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稽古以外の時間は稽古のために

 昨日は戸越体育館で稽古をおこない、本日は新宿スポーツセンターで稽古をおこなった。昨日の稽古では思いも掛けぬ発見があった。それはさいきん仙骨の意識による足裏の感覚が、横方向に対する強さを発揮することが解ったのであるが、今日は同じく仙骨の意識と操作により下方向への力が通ることが確認できた。

 これには未だに信じられない気がしているが、これに対する受けが強い渡部氏を相手にゆっくりと下まで崩すことが出来るのは不思議な気がしている。

 力の使い方として横方向と縦方向では、仙骨の意識による足裏への感覚は角度が異なってくるが、足裏に通る感覚を大事にすることは共通している。これは浮きとは違う力の働きだと思われるので、私としてはこの微妙な操作感覚と足裏への繋がりを今後もいろいろと検証しながらさらなる発見へと繋げて行きたい。

 なんというか、稽古の面白いところは、自動的にそのような何かを発見する流れが毎回出来上がっているところにある。稽古以外の時間が稽古のためにあるならば、その稽古は無意識にも進んでいくものとして脳が準備をして待っているのではないだろうか。

 だがそれは一気に究極的な先までは辿り着けず、一歩一歩の発見の積み重ねでしか進めない。だからこそ稽古が大事であり、稽古以外の時間も大事なのである。

 
 本日の稽古では、珍しいことに我々以外に一人しか居らず、途中からは我々だけしか居なくなったため、最後の時間で渡部氏に正座からの抜刀を撮影していただいた。これはまだ二十回も抜いていないが、8/20(月)に初めてやってみて、抜くには抜けるが形にならなかったので、その時は数回やって終わりにしたが、これは身体を練るには良い稽古だと感じたので日を改めておこなうことにした。そして昨日の戸越体育館の稽古時に、話の流れで鞘付木刀にて三回ほど抜いたが、鞘付木刀の感覚に身体があまり馴染もうとしなかったのでそこで止め、今日の稽古で人が誰も居なかったので試しに撮影してみたのである。

 感覚としては、初めておこなった時の「タオル抜刀」に近い。タオル抜刀というのは、右手でタオルを持ちそのまま落として床に落ちる前に刀で抜き打ちに打ち抜くものである。初めの頃は、刀を抜く前にタオルが床に落ちていたが、身体各部の役割を明確にし、それを精確に実行することにより「出来るかもしれない。」という実感に切り替わり、それが次第に「出来る。」に変わって行った。

 しかしながらタオルでは若干空気抵抗があるので、袋竹刀の鍔などを代わりに使ったりして稽古していた。(動画では野菜を斬ったが)当然難易度は上がるのでより厳しい操作と精度が求められる。だが、人間のそういった手にした感覚の記憶というのは不思議な物で、全く出来る気のしなかったものが、ひとつひとつ身体各部の操作法を得ていくことで出来るようになる。

 そのタオル抜刀に近い「出来ないかもしれない。」というのが今回おこなった「正座抜刀」である。まず、両足の爪先を立てた状態の跪座(きざ)ではなく、足の甲を床に着けた正座からピョンと立ち上がることもままならないかも知れないが、それに合わせて二尺七寸の居合刀を殆ど鞘引きをせずにむしろ背中を使うため前に出しながらなるべく水平に抜き付けるようにおこなっている。斜めに斬り上げる刃筋ならもっとやりやすいと思われるが、まだまだ未熟であるが抜き上げから水平に刃筋が通るように身体各部の状況を把握し、それぞれを働かせるようにすればもっと安定した抜きが出来ると思う。まあ、抜く形も大事ではあるが、身体が練られることが私がこの正座抜刀に興味を持ち始めたことの大きな要因でもある。

 最後に今日撮影した「正座抜刀」の動画をここにリンクいたします。
 正座抜刀


2018年9月08日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年8月 稽古日程

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

甲野善紀先生からの紹介文


2018-08-31(Fri)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


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1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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