FC2ブログ

心の沈殿化

 キツイ事を書いたがそれらを全て削除し新たに書き始める。じつのところ良く分らない人には気をつけなければならないという内容だった。


 さて、気分を新たに本日の「クラーチ剣術教室」では、手首を骨折した(講習中ではありません)Hさんとお会いし元気な様子に安心いたしました。後ろに滑って転倒した際に手をついて骨折したそうですが、先週の講習でWさんの立ち止まり方に二度ほどヒヤッと感じるものがあり、それを帰り際に扉の前でお伝えしたところ、本日Wさんが訪れるなり「先生私を呼んでみて下さい!」と仰ったので「???」と意味が分らずもう一度訊き直して「Wさん?」と呼んだところ後ろ向きから「ハイ!」っと振り返られましたので、「あっ、先週注意した振り返り方ですね!」ということで、あれから意識して気をつけていたのだと嬉しく思いました。

 どういう部分がヒヤッとしたかと申しますと、Wさんのユーモアさからなる振り返った際の姿勢が上体を仰け反るような後ろ重心になっており、これが癖になってしまうと、場所によっては危ないと感じ余計なお世話と思いながらも先週の帰り際にお伝えしたのです。

 それを受けて本日Wさんがお会いした早々に直した動きを見せて下さいましたので、「じゃあ今日はこれをやろう。」と、私の合図で止まって頂く内容の足運びをおこないました。

 杖を構えながら歩き、途中で360度ターンしその合間に一度杖を左右持ち替えながら進み、端まで来たらもう一度持ち替えながら180度ターンして止まるというものです。その合間に何度か私の合図で静止していただくことをおこないましたが、なかなか私の意図が伝わらずに、ターンもなくそのまま真っ直ぐ歩かれたり、ストップの合図でも止まっていただけずマイペースな状態に、慣れている私でも今日は「むずかしいー!」と思いました。笑

 その後おこなった杖の払いからの左右持ち替えと足運びを組み合わせたものが、全身運動として効果的であることが実感でき、今後の講習内容に採用することにいたしました。

 剣では逆手廻し納刀をおこないました。難しい納刀ですが今日は身体を動かす内容で疲れたことと思いますので、頭を使う内容にし、手の内の操作法や手順などお伝えいたしました。

 講習後は月に一度の食事会。今回もTママさんが皆さんのために二品作ってきて下さり、レストランの食事と併せてご馳走になりました。今日は縁起の悪い話で盛り上がってしまいましたが、いつの時代も良くない話題のニュースが人々の関心を集めますので、自らの話題や情報発信にはなるべく前に進めるような救いのあるような話題にしたいと思うのです。影響力というのは無意識レベルまで浸透してきますので、心のバランスを乱されない情報を制御しながら、実際のところと売り上げが絡んでいるものを見極め惑わされないことです。

 少し脱線しますが、ゲームにしても、アニメにしても、マニアックな世界の夢中になるようなものでも、仕掛け人がいて、その仕掛け人の術中に見事に嵌っている事がなんとも痛ましくもあり引いてしまうものです。そこに心が付いて来る様なものが夢中になっている世界のものから感じられれば良いのですが、偏りすぎてしまい、見た目だけのものにどうして夢中になれるのか、それがファッション感覚というものなのかもしれませんが、生きていく中でいずれ足りないものに気がついてくる筈です。そこが精神的安定にも繋がりますし、実際のところにも関係してきます。ブームというのは、心を置いてきぼりにしやすいのかもしれません。ですから多くの人が一気に夢中になりますし、時期が立てば一気に冷めてしまうのではないでしょうか。心が関わるとそれぞれの心にとって入りにくいバリアが感じられるのかもしれません。ですから、ブームに影響されず心を置き去りにしないように生きて行かなくてはなりません。少なくともこれからの人生はそのように掌で転がされやすい商売が成り立っていますから、心を感じながら育てながら直に触れ合う人とのつながりがを大事にしなければなりません。

 インターネットやSNSの影響力が強まる一方でそのようなことを危惧しております。


 そして、夜からは住吉でS氏と稽古。

 今夜は私自身も得るものがあった。

 それは技ではなく、心の状態を整える稽古の方法である。

 緊張や力みというのは、なかなか自分の意識では解決しにくいものである。簡単な説明でも、この緊張と力みが生ずると伝えている言葉がただのサウンドとなってしまうように、まるで意味が届かないことがある。これは私自身これまでにも指導していて何度か経験したことがあるが、今日はそうした状態の方にとって大きな一歩を実感していただくことが出来た。

 それは、瞑想後の心の沈殿化に近い状態を作り出すことである。その自律神経にある交感神経と副交感神経の優位性のコントロールである。そこに関わるのは深い呼吸と、具体的な集中意識である。

 その呼吸と具体的な集中意識は、自律神経の優位性を変動させ、まるで心のなかにあるざわめきやモヤモヤが、その集中状態の間に下の層へと沈殿し、透明でクリアな心の状態が、自然な静まりと動じない落ち着きを保ち、雑音や雑念から開放されるのではないかと私の実感としてはそのように思うのである。

 そのようにして、普段意識しない呼吸と集中すべき部分を、杖術の「八連円打」の中に入れS氏の動きを確認したところ、動きがハッキリと変わってきた。とうぜんその瞬間にS氏からも感想がこぼれた。講習後もS氏から感激のメールがあったように、心の状態がいろいろな情報を受け取ろうとし過ぎてしまい、何曲も同時に掛かっていて一体何の曲だか分からない状態のような、自分の身体が自分のように思えないような心の状態に陥り易い人は時折出会う。自らを観察しなければ、自らの状態がどうなっているのか分らず、出来ているのか出来ていないのか何が原因なのかも分からなくては稽古以前の段階と言えるので、まず大事なこととして、自らを観察するための「心の沈殿化」を呼吸と具体的な集中意識によって整えることが可能であった。

 これは、稽古が進んでいけば、自ずと自らの身体の課題に向けて具体的な意識が芽生えるので、自然と心の沈殿化に繋がるのだと思う。呼吸は、身体が整って集中していれば、その状態になっていれば呼吸は考えなくてもよい。逆に、どうしても身体と心が整わないメンタル的な問題がある場合は、呼吸から身体を整える手順もあるだろう。だが、その呼吸がパターン化してしまうと、身体で整えられる心と身体の状態に水を差す意識の呪縛があるようにも思っている。私がさいきん特に感じているのは、身体の能力以上の意識的判断は無いと思っているので、身体に任せてしまえることが何よりの能力であり脳力であると思うのだ。

 今日得た、呼吸の意識と具体的な集中は、瞑想で得た実感からのヒントであるが、指導者としてもこれは取り入れると成果が上がるように感じた。出てくる言葉が変わるように感じたためである。

 骨格のこと、感覚のこと、重心のこと、心のこと、その日によってさまざまに教えてもらえることに感謝している。その教えは深層心理から浮上したものであり、その浮上のキッカケは稽古や講習で相手との濃い情報の中で交わす身体感からである。現代武術という、身体感的内在心理の養成は現代を生き抜く術を自らの体内に宿すものである。そうしたことに、私はなぜだか急激に速度を上げて進んでいる気がしている。


2018年12月15日(土)「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年12月23日(日)「杖整体操」の開催(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年12月 稽古日程

2019年1月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-12-05(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR