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今年初めての本厚木&海老名

 一日過ぎると昨日の出来事がかなり遠く感じられてしまう。昨夜は気がつけば深夜2時のため敢え無く就寝。今日は今年に入って初めての井上さんとの稽古であるが、そのまえに昨日の記事から振り返る。

 昨日は昼から高田馬場でW氏と1時間20分殺陣の研究稽古をおこなった。内容は今Gold Castle 殺陣&剣術スクールでおこなっている日曜日の立廻りのタイプⅡといえる後半の場面。

 この動きはすでに決定していたのであったが、先日久しぶりに再確認したところ少し位置関係に不具合が見つかり、その修正をおこなうつもりであったが、こういう問題点の解決には得てして全く別物の新しいものが生まれやすい。中でもこれまでになかったアイデアが動きの中で生まれ出たので、これはタイプⅡとして生徒の皆さんには興味を持って取り組んで頂けるものと思われる。そこの場面に至るには、少しずつ動きの抜き出し稽古を基礎的に落としておこなう予定なので、まだまだ数ヶ月先になるだろう。それまでにこうした研究稽古で、よりよくしていく為の稽古法を考えたり、動きそのものの見栄えやテンポといった構成を考えながらベストな状態のものをお伝えしたい。

 午後からはW氏と武術稽古。

 杖術、体術、抜刀術をおこなった。久しぶりにおこなった体術では、切り落としの受けがさらに強力になっており、それを工夫して崩せるようになると、W氏も工夫して同じ手が通用しなくなる。それをまた工夫して崩せるようになると、さらに工夫され崩せなくなる。といった展開が続いた。私の左前腕が擦り切れるほどおこなったが、最終的には杖の下段抜きの応用で崩す事が出来た。しかし、初めの頃を思えばW氏の強力さには驚かざるを得ない。W氏は私に遠慮しておこなうということが無いので、私としても崩せる時と崩せない時の身体の使い方や、次なる工夫への転換が自然と出来やすいので、こうした自発的な工夫により稽古を共に出来るようになったのは嬉しい限りである。

 杖術では馬突きの変化形(まだ名前が決まって無い)をおこない、空いている武道場の端から端までを使ってこの独特の受けの足運びを練習した。

 抜刀術では、抜刀をせずに納刀稽古に時間を掛けた。納刀は習得まで時間が掛かるが、出来るようになってしまえばその感覚は失われずに出来るようになった実感を得続けて行ける。だがもちろん、その目指すところは上げ続けて行かなくてはならない。まずはそのスタートラインに立つ為の技術を習得しなければならない。 

 稽古を終えて食事をおこない電車に乗って次の会場である住吉の稽古場へ移動。昨夜は一ヶ月ぶりにI氏と稽古。だがこれが不思議なもので、手の内を始めお伝えしたものが通り良くI氏の動きや姿勢に表れるようになっていた。私としては直感的に言葉に出したが、「心理面や精神的なもののなかに、無意識の内に何か抵抗するものとそれを受け入れようとするものの違いがあり、それは言葉で伝えたもの以外に、表情や呼吸互いの間、そうした予測や感じとるものに何らかの影響があり、稽古にはそうした心理面や精神的な面が無意識の中にも深く関係しているのでしょう。」というような内容をお話した。感性や表現といったものには、そうした心理面や精神的なものの影響は大きい。そしてまた、どう導いていくのかということがその時その瞬間に求められ、そこに指導者として問われるものがある。完全に準備したものをタイミングよくおこなったところで、そうしたものは身体がキャッチしているので掴めるものが掴めないのである。

 この日の稽古もそうであるが、今日井上さんとお話をしていて、単に武術を通じて技を伝えるというのではなく、礼儀作法所作を伝えるというのでもなく、その人の生き方そのものが結果として伝わるような稽古が大事なのではないかということ。そう考えるとそうしたものを求めているであろう何人かの生徒や会員の顔を思い浮かべるが、意外に自分では意識していなかった事がその人のオリジナルになっていると言えるのかもしれない。だとすれば求め得ようとする生き方とは一体なんなのだろうか…?

