が再開して、直ぐに復帰できないもどかしさがあった生徒もいらっしゃることと思います。7月は、深川スポーツセンターでの開催が多くなります。そして8月以降は品川区での開催が増えることになりそうです。

 それでは明日もみなさま12時30分から文京スポーツセンター柔道場でお待ちしております。


2020年7月11日(土)『抜刀術 特別講習会』

2020年7月19日(日)『杖整体操』

金山孝之 YouTubeチャンネル

金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


金山剣術稽古会

2020年6月 武術稽古日程

2020年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-06-28(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンDVD
『古武術は速い』指導・監修

2020年
BABジャパンDVD
『古武術は美しい』指導・監修

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
月別アーカイブ