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見ることを極める「見極める」

 昨夜の記事に、「次回の12/23(月/祝)に杖整体操を計画しております。」と書き記しましたが、12/23は天皇陛下退位に伴い平日となりましたので、次回杖整体操の開催は1月13日(月/祝)となりますことを訂正いたします。


 さて、本日の「クラーチ剣術教室」では、電車の遅延のため普段の到着時刻より15分ほど遅れて電車に乗車。しかし、どういう訳か全く慌てることなく、別のルートも探すことなくそのままのルートで移動。約一時間の移動中にいつもは次回の講習内容を書いているのですが、これもどういう訳だか全く失念しており、急ぎ行く周囲の人たちを尻目にホームのベンチで本を読みながら四本位電車をやり過ごし、車内でもそのまま本を読み続けてしまったのでした。

 世話人のOさんに開始時刻に遅れるかもしれませんとメールしたものの、津田山の駅に着きますと思いのほか間に合いそうで、駅から走ってクラーチ溝の口へ到着。スタッフのMさんに「台風で屋根は大丈夫でしたか?」と心配され、「あ、はい。昨年飛ばされて新しくなったものですから大丈夫でした!今日は電車が遅れたため走ってきました!」と、急いでエレベータに乗り込んだのでした。

 そうなんです。昨年の台風で屋根のトタンが全部剥げたものですから、結構みなさん心配してくださり、メールなどでもご心配頂いております。元々建物が古かったものですから、昨年はバリバリバリっと剥がれて行きましたが、今年は大丈夫でした。しかし、あの屋外から聞こえる猛風が、近付き、過ぎ去っていく音は嫌なものですね。昨年飛ばされていなかったら今度の台風で飛ばされていたかもしれません。

 
 講習では、久しぶりに「旋打」をおこないその後いつもの「三十連円打」をおこないました。旋打では、半年以上間が空いていた方でも、しばらくすると思い出しスムーズに出来るようになりました。身体を動かして覚える事は、脳の記憶の引き出しが違うように思いますし、頭で考えて思い出せなくても身体が覚えているものです。

 WさんとSさんから、「二十八番と二十九番の動きを見せて下さい!」と要望がありましたので、「はい、わかりました。」とその動きをおこなったところ、私の動きを見ながら何やら二人でヒソヒソ話ををしておりましたので、「ヒソヒソとまるで女学生のようですね!何を話してるんですか?」と大笑いしてしまいました。おそらく、二人で動きの手順の答えを見つけ出そうと、見当を付けた部分の結果報告をお二人で交わされていたのだと思います(笑)。こうして自ら答えを探すことに興味を持っていただけるのは嬉しい事です。

 八十八歳のKさんとのお話では、そのむかし東洋の魔女と呼ばれた女子バレーボールで魔女になりかけた位練習に打ち込んだそうです。当時の指導者(有名な方だと思いますが)から「見て覚える事」を叩き込まれたそうで、今でも直接お伝えすることよりも、私が他の方にお伝えしている時や、私が一人で動いている時にしっかりと見てご自身で考えるようになさっております。

 私も自然と口から言葉が出ましたが、「そうですね、見て覚える事で自分で考えるということが自然と身に付くのだと思います。また、ポイントを自分で見極める目を養うことにもなりますので、長い目で見ますと見て覚えた方が習得が早いと思います。」という事をお話いたしました。もちろん、目で見ることは大事ですが、視覚だけでおこなうのも弊害となってしまいます。目で見たものを身体でどう感じるかが自然と出来るようになれば、本当の意味での見極め力が付いてくるのかもしれません。

 抜刀術にいたしましても、「早く抜くためには身体各部が抜けていなければなりません。そのため構えの時点でホンの一瞬だけ力を使えるようにし、あとはその最中はその事について考えて要られませんので、終った直後に、今どうであったかを感じ、次の構えの時点で修正いたします。意識していたものを無意識化できるか、そのためには一本一本の抜刀が大事になります。」というような事をお伝えいたしました。

 以前でありましたら、このようなお話をしても、いや、話し始めた時点で微妙な空気を感じ、なかなかお伝えすることは難しかったのですが、今では興味深く最後まで聴いてくださいますので、思わずこのような事まで話してしまうことがあります。

 教室が毎回良い雰囲気で進んでおりますのも、みなさんが私を引き出して下さる熱意の中で取り組んで下さるからであり、その思いになんとか応えなければという支えの力が、私を後押しして下さいます。動きの心地良さを感じられる動作手順があり、その心地良さと見た目の美しさは比例しているものなのです。質とは自らが感じられるレベルに応じた心地良さに当て嵌まるものと言えるのかもしれません。そしてその心地良さというのは、脳内における手続き処理の速やかな進行と、さらには手続きの省略(大脳皮質でおこなわれていたものが小脳に移行するなど)が私の場合心地良さという感覚で実感されております。

 帰りは、歯の治療のためにお休みされたSさんと道端でお会いし、笑い合いながら立ち話をしをしてお別れいたしました。来週は関西で講習会のためお休みとなりますが、また再来週元気なお姿が見られますよう、みなさま元気にお過ごしください。

 今夜は、Eテレで22時から「知恵泉」という番組に甲野善紀先生がご出演されます。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年10月19日(土)『抜刀術 特別講習会』

2019年10月21日(月)&22日(火)『関西特別講習会』

金山剣術稽古会ホームページ

2019年10月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-10-15(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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