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本日はFさんが二百回生となられました!

 本日は戸越体育館にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習と、続いて金山剣術稽古会(土曜日稽古会)を開催いたしました。

 まず、講習の方では「抜巴」「馬突き」をおこない、それらが含まれる「轟之型」を稽古いたしました。眼の付け所をどこに置くか、一つなのか、二つなのか、三つなのか、それ以上なのか、粗を出しながらその粗を直していく事が稽古のひとつ。粗を感じるように、馴染むことも大事であり、馴染むことで次への段階、粗を探ることが可能になります。そのレベルに応じて粗と感じる部分は段階的にしか気付けませんので、稽古中での眼の付け所「表裏の見眼」が肝要といえます。

 後半は、「上段扇抜き」「巻き上げからの裏お辞儀潰し」を稽古いたしました。この二つの技は関連性があり、上段扇抜きを外す受けて側の抜き方が理として次の打ち込みに通じるものであり、それに対して、膝を抜きながら巻き上げる攻め手側の身体使いも重要です。同時に思わず咄嗟の反応としておこなうであろう動きが型稽古となっておりますので、その先を知っている動きは咄嗟の反応ではなく、誘われて急ぐ余り、つい相手の動きと関係の無いお手つきのような動きとなりがちです。しかし、殺陣のように息を合わせておこなってしまっては武術稽古になりませんので、表裏の見眼、眼の付け所により、反応出来るようにこうした組杖稽古はおこなうことです。一人でおこなう動きと、相手が付いておこなう場合の差異。そこに眼付けしておこなうことで、誘われない目の使い方が養われ技が向上するものと思われます。

 最後は、一昨日木曜日の稽古で生まれた新しい杖の操法を皆さんにお伝えいたしました。名前は昨日風呂に入っている時にひらめいて「燕打ち」といたしました。

 これは目に付きやすい杖を持つ表側の動きに誘われ、初めての人にはよく解り難いもう一方の手の動き、これが裏側の動きということになります。この技は、この目に付き難い裏側の動きが出来なければ技とはならず、「表裏一体実と成す」ためには、一見簡単そうな燕が閃くように杖先が変化し滞りなく速やかに相手の顔面を捉えるのですが、想定したとおり、生徒の皆さん裏側の動きに苦労されておりました。

 これは、私としても今までおこなったことのない操法からなるもので、杖を滑らすことなく(誘いは滑らしておりますが)変化させております。誘いの突きからの変化には対応しづらい実戦的な技です。今日は時間的に細かくお伝え出来ませんでしたが、来週12/7(土)の『杖術 特別講習会』ではメインとしておこなう内容の一つにしております。

 
 そして今日は、生徒のFさんが二百回目の受講となられました!このところさらに上達が動きの最中に見えるようになってきました。表裏の見眼を養われますと、さらなる飛躍が期待できます。目を開けていても瞑っているような、何か考え事をしているときの目、その考え事を身体の中に置き、さらには相手の中、相手との距離に置き、周囲との距離に置けるように心掛けていただきますと、目の使い方が整ってくるかと思われます。結果としての目の整い方ですので、目で何とかしようとせず、心や身体各部の把握に務めることです。これはもちろん、私自身も今現在熱くこのことに取り組んでおります。

 Fさんは、Gold Castleの講習だけでなく、特別講習会や杖整体操にも常連として参加してくださっております。身体のことについては私も知らない専門的な事を学ばれておりますので、私とのご縁の中で長く続けてくださっていることに、そうした身体探究の興味が益々拓けて行かれている事だと感じております。これからも、探究に努め励んで行かれる事を楽しみにしております。


 「燕打ち」からさらに「大燕打ち」の誕生

 続く午後からは、金山剣術稽古会土曜日稽古会と題して月に一回ぐらいの頻度で定期的におこなっておりましたが、今日と来月の28日で、この土曜日稽古会の枠をGold Castleの講習へと移すことにいたしました。土曜日の稽古会への参加お申し込みが無いため、今後平日稽古会のみとさせていただきます。尤も、あまり告知が広がっていない(金山剣術稽古会のホームページが閲覧されていない)というデータもありますが、その時々で講習会や稽古会というのは安定的に開催できるよう調整して参ります。

 今日の稽古では渡部氏とともに、稽古初めに「馬突き」で身体を温める。この時受け側の足運びが以前のものから自然と変わっていたことに気がついた。ゆったりと速やかに下がれるので今後はこの足運びをお伝えしたい。

 身体が温まったところで、早速今日の本命「燕打ち」を稽古。
 精度を上げつつ、左右対称におこなう。誘いから変化して平に打ち込む際の足運びが木曜日に初めておこなった時から変わり、追加で膝を抜くことにした。これにより、相手との間合いがより詰めやすくなった事と、後ろ足まで寄せることが可能となったため、打ち込む際の身体使いがおこない易くなった。このことは、今日のGold Castleの講習でさまざまに膝抜きをおこなったことが影響したのだと思われる。粗を探して直す前に、先に直ってしまったような感じだ。

 そして今日の稽古でも新たな発見があった。
 「燕打ち」の動きの検討時に、さらに威力を高める身体の使い方を身体がおこなったことから研究検討が始まり、しばし時を忘れた。さっそく渡部氏を相手に間合いの確認や、到達するまでの間の感覚、打ち込みの威力などをさまざまに稽古した。
 速さの間で言えば「燕打ち」に軍配が上がるが、威力で言えば通常の打ち込みを思いっきりおこなった際と同等か或いはそれ以上となるものであり、渡部氏の手之内を傷めてはいけないと抑えておこなう必要があった。よってこの身体の働きを「大燕打ち」と命名した。これも「燕打ち」同様、見えやすい表側のの動きよりも、見え難い裏側の動きに重要な手之内の働きがあり、両方の技に合わせて言えることは、今までやったことのない動きなのにどうして身体がそれを選ぶ事ができたのだろうか…?という疑問と、私にしては珍しく杖を滑らせずに変化させているという点。おそらく、この所しきりに言葉に発し文字にも記している「表裏の見眼」が何らかの影響を与えているものだと思える。

 そうした大きな収穫に副産物が付いて来た。
 「大燕打ち」における衝撃が受け側の手之内を痺れさせるものであることから、あらためて手之内を検討。そこで杖を何処で握るのかという点について得られるものがあり、同時に両手を寄せて持つことの利点も衝撃を逃がすことに通じ、そこから「攻防一体の動き」が得られた。こうなれば、時間はあっという間に過ぎてしまい、その中で得たものは前々から考えていたことではなく、突如として気づかされたことなので、まるで夢を見た後に「よく、こんな夢を思いついたなあ…」と普段の意識と違うところでものごとを考えている自分というものが居るという事に、今回は稽古の中で感じるものがあった。

 杖においても、両手を寄せて持つことの利点があると初めて実感した、というより、「大燕打ち」の受けの衝撃を逃がすため、思いも寄らず初めて試みた今日の稽古であった。

 こうなれば、来週の『杖術 特別講習会』でおこなう予定であった内容を大幅に修正しなければならない。
 まずは、「燕打ち」「大燕打ち」をメインとし、攻防一体となった両手寄せによる体捌きの稽古もお伝えするに値する内容である。稽古をすれば、そうした発見は訪れるが得てして間が空いたりした方が大きな発見となることがある。今回は待ち望んでいた発見となり、副産物として手之内と両手寄せの利点まで得られることになった。また、稽古の雰囲気と相手によって気付く内容が変わってくるため、今日のような技に関する気付きを得ることが出来た渡部氏にはいつも感謝している。

 
 明日は、深川スポーツセンターで13時20分から講習です。12月に突入いたしますので、来年に向けてよい習慣のリズムが整いますよう皆様お待ちしております。15時10分からの杖術クラスは、今回杖をおこなわず体術をおこないます。初めての方でも身体の使い方によって、これほどまで違うのかと実感していただける内容をおこないますのでお楽しみに!


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2019-11-30(Sat)
 

いい頃合にいい出会い

 月末の金曜日。今日は歯の定期健診に行った。なかなか自分に合う歯医者が無かったが、念願の、これからもお世話になりたいと思える歯医者に出会えた。

 ここ近年、街に歯医者が増えた。しかし、どこもサロン的な雰囲気で過度のサービスと裏腹に心が通じないような不安感が拭えなかった。なんというか、商売になりすぎている。

 乱立開業には、総合的な関わりのお金になるビジネスが成り立っているからだと思う。教育機関、システム設計、施工デザイン、そうした学校ビジネスやテナント改装の設計会社、その他関連ある組織がスムーズに展開できるようにおこなっていることは、美容院や、整骨院、整体院、マッサージ店、歯医者、トレーニングジムなどに見受けられる。高齢化社会の中で今後益々増えてくるであろうお店や治療院において、商売のために割がいいから始めているというオーナーでない所を見つけるのはなかなか難しいだろう。

 実があれば表を飾り誘う必要など無い。表を飾り誘うのは実が無いことの裏返しなのである。裏がしっかりと機能していれば、それに見合った自然な表の姿となる。そこに例外は無い。

 だからこそ今日の歯医者の出会いは嬉しいものであった。突然奥歯を削られても、そこにはちゃんとした根拠が在り結果に通じている。言葉も異常に丁寧ではないから安心。小さくても、スタッフの人数が充実しており、午前中から混んでいる。小学校低学年位のお子さんが傍で勉強をしているようで、おそらく誰かのお子さんなのだろう、働くお母さんに勉強を聞いている姿が微笑ましかった。

 無事に検診が終わり、気分も晴れたので思い切って掛け布団を購入。考えて見れば15年間ずっと同じ羊毛布団を使っており、カバーも外して数年が経っていた。重たいのと汚れとでそろそろ買い換えようと思って数年。引越しのモチベーションを下げないためにも、この布団で我慢するぞと思っていたが、今は羽毛布団も安価で買える時代なので、思い切ってカバー類も合わせて4点購入。自宅の部屋は数年前から引越しの意欲を下げないため何も買い換えなかったが、今回寝具が新しくなったことで、少し引越しのモチベーションが下がってしまった。というより、「もう少しこの部屋の居心地を良くしてみよう」という気分になってきた。

 衝動買いの勢いは続き、作務衣の上に着る冬用のコートが見つかったのでネットで注文。今のものはだいぶくたびれてしまったので、二年ほど前から探していたのであるが、なかなか思うようなものが見つからず、ようやく製造されたのか見つかったのであった。

 今日は、星のめぐり合せの影響か、今までずっと抑えていてものを開放したような、流れに任せた気持ちのいい一日であった。引越しは二年ぐらい先延ばしになりそうなので、パソコンや携帯電話なども、タイミングを見て買い換えた方がいいかもしれない。

