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今の時代を生かされて

 秋晴れの清々しい朝、いつものように「高齢者のための剣術教室」に行って来ました。今日は先月転倒されたIさんが元気に参加され、私も嬉しかったため暫くの間傍で一緒におこないました。毎週定期的におこなう講習の良さにはそうしたアクシデントやさまざまなエピソードなどが、共通の話題として話せることにあります。そういう意味では人生経験豊富な先輩女史の方々はさすがに上手に乗り越えていかれますね。ワイワイと賑わっている中にも、人生経験による懐の深さにはさすがだなあと感じます。

 私もこの武術(剣術や杖術)を通じて、小学生から高齢者の方まで直に観て来れた事は大きな経験です。やはり高齢者の方が活き活きと生きていくには、「現状維持に努めて下さい。」では、意欲のある人にとってはマイナスです。結果として現状維持ならいいのですが、最初から現状維持に努めて下さいでは、希望の芽を摘んでしまいかねません。現にこの教室では、Oさんはかなりの情報量が脳内に蓄積されており、そうしたことから観た動きを覚える早さには驚かされますし、人の動きを観て気がつく部分も良く観える様になってきております。11月でOさんも四年となりますが、ここ近年では週に3~4日稽古されているので、現状維持どころか筋力、集中力、感覚、空間把握、そうしたものが成長されています。人が元気になるということは、データに基づいた結果が正しいか正しくないかということよりも「人を元気にさせる」という気持ちが第一でなければならないと思います。

 先月転倒したIさんも、病気と付き合いながら元気にニコニコと参加されております。出来る出来ない、身になる身にならない、そんな事よりも、意慾的に取り組んでいるその瞬間が何より一番なのです。生きているということはあきらめないということでもありますので、その意欲に火をつけ、可能性を導いてあげられる事が私にとってのここでの使命であるかと思います。

 Mさんからも毎回お話を伺いますが、昨年まで手術や薬の副作用などで寝たきりになりもう何にもやる気が起きなくなってしまったと仰っていましたが、今年の6月に入会して、ほぼ毎週参加され笑顔で楽しまれています。「今は、自分を褒めてあげたいと思えるようになりました。」と仰られた事は私といたしましても感動的な感想であり、これからの高齢者の方に対する可能性について考えさせられるものです。

 HさんKさんのコンビも毎回漫才のようなやりとりに笑わせられておりますが、Hさんはとにかく体力があり熱心。Wさんもそうですが、Gold Castleや特別講習会でも問題無くおこなえるでしょう。Kさんはその昔バレーボールの凄い選手だったようで、時代的には東洋の魔女ですから、相当練習がキツかったようです。いつも気を使ってくださり、この教室を愉快に心地良くさせてくれている存在です。

 これからもそうした意欲と可能性を大事に、熱心な人やその方々の取り組み方に応じて私も見守っていきたいと思います。


 夜からは住吉でI氏と稽古。

 今回もジックリと杖の打ち方や突き方を観察しながら修正をおこなった。杖に関しては後藤健太氏のブログhttp://www.ccore.co.jp/plus/に解りやすく説明されているのでそちらを読んで参考にしていただければと思う。(実際、私も参考になっている!)

 今日はかなりの時間杖の基礎的な操法に時間を費やした。こうした稽古は、私の一人稽古ではここまでジックリ観察しておこなわないので、手の内の意味など、それをおこなっている身体から教えてもらう事がしばしばある。だから、頭で考え過ぎるということは、今あるものの中で対処しようとしていることであり、身体の感覚、直感、(瞑想に近い状態でおこなう場合もあるが)そういったなかでの発見、気付きというのも、同じ脳からではあるが、感覚としては身体から脳に流れているような(皮膚感覚や重心の把握、動きの調和など)気分である。

 私も不思議な縁で稽古が全ての生活になっているが、同時にいろいろな方との出会いも訪れている。この稽古と出会いというのは切っても切り離せない繋がりがあるが、これからの出会いというのは少しずつこれまでに無いものになっていきそうな気もしている。(今現在もそうなってきているが…)「普遍性」という、後藤氏のブログからこの言葉を多用しているが、そうしたものがさまざまな出会いを生み出していくこととなっていくのであり、私の感覚からすれば今はそれが求められている。

 平和は何よりも大事なものであり、そうした中での娯楽は必然のものである。だが、少し離れた目線で観たときにテレビや混雑した街中での有様など、何をやっているんだという人間の愚かさを見せ付けられてしまう。私としても足りない頭で沢山勉強しなければならないし、そのための時間も捻出しなければならない。これからの時代は、自由に主張できる反面、色々な意味で差がついてくるように思える。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-25(Wed)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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