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メジロでおだやかに

 昔から寝ているときの夢をよく覚えていて、普段の生活リズムのときは滅多に不思議な夢は見ないが、先週の月曜日は一度目覚めて、トイレに行ってから再び同じ夢の続きを見るという不思議な現象でした。設定も登場人物の集団も同じ。寝坊気味に目覚め、よくこんな事を私の頭は思いついたなぁと思い、一時間掛けてその内容をメモに記録。一週間経った今でも夢の雰囲気を覚えており、まるで本当に見たような記憶の中に収められている。

 書くつもりは無いが、人生で不思議な現象は度々経験している。この目で見たことや、一緒に居た人と不思議な現象にあったこともある。霊的なものは見えないが、怖くない不思議な経験は度々訪れて来る。今はそうした事にあまり驚かなくなったが、そういうことに対し妙な安心感が湧いてくる。不思議なもの怖いものはこの世の目に見える日常に他ならないので、ネットが人の悪意を増長させている時代の中で、それに染まらないように距離を取っていかなくてはならない。


 さて、本日火曜日は「クラーチ剣術教室」での講習でした。今日は杖術の新たな展開となる「攻防一体」の原理で身体の使い方をお伝えいたしました。これは私自身にとっても「旬」の原理であるため、支点の使い方、それに応じた脚部の流れ、体の転換と支点の関係、等々から杖に導かれ身体が働くことに身体が興味津々なのであります。

 これは今までに無い感覚であり、「支点」、「慣性による転換」などは、杖を滑らせる持ち手や操法では考えられない働きであります。これを70代~80代の方にお伝えするのですが、とうぜん上記の「」を理解して頂くのは難しいのですが、身体の実感というのは受けを付けて打ち込んだ際の抵抗感の有無の差によって感じていただくことができ、そこで支点の使い方の意味を感じていただくことは出来たかと思います。

 開始後30分して休憩。次に三十連円打をおこなおうと思っていたのですが、休憩中にもそれぞれが攻防一体の続きをおこなっていたものですから、この流れを断ち切る理由は無いと、そのまま残り30分この内容を続けて参りました。けっきょく、約1時間ほど杖術の新原理「攻防一体」の稽古にみなさん夢中になり、夢中のままに杖の講習は終了となりました。

 最後の30分は最近は抜刀術を毎回おこなっておりますが、今回は抜刀術「鷲眼一閃」をお伝えいたしました。これはみなさんにお伝えするにはどうかと考えていたのですが、やって良かったと思いました。私も分かり易くお伝えするために色々な事を考えるのですが、その噛み砕いてお伝えすることが私自身の理解や深まりとなり、あらためて実感を持てることに喜びが訪れるのです。

 重心が先導し、柄を噛む右手が身体を引っ張る。そこに左大腿部を引き上がらせ、鞘を逆に出しながら左足がともに回りこむように送り出される。重心、慣性、浮き身が手順良くおこなわれることで、得物の重さが劇的に軽減され切っ先が実感予測を超えて奔ってしまう。

 鍔は正中線より左側。体からは二寸以内。構えでは右足前の状態から、左足が鞘とともに前に出ながら両足ともに床から脚が離れている間に抜き付けられている。常識からは大はずれとされる抜刀であるが、身体の実感としては稽古に値するものであり、実際に有効であると思われる。

 Sさんが、何回かに一度、得物の重さが軽くなる抜き方が出来たと喜んでおられました。こうしたご本人の身体で実感出来ることは、紛れも無い事実を身を持って体験されていることですので、稽古に夢中になり続けて下さるのも納得できます。

 稽古や講習では、初めておこなう事というのは喜ばれることが多いものですが、それは前提として伝える側の指導者の熱が新鮮なものを自分で興奮に近い思いで受け止めているからであり、それが空気としてみなさんに伝わっていくのだと思います。つまらない稽古や講習というのは、その人自身の身体で得たものではなく、どこかで学んだり映像で見たものをおこなっているだけであり、知識的なアドバイスが豊富でも、伝わってくるものに実感が少ないように思われます。もちろん私自身も全て自分で得たものではありませんし、師の動きや原理を稽古しながら、ようやく自分なりに感じた一瞬のものを、なんとか形にしようと努めております。しかし、「これは発見だ!」と思っても、よくよく考えたら数年前に既に師がとっくに説明されていたことであったり…ということが多く、その都度、師の凄さを感じるのです。

 「表裏一体実と成す。」この原理は今後の私の稽古において重要な意味をもってくると思いますので、敢えてそこにこだわって、これからの稽古に望みたいと思います。


 講習後は、月初め恒例となる食事会。もう私もここに来て六年目。擦れ違う方々や、フロントスタッフの方、レストランのスタッフの方、皆さんとにこやかに挨拶が出来ることの嬉しさが、週に一度の私にとっての癒しでもあります。レストランに入るとWさんが窓際にそっと近付いておりましたので、私もそっとWさんの後ろから驚かそうと思って近付いたのですが、そこに全く誘われること無く、どうやら庭の木の枝になにやら鳥が居るらしく、「どれどれ、」と私も探して見たところ目の周りに白い淵があり小さくて丸っこい形をした鳥が居ましたので、「メジロですよ!かわいいですね。」とWさんにお伝えし、直ぐに居なくなってしまいましたが、久しぶりにメジロを見ることが出来ました。生徒の中でもWさんは一番若く昨日が誕生日だったそうです。そんな今日も食事中の会話は色々と花が咲きました。帰りは家の近くの木の枝に偶然にもメジロを見つけることができ、のどかな一日となりました。本日もみなさまありがとうございました。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年12月 武術稽古日程

2020年1月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2019-12-04(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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