 その答えは直に見つかるものではないし、人それぞれにある。ただ、今の時代における、いや、いつの時代でも人は前に進むべき考え方を模索しながら生きている。社会に出てそれぞれの状況において、考えられる事や実践出来ることが目に見え耳に聴こえて来る。恩恵を受けたものは、その恩恵をどういう形で繋げていけるだろうか。自然の法則があるなら、きっとそうした縁や恩恵というものは次に繋がっていくものだと思う。何かを介して自らの心と身体に向き合える生き方は、人間という生き物に与えられた成すべきことの一つでもあるように思える。

 さて、本日は本厚木にて井上 欣也さんとの研究稽古。

 今年一月に甲野善紀先生のDVD撮影でお会いして以来なので、ずいんぶんと間が空いてしまった事に時の流れの早さを感じました。そのぶん今日は井上さんから沢山のプレゼントを頂きました。そのプレゼントとは、こんなことを教えてもらってもいいんですか?というような身体の使い方や身体の状態のアイデアであり、何の惜し気もなく私の反応を楽しむようにそれをお伝えして下さる井上さんには貰ってばかりで本当に申し訳ないという気持ちです。

 皮膚や接触に関する工夫は毎回驚かされ勉強になります。身体の状態と脳の解釈がマッチしたときに、通るということがあります。そうした解釈による身体の計算力というのはあらためて凄いなと思いますし、井上さんが以前聞かれた際にお答えしたという「身体を動かさないけど稽古はしています。」という言葉にも、動いていなくても技が進展している。話をしているだけでも稽古になり、「最近は稽古法というものを考えさせられます。」と仰る言葉が印象に残りました。

 そのほか杖術や剣術では、昨年の暮れ頃から一気に進んだ第三関節の使い方をお伝えさせていただきました。これが使えることで、私自身得物に身体が導かれる手順に切り替わりました。久しぶりに四段斬りもおこないました。これはいずれ再び身体を練る稽古として復活させたいと思ってますし、出来るかどうかは分かりませんが六段斬りの感覚というのも体験出来るようになりたいと思っています。

 あっという間の二時間が過ぎ、東町スポーツセンターを出て井上さんの雲山稽古場へ移動。今度は一時間じっくりとヨガをおこないました。マンツーマンで井上さんのヨガを受けられるのはなんとも贅沢で、誘導のままに心地良く瞑想状態に入る事が出来ました。身体の状態が炙り出されるように痛いところや詰まっているところなど分かりますので、調子を知る状態を知るという意味でも重要な時間でした。

 そして最後は海老名に移動して「紗らら」にて一献。ここでのサザン話が井上さんとの稽古会の締めとして私にとってはたまらないのです。とは言っても、サザン話もいたしますが、生き方についての会話が主題となっており、先述いたしましたが、「生き方そのものが稽古となっていること。」そこに今の今の成果が問われ試されているように思うのです。伝えるということは、知っている知識や技法をただ言葉や身体で示すだけではないと思うのです。すべての出来事や状況は動き続けていますので、その中で感じ得たものや言葉がこれまで培った人間形成からどうその場に生み出されていくのか。そういうことが生き方において求め得ようとしていくものではないでしょうか。形だけのものや中身の無いもの、生産性の乏しいもの、そうしたことが分かっていながら人生の時間を使わざるを得ない立場の人も多い事と思います。これからの時代は、仕事の在り方が機器の発達と共に変わり、自ら仕事を生み出していく人、そのための情熱的スキルと共に信頼出来る多様性を持った人間性を養っていく事が、そうした仕事をおこなうひとにとって不可欠となるでしょう。求められるもの、そこに対して、規模や具体的な情報や技能、そういったものがツールを介していつでも離合型の仕事組織として成り立つでしょうし、インターネットを見て直接会いに行ったのと同じぐらいの透明度と技量の提示が仕事に左右していくでしょう。なんだかよく分からないものは、通用しなくなってくるかもしれませんね。

 それにしましても、一日の中で得られるものというのは大きなものです。今日も会場の手配からお店の予約まで井上さんにはお世話になりっぱなしでした。体術稽古ではとても有り難いものを頂きました。さっそく次の稽古が楽しみです。また次回もよろしくお願いいたします。ありがとうございました!


2018年4月14日(土) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年4月30日(月)&5月1日(火) 「関西特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年3月 稽古日程

2018年4月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-03-24(Sat)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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