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大事なものを見落とさないように

 何事もなかったかのような秋晴れ。無情さを感じるとともに、何事も忘れて前に進まなければならないことを突き付けられているようにも感じる。前に進むのであるがまた再び訪れる。そういう自然との向き合い方は、人間関係においても同様である。良いことも悪いことも、時とともに前に進まざるを得ないのであるが再び同じような出来事は訪れる。だからその災いにどう対応していくかを過去の災いから学び得ていかなければならない。(現時点で災いを感じてはいないが)


 さて、本日は災いとは無縁の「クラーチ剣術教室」に行ってきました。毎年11月に文化祭がおこなわれるそうですが、昨年も話題に挙がったこともあったように、今年も文化祭に剣術教室が出るかどうかいろいろな思いがあるものと思われます。

 しかしながら、発表会というのは大変なもので、この教室の趣旨から少し外れたことを強要してしまうことになる可能性があるため、これまで四年間、最高に楽しく賑わい安定した形が崩れる可能性が高くなると私は考えます。これは私が他の講習会や稽古会でもそうしたイベントに皆で出ないことの理由に稽古の目的が変わり、一度変わったものは元には戻らないことを確信しているからです。

 おそらく、そうしたイベントや発表会をおこないますと、それを目的とした団体ではないので終了後にバラバラになるものと予想できます。その大きな理由の一つには「上手に出来る事が目的」となってしまうからです。もちろん、稽古会や講習会では上手に出来ることを求めて私も含め皆もおこなっていますが、その上手になるための過程が全く異なります。

 私の場合、稽古そのものが目的でありますから、普段の稽古がもっとも大事であり、その瞬間に得るものとジックリ向き合うことが出来る環境であることが大事であると思っております。時間を惜しんでやり方だけを詰め込んでも、仮に短期間で見た目に出来たとしても、その人の学んだもの感じたものというのは何でしょうか?動きにおける問いに応じるには、自己と向き合い得ていける発見があります。その瞬間に感じるものが稽古の中では学びでもあり大事にしなければならないものと思っております。

 もちろん、イベントや発表会を否定している訳ではなく、そちらを趣旨に活動されている団体とはまるで目的が異なりますので、稽古を主体とする活動とイベントなどの発表を主体とする活動とでは相容れないものです。

 仮に発表するとしたら、普段の稽古風景をそのままステージ上でも同じようにやることになりますが、その場合やっている方も観ている方にも辛いものがあるかと思います。技量が均一的にある一定のラインを超えていれば、可能でしょう。それを皆でストレスを抱えながら短期間で仕上げるか、長い時間を掛けて楽しく健康的に仕上がるか、結果としてこれぐらいならいつでも発表出来ますのでやりましょうか?ということがいちばん理想のように思えます。

 今日の講習では、このところ続けておこなっている杖の「二十連円打」が白熱し、気がつけば四十分間休み無くおこなっておりました。否、もちろん気が付いていたのですが、休憩される方は自由に椅子に座っていただいていますし、元気な方々は意欲が衰えず活き活きとされていたものですから、私は時計と睨めっこしながら、止め時を計っておりました。

 剣術では胴斬りの寸止めを重心移動とともにおこなうことをお伝えいたしました。今日は杖の打ち込みに関しましても、難しい重心移動の手続きのタイミングなどを足運びの中でお伝えいたしましたが、難しいながらも皆さんの目が吸収しようと興味を持って下さいましたので、思わずここまでお願いしても良いのだろうかという動き方をおこないました。

 講習後、第一週目恒例のレストランで会食。今日も皆さんとお話が弾みました。杖より剣の方が好きなSさんが、「先生に褒められると、夜寝るときになって思い出しちゃって嬉しくなっちゃうのよ~。」と仰って下さり、「僕も、嘘で褒めませんから、そういうのは目に入った一瞬で分かるんです。」とお伝えし、Sさんが「褒められたときって、動いてて自分でも気持良いのよ~。」とも仰っていましたので「そうなんですよ。嘘で言っても分かりますからね。」という会話を、多少前後が入れ替わったかもしれませんがお話いたしました。

 八十五歳になられるIさんも大病を患いながらも丸三年が経ちました。一時期体調を崩されましたが、お変わりなく元気に笑顔で参加されておりますので本当に嬉しく思います。同じく八十歳代のMさんも一番新しい生徒さんですが、一年三ヶ月余りが経ちました。何をするにも億劫で、いろいろな薬を大量に飲んでいたそうですが、今はずいぶんその量も減り、汗をかくようになり、自分は駄目だと頑なに決め付けていたMさんが今では「自分に自信が持てるようになりました。」と仰るようになりました。精神的なものも含めかなり元気になられ、私といたしましても、今この場でやっている瞬間がとても大事であると、とくにこのクラーチ剣術教室では感じさせられます。

 他にも皆さん、姿勢がシッカリされた方や、覚えるまでの時間が短くなった方、出来ないことから原因を探り出来るための答えを導き出せるようになった方々、総合的に考えましてこの教室の生徒さん達は凄いと思います。私のような若輩講師があっち行ったりこっち行ったりしながらおこなっていますが、みなさんまだまだ上達されるでしょう。動きだけでなくいろいろな部分が同時に無意識の内にも得られていると思いますので、ますます楽しみなクラーチ剣術教室となりそうです。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

2018年11月22日(木)23日(金) 「関西特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会HP

2018年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-10-03(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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