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感じさせるものは敢えて言葉にしない

 本日は高田馬場で17時から21時まで稽古をおこなった。まず、時間前に更衣室で着替えていると伝統空手の師範の先生がお入りになられ「北海道に行っていたお子さんは来られていますか?」と気に掛けて下さり、その温かさが体の内部に突き抜けてくるような方ですので、私も毎度ながら背筋がピーンと伸びる気持ちでご挨拶させて頂いております。月曜日の高田馬場での夕方の時間帯は、此方の先生とお会いすることも私にとりましては無くてはならないと言えば大袈裟かもしれませんが、人としてお会いするだけで学びとなるような、何気ない会話から「生き方の足跡」を感じ取ることができ、私に対して過分なお言葉を頂き恐縮ばかりしておりますが、「人としての存在の凄さ」を感じる先生であります。

 さてI君との稽古では、脚鍛稽古30m×2本をおこない、次に杖を使っての引き合い稽古と「払い突きからのお辞儀潰し」をおこなった。何度もおこないI君の息が上がってきたが、いつもの止めるタイミングを敢えて伸ばし、しばらく続けて様子を観ながらおこなった。今までなら、「はい、休憩にしましょう。」と丁度いい頃合を見て次に移っていたが、今日は「休みますか?」と聞いたところ本人が続けたがったので、かなり息が上がりながらも私も何度も何度も受けを務め潰されながらI君の動きが少し良くなってきたところで
次に移った。

 私から見てI君の稽古に対する取り組み方や集中力というのは、彼の心を感じているので何ら咎めるところは無い。その証拠にこの武道場で何人かの師範の先生方にお声を掛けて頂き、その稽古の様子を評価してくださっている。言葉の手前で理解出来る部分も増えてきているので、今の成長著しい年頃は、言葉に対する嫌悪感も少なくない筈である。その辺りの言葉のさじ加減というものが、一人の人間として向き合っていく中では信じあえるものとして大切に思う。

 19時からはI君と入れ替わってT氏が訪れる。今日初めてご対面となり、それぞれの名前をご紹介した後「私がいつもブログで書いているI君です。」とT氏にお伝えした。

 そのT氏との稽古では、一人稽古が出来る方なので、細かいポイントをお伝えし一人でおこなう稽古の課題としてその部分を見つけ修正しながらお伝えしている。そのため基礎的な部分を丁寧に感覚的に納得できるように稽古したいと思われるので、あまり多くをおこなうよりは、T氏との場合はじっくり納得できる進め方が良いだろう。

 同じく杖による「お辞儀潰し」をおこなったが、意外に苦戦していたので、細かくお伝えしここでも何度も潰されながら私も受けて学ぶものがあった。このところは、「円」の軌道というものに私自身考えさせられている。斬り然り、打ち込み然り、潰し然り…

 ひとの凄さや、ひとの不思議さ、当たり前だが一律なものではない。目に見えないものを感じることが出来るか。否、見えなかったものが見えるように感じられるか。自身が変われば見え方は変わってくる。見え方を変えようとしても自分が変わらなければ何も見えてこない。自身を変えるのは、自分の時間をどう過ごすかにある。人と居るときは変わるものを探すキッカケになりやすい。変わるための時間はやはり自分自身と向き合う一人の時間では無いだろうか、その時間というものは真剣であり、他人を意識することから開放され、無の自分を見つめそこに今湧き起こった自分をすり合わせ、徐々に本来の自分を新たな自分が導いてくれるような時間の過ごし方が一つの手段ではある。無にならなければ、いつもの自分が新しい自分の感性にストップをかけ、残念ながら前に進むどころかそこから生じるマイナス思考が道標まで消してしまう。

 そういうことが見えてくれば自ずとその先にあるものが予測出来てくる。武術稽古をしている筈だが、不思議と別の部分でそういうことを気づかされる。当然関連性があるからであるが、これからはそうした部分を言葉にせずとも互いに感じあえるような稽古ができればと思っている。


2017年9月23日 「抜刀術 特別講習会」
(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会  

2017年9月 稽古日程

2017年10月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-09-05(Tue)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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