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高齢者のための剣術教室 お盆特別編

 昨年の春からI君こと郁己君が、私が高齢者住宅でおこなっている「剣術教室」を見学したいということで2017年の春休み、夏休み、冬休みと欠かさず高齢者住宅クラーチ溝の口に社会勉強として参加された。そして今年の春休みも参加され、中学生になった今回の夏休みも参加されました。お母様も会社を休んでお越し下さいました。

 そして今回は、神戸から帰省されている川原田喬生氏とお盆休みで時間を空けて下さった後藤健太氏も同席され、四名とJR南武線「津田山駅」で待ち合わせ皆で夏らしい天気の下会場へ向かいました。

 さすがにいつもの講習会場が狭く感じましたが、みなさんとても喜んで下さいました。お盆の関係でTさんがお休みとなりましたが、今日は通常の講習を三十分程早めに切り上げ、郁己君とお母様、川原田氏、後藤氏、そして私の五人でそれぞれ生徒のみなさんに仰向けになっていただき「杖整体操」をおこないました。これは当初から決めていたことで、我々が良い場を作るには、それぞれが生徒の皆さんにこの体操をおこなうことで、互いに踏み込んだ経験になるだろうと考えていました。

 私一人では時間の都合上一人ぐらいしか出来ませんので、今日のようにお母様にまで手伝っていただき杖整体操をおこなうことで、この体操の手軽さとそれに反する効果の大きさを垣間見ることも出来ました。

 杖整体操を考案して間もない頃は、私が「どなたかやりませんか?」とお願いしても、ほとんどの方は「肩が上がらないから。」というふうに、いわゆるストレッチや体操と思われてしまい、心のバリアという問題にぶつかったのですが、今日のような状況ですと若い男性陣がいるので参加されやすく、これまで怖がっていた方も水平より腕が上がらなかったのが、直後に斜めに上がるまでになりました。もちろんこれは、短期的な結果でもあるかと思われますが、この気持ちよさを得ていただけることが重要ですので、そこに至る方が何人か見受けられましたので成果が確認出来ました。

 この気持ちよさを得る「快放状態」は、これまで色々な方とおこなってきた経験から、心理的な深い部分と関係しているようです。緊張であったり、身体よりも頭を優先させる自己解決習慣、この自己解決習慣は、頭で考えた通りに身体の状態を合わせようとするもので、感覚を入手しそこから頭に働き掛けるといった武術的発想とは異なるものであり、身体よりも頭が先にある発想と言えます。これは、脳の関係もあるかもしれませんが、頭で理解して動くということはある程度理解できた上でおこなうことで、新たなものを知る、あらたな感覚に気付くということは、頭より先に身体の感覚で知る必要があります。ですから、ただ与えられたことを、その通りに遂行する稽古法というのは身体より頭が先に優先されますので、感覚から離れてしまう稽古と言えるでしょう。もう少し脱線しますがこれはビジネスでも同じことだと思います。ビジネスの身体感覚というのは、私には専門外ですがおそらくは経験してきたものや過去の事例が頭で考えられることであるならば、経験してきてないことを誰もやっていないことを滞りなく問題点と解決法に導ける、そうしたことと通じるものがあるように感じます。

 ですから、こんな単純な杖を使った整体のような体操のような操作を誰もおこなっていなかった(今現在知るところ)のではないかと思うのです。

 今日は、私の操作法を見て初めておこなった郁己君や、お母様でも、相手を気持ちよくさせる事が出来ましたので、私としては身体に不安のある高齢者の方にも安全に効果があったことを確認することが出来ました。この杖整体操に関心を持たれている川原田氏も、前回の講習会もそうですが今日のような場でも一定の効果があったことに感じるものはあったのではないでしょうか。ただ、課題といたしましては、先にも申し上げたとおり、身体と頭のどちらが先にあるかを感じ、それを身体が先へと誘導させてあげる方法が必要かもしれません。武術稽古などで感覚の鋭い方ほど、この杖整体操は今までに無い気持ち良さや効果を実感出来るでしょう。

 最後に、いつものように演武を希望されましたので、四人で十分ほど演武というより、普段の稽古の感じを皆さんの前でおこないました。やはり生で講習とは違った雰囲気でおこなうと拍手喝采に喜んでいただけます。私としましては稽古を見世物にすることはしたくないのですが、この場では特別に何度もお願いされますので少しだけおこなわせていただきました。

 講習後は皆さんと食事会。今日は今まで一番多い人数での食事会となりました、そのためいつものテーブル席では椅子が足りないため、別室で贅沢な空間で美味しくいただきました。私としましても、今後もこの人だったらという方をお誘いして、こちらで一緒にみなさんと有意義な時間が過ごせられればと思います。

 みなさんと玄関を出たところでお別れし、再び五名でそれぞれに感じ入りながら津田山駅まで帰路に向かいました。高齢者のみなさんから「元気をいただけるのよ!」と仰っていただけますが、帰りの道中は我々も、「元気を貰いましたね!」と高齢者のみなさんの元気さに驚いておりました。

 おそらく、今日の講習に参加した全員が満たされるような思いで過ごされたのではないでしょうか。すべてが幸せに感じられるということは至難ですが、「心」に損得はありませんので、場が整っていれば、誰しも良い時間を過ごせるのではないかと思います。
 
 今日ご一緒してくださった皆様のおかげで、生徒のみなさんが大変喜んで下さいました!色々な出会いが場をより良いものにしていけると思っております。あらためて、本日はクラーチの生徒の皆様、そして私の稽古会の皆様、ありがとうございました!


2018.08.14 クラーチ剣術教室①

2018.08.14 クラーチ剣術教室②


2018年9月08日(土) 「抜刀術 特別講習会」(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年8月 稽古日程

2018年9月 稽古日程 加筆修正いたしました

甲野善紀先生からの紹介文


2018-08-14(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


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1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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