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時は何かを教えてくれる

 当時、今の自分にできることは、稽古を通じて指導したり、自らのレベルを上げることで後々人の役に立つものとしてこれをやりきるんだという強い気持ちを再確認したのであった。どうしようもない事態に人生設計が変わらざるを得ない仲間もいた。当時はまだ武術を初めて二年ほどであった。あれから七年が過ぎ、今も同じように武術稽古をおこなえている。大事な生徒も増え続けている。こうした時間がどれほど続くのかは分からないが、やはりこういう日に気が付かなくてはならない事として、あらためて人と出会える日々に感謝し、今を生きていること、生きている価値というものを少しでも考えることが私としては大切な事であると思っている。

 今日の深川スポーツセンターでの講習は、初めての方がお二人お越しになり殺陣クラスを体験されました。生徒の皆様は、今月末の講習に向けての立廻りを稽古いたしました。見せる形があっての速さ、押さえるべき所を押さえての速さが求められ、それを飛ばしておこなう速さというのは本来の殺陣ではない荒々しく見せるつもりが粗々しくなってしまうものです。月末の撮影であっても、稽古の一環ですので、今動ける範囲での速さで習得したものを出せるように意識していきましょう。皆さんに意識して頂きたいのは、テンポ、位置関係、間合い、動きの形などです。一つ一つの動きを「もっと良くするには」という意識の中でおこなっていきましょう。必ず何か感じるものはある筈です。

 剣術クラスではダブル参加の方がほとんどでしたので脚部鍛練稽古はおこなわず、直ぐに技の稽古に入りました。今年で高校二年生になるK君の動きに変化が見られるようになりました。中学一年生の頃からの生徒さんですので、彼の成長は私以外にも当時から見ている生徒の皆さんは感じ取っているものと思われます。今日はいかに身体の芯の部分を剣の操作に伝えるかというような内容を幾つかおこないました。内側のエネルギーが使えるようになると、初動が小さくなり速く動く事が出来ます。こういう稽古では、自身の身体を観るという感覚的方法を掴み易いのと、力の伝達の程を結果から窺い知ることが出来ます。

 つまり稽古で重要な事は、動きの手順や形を覚えることは最初の最初であり、そこから自分なりの手順や形にしていくための方法を稽古によって手に入れ続けて行かなければなりません。ですので、剣術でカンカンと沢山打ち合ったり、こう来たらこう対応する更にこう来たら…というだけの型稽古になってしまうと、手順と形に目的が移行してしまうので、これまでの感覚を通じて動きの質を自分で高める事が出来る身体の状態になっていること。その状態に持っていけることが稽古の中では重要であると思います。もちろんバランスも大事ですので、杖術の「三十連円打」のような長々と動きの連鎖が続いていくものもここでは大事にしております。

 この数年間で私自身の身体も感じ方もずいぶん変わりました。それは武術稽古を通じて感覚に目と耳を傾ける事が、少しずつ少しずつものの考え方、相手の考え方、そこから導き出せるものという思考に自然と切り替わったのだと思います。自らの身体は誤魔化せませんので、誤魔化しの無いものの考え方ということが大前提としてあり、そのなかで問題(出来ない事)に対する対応法を考えるというのが稽古としての在り方となっております。

 すなわち、必然的にそうした稽古としての在り方から学ぶべき誤魔化しの無い対応法により、生きていく術を見出していくのではないでしょうか。そうした方々との出会いの中で、美しい生き方を、争いや僻み妬みとは無縁の道筋を笑顔で歩いて行ける、そうしたこれまでの経験から強くなり、身近な人を大切に信頼を得て活き活きと活躍して行ける、そんな日々の積み重ねがいつしか自らを救ってくれるように私は思います。私はこれからもそんな人たちと共に生きていきたいと思っております。当たり前が当たり前でない、当たり前に感じられる日々に感謝です。


2018年4月14日(土) 「剣術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2018年4月30日(月)&5月1日(火) 「関西特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年3月 稽古日程

2018年4月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2018-03-11(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

現代武術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
神田すずらん館にて「現代武術教室」講師を務める

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