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鮮度は瞳に表れる

 突っ走っていけることはありがたいことである。そして突っ走れるものがあるのは幸せなことである。

 そこに足枷を掛けようとする出来事も自然の流れ。だが、既にこの突っ走っている現状からは世界観の違いを感じる哀れむべき忘れ去られるものとなっている。

 私もそうした個人事業主の一人であるが、ありがたいことにそのような僅かな出来事よりも圧倒的に多い日々の出会いや稽古から感じる感動と質の高い志を持った方々との交流が私に追い風を与えてくれている。

 これまでの人生もそうであるが、これからの人生はより相手にしていく事柄について、無駄な時間と思考の邪悪化に引き込まれることを無くし、本来の強さを実感維持していくための人としての生き方をしていきたい。私はそういう人たちと人生の時間を共有したい。

 
 さて、本日日曜日は台風18号の影響がさらに濃くなり、現在深夜1時を回ったところですが外は激しい雨音と風に台風が近付いて来ているのを感じます。講習ではまず、午前の部を品川区総合体育館でおこない、五反田駅に着くと雨がほとんど止んでおり、傘を差さずに会場までたどり着くことが出来ました。仲良しのWさんとYさんが会場前の入り口にいらしたので軽く談笑。程なくして開場となり道衣姿のままの私はそのまま直ぐに会場受付準備に取り掛かります。

 今日は天候も悪く朝からの講習ということで、皆様にお礼を述べ講習をおこないました。今の殺陣クラスの流れといたしましては、これまでおこなってきた立廻りの序盤芯と絡みABCDに対する体捌きをおこなうグループと、進んだ方はその後の絡みAとの場面、さらには続くBとの場面をおこなっております。特にBとの場面では一つ一つにまだまだお芝居としての間と身体の位置関係や姿勢に稽古が必要です。CとDとの動きの兼ね合いも出てきますので、このBとの場面は丁寧に先を急がずによりよい動きを目指して取り組んでいただきたいと思います。先に先にと急ぎますと、おそらく手を覚える事で達成感を感じてしまい、動きの追求、発掘という今の動きをどう考えているか、という点に目が向きませんとそのうち飽きが出てくる恐れが有ります。そのためにも、今は効率を考えて殺陣クラスの講習をおこなっておりますが、「飽き」が出ないためにも、一旦間を空けて技能向上のための内容を挟んでも良いかと考えます。そうした意味では今は「三歩拍合」を取り入れておりますが、そうした歩数と拍子をさまざまに考案しても良いかもしれません。また刀そのものの操作技術におきましても、思うように扱えていない方が多く見受けられます。もちろん思うように扱えれば苦労しないのですが、今よりもそれぞれが少し操作技術を高められる内容も考案しなければなりません。今は立廻りからの抜き出し稽古としてそうした部分をおこなっておりますが、技術を上げる前に「飽き」がこないか危惧しているところでもあります。

 斬り方と動きの魅せ方という点に共通点があることも収穫になりました。それは切っ先を先に下ろすような肩が上がりやすい斬り方だと、そもそもの斬りとして成立しないのと、肘と肩が固まってしまうため動きに自由度が無くなり流れるような動きとなりません。これはやはり剣術稽古にある「斬割」が剣の振り方を導いてくれるものであり、芯をもって中心を奪う斬りが求められ、自ずと身体の使い方が身に付いていきます。

 胴斬りも同様に、私がおこなっている胴斬りは軸足を支点に回転するものではなく、両足がスライドしながら斬っていきます。そのため、初めは皆ふだんやならい足運びですので苦労されますが、両足がスライドする足運びには軸足を支点に回転する動きと比べて動きの質が異なりますので、質の違う動きは見ていて心地良さが感じられます。もちろん動いている当事者も質の上がった動きが身に付けば心地良く感じられます。

 最後に体捌きの各種納刀法を幾つかおこないました。踵を上げずに扇状に足を開く動作は腸骨筋に効いてくるものと思われますので、初めは難しくとも踵を上げずに足を開き腰を開く体捌きを稽古していけば身に備わってくるものと思われますので、次第に楽に動けるようになると思います。

 身体が出来ていないと動けない動きというものがありますので、可動域を取り戻し姿勢を変えることやインナーマッスルを使うようにし、動きやすい体と重心操作をコントロール出来るようにしなければなりません。その人にとって症状はさまざまだと思われますが、ほんの少しでも変わった実感があればその人にとっては大きな前進です。ですから、そこに行かないうちに出来ないからと飽きてしまう人は非常に勿体無いと思います。目的を持ち、感覚に目を向け、その稽古毎に僅かでも実感を得られるように集中して取り組むことが本当の意味で長く楽しめるということだと思います。

 夜間の部では、先週に続いてミュージシャンのWさんがお越しになり集中して取り組まれていました。こうした方の真剣な取り組み方の姿は、周りでおこなっている生徒のみなさまに取りましても大いに刺激を受けるものとなるでしょう。もちろん真剣に取り組まれている方は沢山いらっしゃいますので、生徒同士から学ぶものや「いいな!」と思ったことを参考にすることは重要です。学ぶべきものと言うのは考え方によっては沢山あります。反面教師ということもありますので、自らも気に留めておかなければならない部分は、学べる機会があります。

 突っ走ることは私にとっては活きて(生きて)いることでもあります。時には休養もいたしますが、突っ走ることで濁りや腐敗が起こりにくくなります。鮮度を保つには常に新鮮な状態で物事に取り組んでいかなければなりません。新鮮であれば、人を見たときにその人の鮮度が瞳の奥から伝わってきます。これからも実践を通じて新鮮で活き活きとした日々を送れるように、そうした人たちとともに毎日を送れるように私自身強くありたいと思います。

 本日は天候の悪い中、お越しくださいました皆様ありがとうございました!また本日は来られなくなった方々からのご連絡も数件御座いましたので、また次回お待ちしております。


2017年9月23日 「抜刀術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

2017年10月14日「杖術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年9月 稽古日程

2017年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-09-18(Mon)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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