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効果不効果塩梅の大事

 関東から九州に掛けて東から西へと横切る前代未聞の台風12号。今年は前代未聞の気象現象が続いている。そういう巡り合わせの一年ということなのだろう。

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習では台風の影響を懸念したのですが、さほど大きな影響も無く時折激しく吹きつける雨が降ったもののすぐに小雨となりズブ濡れになることはありませんでした。

 講習では少な目の人数でしたが、殺陣クラス剣術クラスともに集中した講習となりました。殺陣クラスでは、久しぶりの柔道場ということもあり倒れ方をいろいろとおこないました。

 始めに基礎として衝撃を受けない倒れ方を身体に馴染ませ、次に右側を下にして倒れる稽古をいたします。左腰に鞘を差してますので、真後ろや左側を下に倒れることは鞘を傷つけたり折ったりしてしまうので避けなければなりません。

 最終的な倒れ方というのは形がほぼ決まっておりますが、そこに至るまでの動きにさまざまなバリエーションが存在いたします。倒れ方にも、その場面の間やそのあとの場の繋がりなどを考えてどういう間のとり方でどういう向きで倒れるのがベストかを考え、最終的な形を想定し、動きの中でその形に持って行きます。つまりは、雰囲気で倒れるのではなく計算と技術の基倒れていかなくてはなりません。

 この倒れ方の稽古の特徴として、これまでにほとんどやった事の無い方ばかりなので、少しお伝えするだけで倒れ方が見違えるように上達いたします。恐怖心がある方は、お芝居で腰を屈めてから倒れると低い位置からの転倒となりますのでかなり倒れやすくなります。

 ワンシチュエーションでは、払い、胴斬り、袈裟斬り、余韻と残心、血振り納刀、などをおこない最初直ぐに倒れていった絡みのタイミングを納刀まで引き伸ばしました。以前このシーンをおこなったときに私自身大笑いしてしまったのですが、今回も「先生嬉しそうですね!」と言われてしまうほど顔が笑っていたのですが、動きが良くなってくるにつれ笑う余地が無くなり、この引き伸ばしは難しいかと思っていましたが、動きに違和感が減少してくるとそれなりに見えてくるものだと喜ばしく思えたと同時にあの面白い間が見れなくなると思うと寂しくも感じます。ですので、今後他の生徒達にもやっていただこうと思っております。

 最後は久しぶりに土曜の立廻りをおこないました。三人目の胴斬りの体捌きを少し変更しましたのでこれまでに比べ多少見栄えが良くなったかと思います。この立廻りも短いものですので、ある程度のところまで(撮影して記録に残します)やりましたら、先週の日曜日に新しく始めた立廻りと同じ内容でやっていこうと考えております。

 続く剣術クラスが始まるまでの四十分間ほど一人で「杖整体操」をおこなっておりました。筋膜剥がしに近い「杖乗解し」や「左右逆天秤」による肩の解しなどもそのまま仰向けに寝てしまいたくなるような心地良さで広い柔道場の中、一人でゆっくり温泉に浸かっている様な感覚でおこなっておりました。あと一人いれば、さらに心地良くなる「突き伸ばし」や「両手持ち上げ」「両手交差持ち上げ」があるのですが、それをやってしまうと次の講習に差し支えるほど力が抜けてしまうので、丁度良い感じで次の講習を迎えました。

 剣術クラスでは鍛練稽古に久しぶりに「蛙」をおこないました。以前はよくおこなっておりましたが、私自身自らの稽古会でとてもハードな「蛙の真っ向」をおこないその影響でふくらはぎを傷めた事からこうした系統の鍛練稽古は控えておりました。ですが、負荷の度合いにより効果的であるのか逆効果であるのかその差は紙一重とまでは言いませんが、そのように考えましたので軽い負荷での「蛙」の鍛練稽古はときどきおこなおうと思います。

 そうした「蛙」の復活により、一気に体温が上昇するような汗と湿度が息苦しく感じられる場の雰囲気となりましたが、やはり軽度とはいえ、「蛙」は効いてくるということがよく分かりました。なんでもそうですが、度が過ぎてしまいますと逆効果となってしまうものですので、鍛練稽古もよい塩梅でおこなうことが大事であると私の身体に教えられました。

 剣術では久しぶりに「受け流し」をおこない、相手の真っ向斬りに対し入り身となる際に相手の剣筋が追尾してくるような軌道となった場合において、受け流しの形が刃の接触を防ぎ、衝撃を受けない形とともに摺り足を併用し相手の後ろへと回り込みます。

 続いて「峰返し潰し」をおこないました。これは度々おこなっている内容ですが、今日は受け流しの後にこの峰返し潰しを繋げることで一つの技として稽古いたしました。

 そうなりますと、足運びの位置取りが次なる技への間合いとなりますので、難易度は上がっていきます。今日はこの峰返し潰しの効きが良くなる気づきが得られました。それは、これまでの峰に近い部分に相手との接触部を用いた方が効きが良いという考えが術者側の形を弱いものにしていたということに気がつき、そこを改めた結果私以外にもHさんやA君の効きが向上いたしました。

 先日の剣術特別講習会で初めておこなった「抜き奪り反し斬り」をGold Castleの講習会でもおこないました。これも気づきが得られ、柄頭を押さえることで相手の反発する抜こうとする力を利用するという事を疎かにしてはならないということ。つい、抜き取ろうと焦り、相手が刀を抜くという前提条件であることを蔑ろにしてしまっては柄を押さえる意味が失われてしまいますので、速く動いていく中にも、無意識の計算力を逆に利用するような香りがほのかに漂っていなくてはなりません。

 さらに面白かったのは、柄を押さえた圧と前足に掛けた重心を抜き取る際に引くのではなく、前足に重心を掛けっ放しにしておき、後ろ足の回転力により、抜き取る力と、回転し背面から倒れそうになる力が抜き取る力へと転化し、そうなることで一気に相手の背後にまで身を翻し首筋へと物打ちを突きつけることが出来ます。

 今日は台風のため滅多に無い定時に終了いたしました。皆で急いで掃除をおこない速やかにお別れとなりました。明日は15時から17時まで品川区総合体育館剣道場で講習をおこないます。七月最後の講習となりますが、月末の立廻り講習をおこなわず通常通りの講習をおこないます。今日お休みいただいた方は明日お待ちしております。


2018年8月11日(土) 「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年8月12日(日)「杖整体操」開催のお知らせ
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年7月 稽古日程

2018年8月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-07-28(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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