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「杖整体操」は無理なく痛みなく努力なく

 本日は久しぶりに夜から本降りとなる雨の中新宿スポーツセンターで後藤健太氏と稽古。

 後藤氏も仕事に全てを使い果たした状態で参加。八王子から二時間近く掛けて来て頂けるのには頭が下がる思いです。

 後藤氏は生きて行くためのアイデアやさまざまな知識からなる工夫が厳しさの中からでなく、笑顔になる喜びを引き出せるようなものの中から発せられているように私は感じている。すばらしいと思うのは、そうした本来の姿が私との稽古の中では純粋に稽古をともに学ぶ者同士として切り替わっておられるところにある。横のつながりも広く、そうした方が笑顔で挨拶されるのも後藤氏のお人柄を裏付けるものとして十分である。そしてさらに私が後藤氏を信頼しているのは、そうした横のつながりのある団体の良い所を色々と教えて下さる事にある。ふつうはその逆が多く、こちらを立てるために他を悪く言う人が多い中、そうした世話になった人の事を悪く言わない人はとても心地良く感じるのである。もちろん例外もあり、そうした苦労をしてきた人であるからこそ、何気ない会話の中にも「いいなぁ」と思えるお話が幾つもある。

 私の所に以前学びに来られた人で、以前幾つかの団体でやっていたがそこを全て辞めて私の所に来た方であったが、そうした以前学んでいた団体の批判をされ、その時は「そうなのか…」と思っていたが、次第に私のところでの稽古態度が悪くなったため私がお辞めいただいた事があったが、その時になって、「ああ、あの時の批判は、そういうことだったのか。」と納得がいったのであった。つまり、人は同じ事を繰り返すということ。そういうふうに訪れて、そういうふうに去っていく人は極稀にいらっしゃるという事です。

 他にも、「プロに見せる意識とプロ意識の違い」がある。つまり、表面上プロに見せる術を経験上心得ており、言葉や雰囲気や主導権のとり方など、そうしたものに知恵を使い、実際にプロとしての結果が出せているかと言えば「?」である。裏を返せば、結果に不安があるからこそ、プロらしい体面を作り自分が思い描いている姿に固執しているのではないだろうか。(看板や肩書きへの固執も同様である)結果では食べていけないから、体面を整える事に頭を使ってしまうのだろう。だが、結果が出なければ見抜かれてしまうものなので、結果が出せるための方向に邪魔なプライドを捨てて取り組むべきであろう。プライドが邪魔をするというのは誠にもって本末転倒な話である。

 私もいろいろな方と直に出会うことによって以前に比べそのような事が感じとれるようになってきた。後藤健太氏のような方と知り合えて、知恵の使い方頭の働かせ方、楽しみ方実践の仕方、そうしたものが気取らずざっくばらんに話せる氏の器に嬉しさを覚える。

 今日の稽古では、杖整体操からおこない、合間合間に杖術や剣術をおこない最後に抜刀術をおこなった。

 とにかく驚くべきは杖整体操で股関節回りが柔らかくなった事。自分では「動きが楽になったなぁ」ぐらいのつもりで心地良さを探していたのであるが、後藤氏が「相当柔らかくなってますね!」と驚かれていたので、そういえばこんな姿勢は以前は出来ていなかったかもしれないと思い、股関節周りの可動域を大きく使った姿勢を色々とおこなった。

 すると、股関節回りが楽になったのと、正座が纏まったことを直ぐに実感出来た。私がこのところ正座を好み正座から抜刀をおこなったりしているのは、紛れも無く杖整体操の効果によるものである。背中が解れ、股関節回りが弛み、その結果重心を足裏に感じやすくなり、腰を深く屈めた際の粘りが出るようになった。私が昔から講習会などでおこなっている杖の体操にある「ラムダ」のポーズがあるが、初めはおそらく皆一様に大変に感じていたと思うが、今ではほとんどの方が気持良さそうに留まっている。それはおそらく、この姿勢における身体各部の引っ掛かりや固まりが解れ、伸びることに心地良さを得たからだと思われる。一つの「快放状態」だと思われるが、杖整体操では、こうした当初キツく感じた姿勢が気持ちよく感じられるように、さまざまな動きの中で、引っ掛かりや固まっている部分が解れ、これまで普通だと思っていた状態が、実はそうではなかったということに気付かされるのである。

 杖という一本の丸棒であるが、大変有効な活用法を得ることになっている。身体が柔らかいとは今でも信じられないが、今までの自分よりも無理なく痛みなく努力なく柔らかくなっている事は確かである。

 今日は先日の「抜刀術 特別講習会」でおこなった座しての納刀法とそれにともなう抜刀を後藤氏にお伝えした。その中で、「逆手廻し納刀」に若干手入れをおこなった。講習会が終わったばかりで動きが進展してしまうのは複雑な思いであるが、特別講習会があったからこその気付きであるから致し方ない。

 さらにその特別講習会によってあらたに工夫した抜刀術「津波返し」は講習会で小柄なFさんに打太刀をおこなっいただいたところ、懐に潜り込むための体捌きを工夫する必要があり、また別の理由として、静から動への刹那に相手の剣の到達速度を感じさらに低くならざるを得ない場合の対応法として低く入り込む津波返しは身体を練る稽古としても今後採用しようと思う。ちなみにこの低い体勢が取れるようになったのも杖整体操のお陰である。全体的な強張りが抜け技の精度が向上しているのは感じている。緊張感や僅かな力みからなる「やった感」は減少したかもしれないが、身体に対する「信頼感」は増した。

 今日の稽古もいつものように得るものがあった。身体の辛い状態で遠くからお越し頂いた後藤氏にあらためて感謝しています。


2018年10月7日(日) 「杖整体操」のお知らせ(お申し込み受付中)

2018年10月13日(土) 「剣術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会 「土曜日稽古会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会 (お問い合わせ受付中) 

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

2018年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-09-11(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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