 さあ、今夜は楽しみに、おやすみなさい。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2019-11-30(Sat)
 

杖術でひさしぶりに新たな技が生まれる

 今夜は久しぶりに関西での講習会で世話人を務めて下さっている川原田喬生氏と電話でお話をした。1時間が10分位に感じるほど会話が途切れずに飛び出していく。特にさいきん関心のある眼の事について関心を持って聴いていただいた。現代は目が誘われすぎているので、我を忘れてアクションを起こし過ぎている。目が誘われない眼の使い方の訓練は日常的にも出来るので、目が誘われる、心が捉われ執着してしまう、解っちゃいるけど変えられない部分でもあるが、武術稽古における眼の養い方は目からの意識と感覚からの意識に分かれるため、感覚からの意識を誘われない目の在り方として身につけられることが出来れば、武術のみならず人としても大きな進展となるだろう。


 振り返って火曜日の「クラーチ剣術教室」では、思わず口から飛び出した「目の付けどころ」という言葉に、私もそうであるが何人かの方も納得して頂けたと思います。「表裏の見眼」は、解り易くいえば「目の付けどころ」ですから、どの目(眼)をどこにつけるか、つまりは目を使わずに眼の付けどころが肝心であり、自らの身体のどの部分に目付けをしておくか、それを幾つ同時に観ることができるか。誘われない眼を養い、自らの動きをどのように感じられるか。目と心には、「鶏が先か卵が先か」と同様に「目が先か心が先か」と言える関連性がありますので、心が常に誘われることの無いように、現代における目の情報で表向きの誘いに惑わされてしまわぬよう、稽古で訓練することが自衛の一つにもなっていきます。

 
 そして本日木曜日は、高田馬場で渡部氏とA氏と稽古。

 今日は久しぶりに杖で新しい動きが生まれた。渡部氏とA氏が対になって杖の打ち込みや突き、それに対する払いなどおこなっているのを観ている間に、下方への突きを誘いに相手の払いを受けてそのまま組杖としては今までにない打ち込みに変化させられることが解った。

 右足前でおこなっていたときに自然と出た動きであったが、これを左右反対に左足前でおこなうと、全く解らなくなってしまい、左右で感覚が違うことは当然知っているが、出来なくなるまで解らないのは逆に興味をそそられ、もう一度右足前で身体に教えてもらうことでその理由が判明した。

 つまり、表と裏でいうならば、目に付き難いこの裏の動きが手前側の手の動きにあり、右足前ではそれを自然とやっていたのであった。だから「技となった」のであるが、意識とは違う部分がそのように動いてくれたので、あらためて無意識でおこなうためには、身体の経験と慣れ親しんだ感覚の多様性は必須であると思った。

 この技は、相手にしても誘いの突きを払った直後にこの変化に対応するのは形的にも厳しいため、有効な技といえる。タイミング的に12/7(土)の『杖術 特別講習会』でこの技をお伝えしたいと思う。それまでには技の名前を考えておきたい。

 今日は、久しぶりに訪れた新しい動きに私も興奮気味に時間を割いてお伝えしたが、他には剣術で「払いからの斬突き」や「連続切り返し」をおこない最後に抜刀術をおこなった。

 「払いからの斬突き」をA氏に初めてお伝えしたが、思っていたよりも形になってきた。こうした型稽古の基盤は、感覚的に眼を向けた正面斬りや袈裟斬り、胴斬りなどの精確な操作が通じているので、こうした稽古はいつになっても新鮮味を持って発掘するような気持ちで取り組まなければならない。

 渡部氏も連続切り返し四回までおこなったが、だいぶ近付いてきた感じがしている。まだ四回を精確に出来ている人が居ないので、郁己君が近いところまで来ているが、完全に一調子で纏まって動いている切り返しを私も目の前で観たいと思う。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文

2019-11-29(Fri)
 

生徒のみなさまに助けられております

 先週の土曜日に続き、本日も同じイニシャルのOさんが新たにGold Castle 殺陣&剣術スクールの生徒になられました。

 現在、11月、12月、1月と新たに入会申し込みを複数頂いており、武道具の発注もお申し込み順におこなっております。

 殺陣の教室はこの六年間でかなり増えてきておりますが、その中から当スクールを選んで来て頂きましたこと感謝しております。

 殺陣といいましても、さまざまな教室があるように、私は剣術や杖術、抜刀術といった武術を核におこなっておりますので、そこで学んだ身体の使い方や剣の操作を、殺陣の動きに変化させ、役者時代に学んだ経験から殺陣をお伝えしております。カンフー映画は実際の中国拳法などが身に付いているからこその説得力があり、日本の殺陣に関しましても、剣術や武術としての身体感覚が備わった中で始めて発揮されるものであります。剣術といいましても演武大会でおこなわれるような動きでは殺陣に応用出来ませんので、状況に応じてどうするかを、身体と剣の技法で考案しそれを実践出来るように稽古いたします。勿論そこには見栄えとリズムが欠かせませんので、武術としての身体観からデフォルメせざるを得ませんが、その人の技量に合わせていきますと、なかなか武術としての身体使いを殺陣に表現するのは難しいところです。

 剣術や居合いなどにおける立廻りの見栄えというのは、凄く難しい技をおこなうのではなく、何気ない部分に簡単には出来ない身体使いが備わっていることで、十分に表現として伝わるものがあります。一生懸命頑張って、素早く器用に軽い刀を軽く振り回すパフォーマンス的な殺陣も多く見受けられますが、それはそれで簡単には出来ない動きを見せられるようにおこなってますので、刀を使っての斬り合いというよりは、動きそのものをダンス的な要素で表現されているのでしょう。

 礼に関しましても、武道武術と同じようにその場の中でどうあるべきかを考えながら、自由さと節度の中で自ら気が付いて成長して行けることを目指しておこなっております。

 インターネットで教室を探すというのは私の眼から見ましても、運もあるでしょうが、指導者の技量と同業者からの評価、生徒の雰囲気と更衣室での振舞い、自己演出の無い部分を探して判断せざるを得ませんが、それでもやはり難しいものだと思います。特にお子様に関しましては、親御様も慎重になられることと思われますので、指導者や先生というものに対して疑いの目を持って関わった方が今の時代はよろしいかと思われます。教える人である前に、人間としてどうであるか、そこが問われますから。

 
 気を取り直して、講習内容へ。

 品川区総合体育館へ余裕をもって到着後、更衣室で着替えを済ませ剣道場に向うと既に生徒のNさんが一人でモップ掛けをされておりました。早く会場に着き、誰に言われなくても会場を掃除していただくということは中々出来るものではありませんが、中学二年生のK君もよく一番乗りで掃除を手伝ってくれております。こういうことは決めてしまうと意味の無いものになりますので、やってもやらなくても自由ですが、ご本人の時間の使い方として生徒の皆様には感じていただきたいものでもあります。


 そのNさんは英語の先生でもありますので、先日動画の字幕で英語表記をお願いしていたのでした。今日は早速その英語翻訳されたノートを頂き、とても丁寧に作成して頂き感謝しております。先日は、Gold Castle制作部のNさんに(冗談ですよ)11/10に撮影した立廻り映像を編集して繋げていただきました。Nさんはドクターですので、こうして生徒の方々に本業以外でお願いしてしまいご迷惑ではないかと思うこともあったのですが、大きな負担になるものは今までにお仕事としてお願いいたしますが、こうしたお手伝いの依頼には、生徒の皆様も喜んでくださるため私もお願いするようになりました。

 もう多くの方が知っておりますが、生徒の山本祥子さんは売れっ子のイラストレーターの方で、双葉文庫から発売された「おいらん若君徳川竜之進」シリーズ一巻~五巻全ての表紙を描かれており、私も「剣技指導」として全五巻にクレジットしていただくことになりました。その山本さんがGold Castle 殺陣&剣術スクールのイメージキャラクターでもある猫の絵を描いて下さいました。

 さらには、もうお忙しくなられて二年ほど休講されているMariさんとUmiちゃんには、「かざあな。」の動画制作で大変大変お世話になりました。プロのミュージシャンが生徒になって下さり、ほんとうに細やかで親切なそれこそプロの制作技術で、私の企画は無事に終える事ができました。二年間お休みされておりますが、その間はずっと連絡を取り続けておりますので、山本祥子さんの個展でお会いしたり、またセネガルの素晴らしい音楽イベントに呼んで下さり、一番前で一流のアーティストの演奏と歌とダンスを拝見することが出来ました。Mariさんはそのアーティスト達をマネージメントされているので、本当に凄い人はこういう人なんだということを私は生徒から学びました。

 最古参の生徒であり最高齢のOさんも、高齢者住宅クラーチ溝の口で剣術教室を開設するために奮闘してくださいました。今では、六年目に突入しここでの教室は私の中で毎週欠かせない癒しの時間になっております。

 あらためて思うことは、何かをお伝えしたり、場を切り盛りしているのですが、それと同じかそれ以上に私の助けになっていることが多いのです。これは作業的にも心の面においても、もちろん講習の中で学ぶ全てのことも含め、有り難い事ばかりです。これからもこの教室にさまざまな方が訪れ、今の生徒達と共に同じ時間を共有していきますが、そうした想いの場で自然と良い事が生まれてくるように、私は感謝すべき事により迷うことなく、次に向って生きていくことが出来ます。 

 やはり救済は良い場で人と直接関わりあうことです。本日もありがとうございました。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-25(Mon)
 

何処に目付をしているか

 本日土曜日は昨日に続き一日中雨が降り続いた。コートを着るかどうか迷ったが、昨日に比べるとまだ大丈夫と思えたので、コートを置いて講習のため家を出た。

 先週は山手線が線路架け替え工事のため品川駅まで行けなかったが、今回もどういう訳だか家を出るのに時間が掛かってしまい、普段よりも30分程遅れて出発することになり五反田駅で下車しそこからタクシーに乗るつもりだった。

 しかし、一方のタクシー乗り場は、何かのイベントでテントが張られてブースが出来てしまっているため、仕方なく駅から反対側の乗り場に向おうとしたが、タクシーの停まっていない乗り場に人が並んでいたためこれを断念。

 都営浅草線にて戸越駅まで行き、国道一号線で車を捕まえようと思ったが、そうして探している時間も無いので、一番確実なのは自分の足だと、戸越銀座商店街を走った。

 走るといっても、スピードは早歩きに毛の生えた程度。何せ居合刀と貸し出し用の鞘付木刀などが入った武道具袋を肩掛けにし、レインカバーを被せたキャリーバッグを引きずりながら、雨用であるが滑りやすい雪駄で傘を差して走るのは、気持ちを鍛練稽古と切り替えなければ嫌なものである。

