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感覚に目を向けたときの眼球の動きとは

 26日の天気が不安になってきた。機材の事を考えるとやはり雨は避けなければならない。まあ、そうなったらそうなった時の段取りに移り最小限の出費に抑えたい。引越しを延期すれば良いだけのこと…(泣笑)

 とまあ、愚痴ったところで、今日の講習を。

 今週は土日続けて深川スポーツセンターでの講習となります。土曜殺陣クラスでは、ジックリと「万乃型」をおこない最後まで進めるよりも、部分部分を丁寧に見て行きました。続いて「三歩拍合」の稽古では、間合いと手の内の締め、声のタイミングなど、歩数を増やして調整できるように稽古いたしました。ここまででもかなり時間を費やしたように思います。最後に「斬りの残心」と「斬られの残心」をおこないました。やはりおこなってみて、どうしても自分の動きに意識が向かいすぎて、相手の動き、お互いの動きを引き立てるような意識にはまだ余裕が無い感じがいたします。「殺陣の成立は、互いを立ててあげること」です。相手あっての、集団あっての殺陣ですので、自分の動きの意味というのを考えながらおこなっていきますと、自分自身の動きも良くなることに気がついてくるものと思われます。たまにおこなう、「鬼ごっこ」や「誘対稽古」はそうした周囲を観る癖を付ける稽古ですが、相手を引き立てる意識というのは、立ち回り、斬ったり斬られたりする中でお互いにベストな間合い、ベストなタイミング、ベストな形でおこなえるように考えて動く事が重要です。同じ稽古時間内でどのように考えておこなえるかが気付くことに繋がりますし、考えるということは疑問も浮んでくる筈ですので質問もしたくなる筈です。もっと遠慮なく質問して下さると私としても得ることがありますので、みなさんもっと手を挙げてくださいね。

 続いての剣術クラスでは、このところ毎回おこなっている「正面斬り」からの「斬割」、「胴斬り」から相手を付けて「正面斬りへの胴斬り」をおこないました。胴斬りでは水平に寝かせた際の左手首が返っていないと切っ先が沈んでしまいます。そして殺陣のように左腕を伸ばしてしまわないこと。切っ先が速やかに走るように右腕の通り道が身体から離れすぎない事が大事です。

 後半はひさしぶりに「峰渡」をおこないました。始めにこの技の説明をする際に手の内の巻き戻しを忘れていました。自分ではあまり考えずにやっていたのですが、皆さんの様子を見て、この手の内の使い方を自分でも再点検することができ、全員に細かく説明して回りました。「このときに、この部分が」というものが自然と調和と心地良さという身体反応によって、動きは常に細かく、時には大きく進展していきます。

 音楽の事などサッパリ分からないくせに、音楽で例えたがる私ですが(昔は料理で例えていたなぁ)身体の各部分の操作技術というのはコード進行のようなもので、その組み合わせと拍子によってさまざまな楽曲が生み出されるように、身体各部の調和という名のハーモニーが心地良いものであるのかどうかという身体観客の反応が大事であり、「いやぁ、足の寄せ方が足りないので、股関節あるいは大腰筋の使い方が練られてないから、重心位置がズレ全体の調和が整わないんだよなぁ。」というふうに、自らの身体を観てあげる優秀な観客が必要であります。

 今日の講習で眼球のお話をいたしましたが、思考と眼球の動きは密接な関わりがあると思われます。すなわち、自らの身体を点検する際の脳の働きと眼球の自然なる動きというのは意味のあるものだと思うのです。これはあくまでも私の個人的な見解ですが、鏡を見る際の眼球の使い方や、得物の先端部や身体の一部を凝視してしまうときの眼球の使い方というのは、感覚的なものに焦点を合わせる眼球の自然なる状態では無いように思えるのです。呼吸と同じように、眼球もあまり意識しないで自身を観るということが重要ではないかと思っています。それにはある集中状態といいますか、信頼出来る心身の状態のなかで、自己と向き合う事が出来るかということなのかもしれません。かくいう私もボクシングを五年ほどやっていましたので、毎日鏡と向き合う習慣の中、それがないと不安になってしまう状態を知っているからこそ言えるのです。シャドーボクシングは鏡の前でやるものだと、当たり前のようにやっていましたが、初心者の頃はそれで良いかもしれませんが、鏡を捨て自己と向き合い感覚を磨いて行けば、もっと違うボクシング人生になっていたかもしれません。シャドーで綺麗に上手に出来ることよりも、道を歩いていて頭に浮ぶコンビネーションやカウンターなどを考えるものですから、それをもっと感覚的に深く突き詰めて相手を打つという身体の使い方に出来たのではないかと、今にしてみれば思いますね。

 話が逸れてしまいましたが、講習の最後に「峰返しからの潰し」をおこないました。今日はA君を相手におこなったところ、私も驚くような崩れ方でしたので、やはり接触のテンションと、得物から腕に伝わる各部の脆さが出ないように(やはりこのあたりの感覚は剣術稽古によるところが大きいと思われます)そこに重心を乗せていきます。効くときというのは、始めの一瞬の状態が手続きどおりにおこなえているかということです。杖術の「お辞儀潰し」同様、得物を使った潰し技は、精妙な身体の使い方が学べますので、私自身も進展するために、時々おこないたいと思います。

 明日の殺陣クラスでは「月末恒例立廻り講習」をおこないます。先月の撮影から一ヶ月が過ぎ、初めて映像で全体の動きを観る事が出来ましたので、それぞれに課題が生まれた事でしょう。明日はチーム毎に引きで撮影いたしますが、最後まで進んでいるチームは寄りも撮りたいと考えています。前回と比べてどのような進展があるのか私も楽しみにしております。


2018年3月10日(土) 「抜刀術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年2月 稽古予定

2018年3月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文



 
2018-02-25(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師

現代武術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
神田すずらん館にて「現代武術教室」講師を務める

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