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「影絵」の発見

 いったい、いつ以来だろう…と思える太陽の光。「ああ、空って青かったんだ…」東京では、このひさしぶりの太陽に人間だけでなくいろんな生き物達が喜んだことだろう。

 
 稽古三昧の日々は続いている。

 昨日火曜日は「クラーチ剣術教室」であった。水も空気も淀み無く澄んでいる事で物事は自然と良い方向へと流れていく。すべては自然のあるがままに…

 そして本日水曜日は戸越体育館にて金山剣術稽古会の稽古。

 今日は多少の進展はあるだろうと思っていたが、予想を超えた展開となった。

 まずは、体術についてあらためて何をもって体術と成すのかを話す。私なりの解釈で何のための体術稽古であるのかを、渡部氏に伝えていく中で言葉を紡ぎ出し自分自身への整理をつける。

 その体術稽古では「影絵」なる手の形が前腕部の働きを強くすることが解った。座り技で崩された際の手の形からヒントを得て、その手の形に指先の蠢動を加えることで、肩への詰まりが解消され崩せなかったものが崩せるようになったのである。

 渡部氏の受けも強力になってきたが、蠢動を使われるようになってもう崩せなくなった技があった。蠢動を発見したのが4/10だからかれこれ三ヶ月間はおこなっていなかった。それが今日の影絵の手と蠢動を合わせる事で何度も試したが嘘のように利いた。

 今日はいろいろと試した。先日の抜刀術 特別講習会でおこなった、肩甲骨を嵌めるような動きの良し悪しも解った。蠢動の点検もおこない、筋の張り具合、手の形、股関節との組み合わせ、などさまざまに試みたが、これまでのところは現在おこなっている按配が丁度良いという結果に終る。この蠢動に関しては相当な信頼がある。他の体術に繋がる発見もおこないたいが、私の場合の体術稽古は、格闘や護身のためのものではなく、繊細な状況の中で身体の使い方や力の通し方を得ていくためのものである。そうした中で、じゃあ、実際にこのところ激増しているナイフで襲われた際の用意は出来ているのかとなると、あるものがとても有効なものとして役に立つ。会話の流れから、木刀で斬って来られたり突いて来られた際の対応をおこなってみたが、身を守ることに対しかなり有効であった。もちろん木刀を短く持って短刀のようにおこなってもらったが、同様に有効である。これはいずれ「○○護身術」というふうに呼べる武器であり盾となるものであるが、一般的にはその特性から用いられることはないため広まらないだろう。しかし、総じて有効だ。

 「影絵」の発見に驚いたのち、思いのほか色々と検証したこともあって時間も過ぎた。最後は、肩甲骨の運動と「杖乗解し」により気持ち良く横になった。

 そうしている際に「筋肉より骨、骨より筋、筋より…なんなのだろうか」ということに頭が巡り出し、無意識にあったものが意識上に浮上させたかのように、突如浮んだことがあった。

 最後の最後あまりに時間がなかったので僅かな回数しか検証出来なかったのであるが、蠢動に影絵を合わせた今日の中で最も強い状態の渡部氏に対し、私は技法的なことはなにもせずに利くかどうか数回試してみた。すると、不思議なことにすべて通ってしまったのであった。これはあらためて検証しなければならないし、時と場合と状況によっては出来ない可能性が高い。だが、そうしたものがあるような気がどこかでしていたので、いろいろな人でも通用するのか焦らずにこの可能性のある働きの妙を得ていきたいと思う。

 
 稽古では本当に感謝すべき出来事が訪れる。こうした場が保たれているのと、仕事を調整して渡部氏が稽古に来て下さることで成り立っている。あらためて武術には精神を失わないことが大切であると教えられたような気がした。

 夜空に輝く満月を見上げて


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年8月12日(月/祝日)『杖整体操』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ(お問い合わせ受付中)

2019年7月 武術稽古日程

2019年8月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-07-18(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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