 やっぱり、コートを着てこなくて正解であった。走るのをやめ、上り坂を急ぎ足で上っているころには上着も脱ぎたくなるほど暑くなった。時間は厳しかったが、このルートは必ず参拝する場所があるのでそこに立ち寄りお賽銭をはずみ今日の講習を祈る。

 会場に着き、更衣室で着替えが終って再び会場に入ると既に三人の生徒達が入って居られた。時間としては全く問題なく普通に進められるのであるが、私の稽古会でもそうであるが、充分時間に余裕を持って生徒や門人をお待ち出来ないと、なんとも心地悪いのである。尤も何かあったときの保険として早く準備をおこなうことを当たり前としておくことで、最悪のケースになることは免れやすい。

 今日は慌ててしまったが、同じ行動の中でも、いつもいつも慌ててしまう癖を付けるよりは、「早めに着いたらこれをやろう」という無駄な時間にならない用意を備えておくことで、道中における余裕も変わってくるし、その間の思考も収穫になりやすい。「隙がある」ことが、結果として時間に余裕を持てるのか負われてしまうのかの差になってくる。ある意味時間に合わせるということは一つの対応力を試されていると言えるだろう。行動に保険をかけつつ、時間が余った際の有意義な使い方(スマホでゲームや動画閲覧とかじゃないですよ。)をもちながら、稽古場に向うまでに気持ちを既に整えておく必要がある。これは私も常に怖さを持ちながら主催者として絶対に遅刻が出来ないという思いの中で、何も無いときはゆったりと頭の中を整理しながら行動している。

 
 ここから講習内容に入ります。

 本日の講習では、納刀法、抜刀術、刀礼、などをおこないました。
 このところ稽古会でもこのブログでも盛んに眼のことについて話しておりますが、今日も同様に眼のことについてお伝えしながら、皆さんの反応と変化を観ておりました。

 「表裏の見眼」と前回の記事で記しましたが、抜刀術稽古においてはその表裏を観ていく稽古としては、まさにそのものだと言っても良いのではないかと私は思っております。

 静から動、動から静、これが動から動になってしまいがちなので、抜刀術稽古では寧ろ「静の状態」を如何に稽古できるかが重要になります。

 とくに若い世代の生徒にとっては、親御様もこうした武術稽古で養えるものとして精神的な落ち着きや成長を望まれているかと思われます。しかし、ただ集中力を高めることや落ち着くことは、経験の浅いお子様にとっては良く解らないものであると思われます。

 今日の稽古では、「表裏の見眼」にある、目に誘われない眼の使い方。国語的には間違った表現ですが、感覚的な言葉としてその場で最も感じやすいものが身体に馴染むものですので、こうした稽古において言葉が生まれ、言葉の使い方が練られていくということは大いに関係しているものと思われます。しかしながら私の場合、学がありませんので、もっと表現したい言葉や文章法が喉まで上がってきているのに、悲しいかなそれが出せないもどかしさがあります。これは、今後学習が必要になってきますが、今は今の表現方法の中で言葉を生み出し紡いでいくより致し方ありません。

 少し話が逸れてしまいましたが、講習でお伝えしたのは「目を使わないことで見えてくるものがあり、それは眼を使って見えないものを観るように、ついいつもの状態になってしまわないことです。その、ついいつもの状態になってしまっているときは我を忘れている状態でもありますので、その瞬間に目で誘われていないか、そこに気が付かなければなりません。納刀稽古では、抜刀術のように、速く動くことがありません。そのため、その合間の自己を観察する眼を養うのは打ってつけの稽古と言えるでしょう。切っ先が鯉口に入るまでは、緊張がありますが、そこから先は安心し油断が訪れやすくなります。つまり、誘われてしまっているということです。切っ先を鯉口に運ぶ状態と同じように最後までその状態は続いているのだという観方でおこなうことです。失敗しても上手くいっても誘われず、目によって我を忘れさせられてしまわないことがこの稽古の中で大事にしたいところです。」

 というようなお話をお伝えいたしました。かなりそのままの言葉に近いと思いますが、ただ刀を鞘に納める稽古と、目が誘われず、静から動、動から静、そうした中で動から動にならないよう表と裏をつなぎ表裏一体となる動き、それは即ち「表裏の見眼」が実践された動きであると言う事です。

 抜刀術におきましても、構え、抜刀、二之太刀、納刀、位置に直る、これら一連を残心のままに「後方突き」から「巴抜き」までをおこなっていただきました。

 こうした、全ての動きの合間も、構えから抜くまでの状態と同じようにあることを意識させることで、抜刀してホッとしたり、納刀前に既に反省に入ってしまわないように、その全ては観られているということを念頭に目付けをし、それに応じた身体の整い方と「静動の間」が導かれてくるものだと思います。

 こう記事を書いていてフト、昔の講習に比べ言っていることが難しくなってきたように感じますが、それでも気が付いた鮮度の高いものはお伝えしていかなければなりませんし、その難しさが生徒達がついて来れないものであるなら問題ですが、何かを学びそれを成長につなげて行くためには、ただ器用に動けるだけのものをお伝えしても意味がありません。

 今まで考えもしなかったことに目が向けられ、自分でその事に付いて進められるように考え続けることが学びの一環として重要でありますので、それについてどう導いていけるのかが、先生という立場の者は考え実践しなければなりません。

 眼の使い方を、抜刀術稽古の中で技法的に習得することが出来れば、集中力が抜けてしまう目からの誘いに自分で気が付ける事になりますし、一つの流れや型を稽古することで、具体的に表裏について考える事ができるものと思われます。講習中にもお話いたしましたが、「人の事をよく観ていて知っているつもりでも、それは誰もが同じ事で同様に自分の事も良く観られてしまっているということです。自分がどういうふうに観られてしまっているかを知るには、まず自分で自分を観ていかなければなりません。ですから、モクの目ではなくガンの眼で、表に誘われず裏を観るように、ついいつもの状態になってしまっていることに気がつけるようにすることが大事です。」ということをお話いたしました。

 とうぜん私自身にも言えることですので、その事は稽古で常に意識しながら、技に通じるものとして表裏の見眼をこれからも実践し、何かを得て伝えられるようにしたいと思います。

 
 明日は15時から品川区総合体育館剣道場で講習をおこないます。インフルエンザや風邪などでお休みされた方もいらっしゃいますので、皆様お気をつけてお越し下さい。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-24(Sun)
 

表裏の見眼

 表裏、陰陽、虚実、森羅万象そうした対比が全てにおいて当て嵌まる。当たり前と言えば当たり前のことでも、よくよく考えて見れば不思議なものである。そうした二つの対比が一体となって形を成している。

 なぜだかこのところ、そうした対比を私の中で気にし始めている。これは格好付けてそう言っているのではなく、何故気になっているのか私にも不明なのだ。

 眼のことから、表裏を考えるようになり、先日月曜日の稽古中に風の話をしたことも、偶然「兵法家伝書」の中に触れてあったので、このタイミングに驚いた。

 私なりに表裏のことが気になり出しているという事は、何かしらの意図が身体にあると思われるので、そこに実感的に眼が向き始めたことが不思議な気分である。勿論本を読む前の事なので、何かの影響を受けて気になったというものでもない。

 目眼、見観、表裏を感じることでその実が導き出される。勿論その精度にレベルはあるが、このことはそれこそ森羅万象当て嵌まるものなので、今後の武術稽古における「表裏の見眼」として、陰陽、虚実にも通じる理が身体の実感の中と共に求められている。だがそれは、現時点でどのようなものになるのか想像もつかない。が、身体を信じて断定的に言えてしまう事に従い進んで行くしかない。


 昨日水曜日は戸越体育館で渡部氏と稽古。久しぶりに抜刀術を集中して二時間程おこなった。

 月曜日に「稲妻抜き」の新しい脚足の運用法をお伝えしながら私自身もジックリ身体に教え込んだ。
 この稲妻抜きは、甲野善紀先生の考案された技ですが、私が武術稽古を始めた当初から当時の師範に伝えられ、袋竹刀で右籠手を激しく打たれながら、何とか相手の太刀を掻い潜って小手先へ付けることを必死に稽古した技であり特に思い入れの強い技である。それから現在に至るまでもっとも打ち込まれた技なので、今でもその意識は薄れることなく試行錯誤し続けている。それは、常に赤紫に染まっていた右籠手を精確に打ち込んで下さった師範との稽古に感謝すべき明るい記憶であり、そのことはこれからもずっと身体に染みこんだまま、技の工夫に油断しないものとして刻まれている。

 稽古では、渡部氏に抜刀術十二本を続けておこなっていただいた。
 構え、抜刀、二之太刀、納刀、位置に直る、これを一番目から十二番目まで残心のままおこなう。これを残心のまま十二本続けて稽古した人はまだ居ないので、渡部氏が初めてとなった。

 十二番目まで技を続けておこなうようになった経緯は、二年ほど前に、私の稽古会にフランス人の男性と日本人でドバイにオフィスを持っているIさんという女性が、金山剣術稽古会に数回稽古に参加され、その際に「静から動に繋がる身体の使い方というものを、私がおこなっている剣術の中で意識しておこなっております。」という言葉が私の口から聴こえたので、「そうか、鞘があるということは、まさに静から動を突き詰めたものであり、抜刀術においてそこを目指さなくてはならない筈である。」ということが、この時にハッキリと認識させられたのであった。

 そこで、これまで抜刀術の技を、抜いた瞬間の速さのために身体を整えながら蠢き構えていたのであったが、(それは2012年12月28日に撮影した抜刀術の動画がまさにそうであった)私自身、速く抜くためのことばかり考えており、これはあまりにも酷いと、構え、二之太刀、納刀、位置に直る、までの一切の動きに「静」を求めたのであった。

 まさに今の言葉で言えば、表の動きばかりに捉われ誘われ、裏の動きが全く見えていなかったという事である。

 それからの抜刀術稽古では、「静」を課題としながら「動」へとどのようにして発していくのか、おかげで随分難しくなった。この十二本の一連の流れはやった者にしか解らないものがあり、それが共有出来る人が現れれば、一体どういう共感性が生まれるのか、私自身未熟なので、客観的に観る事で十二本の一連の流れにおける残心が進展していくことに繋がって行くと思っている。

 
 そして本日木曜日は高田馬場にて、渡部氏とA氏と稽古をおこなった。先週、九段下にある武道具屋さん「櫻屋」で新しく白樫の木刀と革鍔を購入したので、今日から使うことにした。その素振りの中で、今まで無意識におこなっていた手之内の操作に気が付いた事があり、正面斬りに関してこれまでよりも意図的にその操作をおこなうことで肩の詰まりが軽減された。正面斬りに関しては、2017年の12月に大きく操法が変わり、これにより、疲労感が減少し速さが向上した。この下段からの正面斬りは、夢中になる「やめられない系」の部類に入る操法となったが、これに身体が馴染んでくると、感動的変化にも不満が感じられるようになってくる。この下段からの正面斬りは、再び感動的変化が訪れるように新しい木刀と共に研究を重ねたい稽古内容の一つである。

