何気なく感じられる日々のありがたさ

 本日は高田馬場でW氏とS氏と稽古。気温も上がり、始めの鍛練稽古で汗の雫が床を濡らしてしまう。杖では新たに連続突きに対する払い突きをおこなった。これは重心移動もあるが、先を制する対応が二度目の突きに求められるため、感覚的にも得ておきたい内容と言える。「旋風」(つむじかぜ)では、(※馬突きの変化形の呼び名が決まりました)動きの中で全体を把握しながら、呼吸を忘れないように忘れることを心掛けておこなう事。(誤植ではありません)

 全てを感じ、得たものを忘れる。忘れるというのは言葉からなるイメージとして用いているが、細かく言えば、意識することを忘れても自然と如何なるときもそのようになる。ということであろうか。

 だから、確認癖は、悪癖なのである。確認はしなくても分かる(感じる)もの、出来ないものを出来るように確認しても、似たようなものにしかならないため、確認をやめて身体がしようとしている事、魂が求めるものに耳を傾けること。だから稽古は、そうした心の準備が用意できているかが肝心。

 今日の斬割稽古で私と組んだW氏の鼻を切っ先がかすめ、少し鼻を腫らしてしまった。私としては初めて間合いを誤ってしまったが、ときに武術稽古では起こりうることでもある。一つ間違えれば骨折や失明も無いとは言えない。そうした一振り毎の気の持ち方というのは木刀といえども忘れてはならない。そうした後に、敢えて再びW氏の顔面近くに斬り割っていったが、逃げたり怯えるそぶりは一切見られなかった。これは、W氏にとって得るものがあったと思う。仕太刀を交代し、私が打太刀となりW氏の剣を受けたが、此れまでに無く気持ちの入ったもので、何かのリミッターが少し解除されたような感じを受けた。まだまだリミッターが掛かっているのを感じるが、今日の稽古で垣間見た動きは身体の中に記憶として残されているだろう。

 そのほか、斬上からの斬割をおこなった。動きの流れからこの場合は左からの正面斬りとなる。残り身が引っ張られる袈裟斬りに関しては、やはり感覚的な手続きや状態の精緻さが求められるので、私自身としても稽古間隔を空けてしまうと、実感が薄れてゆく。

 抜刀術や納刀では、身体の一部分の精度を上げようとせずに、全体の状態がどうであるかを詳細に確認することが大事。そしてその状態を作るための構えや、手続きがどういったものであるのかを知り、そこに向けて自己と向き合っていくこと。それにはそれぞれに段階があるので、身体もそうであるし、心の状態もそうである。そこに通らなければならない通過点をどの速度で通過するかはひとそれぞれ異なるが、ショートカットはしようとしないこと。

 本日の稽古も新しい取り組みができ、次回以降の稽古に活かせるものとなった。そして、関西での講習会もあと四日後に迫ってきた。今回も世話人を務めて下さる川原田喬生氏が情熱的に今回の講習会の段取りと手配、告知に事務手続きなど色々と動いて下さっています。まだ二十代の若さ溢れる青年川原田氏が、私を関西に呼んで下さることはただただ有り難いという思いです。そうしたご縁からなる想いを受け、私といたしましては多少なりとも稽古をしてきましたので、その中で気がついたことなど、お伝え出来ればと思っております。今回は4月30日に杖術、5月1日に剣術を予定しております。前回1月8日にお越しいただいた半数以上の方から再びお申し込みを頂いております。前回とは違った内容も踏まえ、再びあの関西の空気空間の中で講習会が出来る事を楽しみにしております。

 今日4月26日は2009年4月26日に稽古を始めてから丸9年となった。この間に出会った人、学んだ事、身に付けた事、感じ方、考え方の変化、生活の流れ、今後の予定、そうした全ての事が大きく前に進んだ。これからも進んで行かなければならないが、自分自身気が付いていない乗り物に乗せて貰えていると言う事に感謝し、その中で何事も心地良く運ばせてもらえているという事を忘れないように、これからも精進し次の一年後までに今の自分を大きく越えたいと思う。


2018年4月30日(月)&5月1日(火) 「関西特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年5月12日(土)「杖術 特別講習会」

金山剣術稽古会  

2018年4月 稽古日程

2018年5月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-04-26(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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