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想定外の出来事にこそ問われる価値

 本日も最高気温28度と暑い一日でした。深川スポーツセンターで開催したGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は、日曜日にしては少なめの人数でしたが、殺陣クラス剣術クラスともに、集中した講習となりました。特に剣術クラスでおこなった抜刀術や納刀法では、空間から感じられる統一した集中力を感じることが出来ました。これはおそらく一人でも途切れた場合には伝わってこないものだと思われます。大事なことは、技量ばかりに目が向かないように、失敗した時の状態も稽古としては重要です。ミスしたり思わぬ反応になってしまった時にどうあるかがこうした稽古では意識の置き所として求められます。そういう意味からも、今日の剣術クラスの講習は全員集中して自らと向き合えていたのではないでしょうか。一つの技に求められる集中が、二つ、三つと繋がっていきますと、呼吸であったり、僅かな動作、そうしたものが気になりますが、一切の無駄を無くし全てにおいて完全な状態で整えることを目指して私も現在自らの稽古に課しております。今後も日曜日の剣術クラスでは抜刀術を増やしておこないたいと思います。

 殺陣クラスでは、脚鍛稽古に蟹を復活させることにいたしました。やはり足運びにおける重心の偏りをコントロール出来る身体を体感しておくことは重要であると感じたからです。雀は引き上げを同時におこないますが、同じようで運用法とその使い道の応用は異なります。そのため今後もこの二つの鍛練稽古は継続いたします。


 「払い五斬」では幾つかおこないましたが、やはり殺陣では最適な速度があり、速過ぎても遅過ぎても見栄えに違和感が生じます。遅速の一致と前回言葉にいたしましたが、やるべきことを互いに知っているから、不自然な速さになってしまう場合が多く、互いにその先を知らずに動くつもりでおこなえば、反応と思考が動きの中に自然に溶け込んだ位の速度で丁度いい場面もあります。端的に言えば、速く動く必要のあるものは、速く動いて違和感の無い動き方にしなければなりませんし、速く動きすぎて違和感のあるものは、そこに求められる遅速の間を考えておこなう必要があります。こうしたところは、生徒の皆様にとりましてはこれからの課題になるかと思われます。もっとも、早く動けるようになったからこそこうした課題が見えてきたと言っても良いでしょう。進んでいる証です。

 立廻り抜き出し稽古では、小学六年生のS君と中学二年生のT君は二人で序盤の芯とC、または芯とDの払いを稽古いたしました。ここでは三歩拍合の間合いとタイミングの掴み方が大事になりますので今日の講習で少し掴めたかと思われます。

 その他の生徒の皆様は、タイプⅠ組はラストの絡みCとの場面を最後までおこない、タイプⅡ組は新たな動きをおこなっていただきました。今日おこなった動きにつきましては、ホームページの「映像記録サブページ」(生徒限定閲覧ページ)に配信いたしました。

 間が空いてしまった生徒や新しく生徒になられた方も、日曜日の立廻り、もしくは土曜日の立廻り、どちらかを私が判断してお伝えいたします。それぞれに合わせて進めておりますので、急ぐ必要はありませんのでご安心下さい。

 今月末の「月末恒例立廻り講習」では立廻りの撮影はおこないません。その代わり「万乃型」を撮影したいと思っておりますので、私も全体をじっくり観るには良い機会だと思っております。

 今日はTさんが体調不良のため講習欠席のご挨拶にわざわざお越しいただき、さらにはKさんが事情により来月からしばらくお休みになるため二歳のお嬢さんとともにご挨拶に来られ、こうした事は経験してみて初めて感じるものだとその心遣いに頭が下がる思いです。腰を痛めたTさんも、最後まで見学しながら時には木刀を手にこの時間を無駄にはしない熱意を感じました。人の大事なところは、そうした予定に無いことが起きたときにどうあるか。これは出来るようで見過ごされてしまいがちなものなので、そうしたプラスに変える選択のできる、そうした心を持ちたいものだと私自身学ばせていただきました。なかなか出来ない事が自然に出来る。私といたしましてもそうした想定外の出来事に対しどのような判断と行動が取れるか、武術稽古と日常に対する関連ある問題でもありますので、今後は想定外に対し何を学ぶか、邪心といったものとは別次元の思考の中でこうした心の美しさというものを大事にしていきたいものです。


2018年4月30日(月)&5月1日(火) 「関西特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年4月 稽古日程

2018年5月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-04-23(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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