 やはり今日の稽古でも、眼のこと、表裏のこと、それをお伝えしながら私自身も探るように観ていった。A氏は18歳と若いため、今後いつブレイクスルーするか分からない楽しみもある。今日の抜刀術稽古では、その欠片を垣間見た気がしたので、「身体と心」そうしたものが、どこかで技と共感出来たとき、これまでにない瞬間が訪れる可能性が高い。現代における武術稽古は、身体と心が真に学べるものとして無くてはならないし、表と裏、眼と誘い、そうしたものを稽古の中で身体的に実感することで、表向きと裏側の魑魅魍魎とした世の中を生き抜いていく術を養って行かなくてはならないと思っている。

 武道武術を金儲けの手段にしてはならないし、そうした表側の誘いを見抜く術を養い、ああなってはならないという、裏側の眼で観て行きながら、ご縁のある人との接し方に活かして行かなければならない。表裏一体となってこそそこに実が在り、本質を観て行けるのだと思う。自らのことを棚に上げてこういうことを書くのは大変恥ずかしいが、書いた責任を持ち精進して日々を努めていきたい。

 一日一日の稽古は偉大である


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2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

2019年12月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-22(Fri)
 

表裏一体となる生き方の求め

本日火曜日の「クラーチ剣術教室」では、いつも会場に到着して更衣室へ直行して着替えております。更衣室は男性風呂の脱衣所を使わせて頂いており、いつもここで朝風呂上がりのTさんとお話しながら着替えております。

 Tさんは80歳代で、一時期剣術教室にも入られておりましたが、合唱で舞台に出られたり、諸々の事情から時間が取れなくなってしまい今はここでお話するのが恒例となりました。睡眠時間の話になり、私も自分のことを棚に上げて、「ああ、もっと早く寝なければいけませんねー」と心配したり、お昼寝をお勧めいたしましたが、ついスマホを見てしまうそうなので「スマホは良くないですよー」と、こうして心配する自分に自分が驚きました。やはり毎週お会いする方とは気持ちが家族や友人に近いものになってますので、考える前に言葉になってしまうのです。「それじゃあ、また来週。行って来ます!」と言っていつものようにお別れいたしました。

 講習では、皆さん元気な女性陣のパワーにこちらが元気をいただいております。今日は月曜日に気が付いた眼の使い方と表と裏についてもお伝えいたしました。

 やはり目の誘いというのは強く、それが無意識的にそのようにおこなわれているものですので、悪い意味で我を忘れてしまっている瞬間になっているのです。そこで表の部分と裏の部分を一つの動きの中で分解してお伝えし、見落としてしまう裏の部分を目を瞑って動いていただき、徐々に目を見開いて感覚としては眼を瞑っていたときと同じようにおこなっていただきました。

 想像していた通り、目を瞑っての動きに誘われるものは無くなり、間違えが少なくなってきました。つまり表の誘いに裏が消されてしまうような目を開けた状態から、目を閉じ感覚的に眼を見開くことで、裏の部分に意識が働き、表裏一体となる動きに近付くものとなりました。これには、表情を見ておりますと納得していただいた方も見受けられましたので、どうしても上手く行かなかったり力んでしまったりする場合や、一緒に動くと動けるのに一人になるとどうしても出来なくなる方は、目からの情報における誘いが強いと思われますので、目を瞑り身体感覚、得物との接触部や得物の動き遠心力慣性など、そうした部分へ意識が働くようになると、目を使わなくても多くの情報を身体がインプット出来るように導いてくれます。

 もう一つ面白いなと思ったのは、横に一緒になっ動いていますと、良い誘われ方をしますのでスムーズに動けるのですが、正面に向かい合って動きますと、悪い誘われ方となり、簡単な筈のことも消滅してしまうのです。こうした目の誘いというのは、良い誘いも悪い誘いも、総じて身体感覚には入って来ておりませんので、目で見て覚えるというのは、それだけでなく眼で観れるように自分の身体感覚に落とし込むように目を使うことが大事になります。ですので、一人稽古のような周囲に人が少なくスペースが空いていれば目を瞑って複雑でない動きに感覚を研ぎ澄ませるように集中しておこなうと、目を開けて鏡の前で姿勢をチェックしながらおこなう方法よりは何倍も稽古になります。

 鶏が先か卵が先か、目が先か心が先か、耳も心に影響してくるでしょうから、どちらが先かという問題に通じると思います。ですが、目は無意識的にさまざまな動きをしていますので、その動きを心理的に把握し誘いを断ることが出来るようになれば、人としても一段階変われるような気もいたします。勿論そんな事が出来るかどうかは解りませんが、だからこそそこに、何らかの飛躍があるようにも思えてしまうのです。

 「知らなかったことを知る」ということは、生きている上でこの上ない喜びの瞬間でもあります。自分自身でそのことを実感でき、何度でも味わえることは、知らなければその事実を感じられないままに過ぎてしまいます。身体のことについて実感を得られるという事は必要な求めでもありますので、そうした裏の眼で身体を観て行きながら、表の目で今の世の中の日々の出来事に汚染されないように表裏一体となる生き方を模索して行かなければと思います。


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2019年11月 武術稽古日程

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2019-11-20(Wed)
 

気付きには飛び級が無い

 杖を使っておこなう「呼雀」は思いのほか肩に負担が大きい。おこなっている最中には何も感じないが翌日には倦怠感のような肩の違和感が訪れる。10月に関西でおこなった講習会でもかなり呼雀をおこなったので、帰京して翌朝にはかなり身体が重たく感じられた。それでも昼前から渡部氏と稽古し、再び呼雀を稽古したので身体の声を無視して申し訳ないと思っている。

 昨日月曜日も、19時から竹田氏と入れ違いにM氏が訪れ、90kg台の体格でパーソナルトレーナー、元アメフト選手だったこともあり、身体の利き具合を検証するにはありがたい存在でもある。そんなM氏を昨日は呼雀で引き寄せ、体重差が30kg以上ある私に引っ張られて驚かれていたが、やり方をお伝えすると私も跳んで行く様に引っ張られてしまう。

 そこで次に「雀返し」をおこない。呼雀に対する対応策として吹っ飛ぶように引っ張られたものが、一ミリも動かずに留まる事が出来る。これには身体のことについて専門職でもあるM氏も興味津々になって身体の使い方を聴いて貰えた。

 他にも、甲野先生の浪之下を受けているように、大きな太い腕のM氏の腕を支えて、それを下に沈めるようにお伝えしたが、私もM氏も驚くほど動かずに留まった。勿論、M氏はそうした武術における身体構造や使い方が未経験なので、それをある程度使えば私など忽ち崩されてしまうと思うが、交代して私が沈めたり、両腕を持って振り回したり、中心を取り合うようにぶつかったり、色々工夫したもので受けていただいたが、この体格差での働きには説得力があったと思う。

 この日は、他にも一人稽古で抜刀術「稲妻抜き」を研究し、進展へのキッカケが見つかった。それは初動時における脚の使い方であるが、このところ居着きを感じ始めるようになり、これまでは居着きが無くなると思い今の動きに変化していったのであるが、身体の使い方がそれに馴染んでくるとまた再び居着きを感じ始めるようになった。これは進展的違和感の訪れでもあるが、気持ち良くないものである事はたしか。

 そこで、17時に竹田氏が訪れる30分程前に一人稽古を始めたのであるが、そこで、取り憑かれたような奇妙な動きの時間を経て何本か抜くことが出来た。まだ身体の把握が出来ていないので抜けるまでにガクガクと時間を要するが、居着く感じが現時点で失われたように抜けた瞬間があり、その後、21時を過ぎてM氏が帰られた後20分程再び抜いてみた。

 抜刀術の難しさの一つには、抜ける状態に身体が整っているかどうかにある。勿論私が抜けているとは言えないが、抜くまでに掛かる時間が短縮されるという事は、身体の把握が進んだという事でもある。それは集中しないと上手くできない細かい手作業の感覚に近いような、集中が切れたり、手の感覚がそのモードになっていなければ全く進まないように、瞬間的に抜くための身体の手順が構えの中でどのように身体同士折り合いを付けて居着かずに動けるか、それは当然精確にそこに刃を付けるもの或いは斬るためのものであるが、それは動きの最中にどうこうするものではなく、動く前の段階でどうこうしておかなければならない。そのどうこうが、なかなか難しいのである。

 しかしながら、稽古で気が付くものというのは時期と段階があり、飛び級で上に上がることなど原理的に無いように思える。働きや利きに関しては大きな飛び級での飛躍はあるが、気が付く事での飛び級は無いということ。何をどう経験していくか、その過程に進化があり、良くも悪くもそうした過程が全てである。

 だから稽古ばかりやっていれば勝手に上達するものでもないし、かといって適当にサボりながら稽古をしても当然上達への意識は離れてしまう。自らの心身は、己の意思だけに留まらずさまざまな外からの要因も関係しているので、そこに身を任せながら、そこと向き合いながらも信じるもの、信じてきたことの恩恵に感謝しながら今までと同じようにその時々の波を乗り越えて行かなければならない。


 この日の高田馬場での稽古前に、駅から新宿スポーツセンターへ向う道中後ろから声を掛けられ、振り返ると毎週月曜日に同じ武道場で新陰流兵法の剣術を稽古されている師範の先生でした。今までご挨拶程度しか会話は交わしたことが無かったのですが、会場までの道すがら、10年間互いに道場で見知っていた存在でありましたが、こうした話をするのは初めてですね。と、10年間毎週変わらずに稽古されている姿というものはさすがに印象に残りますので、その中でご門人の方も10年間ずっと続けられている方もいらっしゃり、それだけで色々な事が伝わってくるものです。この日は奇しくもキャリーバッグの中に「兵法家伝書」が入っていましたので、偶然的な必然性がそこにはあったのかもしれません。

 月曜日は眼の事で色々な気付きを得たのですが、その他にも色々な事がありました。稽古は予定調和に無い出来事が常です。予定調和に当て嵌めないスタイルが気付きのアンテナを高めるのですが、私自身年数が重なってきますと、それなりに予定調和になりかけているものもありますので、次の段階に向う大きなキッカケが訪れたときに、何かこれまでおこなってきたものが大きく変わる可能性ももしかするとあるのかもしれません。そのためには先にも申しましたが、飛び級では上がれませんので、日々の出来事の中でどう生きていくかが進展に通じていますので大事にしていこうと思います。


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2019-11-20(Wed)
 

