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未知なる道へと

 福岡のお菓子に「博多の女(ひと)」というのはあるが、都内に住んで13年が過ぎ「東京の人」という実感はほとんど無い。考えてみれば慌しく日々が過ぎていた。それは東京で生活しながら当時の夢に向かっていたからであり、それが当然という日々の価値観であったからだ。だが、そういう道筋の分からない日常というのは常に不安と隣り合わせでもある。時の流れは冷酷に感じることもあるが、そうしたものはその当時の未知なる物を知らぬ価値観であり、まだまだ重要なものを時の流れと共に知っていくことになる。何事も経験と向かっていく行動力が、これまで見えなかった道筋を照らしてくれているようにも思える。ひとそれぞれの道筋。東京で長く生活をしてきたが、これからの道筋はある意味、自分で道を整備して行かなければならない道とは言えない道を通らなければならないのかもしれない。

 秋雨のせいか、今夜フト感じることは、東京に住んでいるという実感をもてる日々の暮らしや人との出会い、そうしたものをこれからは築いていきたい。東京という街はさまざまに入れ替わりが激しい。そのため人と人との関係が希薄になりやすいものである。だからこそ腰を据えてその地に根を張りなにかを確立していかなければならない。今ある活動が数年後数十年後になっても輝く想い出となるように、稽古を通じてご縁のあった人がその日々を良かったと思えるような、そういう足跡を残していきたい。

 さて、本日は戸越体育館でW氏と稽古をおこなった。東京生活の中であまり満員電車に乗る事はなかったが、この隔週水曜日の稽古は剣術稽古の前に私の殺陣研究もおこなっているので、早朝の山手線通勤ラッシュに乗らなければならない。しかしながら、これを毎日続けている会社員の方は大変なストレスであろう。このような通勤の日々を毎日何年も送っていては精神的におかしくなっても不思議ではない。私自身、移動と食事と稽古は毎日の欠かせない手段なのでなるべく無理の無いようにしたい。

 殺陣の研究稽古では、細かい構えや形の修正をおこない、立廻りでは来年あたりにおこなう動きがほぼ出来上がった。今おこなっているABCDとの立廻りからの流れなので、先を急がずに課題を克服しながら進めていけるようにしたいと思う。全体的にレベルが上がってくれば非公開での動画を撮ってみてもいいかと思う。だが、今はまだそこまでのレベルでは無いので、動きを覚える事や速く動けることだけが上手いと勘違いさせないためにも、基礎的な部分をおこなってそれぞれに課題を見つけてもらいたいと思っている。

 杖術では、月曜日に考案した新しい技をW氏相手におこない、一応互いの動きはこれで決める事にした。お辞儀潰しでは、これに抵抗しようとした相手への対応を稽古したが、有効な方法を見つけるも今度はその方法も対応策が生まれ結局課題が残る事となった。ただし危険であるが故に試せない有効な方法もあるので、その方法以外での手段の模索が今後の課題。

 体術では、指の形により利きが大きく異なることが確認できた。I君I氏W氏相手にそれぞれ検証できたので次回井上さんと稽古をおこなった時にお伝えできればと思う。さらに今日は腕の使い方に得るものがあった。腕、肩、手首、それらの位置関係などから、昨日までより強力に利くようになったものがあるので、他の方でそれを試したいと思う。おかげで今日は左右の両肩が筋肉痛になってしまった。

 10月は私もそうであるが、周囲の方々も少し充電期間となっているようだ。それはその後の展開を身体が予知しているから、そのための準備を身体が整えようとしているのだろう。最近はそういうことがなぜだか解るようになってきた。考えるというよりは、感覚的に感じている。外に出ればまだまだ知らない世界は沢山ある。いま生きている世界は同じ日本、同じ東京内においても、ほんの一部しか見えていない。だからこそ生きていけるのかもしれないが、その一部が私にとってどのような世界であるのか、それはそれを想う人の心が多種多様な世界観を生み出しさまざまに世の中が蠢きそこから生じる問題や争いの中で何とか救いのある日常を求め蠢いているのであろう。出来ることなら、無駄を省いた効率とゆとりのあるの生き方のなかでバランスよく発展し続けていきたい。それには、日常の安定したサイクルの確立と同じ時間軸の中で生きている方との出会いを通じて、学びや指針を頂き、自由で難しく無い関係性の中で互いをリスペクト出来る、そうしたファミリーのような才能人が集う場を持つことも今後は重要になってくるような気がしている。

 東京に住んでいる事の意味とそのありがたみを感じられる、私も「東京の人」として遅蒔きながら仲間入りしたい。


金山剣術稽古会  

2017年10月 稽古日程

2017年11月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-10-19(Thu)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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