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こんな時期でも技は大きく進展

 昨日は深川スポーツセンターから連絡が入り、3/29(日)に予定していた講習を中止せざるを得ない運びとなりました。そして本日再び連絡が入り、4/12(日)の開催も中止となりました。

 品川区での開催につきましては、現状これまで通りとなっております。
 明日3/28(土)の戸越体育館での開催はおこないますが、状況によりましては4月からの開催を見直さなくてはならない状況に迫られております。

 皆様におかれましても、「それどころではない」状況に置かれている方もいらっしゃるかと思いますし、しかしながら極僅かながらでも武術稽古を支えとされている方もいらっしゃるでしょう。もちろん、道場で稽古をすることだけが武術とも言えないでしょうから、この機会に、世相をさまざまな角度、現代という時代そのものを俯瞰的に観ることで「ひと」という生き物についても、極僅かな人は冷静に独自の観点から学ぶことが出来るのだと思います。滅多にない機会だからこそ、慌てず、騒がず、流されず、覚悟をもって決めて行けるかが今そこにある学びの問いかけとなっております。


 さて、昨日の稽古では渡部氏と共に座りによる一点接触での崩しがさらに進展した。

 背面の意識が先週ロードバイクのKさんを崩した要因であったが、昨日は渡部氏も背面を意識して対応。これにより、体格では私より小さい渡部氏が崩せなくなり、「こんなはずでは無かったのに…」とさまざまに検討をおこなった。幾つか有効なものも見つかったが、納得出来るものではなく、「まあ少し前に進んだから、次にまた研究するか…」という思いが浮びながら、突然強力になった渡部氏の受け方にヒントをもらった。
 それを聞いた瞬間に「そうか!」と、「これは行くだろうなぁ」と技の利きが実感的に予測でき、腕を合わせた時点で心理的にも大きく変わった。これはまだまだ私には備わっていないが(感じられるものはあるが)、触れた相手も取り込んで手続きの優位性から技が組み立てられるものだと思われる。案の定労することなく後方へ倒すことが出来た。

 これまでに、中心を取りながらおこなうものが全く駄目で、尤もこれは勝ち負けというよりは、方向性を会得するために取り入れたのであるが、全力で防ごうとする相手には、浮き身を掛けたり、蠢動を使ったりしてきたが、これも体格や身体が纏まっている人には防がれてしまう。そこで落下による反動を使った方法をおこなってみたが、初回は有効であるが、二回目からはその動き出しの気配に先回りされ防がれてしまう。
 そこで気がついたのが背面の意識による手続きの変更であるが、これは上背のある相手に対し有効であり、全く崩せない相手も倒すまでになった。これで暫くは稽古として落ち着くかと思っていたが、相手が小さくても背面を同じように使われてしまうと崩せなくなり、そこで左右の働きも使うことで、背面が使えていなかったことに気がつかされた。その左右の働きと背面からの意識が初動に大きな発力を生み出し、それに連動して前足も自然と出るようになった。これらが作用して、いなされようが方向が合わなかろうが問題せずに、「ドーン」と崩すことが出来るようになった。勿論、身体の使い方が私よりも遥かに精密で把握され練り上げられている方には防がれると思うが、これは勝ち負けでもなく実戦としての対応というよりは、全てに通じる身体の新たな発見のための稽古としては進展を積み重ねて行けるものであり、結果としてその応用が実戦に通じる働きとなってくるものである。それが無意識レベルで状況に応じた手続きが通せるのかは、こうした稽古では欠かせないものであり要となるものだと思う。さらには、そこに「信ずる」という自らの身体と、稽古における恩恵の感謝が、無意識と意識との境を往来しやすくしているのだろう。だから自然と礼を覚える。
 

 時代はいつも大きな事態を投げかけてくる。人々が明るく前進して行くには、何事も起きないかのような不安を感じない暮らしが平和と安全をもたらしている。しかしいつの時代も人々は不安に陥れられる。一定数以上確実に起きている集団心理はこれも自然の摂理によるものだと思えるが、醜態をさらさずに生きていくには、一所懸命に生きながらも執着から離れられる今は無き武士道の教えが、いつの世にも求められるということなのだろう。


金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


金山剣術稽古会

2020年4月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2020-03-27(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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