短期記憶と稽古の進め方の兼ね合い

 今週は濃い一週間となっている。月曜日は高田馬場で17時から21時までG氏とT氏と稽古。そこで突き返しを見直すことになった。火曜日は高齢者のための剣術教室が四年目に突入した。水曜日は戸越体育館でミネアポリスから帰省中の加藤氏とW氏と稽古。加藤氏とは自由が丘で二時間ほど語り合った。木曜日は高田馬場でW氏と稽古。先日の突き返しからの研究をおこなった。そして金曜日は海老名で井上さんと稽古。稽古後は四時間近くハシゴして語り合う。

 そして本日は、品川区総合体育館剣道場で15時30分~17時30分、18時30分~20時45分まで「立廻り特別講習会」をおこなった。お陰様で参加人数も丁度良い人数となり、進め過ぎず、退屈せず、というところの按配を見ながら第一部と第二部をおこなった。

 私もこの立廻りを普段の講習でおこなっているので、どのような進め方がいいのか今回はかなり準備して取り組んだことで、短時間で一定の成果は出たように思う。

 それは、先日の加藤氏から頂いた本の影響もあっただろう。

 つまり、手順の覚え方には、短期記憶で覚えられる範囲からおこない、そうして覚えた一つ一つのテーマの形を組み合わせていくことで混乱がおきにくいことが分かった。しかし、第二部の最後は、多少のサービスもあり先に進めた結果、やはりその手前の記憶があやふやになってしまい、全体的に混乱が見受けられた。その先を伝えるにはどの時期どのタイミングかということが大事になってくる。

 今日の講習でそれぞれに出来たところと、課題が残ったところが分かったのでは無いだろうか。それが今日の講習で最も重要なことである。今夜の記事は文体が敬体でなく常体となってしまったがこのまま行くとしよう。

 第一部では刀を水平に斬るところや袈裟斬りの刃筋、真っ向斬りでの切っ先から前腕上腕ラインなど、注意点と言うのは大体皆共通するものである。すぐに直せる部分は「気が付いていなかった」ことが原因であり、なかなか直らないものは「原因を突き止め切れていない」ことなどが挙げられる。原因を突き止めるには、逆算していくことが大事であり、その逆算して見つけた部分が「気が付いていなかった」部分であり、逆算するほどに明確になってくるため、気が付くことにより直せるものになっているはずである。

 そして先にも述べたが、気が付いてもなかなか直らないものは段階に分け、その人の短期記憶が出来る範囲内でおこなうと前に進みやすくなってくるだろう。稽古事は何にしても前に進めることが一番楽しいのである。短期記憶の容量は稽古していくことで少しずつ上がってくる。加藤氏から頂いた著書の中身に、訓練により82ケタの適当な数字を一ケタ1秒の速度で言ったものを訓練法により正確に覚えることが出来たという実験結果が挙げられている。つまり、短期記憶の使い方で、効率よく覚えられる範囲を増やし、最終的に長期記憶に移行していけることが出来れば、こうした稽古では一気に進む速度が上がるだろう。

 情報量の集約と、興味を引く楽しさと、前に進められると言う実感が、伸びていくには大事であると思う。こうした短期記憶の能力は学校のテストや試験などでも試されるが、人それぞれに個人差があるので、それでは本当の意味で人を判断できないだろう。

 今日はGold Castle 以外で初めて立廻りに参加されたGさんとKさんは二コマ四時間受講されて、終始楽しんでいらしたのが印象に残った。殺陣は安全におこなうための意識は常に持っていなければならないが、楽しく自由に出来る部分は発想豊かに自由に楽しんでいただきたい。


 あっという間に時間が過ぎていきましたが、それぞれに得るものがあった講習だったと思います。この立廻り講習は二コマでないと開催は厳しいため、会場スペースも含め、定期的に開催することは難しいかもしれません。また次の開催が決まりましたらその時はまた皆様宜しくお願いいたします。本日は怪我もなく充実した講習会となりました。お越しいただいた皆様ありがとうございました!


金山剣術稽古会  

2017年8月 稽古日程

2017年9月 稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2017-08-13(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


松聲館 剣術技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


――――――――――――――

1975年生まれ
福岡県 北九州市出身
東京都 世田谷区在住

1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより俳優デビュー。他分野では、マンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などの活動をおこなってきた。

2006年
小林照子先生とのご縁から  『 からだ化粧 』のモデルを務める。

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む。

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し身体の使い方を研究しながら、『 抜刀術 』『 剣術 』『 杖術 』『 体術 』などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている。

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく
『 Gold Castle 殺陣&剣術スクール 』を立ち上げる。

2014年
甲野善紀先生より
『 松聲館 剣術技法研究員 』という名称を頂き、自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている。
 
高齢者向け住宅にて
『 高齢者のための剣術教室 』をおこなっている。

日信工業株式会社の製品『 SAMURAI BRAKE 』のプロモーション活動をおこなっている

2015年
『 金山剣術稽古会 』を立ち上げ、現代における武術稽古の必要性を、身体と心で学べる場として活動している。

――――――――――――――
    
ご質問や、稽古参加希望の方はこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

その他ジャンルを問わずお仕事のご依頼や『 剣技指導 』などのご依頼も受付けておりますのでこちらの【 お問い合わせ 】よりご連絡下さい。

お問い合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

管理画面
金山孝之のブログQRコード
QR