誘われる目と誘われぬ眼、表と裏に表裏一体の道筋を観る

 本日は17時から21時まで高田馬場にて竹田氏とパーソナルトレーナーのM氏と稽古をおこなった。

 竹田氏との稽古では、「眼」の使い方についてこのところ私が気になっていることもあり、今日の稽古で私自身も自分に教えられるような展開となった。

 まず、先日から「目は誘われてしまうもの」ということを考えるようになり、目の使い処、すなわちそれは「鶏が先か卵が先か」の例えのように、目が先に働いて心が誘われるのか、心が先に働いて目が動かされるのか、目の動きと心理的なものが通じているのなら、目の使い方を技法的に習得すれば心の状態が乱されず我を忘れず我をコントロール出来るのだという考えに至った。

 先日土曜日の講習でもお話しましたが、「技法として我を忘れるためには、そもそもの我が育っていなければただの無謀でしかありませんので、まずは我を忘れないことから意識しておかなければなりません。」さらに追加して「我を忘れてしまうのは目に入った情報に捉われすぎてしまうからです、それは誘われているという事でもありますので、目を使い過ぎないように意識して下さい。しかしながら、目を使い過ぎないようにという風に意識するのもこれはこれで良くありませんので、自身の身体、相手の心理、そうした部分へ眼を向けますと、自然と丁度良い配分の目の使い方になっているのではないでしょうか。その時の目を忘れずに、技法として目の使い方が身に付けらるように意識してみてください。」という事をお伝えいたしました。

 そうした言葉が頭に残っていたせいか、今日の稽古でも動きの中には表と裏があるということを何故だか解らないが断定的に言葉に発することが出来た。

 それはつまり、目で見て意識に残るものは表の動き。その中で意識に残り難い部分が裏の動きであるということ。

 目から使われる表の思考と、感覚から使われる裏の思考。

 良い誘われ方は表。悪い誘われ方は裏。

 目は居着きと執着を生み出してしまうものでもあり、なるべく目を使わずに眼を使う。見ないように観ること。

 そうした言葉が突如として口から出たためメモに残したが、先の言葉を説明すると、目を使って動きを観察すると、目立ちやすい部分が記憶に残り、一緒に動けば良い誘われ方となり難なく動けてしまうのであるが、目だけで覚えたものというのは、その間にある裏の動きが抜けているので、表裏一体となった動きにならず、表側優先の動きとなってしまう。さらに、相手が正面に立つと、目が余計な情報を過度に捉えすぎてしまい、これまで動けていたものでも悪い誘われ方をして失敗してしまう事が多い。それは、表の意識で覚えたからであり、感覚から使われる裏の思考に眼が使えていなかったということになる。

 つまり、目で見て覚えたものは表面的な目立ちやすい部分が多く、その形を成り立たせている目立ち難い裏の部分に意識を向わせるには、眼で観ることが大切であり、この場合の眼とは視界に使われる目ではなく、心身を観察する眼ということである。目は眼を邪魔するものでもあり、感覚の意識を高めるには極力目は使わない方が良い。そのため今日は竹田氏にも、その後のM氏にも目を瞑っていただいて裏の動きの部分を丁寧に稽古していただき、その後目を開けても同じような意識の向け方を持続して一つの流れの形を動いていただいた。

 お二人共に、目を瞑っての動きに誘われる様子が無く、ここで覚えた裏の動きは、目を開けて表の動きと表裏一体合わせた際に悪い誘いに乗り難くなったことが確認できた。こうしたことからも、鏡の前から離れずに稽古をおこなうことの弊害がどれほど大きいものかは説明する必要は無いだろう。

 この事は、こうして記事に書いても、ただ目を瞑ってやれば問題解決のように思われてしまうかもしれないが、目を開けても眼で捉えている状況を維持できているかが大事なのである。今日稽古に来られたお二人には、この一連の流れからなる表と裏の関係、目と眼の違い、誘われる要因と、それを抑える方法など、私もお伝えしながら、自分が一人稽古でおこなう際についてのイメージを膨らませていた。私がおこなう一人稽古では、杖にしても抜刀にしても目を瞑っていることが多く、それは自然と感覚を求めていくと目を使わないように身体が選んでしまうのだと思う。そこに目で見る必要は無く、心理面を含めた身体の状態を観察するための眼で観ることしか必要としていない。

 しかしながら、相手との稽古では、私自身目を使わされてしまっている。それは著しい弊害であると思われるが、その事に付いて身体がまだ知らないので、目を使って見てしまっていることに対して違和感を覚えないのだろう。今後、眼を使って観ることを対人稽古に課していけば、何らかの発見と今まで普通にいられたことが突然違和感だらけになってしまうような気もしている。

 そのことについて今は私自身関心が高いのであるが、あらためて考えてみると、「現代人は無闇に目を使わせられている」としか思えない。そうした表の目ばかりに捉われて、悪い誘いに心が支配されてしまっているような気もしている。目は居着きと執着を生み出すものでもあるので、裏の眼を養う、感覚からの意識を育てることが現代における武術稽古の大いなる意義にもなっていると私は感じている。

 眼の使い方によって、悪い誘いから身を守り、つまらぬことを仕出かさないよう、また巻き込まれぬよう、目の使い方を技法として何か習得したいものと強く願っている。


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2019-11-19(Tue)
 

静なる自己解放

 昨日は、今年1/12(土)以来となる文京スポーツセンターでGold Castleの講習をおこないました。

 四階にある綺麗な会場で、大きな窓からの日当たりが良いのですが、逆に良すぎて暑い中での講習でした。

 体験受講三回目となる15歳のOさんと、生徒である9歳のYちゃんがともにミュージカルの舞台に出演される活動をされておりますので、偶然のご縁から二人ペアになって殺陣クラスの稽古をおこなっていただきました。

 殺陣クラスでは、先週撮影した内容から気になる点を抜き出して稽古いたしました。
◇冒頭の芯の剣を突き出した際の姿勢
◇芯とAとの間合い、カメラから見て斬っているように見える立ち位置
◇芯とDの一連の流れから最後の納刀まで

 あらためて、立廻りにはお芝居(演技)の要素が重要であり、こうした稽古をしておりますと明らかに剣術と殺陣との違いというものを痛感していただけるものでしょう。こうしたお芝居の要素というのは、役者経験のある方は、レッスンなどで基礎的な感情表現であったり、自己解放を含めたエチュード(即興劇)などを通じて、表現力と辻褄を学んでいくのですが、そうした経験の無い方にとって、立廻りで表現していくというのは、全く無垢の状態でもありますので、自分がどのように映っているかということを初めて経験することになるのだろうと思われます。

 そうした無垢の状態から、自己解放という自分の持っているさまざまな感情や表現の仕方を表に出していくことが、剣を持って斬り合っていく最中でも求められるのです。それがお芝居であり「殺陣」に不可欠な要素です。

 自己解放というのは、実は普段みなさんやっていることなのです。仕事をしている時や、友達と楽しく話し合っているとき、パートナーや家族と話し合ったり喧嘩したり、イベントに行ったりお酒の席で盛り上がったり、さまざまな自分というものをみんな持っています。

 役者の勉強はそうしたさまざまな経験を、舞台上やカメラの前で同じように出せるかであり、そうした基盤の中に発声法や動き方、見栄えの良い間やアングル、それらが不自然にならないように自然に振舞えることが上手な役者さんだと思うのですが、「人前でそんな表現は出来ないよ…」と思われる方も多いでしょう。

 しかし、私もそうですが人見知りであった自分が役者の道を歩んだ事で、素の自分で押さえていたことが存分に発揮出来る事に活き活きと演じられることが出来たのは事実です。ですから演じていれば饒舌になったり明るく時には狂ったように、役に求められることを正確におこなうのですが、それが素の自分になってしまいますと、まるで別人のように(こっちが本当なんですが)言葉を発せなくなり表現が苦手になってしまうのでした。

 舞台を経験された方には、千秋楽を終え翌日からまた普段の日常に戻った際に、これまでの生活が突然消えてしまったように、抜け殻状態になってしまうことがあります。セリフを沢山覚え演じていた、常に考えていた役柄のことも芝居の世界観のことも、全てが千秋楽と共に終ってしまうというある種残酷なものでもあります。売れている方は、その先のスケジュールまで決まってますので、そうした悲観的な思いに駆られてしまう前に次なる準備に移って行けますが、駆け出しの方は再びアルバイトの生活に戻ったり、いつもの時間に怖さを覚え「この空いている時間を何か自分の糧となるものにして行かなければならない」と、高い志が失われないように自らを学びの場、出会いの場へと駆り立てて行くのです。

 話が役者の方へと流れてしまいましたが、自己解放における心理的な依存がその人の日常を何かに駆り立てるのなら、それはお芝居だけに限らず、武術の世界にも通じるものがあるでしょう。おそらくそれは「静なる自己解放」と言えるのかも知れません。

 一人で考えるよりも複数で考えた方が答えは見つかりやすいものです。思いもよらぬ角度から思考法が拓け、優しさ厳しさ穏やかさ凶暴さ全てを併せ持ちながらも、偏らず冷静に自己を見つめていく。そうしたさまざまな自分を飼い慣らしながら、静なる自己解放との中で、内にある世界観を広げ、いざ外へと発揮する場合にも躊躇無く飼い慣らした自分というものが出てくるのではないかと私は思うのです。

 
 杖術クラスでは、このところ技に集中しておりましたので基礎的な単体技を丁寧におこなって頂きながら、相手を付けての「払い突き」を上下左右におこなっていただきました。

 体調が悪く厚着してマスク姿の9歳のYちゃんが、合間に水分を何度か摂っていただきながら、私との稽古の中で周囲の生徒達も驚くような動きを早々に出来るようになりました。もちろん「その年齢にしては」という優しい評価ではありますが、それでも「負けていられない」と思われた大人のみなさんもいらっしゃったことでしょう。なにより、お母様が見ていない状況の中で、大人と同様に自然に全てを振舞えることがすばらしいことと言えるでしょう。

 そういう意味では、Gold Castleに現在来られている10代の生徒達は、この教室に入ることが目的ではなく、ここで得たいものがあるという明確な意思を持って来ておりますので、甘える生徒は一人も無く、結果としてそうした生徒達が長く続いて行きます。そうなりますと、私が言葉で言わなくても、それぞれに成長が進んで行きますし、笑顔を始め眼の色がとても心地良く感じられるものになってきます。私自身、そうした大人のみなさんもそうですが、純粋無垢な若い生徒達も親御様の御協力の下この場に来てくださっておりますので、そうしたご縁を大事に、私個人の稽古において精進し、何かを還元できるように努め続けて行くことが、この場を感じ続けられえるものとして不可欠なものであると心に刻んでおかなければなりません。

