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初の立廻り映像公開!

 本日は品川区総合体育館剣道場にて剣術クラスの講習をおこないました。そのなかで、初めておこなった「突返し」、「柄奪り反し斬り」、「柄奪り倒し」など、新鮮な内容であったと思われます。

 「突き返し」は、やはり「峰渡り」の手之内の要素が濃く、そこに転ばぬ先の一歩が入ることで剣に重さが乗せられます。これは、精妙な操作が求められますので、手続き手順に調和、そうしたものが整ったときに技としての実感が得られるものと思います。

 続いて「柄奪り反し斬り」は、以前おこなったものと左右の捕り手を逆にしたので、入り身の体捌きも手足が連動しやすくなり、さらに相手が剣を持っていられなくなることが、左右の捕り手を逆にしたことの一番の有効性でもあります。手の返し方とそれに伴う刀の反し、それと同時におこなわれる足の廻り方がこの技の特徴となり、全てが調和を持って動けたときの心地良さは技としての実感でもあります。
 
 そして「柄奪り倒し」では、どのような反応があるのか興味深いところでしたが、男性のHさんに受けていただいたところ、思わず倒れるところまで行ってしまいましたので、有効であることが分りました。しかし、この技に関しましてはそう来ると分っていると防ぎようがあるものでもありますので、その際にはこの技に至る過程でおこなった動きを取り戻さなければなりませんが、そのあたりは再度検討してお伝えしたいと思います。

 
 今日は開始前に小学校六年生のK君が、学校で八日間中国地方、四国、九州、山陰など、私も記憶が曖昧ですが色々な地域に行かれたそうです。修学旅行でもそんなに長期滞在することは無いと思うのですが、大きな経験になったと思います。そんな日焼けしたK君に「どこが一番良かった?」と訊いたところ「門司が良かったです。」と答えたのにはビックリ。私の故郷が門司なので、九州から本州に渡る海底トンネルも歩いて渡ったと伺ったので、懐かしいと思いながらも、私が住んでいたころの門司と今の門司はずいぶん観光地化されてしまったので、思い出と現在の門司にはズレがあると思われますが、私も故郷には十年で合計しても一週間足らずの帰省しかしていないので、故郷といってもそれは思い出だけの故郷になってしまいました。

 
 それはさておき、講習後は2019年1月14日におこなった「立回り特別講習会」で撮影したものを再度映像編集し一般公開用として初めて動画に配信した。

 この映像に関しては、役者さん達も顔出しで了承してくださり、今回の動画の前に一人ずつおこなったものを計八人分編集し、それぞれにお渡しした。そして全員分の一連の動きを纏めたものをGold Castleのホームページで限定公開として生徒のみパスワード入力で閲覧できるものとして共有した。そして今回、一般公開用として一連の動きをランダムに抜き出したものに全体で行う万乃型を混ぜて再度編集をおこなった。

 一般公開用として、Gold Castleらしさの雰囲気をどこか取り入れたかったので、オープニングとラストにイラストレーターの山本祥子さんが描いて下さった猫のイラストを挿入し、そのイラストに撮影と編集をおこなってくださったこの映像の一番の功労者であるNさんのご実家で飼われている愛猫の声を録音して使わせていただいた。

 私が教室でおこなう立廻りは、舞台で行う派手なアクションや歌舞伎の流れを汲んだものではなく、映像としてテレビや映画で観ても違和感の無い動きが出来る人を育てるためにおこなっている。そのため、今回の映像でもそうであるが、配役を固定せず四人の絡みと芯、合わせて五人分の動きを交代しながらこれまで稽古をおこなってきた。一人一役で固定すれば映像的にはより良いものに仕上がると思うが、それぞれのフィールドで立廻りを経験する際に引き出しが多い方がその人のためとなると思われるので、完成度よりも全部の役ををおこなうことを選んでいる。もちろんそのために私は出る事無く全体を観て指示を出す役割となっている。映像で気をつけた事はバレ無い角度、被るところと被らないところ、普段の稽古は固定のワンカメを想定しておこなっているので、今回のように撮影者が動いて演出をつける方法では、その場での動きの変更もあったため、普段身についた動きが邪魔をした部分もあったと思う。しかしながら、皆さんアクションを専門にやっている訳でなく、週に一回程度の稽古で斬り方や間合い、リアクションやリアクションまでの間など、五人分の動きを覚えながらそれなりに身に付けられた部分はある。木刀であるが、雰囲気を出すために効果音や音楽などで演出を付けてみた。これについては賛否両論あると思われるが、音が付くことをイメージした上で動けるようになればまた動き方、見せ方というものが分ってくるだろう。

 今回音楽についてはフリー音源から掲載にあたっての許可を頂きました。生徒を守る立場としてあまり映像を公開することは差し控えなければなりませんが、今回の経験からさらに一段階、いや二段階ぐらいバージョンアップした映像が撮れる計画が整いましたら、そのときはまた生徒の方々にご協力をいただき映像作品として参加していただきたいと思います。


 明日はひさしぶりに深川スポーツセンターでの開催です。賑わうことを楽しみにしております!


  金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』

(2019年5月20日より発売中)

2019年6月15日(土)『杖術 特別講習会』のお知らせ
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会ホームページ
(お問い合わせ受付中)

2019年6月 武術稽古日程

2019年7月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-06-09(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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