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纏まりから軽さへ手続きが入れ替わった身体感

 本日の金山剣術稽古会は夜から新宿スポーツセンターで後藤健太氏とおこなった。

 三連休最後の日となる体育の日だったせいか剣道場は混雑しており、三十分早めに到着され「杖整体操」で身体を解されていた後藤氏とともに今日はこの杖整体操にて身体を整える内容から始まった。

 私も後藤氏も月曜日はごまかしの効かない疲労に襲われているので、身体の調整が稽古の中でも割合を占めてきた。後藤氏も杖整体操の工夫をいろいろと試されているので、新たな気持ち良さを得られることも少なくない。今現在、正座をして記事を打ち込んでいるが、腿とふくらはぎの間に杖を挟んでおり、微妙な骨盤角度の操作により圧が調整でき気持ち良いのである。これは後藤氏がおこなっていた方法を見て、さっそく自宅で実践している。

 今日は一時間以上杖整体操をおこなったが、昨日の杖整体操の講習会でおこなわなかった開脚をおこない、また一つ得るものがあった。

 まず、膝を曲げて長座に座り、両足の土踏まずに杖をあてがい、肩幅間隔に両手で杖を握る。上体を深く沈め骨盤角度を最大に前傾させる。背中を曲げずに爪先は上に向け少しずつ膝を伸ばしながら足を開いていく。(もう少し杖が長いと理想)次に膝を伸ばしたまま徐々に開いた足を閉じていく。この時背中が前に引っ張られますが無理をしないこと。肩甲骨や背中全体の詰まりをとるように揺らぎながら足幅を開いたり狭めたりを繰り返す。これだけで、肘が付かなかった私は頭が床に付いたまま維持できました。おそらく、杖を土踏まずにあてがうことで、骨盤が後ろに傾かない姿勢を維持しやすいのではないかと思います。その分胸椎が張ってきますが、無理をしないように徐々に骨盤角度と胸椎の関係を馴染ませていくことで姿勢が調整され、自然と可動域が向上し届かないところに届く身体になるものと思われます。後藤氏も開脚の開き幅が見違えるほどに大きくなり、さらに届かなかった部位に手が届くようになり感激されておりました。私も決して柔らかい身体の持ち主ではありませんが、これをおこなうと「柔らかいですね!」とこれまで何人かに言われるほど開くようになりました。

 次に、昨日の講習会でも好評だった「うつ伏せからの順手持ち上げ」をおこなったところ、たまたま施術側の姿勢の調整をおこなっていたところ、後藤氏が「今の、揺らいだ感じが気持ち良いです!」と仰っていたので、交代してもらい私も受けたところ一瞬ゾクッとするような気持ち良さが訪れました。先日発見した腰の揺らぎもそうですが、またあらたに揺らぎ系の操法が見つかりました。次の11/3(土)におこなう杖整体操の講習会では、今日発見したほとんど痛みの無い開脚にともなう骨盤調整による可動域の向上とうつ伏せでの揺らぎからの持ち上げ、などおこないたいと思います。

 一時間以上おこなった杖整体操でしたが、メインディッシュはこのあと訪れました。

 おもむろに後藤氏も私もそれぞれ自由に杖の稽古を始め、そのなかで裏車からの廻し打ちというこれまでおこなっていなかった動きの繋がりを確かめながら、追い打ち、馬突きへと繋げ受け手を付けた型稽古に発展した。

 その型稽古の中で、裏車からの廻し打ちにまで間が開き過ぎてしまうことから、合間に突きを入れられることが解ったのであるが、杖の動きはそれで良くとも足が居着いてしまい、答えに向かっている筈なのに何かが違うという感じがして、幾度と無く後藤氏に受けてもらっては一人で考えて動くという事を繰り返した。そんなときに「とらわれを捨てよう!」と逆足で裏車をおこなったところ、なんとも心地良く、そのままさらに逆足に出て突きへとスムーズに入ることが出来た。

 これには、「とらわれの後悔」とでも言うのか、これまで身体は同側で動くものだという思い込みが、果たして全てではない事を今更ながらに知ったのであった。もちろん、新陰流などで逆足に切り結ぶ体捌きは知っているが自ら試したこともあったが自らの稽古として採用はしていない。しかしながら、今日解ったというのは身体感における手続きの事なのである。

 これまで私は、身体の纏まりに操作法の手掛かりを求めていたが、その纏まりというのは何のための纏まりかという事であり、当然技が効くための身体の状態になっていることが第一なのであるが、技が効かない場合は纏まりというのは只の「やった感」に過ぎない。纏まり方にももいろいろあると思うが、詰まりや踏ん張りが誤って纏まりとして認識されていた可能性も無きにしも非ずなのである。今年に入って間もない頃から、「得物に身体が導かれる」或いは「残り身が引っ張られる」ということに気が付き、その動きやすさと手続きの整理が出来たことで、速さと精度に威力が伴うことが解ったのであった。そのときの身体の状態というのは、これまで思っていた纏まりと比べ、疲労度が少なく心地良いのである。速くなり精度が上がり威力も伴えば、やった感が薄れても脳や身体はこの現実を今後は採用することになる。それが今の私の身体感であり、これまでの手掛かりから今後は「纏まりから軽さへ手続きが入れ替わった身体感」ということになる。

 そうしたこともあり、杖での逆足裏車から逆足突きへのつながりは何とも心地良いのである。これまでにない手と足の連動に新たな手続きが生まれることになるだろう。身体が知る結果への身体感がこれまで否定していた動きを改めることになった。当然であるが大事なことは見た目の新しい形ではなく、どのような手順手続きが心地良く動けるための結果に繋がって行くであろうかということだ。まずは、今日生まれた新しい杖の型を稽古し、次への段階に向けて深めて行こうと思う。

 それにしても、毎回月曜日は全くもって驚きの日である。


2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年11月03日(土) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年10月 稽古日程

2018年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-10-09(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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