 
 夜からは松聲館へ伺い甲野善紀先生と稽古。

 日曜日の夜に伺うこことは初めてで、さらに講習後に伺ったことも初めてでした。昨夜は、技そのものというよりは、稽古そのものに対する指針を得られた夜でした。それは宗教に通じるものがあるような気もしておりますし、人間が持っている想いと、それを何とかしようとする身体。そこにどういう働きがあるのかは、信仰の深さに関わってくるのかもしれません。私自身最近感じている「眼」に惑わされない心身の在り方にも、気付かせていただけるものがありました。最近私の中に感じていた甘さと不安感、そこに染み込むような先生の姿に武術の厳しさを垣間見ることが出来たような気がしております。

 未熟さを痛感しておりますが、だからこそ葛藤し続けなければなりません。その葛藤と願いの中で、運命とともにもがき続けていくことも人生の一つなのでしょう。安堵というものは、一瞬だけのものにしなければ、流れゆく雲のように時の流れと共に状況は大きく変わってしまうものです。これも世の厳しさなのかもしれませんが、その一瞬だけの安堵のために生かされている事もまた事実であり、しかしながらも感謝という救いの中で平穏に生きていることが出来ます。生きていく中で学ぶことは永遠でありますが、それが人間に与えられた宿命なのかもしれませんし、そうした中で生かされている事に感謝しなければならないと真から思っております。

 大きな一日でした。ありがとうございました。


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2019-11-18(Mon)
 

本日はOさんが正規受講生となられました

 本日は戸越体育館にてGold Castle 殺陣&剣術スクールの講習をおこないました。昨日ホームページにも掲載いたしましたが、山手線と京浜東北線の一部で運休があったため、影響を受けた生徒もいらっしゃったことと思います。高輪ゲートウェイ駅という、多くの方が賛成していないその駅名に甚だ疑問ですが、山手線の全駅名は二文字から四文字までであり、公募の結果一位であった「高輪駅」が全体のバランスとしてもっとも妥当かと思うのですが…

 
 運休の影響もあり、本日はいつもの半分位の人数となりましたが、その分体験参加の方や本日正規受講生となられた方をジックリと見ることが出来ました。

 講習の始めに、踵を上げずに腰と肩が連動するように脚部を差し換える稽古や、床を蹴らずに落下しピタリと止まる稽古をおこないました。初めての方には、これまで動かしていた身体の使い方とは異なるものですので、最初の内は大変だと思いますが、剣にしても杖にしても「どうしてあのような動きができるのか?」ということの理由には、このような身体の使い方の基礎的な稽古法が活きているからであります。

 難しいのではなく、難しくさせられているという事。それは、今までおこなっていた動きが身に備わった当たり前の動きであり、それを基準に動きを考えなければならないからです。しかし、実はその信頼している当たり前の動きが、動きの全てを支配しているものであり、それが質の異なった動きにおいて己の足を引っ張るのです。

 武術稽古とはまさにこの「今までおこなってきた当たり前のこと」を変え、動きの仕組み(質)を作りかえることを目指します。

 そして武術稽古から学ぶことは、武道場のみならず、身体で感じ身体の声により気が付かされた回答を自らの考え方や対応法に取り入れられることです。そのためには、自得していく稽古法が確立されているかにありますが、自分は何も変わらず、ただ受け身になってその通りやっているだけでは自得することは不可能です。ただその動きが表面上出来ているに過ぎず、そこからさらに自分で広げていくことは難しいでしょう。自得とは「真なる実感」でもありますので、真なる実感を得て、初めて指導者が伝えようとしている動きの意味や、考え方に理解が芽生えるのだと思います。そうなりますと、言葉が無くても十分に考えていることが分かってきますので、己が真なる実感を求め進んでいくことに対して、同様の立場としてそのことについて指導者も向き合っていけるのだと思います。

 上記の内容は経験の浅い生徒の皆様には少し難しいものだと思いますが、頭の片隅にでも記憶していただけますと、いつしか実感を得られる日が訪れるかもしれません。

 心の状態がどうであるか、またその中身がどうであるかが、運動神経や身体能力以上にこうした質を求める稽古では重要になります。表面的な部分ばかり追い求めてしまいますと、視野が浅いままとなり、自らは見えないものが相手からはよく見えてしまうものとなってしまいます。邪に行かず、心身と向き合いながら観ていくということが、今は出来ないことでも、何かしらの成長の軌跡は踏んでいるものと思われます。

 現代における武術稽古の意味は、失伝されつつあるものを発掘しながら、その身体観と同時に併せ持つ心(心術)を自得し、そこから生きていく中で、いろんなものを削ぎ落とした中で残ったものに必要な生き方を学ぶものがあるのだと思います。これは先人が残していった財産であり、現代においてもそうしたものがあるのだと真摯に向き合って稽古をされている他流の方々や、偉大な先生方の示された大きな功績であると思います。同じ稽古をおこなう中でも、その事に気が付き、そうした時間を過ごせる方はこれからも「生きた時間」を大事にしていただきたいと思っております。


 本日は、体験参加のOさんが正規受講生となられ、武道具を購入されました。そして体験参加三回目のAさんは本日が誕生日というタイミングでお越しいただき、同じく武道具一式を申し込まれました。お二人とも女性で年齢も二十代前半ということで、切磋琢磨していただければと思います。他にも体験参加の生徒が複数いらっしゃいますので、12月頃には新たな顔ぶれが見られますことを楽しみにしております。

 明日は久ぶりに12時30分から文京スポーツセンター剣道場での開催となります。最寄り駅は丸の内線「茗荷谷駅」です。

 綺麗な会場ですので、楽しみにお待ちしております!


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2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

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2019年11月 武術稽古日程

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2019-11-17(Sun)
 

2019年12月 武術稽古日程

       
12月01日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          13時20分~14時50分
          深川スポーツセンター 柔道場
          15時10分~16時40分
          深川スポーツセンター 柔道場



12月02日 月曜日  金山剣術稽古会
          17時00分~21時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場



12月03日 火曜日  クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分
          クラーチ溝の口
         
 

12月04日 水曜日  金山剣術稽古会
          12時00分~14時00分
          戸越体育館 柔道場


            
12月05日 木曜日  金山剣術稽古会
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場

         

12月07日 土曜日  杖術 特別講習会
          15時00分~17時00分
          品川区総合体育館 剣道場
          18時00分~ 懇親会



12月08日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          12時00分~14時00分
          品川区総合体育館 剣道場



12月09日 月曜日  金山剣術稽古会
          17時00分~21時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場
         


12月10日 火曜日  クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分
          クラーチ溝の口
         
        

12月12日 木曜日  金山剣術稽古会
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場

         

12月14日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          12時30分~14時00分
          戸越体育館 剣道場



12月15日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          12時00分~14時00分
          品川区総合体育館 柔道場



12月16日 月曜日  金山剣術稽古会
          17時00分~21時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場



12月17日 火曜日  クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分
          クラーチ溝の口



12月18日 水曜日  金山剣術稽古会
          12時00分~14時00分
          戸越体育館 柔道場
                 


12月19日 木曜日  金山剣術稽古会
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場



12月21日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          15時30分~17時00分
          戸越体育館 剣道場



12月22日 日曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          12時00分~14時00分
          品川区総合体育館 剣道場



12月24日 火曜日  クラーチ剣術教室
          10時00分~11時30分
          クラーチ溝の口



12月26日 木曜日  金山剣術稽古会
          14時00分~16時00分
          新宿スポーツセンター 剣道場



12月28日 土曜日  Gold Castle 殺陣&剣術スクール
          12時30分~14時00分
          戸越体育館 剣道場

          金山剣術稽古会
          15時00分~17時00分
          戸越体育館 剣道場






 金山剣術稽古会 入会希望の方へ


【 新宿スポーツセンターでの稽古時間 】
◇(月曜日)17時00分~21時00分
毎月第四月曜日は休館日のためお休みとなります。
(第四月曜日が祝日の場合は翌火曜日がお休みです)

◇(木曜日/毎週)14時00分~16時00分 


【 戸越体育館での稽古時間 】
◇(水曜日/隔週)12時00分~14時00分 


完全予約制ですのでお早めに御連絡下さい。
前月までに御予約の入っていない日はお休みとなる場合が御座います。
お申し込みは金山剣術稽古会のサイト
https://www.kanayama-kenjutsu.com より御連絡下さい。

都合により日程が変更となる場合がありますので御了承下さい。


2019-11-15(Fri)
 

眼に何を得られるか

 今週16日土曜日は、山手線と京浜東北線が一部運休のため、戸越体育館までのアクセスに変更を要する方もいらしゃることと思われます。私の場合、いつも品川駅から京浜東北線大井町駅、東急大井町線にて戸越公園駅で下車しておりますが、この日は五反田駅で下車し、都営浅草線戸越駅から向う予定です。

 先週の戸越体育館での講習では、一人稽古のコツと、家に帰ってまずおこなうことをお伝えいたしました。
 生徒にとって上達への近道となる方法は簡単なことを実践して頂くことです。それは、稽古を終えて家に帰ったらすぐに武道具ケースから得物を取り出し、部屋の一番目に付くところへ置いておくことです。
 
 一人稽古の時間が無くても、武道具袋から得物を取り出し直ぐに触れる所へ得物を置いておくことは可能な筈です。稽古をやろうと思うと稽古モードになるための心構えが、ときに弊害となってしまうものですが、思い立った瞬間に触るだけでも、何もしないよりは大きな違いがありますので、五分でも歯磨き感覚で気楽に触ることが出来れば、無意識的にも稽古モードに入れる状態に一歩近づけるかもしれません。

 触らなくてもいいですから、「得物を目に付くところへ出しておく」という事を実践して下さい。

 
 先日、生徒の佐藤誠さんが出演&方言指導される舞台『常陸坊海尊』のチケットを3枚予約いたしました。客席1200名のホールでの舞台は近年観ておりません。12/20(金)14時の回に「鑑賞会&食事会」を計画しておりますので、この日観に行けそうな方は私にご連絡ください。時期的に忘年会にもなりますね。


 本日の稽古は、高田馬場にて渡部氏とA氏と稽古をおこなった。

 A氏も「三十連円打」の二十番目まで動けるようになってきた。渡部氏とは杖術において眼の使い方を考えながら稽古をおこなう。これまでにさまざまな技をおこなってきたが、あらためて眼の使い方というものを点検しながら動きを精査していく。「ついやってしまうこと」は、なかなか変えられないもの。そのなかなか変えられないものを変える必要があるのか、そのままでいいのか、何気ないことに隠されているものは得てして重要なものがあるので、今後はこれまでの技の中から何を見つけ出して行くことが出来るのか、出来ているものではなく、これから出来るようになって行かなければならないものとして全てに望む必要がある。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-15(Fri)
 

身体の直感の因果

 今宵の満月は見事な存在感。空気が澄んでいたのだろうか、中秋の名月から約二ヶ月経過しているが綺麗であった。

 昨日月曜日は高田馬場でT氏と稽古。私の事情で一月半ほど間が空いてしまったのでT氏には申し訳なかったが、こうして月曜日は確実にお越し頂けるので私としても互いの稽古における感が途切れないのは有り難い。金山剣術稽古会では基本的に毎週参加される方を対象に稽古をおこなっているが、お仕事の事情などで月に一回であったり、しばらくお休みされる方もいる。しかし私としては、何かのついでではなく、この場を主として武術稽古に心掛け励んで頂く方を望んでおり、共に研究し高い目標の中で稽古が出来る人との出会いを求めている。私の活動も以前に比べれば多少なりとも関心を持って下さっている方もいらっしゃると思われるので、いつしかご縁の中で自然と形になっていくものだと思っている。

 昨日の稽古では、T氏にお伝えしながら私はゆっくりと動いていた際になにやら自身の身体における変化をどこからともなく感じた瞬間があった。それはなんとも形容しがたいのであるが、柔らかいような温かいようなそれは心というよりは身体の雰囲気から感じたものであり、特に掌から感じた不思議なものであった。何もしていなくても「何かいつもと違うな…」と思える手の雰囲気であったが、妙に納得している自分もあり、一瞬であったがそのような瞬間を感じていた。

 「身体への信頼。」これはここ近年特に意識させられていたものであるが、無意識の能力に委ねる、といった確証の無いものから実感を得られることを体感し、いつしかそれが当然の思考の働きとなった。

 それが、ここ最近はより実感が強くなり始め、まるで嗅覚が鋭くなったかのように、何かしらの匂いに敏感になってきた気がする。それを気のせいと感じるか、身体の直感の因果を信じられるか、そこには余計な心が介在しないほうがいい。直感にも因果が働いていると思われるので、ただそれに従い感じ決定して行く事で、自然と成って行くものと思える。

 どうしてそのような因果が起こりうるのかは解らないが、武術稽古における身体と心と思考と、そのほかにもさまざまな要素が入り組んだ中で意識的にも無意識的にも因果に向って物事は作用しているものだと思える。そうしたことは歳を重ねるごとに信じられるものとなってきた。

 一体私が何を言っているのか不明な方が多いと思われるが、言葉にしてもしなくても、文字にしてもしなくても、伝えなくても伝わるものが在り、それも不思議なものであるが、そうしたことは随分前から感じていたことである。武術稽古とは、そうした因果を実感する場でもあり、何かを信じることへの導きがあるようにも思える。

 人は生を受け、どのように生きていくのかを考える。さまざまな所にその人の居場所があるのだと思うが、その居場所を探せないで苦労している人も多い。おそらくその人にとっての居場所とは、辛くて苦しい中で死守するものではないだろう。見栄やプライドや過剰な欲求を取り除けば、時間は掛かっても本来のその人にあった居場所が見つかる筈である。見栄やプライドや過剰な欲求のために人生を捧げて来た人は、その後が苦しいだろう。そのようなものはシースルーであり、まったく余計なものでしかないので飾ることをやめ、心身に訪れる因果は誤魔化せないので、そこと向き合う事でしか本質的な部分は救済されないのだろう。そこに気が付けるかどうかは、人間である以上非常に難しいものであるが、武術稽古というその時代においての最重要課題を念頭に身体を観ていく稽古は、いつの時代においても必須なものであり、もはやそれは武術稽古というカテゴリーには収まりきれないものがある。

 憑依的な文となってしまったが、私も一行下がどのような文面になるのか不明なままキーボードを叩いている。しかし勿論その文面の意識は私の中にあるものなので、全く勝手なことを書いているつもりは毛頭ない。
 
 
 さて、本日火曜日は午前中の「クラーチ剣術教室」で講習をおこなってきました。今日は久しぶりにIさんがお越しになられ全員参加となりました。病状が軽くなられたときにお越しになられますので私も安心いたします。講習では少し脚部を鍛える内容をおこない、その後久しぶりに「杖主転廻」を稽古いたしました。これは杖を主体に回転軸と回転速度を変えずに体が転じて廻るというもので、短い動きの形ですが皆さん熱心に、気が付けば四十分間休憩無しでした。時間には気が付いていたのですが、皆さんの表情と様子を観察しながらキリの良い所にて休憩といたしました。

 講習の最後は先日のGold Castleでもおこなった「横鹿威し」をおこないました。これは差し出された木刀に誘われやすいため、どうしても大振りになったり、力が入り過ぎてしまうものです。如何に自らを見失わないように事に当れるか。刃と刃を打ち合わせるものですが、誘われない意識を持つ事の方が稽古になります。

 皆さん最後まで集中して稽古されておりました。先ほどのIさんも、歩幅はとても小さいのですが木刀同士ががよく当っておりましたので、刃と刃を真っ直ぐに当てる事は難しいものですが、当たる毎にニコニコと笑顔が見られ楽しんで終える事が出来ました。


 講習後は、一年振りに三軒茶屋に行き、玉川屋履物店で雪駄を購入しました。ここでは毎年この時期に来年の元旦から履きおろす高下駄を作って頂いているのですが、今年は朴歯の密度が高いのか履き潰せずに一年を終えそうなので、高下駄の注文はせず、先日傷んで裂けてしまった雪駄を購入したのでした。ここは女将さんが切り盛りされており、毎年職人でもある女将さんに鼻緒を前ツボ20㎜ですげて頂いており、履き潰すまでにこの鼻緒がビクともしないのには毎年驚かされております。

 一年ぶりにお店に伺ったところ、甥っ子の男性が見習いとして鼻緒をすげるようになっており、女将さんの血筋なのか同じく人柄の良い気持ちの良いお人柄でした。玉川屋履物店はこれからも続いてくれることを願っております。

 今日はその裂けた雪駄の変わりに、以前ある方に頂いた雪駄を初めて履いて行ったのですが、実は凄く良い雪駄であることが女将さんと甥っ子の男性から知らされ、帰りの道中は歩くのが勿体無いと思えるようになってしまい、何とも現金なものだと歩きながら苦笑してしまいました。確かに足元は疎かに出来ないのですが、安い雪駄でも、高価な健康サンダルよりも歩き易く耐久性もあり、演武も出来るほど足に馴染みますので、普段履きはやはりこれまでの物が最適であると思っております。

 帰宅後、夕方からはこれもまた一年振り位にA先生に身体を観て頂きました。

 もうかれこれ十数年になりますが、私が武術を始める前からお世話になっていた治療院の院長先生が昨年移転され、診療内容がこれまでと変わり、完全個人予約で一時間集中的に身体を観てもらえるようになりました。随分あとから知ったのですが、実はA先生はある流派の武道を伝承されている総師範でもあり武術雑誌の特集やDVDなども出されております。今となっては私もそうなのですが、世間は狭いというか、不思議なご縁を私は感じております。しかし、私も存分に稽古が出来るのもA先生の手によって身体を観て貰うことが出来るからであり、これまでに何度も身体の不具合を助けていただいたことからも、また先生のご性格からも信頼しきっております。贅沢を言えば毎月でも行きたいと思うのですが、私も杖整体操を考案してからというもの、酷く調子が崩れることが無くなって来ましたので、中々行く機会を失っておりました。しかし約一年振りに身体を観て頂いて、調子が悪くなくても定期的に観て頂くことは必要かなと感じました。悪くないからこそ今のうちに手を打っておくという事も身体を有効に使う仕事を主とするものとしては大事なものであると考えます。

 一旦帰宅した後、インフルエンザの予防接種へ。

 私の場合、日々人と会い接する仕事をおこなっていますので、あまり注射等はしたくないのですが、この対策は万全でなくともしておかなければなりません。クラーチでも入館時にはマスク着用となりましたので、これから暫く用心が必要になってきます。

 
 諸々用件があった一日でしたが、普段と違うところに行ったり人と合うのは楽しいものです。病院で「金山さんはいつもオシャレさんですね。」と帰りの支払いの際に受付の女性に言われてしまいまいましたが、私としては一年を通じて2パターンしか着ていないので、オシャレも何も無く、稽古のため高下駄を履くには作務衣が私の場合いいだろうと思ったことからいつも同じものを着ているだけなので、別にオシャレをしているつもりも毛頭無く、毎日の事なので、たまにジロジロと二度見三度見、先日は四度見され、何故人が見ているのか眼光鋭くなりそうな時もありますが、よくよく考えますと自分の格好の事を完全に忘れているというか、普通としか思っていませんので、人に見られることを好んでこういう格好をしているとだけは思って欲しくないところです。

 昨年から髪の毛を伸ばし現在完全に長髪となってしまいましたが、昨年2月に撮影したWEB動画「かざあな。」を終えて、どういう訳か、「ああ、もう短髪はこれまでだな」と思うようになり、毎月切りに行っていた髪も、四ヶ月間隔になり、お陰で髪を切りに行く手間が減少したことと、経済的にも負担が少なくなったこと、そして更衣室で藍染めの稽古着を着ていても剣道の人達に間違えられなくなったことが大きな利点です。高下駄で歩いていても、髪もこんな感じであれば上も下もで中和される感じがあり、抜け毛の長さが気になる以外はこれで良かったのだと思っております。しかしながらおそらく、髪の毛を解いた姿と洋服(作務衣にTシャツは別として)を着ている姿を人前に見せることは無いでしょう。尤も洋服は殆んど捨てましたので着れるものがあるのか分かりませんが…

 その「かざあな。」予告編、杖術編、剣術編、抜刀術編、すべての音楽を制作してくださったTAMTAMのMariさんとTakaさんの音楽映像がこちらの記事のリンク先から視聴できます。
tamtam25周年special企画のnew音楽映像up 


 話は変わり、(いつものことですが…) 2020年からGold Castle 殺陣&剣術スクールの時間割に、不定期ですが土曜日に「殺陣基礎クラス」を追加したいと考えております。現在土曜日は「剣術クラス」と「杖術クラス」を隔週毎におこなっておりますが、こちらはこのまま継続しもう一コマ追加分として「殺陣基礎クラス」をおこなう予定です。

