新年度に向けて

 雨に降られない桜の満開シーズンも今週限りとなる。今年は深川スポーツセンターでの開催が多かったため、黒船橋から眺める大横川脇の桜の咲き始めから満開までを見ることが出来た。しばらく戸越体育館で開催していないので、戸越開催の場合は体育館の目の前にある文庫の森公園や横手にある戸越公園が見所となる。そして明日は、約半年振りに耐震工事を終えたばかりの品川区総合体育館での開催となる。目黒川沿いを歩けばまだ綺麗な桜が見られるだろう。先日木曜に行った新宿スポーツセンターがある戸山公園も綺麗な見頃であった。こうしてみると、稽古会場近隣は桜が多い。いや、日本には桜が多いということなのだろう。桜と新学期と野球というのが、大衆的イベントとして盛り上がる時期でもある。

 さて本日の殺陣クラスでは、初めて体験参加に来られた方もいらっしゃり、3月から4月に掛けてというのは人の入れ替わりなど動きの多い時期でもあります。そうしたなかでも安定的に参加されている方もいらっしゃいますので、そうしたいつもの面々を思い浮かべますと、教室が教室である事実はそういう方々のお陰であると思わざるを得ません。明日は殺陣と杖の合わせて2時間×2コマ開催となりますが、夜間の部が少なくなりそうな心配もしております。半年近く間が空きますとそうした想定も読めなくなってきますね。

 今日の質問にもありましたが、「プロフィールの特技に殺陣を掲載するにはどこまで出来るようになればいいですか?」とありましたが、私なりの見解を申し上げますと、プローフィールを見て、「あなたは殺陣が出来るんですね。じゃあ、ちょうど今度の現場に殺陣のシーンで空きがあるから来れますか?」という質問を監督や作品の関係者から受けた際に「はい、大丈夫です。」と即答出来て、かつ現場でその人のみならずマネージャーや事務所の社長も含めた人の信用を失わせない程度の動きが身に備わっているかということです。仕事というのは突然決まる事も多い世界ですので、そこで今後のチャンスをものにしていくのか、信頼を失い次への機会にまた時間を掛けなければならないのか、その準備の差は大きなものです。プロフィールに書くのは誰でも書けますが、実際にどの程度まで出来るかというのは分からないものです。具体的にどこかのイベントや作品にどういう役で出演したとか、そういう実績があればある程度力量の予測は立ちますが、何も無い場合は、自ら宣材用殺陣動画を撮るか、実際にその場で見せられる動きを身に付けておくか、最低限出来る技術と、その場で見せられる特技を持っておくと良いかもしれません。

 そういう意味では最低限出来る技術をお伝えするものとして土曜日におこなっている殺陣クラスは基礎的な構え方斬り方斬られ方、足運びなどをお伝えしております。日曜日はそうした基礎的な動きを構成して作った立廻りをおこない、その中から毎回場面毎の抜き出し稽古をおこなっております。基礎ばかりやっていますと、いざ相手を付けてさまざまな動きをおこなった際に基礎が活きて来ないばかりかド素人の動きとなり今まで何をしていたのかと落ち込んでしまいます。動きのある中で、どうして出来なかったのかが、基礎稽古でその場面を想像しながらおこなうことで、次に相手が付いたときに変わってくるものです。現場などで、じゃあこういうふうに動いてみて下さい。となった際に、これまでの経験から何に気をつけ、どういう手順で短い時間で良く仕上げていくかが身に付いていることが求められるでしょう。何回やっても進まないようでは現場では使い物になりませんので、周りに関わっている人に迷惑を掛けずに良いものを作っていくメンバーの一人となる段階がプロフィールに「特技、殺陣」と書けるのではないでしょうか。

 そのためには、毎月月末におこなっている「月末恒例立廻り講習」はカメラ撮影を一発撮り直し無しでおこなっておりますので、そこに照準をあてて稽古に励まれても宜しいかと思います。4月からは希望者のみ撮影をおこないますので、まだあまり進んでいない方は逆効果にもなりますので、毎週の稽古というものを大事にして下さい。

 他の生徒の方々も、今日はいつもの払いから胴斬り、真っ向からの突きなどをおこないました。それぞれの目的に沿って少しずつ楽しんで身につけて頂ければ結構です。生徒になって間もないMさんはいつもニコニコと楽しんで取り組まれております。斬られるリアクションが課題ですが、今のように楽しんでおこなっていただければと思います。

 FさんKさんのコンビも、少しずつ間合いや互いのタイミングに慣れてきたように思います。こちらのコンビもマイペースで楽しんでおりますので、一つずつ丁寧におこなっていただければと思います。

 役者のA君とTさんもそれぞれに考えながらおこなっていただきました。Tさんは毎回習った事を試すようにおこなっておりますので私としましても伝え甲斐があります。A君も高校二年生になると思われますので、殺陣だけでなく、剣術や杖術も参加されてますので、これからの成長を楽しみにしております。

 杖術クラスでは、「流転落とし打ち」、「馬突き」、「合心之型」、「三十連円打」などをおこないました。ちょっと盛り込みすぎた感もしましたが、皆さん最後まで集中してついて来て下さいました。それにしましても、殺陣、剣術、杖術、抜刀術、それぞれの中からさまざまに講習内容を考えお伝えしておりますが、そうしたことから何に気がついていけるか、少しずつ変化の見られる方も目に留まるようになりました。動きと心とが繋がっており、前に進むための循環となるべく安定感を感じます。甘えやプライドといったものは、いつからか自分の成長にブレーキを掛けてしまうものですので、そうした飾りをとって楽しめる強さを求めた方が、本当の意味で強さを知る事になるのではないかと思われます。

 さて、明日から4月となります。品川区総合体育館での開催も久しぶりですので、夕方の部、夜間の部、それぞれの部で少人数になるかもしれませんがその分集中的に見て参りたいと思います。4月復帰組の方もいらっっしゃると思いますので、会場間違えの無いように、明日もみなさまお待ちしております。


2018年4月14日(土) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年4月30日(月)&5月1日(火) 「関西特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年4月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-03-31(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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