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心の純度

 関西特別講習会が終わって早くも二日が経ちましたが、その期間ずっと頭の中にさまざまな出来事が蘇り、思いを整理するという作業に没頭しておりました。

 この二日間で学び得たものは、観る景色、向かう景色に対してとても重要なものを頂けたように感じております。

 それは、何物にも代え難い根幹の部分でもあり、「技・心・生き方」そうしたものが稽古を通じて通じ合うもの響きあうものであるということが理解できたからです。

 すべての段取りをおこなって下さった川原田喬生氏には心からお礼申し上げます。そして、お越し下さいました皆様との稽古は、身体に染み入る記憶として残っております。ゴールデンウィークの中調整して下さり素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。ほんとうに、ありがとうございました!

 今年の1月に初めてこの地で務めさせていただき、この二回目での繋がりといいますか、想いの強さというのは自分でも驚いております。その事が今回もっとも考えさせられる部分であり、得たものの中で大きなものとなりました。

 互いに技の通りを感知する事は、心の通りも感知することに繋がり、それは鏡写しの原理(取りの利用部位が受けの同部位に作用する)にもあるように「心の純度」が相手の心に大きく関係してくると思うのです。これは全ての事柄の根幹に関わってくる事だと思い、この数日間その事で脳が私を休ませないようにしています。

 「心の純度」という言葉が浮んだのは、4月30日の一日目を終え、宿泊は海運堂さんにお世話になり、夜中なかなか寝付けずに布団の中天井を見つめ、先の懇親会の事を思い出し自らを振り返ってみて、言葉には、それ以前に曲調のようなリズムが先行し、それに合わせて言葉をのせているのではないだろうかと思い、もちろんそういうことは意識していないのですが、懇親会の場における曲調はもっと違うものがいいのではないかという考えが頭に浮んできました。それには、取って付けた様なものでなく、講習会と同様に、経験の中で自らが得ていかなければなりません。

 翌朝6時30分からおこなわれる、内田樹先生の道場「凱風館」での朝稽古を見学させていただきました。初めてお会いする内田先生にご挨拶し、初めて同室空間内で合気道の稽古というものを観ることが出来ました。

 私が師事している甲野善紀先生以外の先生の稽古場の雰囲気というものを体感するのは久しく記憶にありません。それは私にとって衝撃でもありました。

 言葉にしない言葉といいますか、門人の方々との繋がりが、稽古そのものが美しい流れの中で体系化されており、そうした体系というものが繋がりを生み出す仕組みにもなっていることに感銘を受けました。「通りがいい」という言葉に気が付いたのはまさにこの場で目の当りにした光景にありました。

 未熟な私の解釈ですが、合気道の稽古にはエネルギー(気)の繋がり(通り)が相手の受け身から畳につくまで一つであるものと考えます。まさに「受け取る」という言葉の通りだと思います。ですので、稽古では取りがその通り道を示さなければなりませんし、受けとしましては、その通り道の行き先を示してあげなければなりません。そこには、人間が持っている自然の計算力(階段をスタスタと降りられる衝撃吸収の筋力と関節の最適な使い方のように)の働きも関わってきますし、その働きは取りにも受けにも発せられると思います。そうした自然の計算力が持つ通りの良さを技でも心でも練磨し、「心の純度」を高めていくことが、合気道の稽古体系には深く普遍的なものとして感じられました。そしてそうした通りの良し悪しをいかなる相手とも応対していくことに稽古の難しさと面白さがあるのだと思います。

 言葉にはいろいろな思惑がありますが、表面的な言葉というのはこれも鏡写しの原理になぞらえますと表面的な対応になってしまうでしょう。心の純度を下げないためにも、言葉の使い方というのは使い所を知っておかなければなりませんし、より効果的であるための体系化も整理が必要に思われます。人というのは本能的に身体にしても心にしても通りが良いものには喜びを覚えます。その喜びを得られるための稽古として、何度も申し上げておりますが「心の純度」が根幹に求められるように思います。

 今回の講習会で内田先生にもお会いすることが出来ましたし、凱風館門人の方々ともかなり親しくさせて頂く事ができました。さらにはささの葉合気会の方々とも強いご縁を感じました。代表のSさん副代表のDさんのひたむきなお姿に感銘を受けました。関西での出会いの始まりが、私自身の根幹に関わる部分で取り組まれていらっしゃる方々との出会いとなりましたことを心から感謝いたします。時は流れますので、それが寂しくもあり楽しみにもなりますが、人と人が出会うこと、同一空間内で関わる事の大きさにあらためて想定不能なエネルギーと学びを知る事になりました。この二日間で得たものから次なる景色を観て、歩を踏み出して行こうと思います。

 最後に二日目の集合写真を掲載させていただきます。川原田氏のツイッターでも講習風景が掲載されております。


2018.05.01 関西特別講習会


2018年5月12日(土)「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年5月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-05-03(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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