高田馬場 稽古納め

 本日は、高田馬場にて今年最後の研究稽古をおこなった。昨年の稽古納めは2012年12月28日に動画撮影をおこなった。その動画は現在も残してあるが、一年経ってみて、身体のいろんな箇所の使い方が細かく変わってきたと実感している。いろんなことの積み重ねがあっての一年だったが、抜刀術や杖術に剣術、当時考えていた稽古法と、現在求めている稽古法は、ずいぶん変わった。そして、環境も少しずつ変わり始めた。来年2014年は、どのように展開していくのか、また忙しく動き出すかもしれない。

 今年の8月2日に三角線維軟骨複合体損傷という、右手首に負傷を負い、抜刀術の稽古にかなり影響が出てしまった。これは、以前から手荒な稽古をしていたのと、8月13日に演武映像を撮影するために、抜刀術の稽古に集中していたことが原因でもある。そのなかでも抜刀術の「巴抜き」という技の初動の確認を延々と繰り返していた際に、右手首が壊れてしまったのである。(ふつうに抜刀していればこのようなことにはならなかっただろう。)今だから言えるが、シャワーを当てても痛みが生じるほどヒドイものであった。じっさいに演武が出来るかどうか前日までまったく判らなかった。(痛みでほぼ安静にしていたため)当日になり、奇跡的になんとか動かせそうであったので、内心「助かった」と思ったのである。だが、「巴抜き」は不可能であったため、代わりに「一之祓い」をおこなった。

 10月8日には、体術稽古の際に左大胸筋肉離れとなり、右手、左手ともに満足に使えなかった。だが、そんな状態でも、稽古をすると新たな発見が見つかるのである。より、体の構造を意識し、筋力に余計な負荷をかけていないかなど確認することが出来た。僅かな腕の位置の違いで、剣を振った際の身体に返って来る反応が違うのである。反応が大きければ、今までは実感として体が強くなるものだと勘違いしていたが、僅かな腕の位置や、最近発見した僅かな腰の位置により、剣を振っても、身体に返って来る反応が少なく、木刀や真剣が軽く感じられるのである。木刀や真剣を持った際に、切っ先から柄頭まで、身体に取り込むような感覚をもつことで、起こりを漏らさない最適な加減で振れるのではないかと思うのである。

 杖術においては、脚足の使い方が重要であり、杖の動きと足が自然と連動する感覚を覚える事が出来た。私が使用している一般的なサイズの杖を武器として見た場合、全長約128㎝で径が24㎜のただの樫の棒である。そのため、道具の長所を最大限活かすには、目にも止まらぬ速さで起こり無く連動し続ける事が、この武道具の操法として追究していかなければならない部分であると思う。手之内は自然と慣れてくるが、意識しなければならないのは、やはり脚足が留まってはいけないということである。

 まだまだ一年をふり返って書きたいことは沢山あるが、私の研究稽古記録は塵も積もって結構なボリュームとなって保存されている。まぁ、記憶に残っているためほとんど、振り返って読むことなどは無いが、前に進み続けていくことが大事である。一年後はどのような状況になっているのか想像もつかないが、私自身さまざまに成長しながら、そのタイミングで出会った人達との縁を大切に繋げていけたらと思う。


2013-12-27(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古参加希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR