冬晴れの講習日

 本日はいつもと違って12時30分からのgold castle 殺陣&剣術スクールの講習であった。いつもは18時30分からおこなっているため、今日は冬晴れの爽やかな空気を浴びて講習会場に向かった。やはり日曜日の昼時は、沢山の人が出歩いており、電車の中でも平日と違い皆楽しそうな雰囲気である。たまには、こういった雰囲気を味わいながら移動するのもいいものである。

 さて、今日は講習前に私共の活動に興味を持っていただいた、地域の情報案内など広告されている方が、当スクールの見学に来られ、ご挨拶とともに取材を受けることとなった。 10月20日に立ち上げた殺陣&剣術スクールであるが、ホームページを通じいろいろな方から御連絡を頂いている。殺陣も剣術も、指導者に技術と自信があれば敷居を上げる必要はない。どのような方でも変化を実感し、愉しみながら集中して取り組み、さまざまに良い影響となる空間作りを大切にしたいと思うのである。そのため、その方に合った技術指導を惜しむ事無く伝えていきながら同時に私自身も学びの場としている。

 今日は若い役者の方に進展が見られた。後ろ重心になってしまう癖があり、股関節の固さから下体を沈める動きに苦労しているのである。これは彼に限らず、私が今まで見てきた稽古生でもよく目にしてきた特徴でもある。その変化が見られたのは、納刀の稽古の際に鯉口に切っ先が入ったところで、柄を前方へ出しながら左足を下げていく動きの中で、私が挙げた注意点二つを修正したことにより、姿勢があきらかに良くなったのである。まず一点目は左足を下げる際に重心ごと後方へ下げてしまわない事。二点目は下げる左足は、床から離す事無く、摺り足でおこなうこと。この二点を注意していただいたことで、しばらくの内に姿勢がハッキリと変わってきた。そして何よりそのことを本人が実感出来たことが収穫である。前回の女性の画家の方においても、納刀の稽古で後半から姿勢がガラっと変わってきたことを考えると、この納刀稽古は、重心位置の修正と、姿勢を整える作用があることが言えるであろう。 

 第二回目から毎回参加されている役者の方も、全体的に覚えが早い方であるが、まだまだ粗い部分が見えるので、より精度を上げた細かい部分での技術習得に取り組んでいただきたいと思う。

 そして、このブログを読んで復習しているというご婦人の方のために、本日の内容をざっとおさらいしますと、本日は「下段(無構え)からの突き」をおこなった。それまでおこなっていた「本構えからの打ち」では、上にある手前側の手首が内側に巻いてある状態(満月に使う)から外側に開きながら(新月に使う)杖を打ち込んでいくのに対し、「無構えからの突き」では、上にある手前側の手が外側に開いた状態(新月)から内側に巻き込み(満月)ながらお臍の前まで持ってくることで、下にある前方の手は、ただガイドとなり、杖を下から煽る事無く、自然に最短距離で相手の喉元へと突ける。これは、相手の急所を突く意味合いでもあるが、先端部をやや上げることで、肘が下がり、肩が落ち、真っ直ぐに立つことで体幹部の纏まりが身体全体の調和を通じて得られることに繋がっているのである。この手首の満月と新月の使い方は、鹿島神流系の稽古を通じ、また甲野先生の稽古からも学んだものであるが、重要な効果として、肩が上がらないことと、筋肉が収縮し余計な疲労が蓄積されないこと、姿勢を真っ直ぐに保てること、武術的には、気配が出にくいため、軽くて変化の効く杖の特性を活かしやすいのである。ご婦人への課題として、本構えからの打ちを二回、そのまま下段へ下げ無構えからの突きを二回、そのまま杖先を上に回収し、再び本構えからの打ちと続けていただく。満月に使う手と滑らせる手、新月に使う手と滑らせる手、技と技を繋げる杖の動かし方など、脳が休まる間もなく考えていかなければならないので大変であると思う。しかしこれは、ご婦人に限らず、全く初めての方には難しい事である。今日の木刀での左右の袈裟斬りにしても、前回よりも身体が纏まっていたため、次回は納刀に挑戦していただくことにした。毎回違うことをやっていただき大変かもしれないが、手先の器用さが元々ある方なので、いろいろな稽古をおこないながら、その時必要な稽古法を選択し、進展出来ることを実感していただきたい。



 今年の講習は次回の22日で稽古納めとなります。年明けは1月5日からおこないます。どのような方でも、どのようなタイミングでも、参加していただいて大丈夫です。お気軽にホームページからのお問い合わせや、こちらのブログからでも御連絡をお待ちしております。
ホームページはこちらからhttp://www.tate-ken.com/


2013-12-16(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


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1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

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