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その時代において最新のものが現代においても最新であるという伝統からの伝承

 暦の上ではすでに八月に突入。七月が酷暑だっただけに八月は少し落ち着くかと思いきや今年の気象条件は酷である。だからどこかである種手を抜くことも必要になってくる。これまで通りでは条件に合わず破綻する危険性がある。

 30日月曜日は高田馬場で後藤健太氏と稽古。この日は昼から家を出るまで、出版社の方や、演武と音楽のコラボレーション動画「かざあな。杖術編」がかなり進んだので映像編集の尾崎さんや音楽のまりさんと連絡を交わす。こうしたことはあっという間に時間を食っていくのだという事が身に染みて分かった。だが編集というのはとても集中力と感性が求められるので、ドッシリ腰を据えてからでないと私の場合見えてこない。尾崎さんにはこれまでにも色々とお世話になってきているが、本来は写真家さんなので映像編集となるとかなりご負担が大きいと思いつつも快く引き受けて下さっているので本当にありがたいと思う。私も最後に焦って早く配信しようとしてしまっては、プロの方々に失礼だと気付かされ、もう少し時間が掛かりそうであるが私も腰を据えて編集に手を入れていきたいと思う。あらためて、プロがプロであるためのこだわりや妥協の無さ、可能性を突き詰めるということが作品作りにとても重要であるということを学びました。

 そうこうしている内にあっという間に出掛ける時間となり、夜から高田馬場で後藤健太氏と稽古。後藤氏とも会う度にいろいろな進展状況を伺う事ができるので、そういったさまざまなお話を稽古の合間に交わすことが少なくない。氏との稽古も一年経ったが左手の大三関節の気付きを得られたのはこの出会いが無ければ無かったことである。杖においては以前からも意識していた部位ではあったが、刀で得られたことは大きい。それがやがて手順の変更に繋がり、残り身が得物に引っ張られる操法へといろいろな部分で切り替わってきている。

 企業家であり、コンサルタント会社の社長でもある後藤氏が私のような個人で稽古会をおこなっている者の所へ稽古に参加されていることは私にとっても大変勉強になっている。この稽古会では、金山剣術稽古会専用のサイトは無く、無料のお知らせ窓口かこちらのブログでしか詳細は記していない。Gold Castleのホームページでも敢えて掲載していない。そのため、私の稽古会に参加される方はどこかから記事を見つけて連絡を下さるか、私から直接声を掛けられて会員になるという事もあるが、少人数で集中した稽古を継続的におこなうには安易に見つけやすいものよりも、より踏み込んだ熱意のある方を待っていたほうが結果的に長く良い稽古がおこなえると思っている。だから現在毎週参加している渡部氏や後藤氏、そして月に一度のI氏や学校が長期お休みになったときに参加されるI君など、ただ続いているだけでなく、信頼関係が結ばれているので黙って来なくなるとか、嫌な雰囲気を持ち込むようなことは決して無い。稽古は身体を動かすだけでなく、心をいかに育てていけるかということにあり、それは単に言葉だけのことではなく、意識するだけでもなく、動きのやり取りの中で実践していくことにある。それが言葉に無い通りの良さとなり、心の純度を高めていくことに繋がっていく。そうしたことが稽古の根底になければ、表面的なものでしか考えられない人間となり、卑しい考えが育ちかねない。無意識に発する言葉にそうした卑しさからなる言葉というものが出てしまうものだ。ひとの言動の奥底にあるものは、実は良く見えているものでもある。そうした部分はなかなか隠せないものであり簡単に変えられる術は無い。だからこそ、心の純度を上げるべく稽古というのは大事なのである。

 後藤氏との稽古では、何かを継続的におこなうというよりも、その日その時感じたものをおこなうということが増えてきた。おそらく会話が大事になってきており、そのなかから直感的に今おこなう内容に、気付きのキッカケがあると身体が先に知っているからなのかもしれない。後藤氏も大変苦労されていることもあるようだが、一緒に稽古をしていて心地良い方であり、いい間を兼ね備えた方でもある。だから、いろいろな気付きが得られやすいのだろう。

 昨日は699gの白樫の木刀がついにささくれてしまった。木目の詰まった重量感と強度のあるお気に入りの木刀であった。武道具屋で数ある白樫の木刀からこの一本だけ格別に重かったので購入したのであるが日々使い続けているのでさすがに消耗してきた。おそらくなかなか同じような木刀は見つからないと思うので、次に購入する際にいろいろと武道具屋を見て回ろうと思う。まだ手入れをすれば問題なく使えるので急ぐ必要は無いのだが…。

 私もそうであるが、関わる周囲の方々も状況が進展し始めてきた。これには必然性があるのかもしれないが、いつの時代においても最新的なもの、画期的な発想、そうしたものがものごとの発展には欠かせず、そこには鮮度と情熱が人々を引き寄せ活性化しているということではないだろうか。

 つまり、現代において剣術や抜刀術に杖術をおこなっているが、別段古いものをおこなっているつもりは全く無く、もっとも新しい気付きが得られるための稽古法を考え、そこから得たものを全てにフィードバックさせている。だから全ては理に適っていなければならず、それを直ぐに修正できる稽古体系でなければ鮮度は失われ、情熱は他から補填し、人々への影響は純粋たるものとは言えない何かによって曇っていくように思う。
 
 このことは私自身これからも肝に銘じておかなければならない。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年8月12日(日)「杖整体操」開催のお知らせ
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-08-01(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

現代武術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
神田すずらん館にて「現代武術教室」講師を務める

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