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杖術でひさしぶりに新たな技が生まれる

 今夜は久しぶりに関西での講習会で世話人を務めて下さっている川原田喬生氏と電話でお話をした。1時間が10分位に感じるほど会話が途切れずに飛び出していく。特にさいきん関心のある眼の事について関心を持って聴いていただいた。現代は目が誘われすぎているので、我を忘れてアクションを起こし過ぎている。目が誘われない眼の使い方の訓練は日常的にも出来るので、目が誘われる、心が捉われ執着してしまう、解っちゃいるけど変えられない部分でもあるが、武術稽古における眼の養い方は目からの意識と感覚からの意識に分かれるため、感覚からの意識を誘われない目の在り方として身につけられることが出来れば、武術のみならず人としても大きな進展となるだろう。


 振り返って火曜日の「クラーチ剣術教室」では、思わず口から飛び出した「目の付けどころ」という言葉に、私もそうであるが何人かの方も納得して頂けたと思います。「表裏の見眼」は、解り易くいえば「目の付けどころ」ですから、どの目(眼)をどこにつけるか、つまりは目を使わずに眼の付けどころが肝心であり、自らの身体のどの部分に目付けをしておくか、それを幾つ同時に観ることができるか。誘われない眼を養い、自らの動きをどのように感じられるか。目と心には、「鶏が先か卵が先か」と同様に「目が先か心が先か」と言える関連性がありますので、心が常に誘われることの無いように、現代における目の情報で表向きの誘いに惑わされてしまわぬよう、稽古で訓練することが自衛の一つにもなっていきます。

 
 そして本日木曜日は、高田馬場で渡部氏とA氏と稽古。

 今日は久しぶりに杖で新しい動きが生まれた。渡部氏とA氏が対になって杖の打ち込みや突き、それに対する払いなどおこなっているのを観ている間に、下方への突きを誘いに相手の払いを受けてそのまま組杖としては今までにない打ち込みに変化させられることが解った。

 右足前でおこなっていたときに自然と出た動きであったが、これを左右反対に左足前でおこなうと、全く解らなくなってしまい、左右で感覚が違うことは当然知っているが、出来なくなるまで解らないのは逆に興味をそそられ、もう一度右足前で身体に教えてもらうことでその理由が判明した。

 つまり、表と裏でいうならば、目に付き難いこの裏の動きが手前側の手の動きにあり、右足前ではそれを自然とやっていたのであった。だから「技となった」のであるが、意識とは違う部分がそのように動いてくれたので、あらためて無意識でおこなうためには、身体の経験と慣れ親しんだ感覚の多様性は必須であると思った。

 この技は、相手にしても誘いの突きを払った直後にこの変化に対応するのは形的にも厳しいため、有効な技といえる。タイミング的に12/7(土)の『杖術 特別講習会』でこの技をお伝えしたいと思う。それまでには技の名前を考えておきたい。

 今日は、久しぶりに訪れた新しい動きに私も興奮気味に時間を割いてお伝えしたが、他には剣術で「払いからの斬突き」や「連続切り返し」をおこない最後に抜刀術をおこなった。

 「払いからの斬突き」をA氏に初めてお伝えしたが、思っていたよりも形になってきた。こうした型稽古の基盤は、感覚的に眼を向けた正面斬りや袈裟斬り、胴斬りなどの精確な操作が通じているので、こうした稽古はいつになっても新鮮味を持って発掘するような気持ちで取り組まなければならない。

 渡部氏も連続切り返し四回までおこなったが、だいぶ近付いてきた感じがしている。まだ四回を精確に出来ている人が居ないので、郁己君が近いところまで来ているが、完全に一調子で纏まって動いている切り返しを私も目の前で観たいと思う。


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『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2019-11-29(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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