月末恒例立廻り講習収録

 一月もあっという間に最後の日曜日を終えた。ラニーニャ現象と言われていたように、雪も積もったし記録的な低温も続いた。だがそれなりになんとかなり時が過ぎれば落ち着いてしまう。慣れていないからかも知れないが東北の人は本当に大変だと思う。だが人というのは、大変な状況になると一致団結し人間らしさを取り戻せることもあるので、どのような状況にしろ何らかのバランスで人という動物は生かされているのだろう。

 さて、本日のGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習は深川スポーツセンターで殺陣クラス、剣術クラスをおこないました。殺陣クラスでは「月末恒例立廻り講習」を今回から最後にそれぞれ撮影したものを生徒の方にのみ視聴できるようにいたしました。やはり立廻りは、とにかく言うよりも映像で見るのが一番分かり易いため、なんとか映像で見られる位のものにするため、昨年の6月から、少しずつ基礎的な動きから構成を整えたものをお伝えして参りました。週に一度の立廻り稽古ですので先に行くまで時間は掛かりますが、五役の動きを皆さん覚えておこなっていただいておりますので、動きを覚え、間合いを掴み、タイミングを計算し、説得力のあるアングルを調整する。そうした動きが身についてようやく感情やそれにともなう芝居で個性を表現出来てきます。殺陣の上手い人というのは、そうした感情やお芝居に入る以前の動き全般の把握が身についている人であり、その場で求められたベストがどういったものであるのかということに共通意識の中で通じ合うことが出来る人だと思います。とうぜん、そのためには稽古が必要ですし稽古はそのためにあります。そういった、動きに求められる先に述べた部分が解り始めてくると、今まで見えなかった部分が見えてくるようになり、理解が早くなると同時に取り組むべきポイントと新たな発見による面白さ奥の深さというものが感じられると思われます。

 今回撮影したものをそれぞれ見て頂くことにより、私がこれまでに言ってきたことが具体的に理解出来たのではないかと思います。胴斬りに関しては稽古を積みましたので、かなりの方が水平に振れるようになりました。声のタイミングも、動きの構成におけるリズムと関連しておりますので、心地良い合いの手のように斬る側も斬られる側も声を出すことが今後の課題と言えるかもしれません。それは撮影を続けていくうちに上手な人の声の使い方を参考にしていただくといいでしょう。

 アングルの重要性も今回とくにお伝えしたかったものです。被らない位置、被る位置、バレない位置、バレる位置、相手だけでなくカメラというものを常に意識して相手と対峙していかなければなりません。そうしたものを動きの中で微調整しながらベストなものを残していかなければなりません。カット割りも無く固定で撮るには、演者の技術が試されます。逆に言えば、こうした条件のもと動きの中で微調整出来る訓練が、とくにお仕事で現場に行かれる役者さんにとっては求められる技術といえるのではないでしょうか。

 一人一役で何ヶ月間もおこなえばそれなりに映像で見られるものにはなるでしょう。ですが、全員五役同じようにやっていただくことが、こうした発表のためではない、期限があるものではない教室ならではというものでもあり、周りに迷惑を掛けない真剣さと、出来ないと思っていた事が、いつしか時間を掛けながら少しずつ出来るようになって来たという自分自身に対する自信が、大きな意味での成長に繋がると思っております。現にそうしたものを感じる生徒もいましたので、今後も真剣に取り組みながら自信を付けて伸びて行っていただきたいと思います。

 撮影では動画配信の負担を減らすために、録画しっぱなしでそれぞれがローテーションしていくという形を取りました。そのため、斬られた人がノソノソと立ち上がる光景がなんともシュールで笑えるものでした。来月も月末に撮影を予定しております。まだ思案中ですが、次回は手持ちで芯の動きを追いかけて寄り気味の映像を撮ろうかと考えております。そうなってきますと、今度は顔の角度、目の動き、そうしたものがより求められてきます。今回Bグループの生徒はまだ最後まで進んでいませんが、次回はもっと全般的に向上するようにそれぞれ励んで頂きたいと思います。

 殺陣クラスが終わり続いて剣術クラス。この講習でYさんが百回生となられ最後に記念写真を撮って下さいといいうことで、そのお写真を送って下さいました。

2018.01.28 Gold Castle 殺陣&剣術スクール

 Yさんも昔から熱心な生徒さんで、身体を痛めた時期もありましたが今では問題なく稽古に取り組んでいます。どこに行くにしてもグループに一人はいて欲しいタイプの人ですので、そういう方に百回生となられ私も有り難く思っております。これからも怪我には気をつけて、この教室の雰囲気を良くして下さっている生徒の一人として今後ともよろしくお願いいたします。

 そして今日は、四ヶ月振りにR君が来られ、お父様、お母様とともに、ひさしぶりにお会いする事でできてさらに嬉しい講習となりました。一人の人間を育てるという親御さんのお気持ちは、間接的にではありますが私自身にとりましても学ぶべきものがあり刺激を受けております。中学一年生となり、今年で早くも二年生。身長も伸びており、R君からもう大人用のサイズの木刀でも大丈夫ですかと相談され、今後の稽古がまた楽しみになってきました。手前味噌になりますが、この教室は講師の実力はさておき、生徒に関してはさまざまな層の人がいますが、愚痴も無く、本当に良い人が集まっていると思います。だから、私も毎回深夜になってもその時間を思い返して、それぞれの気になっている部分を思い返し次にどうすればいいのかを考え、そのことを考える事がなにより心地良いのだと思えるのです。これまでの人生、良い人との出会いは長く続かないという何か法則のようなものでもあるのかと思っておりましたが、私が今の立場になってこれからは、そういう法則は間違いである事を証明したいと思います。本日もみなさま、集中した良い講習となりありがとうございました。また二月にお会いいたしましょう。


2018年2月12日(月/振替休日)
「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2018年1月 稽古日程

2018年2月 稽古予定

甲野善紀先生からの紹介文


2018-01-29(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


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1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなう。

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

2018年
『 関西特別講習会 』として人との繋がりを大事に遠方での講習会もおこなっている。

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