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「払い五斬」を体系化

 本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールは2/17(土)以来となる戸越体育館での開催となりました。午前の部の殺陣クラスでは少ない人数でしたが、払いからのさまざまな斬りを稽古いたしました。今回初めて袈裟斬りもおこないましたので、この払いからの斬りを今後の稽古で体系化し「払い五斬」(はらいござん)としておこないたいと思います。実戦的でもあり、基礎的内容でもあるこの稽古を「万乃型」と同様におこなっていくことで、初心者の方や経験者の方にとっても、それぞれの課題を見つけ技術を上げることが出来るものと思われます。

 そうしたこともあり、今日の講習内容を変更し終始この払いからの斬りをおこないました。これには斬る側の体捌きだけでなく、斬り掛かる側の剣の出し方、払われ方、リアクションなどの稽古も含まれておりますので、慣れていくことでさまざまなバリエーションが生まれてくるかと思われます。この内容は日曜日の殺陣クラスでも毎回の内容としておこなう予定です。

 講習の中で重要な事はさまざまな動きの中で姿勢というものが全てに関わってきます。そしてその姿勢を司る要は「腰」にあります。つまり、腰が決まっているかどうかが形における説得力になるのです。その腰が決まるには、腰下の角度や歩幅というものが重要になってきます。最初に目安とするポイントは、膝から足首までが真っ直ぐであるかということです。これで歩幅や、爪先または膝頭の角度というものが決まってきます。建物の下にある基礎が真っ直ぐであれば、その建物は形良く建物らしく見えます。同様に腰下が真っ直ぐ、体重を下に伝える事が出来れば、無理の無い姿勢が保たれ、無理の無い姿勢というのは理に適っていますから、そうした違和感の無い姿は結果として綺麗に見えます。綺麗という概念はこうした動きに関する場合、理に適っているかということが一つの基盤になっていると私は考えます。もちろん、言葉というのはあくまでもニュアンスですので、全くその通りにという訳ではありません。ですので、真っ直ぐといっても多少の傾きはありますし、腰が決まるというのも言葉で伝えるというよりは感覚的に感じとるものです。稽古とは、そうした動きで得られる情報から感覚を探っていくものです。それを言葉や視覚のみで頭で考えようとしても、感覚とは異なった「そういう感じに似せている」という動きになってしまいますので、ちゃんとしたものを食べて味覚を育てるように、質の良い動きを探り感覚を求めることが稽古の中では重要です。

 今日は高校二年生になるA君が午前の部の終わり頃にこの姿勢の感覚に気が付きました。見た目にもハッキリと良くなりましたし、膝の故障を防ぐためにも今日つかんだ姿勢の感覚は重要なものとなります。そうしたことからも、「椅子の座り方一つでも姿勢を改善する稽古になりますよ」とお伝えし、日頃の習慣でついやってしまうことの癖が姿勢に出るのであれば、その根本で変えやすい部分を変えれば、稽古に使う週に二時間など比べ物にならない稽古時間が日常生活の中でおこなえますので、そうしたことを頭の片隅に入れておくことが大切です。

 次に昼からの剣術クラスでは、いつもの常連メンバーに加えR君も参加。今日は講習予定に入れていなかった斜めの形を身体の姿勢という観点からお伝えしました。つまり剣を構えた際の骨格構造が、受ける圧力に対してどのように調和を保ち全身へと通していけるか、そうしたことは受けるだけでなく、斬り込んで行くその瞬間にも大きな違いがありますので、今日はそのことをR君に体感していただきました。三歳から少林寺をおこない親子演武で何度か関東で優勝されているR君なので、このあたりの感覚は言葉で言うよりも、体感していただくことで伝わるものがあったと思います。

 正面斬り、斬割、胴斬り、といつもの内容をおこない、それぞれに細かい注意点を伝えながらおこなっていただきました。最後は抜刀術「隅返し」をおこないました。前回の抜刀術の講習でも目に留まったのですが、今回もFさんの動きが目に留まりました。この「隅返し」では、抜きの速さはもちろんのこと、刃筋を立てることも求められ、その両立を一瞬の中でおこなうにはある程度の修練が必要になります。小柄な女性のFさんですが、そのあたりが何度も良く出来ておりました。私の見る限り、抜刀術の稽古で伸ばせる部分が見受けられますので、得意なものから自信(人によっては過信となりますが)と興味を持って取り組んでいただきたいと思います。

 明日は深川スポーツセンターでの開催となります。柔道場ですので、殺陣クラスでは定番となった例の内容をおこないます。立廻りに関しましては、ペースを落として進めていこうと思っておりますので、立廻りばかりでなく基礎的な部分も見直して、技術を向上していただきたいと思います。

 剣術クラスでは、一時間半、抜刀術と納刀法を稽古いたしますので、初めての方にとってはお勧めの機会となるでしょう。4月は仕事が一段落付いて復帰される方もいらっしゃいますし、まだもう少し、土日は休みたいという方もいらっしゃるでしょう。気分的なものも疲れには関係してきますので、色々な意味で前に進むためにもご参加お待ちしております。


2018年4月14日(土) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年4月30日(月)&5月1日(火) 「関西特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年4月 稽古日程

2018年5月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-04-08(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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