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本日の講習は納刀三昧

 本日日曜日は昨日に続いて品川区総合体育館剣道場にて講習をおこないました。

 今週もお陰様で賑わいのある講習となりました。新しい生徒が増え、そうした生徒達が現在は熱心に技術を身につけようとされております。役者の方も増えて参りましたので、入会した時期が近い生徒同士、切磋琢磨してレベルアップして頂きたいと思っております。

 小学六年生のK君や、中学に二年生のK君にR君も熱心に最後まで二時間取り組まれております。今日はお休みでしたがその他にも小学三年生のYちゃん、中学三年生のT君に中学一年生のS君、高校三年生のA君に大学受験に備えて来年まで休講中のK君という若い世代の生徒達もいます。

 その全ての生徒達は、場を乱す事無く最後まで集中して取り組んでおります。これは本当に難しいものですが、数年前私が今よりももっと未熟だった頃は今のように若い世代の生徒達が付いて来てくれていたかと思うと、少し今とは違っていたような気がいたします。それは、私だけでなく、今の大人の生徒の皆さんの姿が当時の場の空間と大きく変わることが出来たからだと思います。

 教室が開講して間もない頃は、生徒もまだまだ少なく距離感が今よりも近いものでしたが、そうしたことでコミュニケーションが取り易く場の雰囲気が一時的には整うのですが、レクレーション的な雰囲気になってしまいますと、学ぶものは表面的な技術や挨拶になってしまいますので、昨年五月に関西特別講習会から帰ってから少しずつ場の整え方というものを見直して参りました。

 開講当初に比べて生徒達は育ち、お仕事の都合などで長期休講されている方々も少なくありませんが、そうした中で長く続けて来られている生徒の皆様もいらっしゃいます。人数が少ない頃と比べて生徒との距離感や、お月謝が昨年改定したことなどもあり生徒の層も少し変わり始めました。

 月日が流れ、技術以外に進展していくもの。それは、本来あるべき武道武術の学びの空間に私という人間がどういった経緯を辿って近付いていけるかです。

 外見ばかり着飾ってもそれは、表面的な見栄や嘘を擦りこませてしまうことになります。サークル的に友達関係に近い状態では、特に若い世代の生徒にはこれからの人間関係の築き方に影響が出てしまいますし、例え勉強に励んで成績を残しても、つまらぬところで犠牲にしてしまうものがあります。

 ですから「私自身の今」が、こうした教室の空間における場の整え方に問われるのです。

 数年前、数ヶ月前と比べて、技術面以外に自分自身の中で何が変わったのか、変わることができたのか、そのことは一定の期間毎に自身をそのように振り返ってみても良いかもしれません。

 若い世代の生徒達が増えたことは親御さんの信頼あってのことだと思いますので、おそらく、講習が終わって帰宅したときに、その様子を見て安心されているのだと思われます。今お越しになられている若い生徒達は最後まで集中して付いてきておりますので、ご安心いただきたいと思います。


 講習内容では、殺陣クラスでは血振りから納刀まで八種類をおこないました。血振りだけでなく、拭いは立廻りの合間に用いると間のつなぎが映えます。前回おこなった立廻りタイプⅠですと、Bの剣を跳ね上げて片手で胴斬りした後の振り返りから、カメラが追いかけてくるまでの間、ここで道衣或いは袴で拭う動きを挟むと良かったのではないかと考えます。また、間の無い立廻りの中でさり気なく拭うことが出来ればかなり見栄えの要素として高いものになるでしょう。ポイントは回転しながら流麗におこなうことです。

 八つの血振りと納刀のバリエーションがあれば、とくに役者さんなど納刀シーンの際に工夫しやすいものと思われます。「困ったときは外角低めに投げておけ。」とはプロ野球の野村前監督が仰っていたそうですが、血振り納刀も同様に、困ったときはこれを覚えておけばいいという「落とし払い」からの納刀を最初にお伝えいたしました。派手さはありませんがどこで遣っても間違いにはなりにくい一連の動作です。

 後半は「一対四瞬殺」をおこないました。まだまだ芯の動きが入っておりませんので、半分ぐらいの速度で身体と刀の動線を確実になるように稽古が必要です。ですが、これは皆さん楽しんで取り組んでおりますので、早く全員が出来るようにまずは芯の動きを覚えてください。


 剣術クラスでは、体捌きのための納刀を幾つかお伝えいたしました。本日は納刀三昧となりましたが、今日一日でかなりの情報と実技を学ばれたと思われます。

 後半は抜刀術「後方突き」と「巴抜き」と「趺踞からの抜刀」をおこないました。

 得に「後方突き」に関しては場の集中が強く感じられ、DVDでもお伝えしておりましたので、そうした影響からか静かな熱を感じました。驚いたのは小学六年生のK君の後方突きでした。右手で抜かずに重心移動と、右手の押さえが出来ており、速やかに突きへと移行しておりました。鞘付木刀ですが、体重30㎏あるかないかの細身で大したものです。杖術「三十連円打」も最後まで覚えておりますので、今の調子で剣術、杖術ともに励まれますとK君の成長は目を見張るものになりそうですし、きっとそれに感化され他の生徒達の成長も連なってくるでしょう。もちろん技術だけでなく心理面の成長も含めてこれからも見守って行きたいと思います。

 中学二年生のK君は、いつも一番乗りで会場のセッティングを自発的におこなってくれております。テストが無い時期は家の近くの駐車場などのスペースで一人稽古をされているそうです。最初の頃に比べて本当によく成長されたと思います。同じく中学二年生のR君も彼のペースで頑張っておりますので、そこはしっかりと見守りながら剣を使っての表現が、彼の中で楽しめる時間であると察しております。

 Gold Castle 殺陣&剣術スクールでは、難しい礼儀云々を細かくお伝えしておりませんが、怒られない為におこなうのと、自発的におこなうのとでは精神性が異なってきますので、そうした自発性をもった精神性に気が付けるような空間をこれからも維持して参りたいと思います。そういう意味では私自身の成長が生徒への反映になりますので、生徒の状態が現時点での私の力量だということだと理解しております。

 今週もみなさま、お忙しい中お越し頂きありがとうございました。


  金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

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2019年7月15日(月/海の日) 『抜刀術 特別講習会』
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金山剣術稽古会ホームページ
(お問い合わせ受付中)

2019年6月 武術稽古日程

2019年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-06-23(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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