 会場予約の都合で毎週とは行きませんが、現在一月と二月は二週ずつ確保出来ております。内容は、読んで字の如く「基礎」を重点的におこなうものといたします。日曜日のクラスでも基礎をおこなった後に立廻り抜き出し稽古等をおこなっておりますが、品川区開催が増え殺陣クラスでおこなう基礎稽古の時間が少なく感じられるようになったことと、新しい生徒にとってもジックリと基礎に時間を費やせるクラスが必要であると思い、以前おこなっていた土曜殺陣クラスを不定期ですが復活させようと思います。ただ、以前は土曜日も立廻りを取り入れておりましたが、今度は基礎的な形と動き、それらを身に入るまでおこないたいと思います。ですので、生徒の皆様にとりましても、チョット休みが続いて基礎を集中しておこないたいという方や、立廻りにまだ身体が付いていけないと思われている方にとっては朗報と言えるものとなるでしょう。私としましても、生徒を伸ばすことが主宰者としての使命でありますから、そうした状況を受けて変化して行かなければなりません。

 金山剣術稽古会の「土曜日稽古会」を12/28の稽古納めを持って暫く中断し、その枠をGold Castleの生徒達に使いたいと思います。

これによりGold Castle 殺陣&剣術スクールのクラスのバリエーションも、
日曜日 【殺陣&剣術】 【殺陣&杖術】 【殺陣(深川開催)】
土曜日 【剣術】 【杖術】 【殺陣基礎クラス】

このようにバリエーションが広がりましたので、入会されてご自身の好みに合ったクラスに調整してお越しいただくことも可能です。
大まかには、「全部やりたい人」、「殺陣だけをやりたい人」、「殺陣以外を全部やりたい人」、「殺陣の基礎をやりたい人」、という風に分かれていくようになると思います。しかしながら、殺陣だけでは動きの質が変わらず上達いたしませんので、同時に剣術や杖術を受けていただきたいと思っております。そうした中で、「自分は人よりも遅いタイプかもしれない」と思われている方は、土曜日に不定期開催する予定の【殺陣基礎クラス】で存分に納得出来るまで基礎に励んでいただきたいと思います。このクラスは立廻りをいたしませんので、望まれる方は日曜日にもお越しください。


 一つの記事にいろんなことを書き過ぎてとっちらかってしまいましたが、書ける内に何とか書き収めました。今夜(未明?)はこの辺で就寝したいと思います。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年12月07日(土)『杖術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-13(Wed)
 

『杖術 特別講習会』のお知らせ

2019年12月7日(土) 品川区総合体育館 剣道場にて、杖術特別講習会を開催いたします。

今回、新たに発見した「両手寄せの操法」をお伝えいたします。その他にも「燕打ち」「大燕打ち」などこれまでにない動きをご紹介したいと思います。初めて参加される方には、杖の基礎的な扱い方と手の内の使い所をお伝えしながら、幾つかの動きをおこないます。

初めての方や他流の方も歓迎いたします。
(貸し出し用の軽い杖を数本ご用意しております)


2018年11月23日 関西特別講習会
※写真は関西特別講習会での講習風景


【開催時間】
15時00分~17時00分
18時00分~懇親会

【会場】
品川区総合体育館 剣道場


【参加費】
3.000円


【お申し込み方法】
ホームページまたは「こくちーず」より下記の内容を明記してご連絡下さい。
①「氏名」 
②「年齢」 
③「性別」 
④「杖の有無」 
⑤「懇親会の参加または不参加」

上記の内容を確認しましたら、こちらより折り返しご連絡させていただきます。


≪プロフィール≫
松聲館 剣術技法研究員
金山剣術稽古会 主宰
Gold Castle 殺陣&剣術スクール 主宰
高齢者住宅 クラーチ溝の口 剣術教室講師


≪参考動画≫
三十連円打

十一之型


2019-11-11(Mon)
 

同期の新生徒達

 本日のGold Castleは二ヶ月ぶりとなる深川スポーツセンターでの開催でした。

 前回9/1に殺陣クラスでは立廻りの映像を撮影いたしましたが、今回も同様に撮影いたしました。まだ二回目の撮影ですので、出来不出来は二の次という段階です。今回は立廻りタイプMを最後までおこなうことが出来ました。

 今日撮りましたそれぞれのカットをNさんに編集して繋げて頂く予定ですので、編集終了後ホームページの非公開用のページに掲載いたします。

 映像が出来ましたら、どの辺りに注意しなければならないのか、そうしたポイントを掴んで稽古に望まれると良いでしょう。また互いに間合いやキッカケなどの声、間とリズム、そうしたものを会話の中で話せるまでになれば大きな進歩です。

 次回の講習からは、今回の映像を踏まえて、修正する必要がある部分を重点的に選んで講習内容に組んでいこうと思います。また、今回の撮影に参加された方の動きを一人ずつチェックし、課題箇所をお伝えいたします。より具体的に次への修正稽古になるかと思います。

 非公開の映像ページに掲載後、こちらのブログやGold Castleのホームページでお知らせいたします。ユーザー名とパスワードが分からない生徒はご連絡下さい。


 本日は体験参加の方も多くお越しになられ、お一人ご見学に来られておりましたが、お休みの方がいらっしゃいましたので貸し出し武道具に空き出たことから体験して頂きました。10月は多くの方がお仕事の都合などで休講されましたが、11月になってからは体験参加の方の多くが正規受講生になられます。同時期に一緒に生徒になられた方同士というのは、互いに話しやすいものですので長く続きやすいですし上達も早いものです。一人だと不安なことでも、同年代や同姓の方ですと一緒に相談し合えるというのは滅多にないタイミングでもありますので、Gold Castleという場で良い仲間と巡り合う事を私も期待しております。今回はタイミング的にも同期の参加者が多いかと思われますので、新たなGold Castle 殺陣&剣術スクールの生徒として、これからの新鮮な空間に期待しております。

 
 次回の日曜日は、久し振りに文京スポーツセンター剣道場で開催いたします。すでに殺陣クラスの体験参加のお申し込みは定員となってしまいましたが、杖術クラスには空きがございます。その先の24日(日)の殺陣クラスは残り四名まで受付可能です。

 生徒の総数といたしましてもまだ受け入れ可能ですので、引き続き体験参加のお申し込みは承っております。

 
 後半の剣術クラスでは、全員殺陣クラスからのダブル受講でしたので、合計三時間最後まで集中して稽古に励んでいただきました。

 今日の参加者に合わせた内容に変更し「正面斬り」、「斬突き」、「払いからの斬突き」、「胴斬り」、「横鹿威し」(よこししおどし)などをおこないました。剣の操作、軌道と両腕や手之内の操作に体験参加の方々は苦労されておりましたが、少しずつ感じる部分があったかと思います。生徒のみなさんも、始めは皆例外なく苦労されておりますので、それを苦労と思うのか、興味深く知っていくことに関心を持てるのかでは、感覚の芽に関わってきますので、身体と心、そこに興味が加わり、何を発見出来るか、自らの心身を発掘作業していくように稽古に取り組まれますと、出来ることも出来ないことも納得出来る部分が見えてきますので、あとは乗り越え方を自ら探ることで、出来るための道筋が見えてくるものと思われます。

 
 講習後は、会場を出て門前仲町駅に向って歩いていましたら、体調不良のため二ヶ月ほどお休みされている生徒のIさんと遭遇いたしました。長期療養中のため、自宅から近いこの会場まで、私へのご挨拶のために陽も短くなった夜の道すがらに体調の優れない中、自転車で駆けつけて下さいました。

 とても律儀な方で、一度講習後に、奥様とお子様にご挨拶させて頂きました。そうしたIさんという方もGold Castleの生徒にはいらっしゃいます。私はフェイスブックやツイッターなどのSNSはやっておりませんので、皆様からのお申し込みは殆んどがホームページを見てからのご連絡だと思われます。そうしたSNSの力を使わないのが良いのか悪いのか分かりませんが、今来られている生徒達や、体験参加の方々の雰囲気を見ておりますと、ご縁があればこのままで十分だと感じておりますので、偏らずに、さまざまな方がお越しいただける窓口であるようにこれからも気をつけていきたいと思っております。

 本日もお越しいただいた皆様、ありがとうございました。


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金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-10(Sun)
 

それぞれにとっての稽古から先へ

 本日は品川区総合体育館剣道場にて『剣術 特別講習会』を開催いたしました。

 今回も大刀と小太刀それぞれについてお伝えいたしました。
 各得物の特性を活かした動きがありますので、剣の回転、肩・肘の構造、不必要な動きを除き、必要最小限の中で手順を守っておこなうこと等お伝えいたしました。

 小太刀に関しましては、左手の受け方を先日気付いた形でおこなうことにより、構造的に強くなることと、滑り降りた相手の太刀に指が触れる危険性も回避されます。手之内の変化に慣れておかなければ使えませんので、稽古で手に馴染むようにおこない、技に応用いたします。

 小太刀は、講習会の中でも興味を持っていただく内容のひとつです。それは、手順が目で見て分かりやすく、理に適っていることが感じられやすいからだと思われます。大刀による剣術でも理に適う事が技になっておりますが、目に入りにくい部分がありますので、手順を踏まえることに難しさがあるのかもしれません。小太刀では、入り身、受け、返し、付け、などその状況ごとに両手になったり片手になったり、両手の使い方が特徴でもあります。

 身体全体の流れが小太刀の動きと混じり合っておりますので、そうした部分も小太刀の稽古では身になっていくものだと思われます。私自身といたしましても、今ある技の精度を上げながらさらに新たな展開へと進めるように小太刀について研究していきたいと思います。


 懇親会は会場から徒歩三分程のいつものキリンシティへ。

 遠方からお越しいただいた方も懇親会までお越し下さいました。鎌倉からお越しいただいた常連のTさんと、初めて特別講習会と懇親会にお越しいただいたNさんは他県から新幹線に一時間乗って合わせて二時間掛けてお越し下さいました。

 懇親会ではもっと色々なお話を聞きたかったものと思われましたが、みなさんいつもそうですが、お話というよりは食べることに真剣ですので(笑)、真剣なお話がこの機会で果たせることは稀です。

 尤も私が平日におこなっている「金山剣術稽古会」では、マンツーマン、もしくは少人数でおこなっておりますので、その中での会話というのは身体からの声でもありますので、そこで発する内容というのは私自身に取りましても重要な言葉であります。武術稽古を重ね、身体のみならず心に自然と意識が向うことが稽古の在り方として当然の事であると思っておりますので、そうであるならば、自然と会話の内容も身体と心に通じるものになってくる筈です。しかしながら、そこまで本気で捉えて参加される方は限られてきますので、その方の状況に合わせた向き合い方で良いのだと思います。

 金山剣術稽古会に関しましては、技量を問わず、真剣に自己と向き合いながら、形だけの興味を持つ方では続かないと思いますので、どう感じ、何を得ていくのか、その事に付いて、自らと向き合い続ける目を持った方と稽古できれば、それは私に取りましても得難い方となりますので、中身のある稽古になるのです。それぞれにとっての稽古から先への進展がどのようなものになるのか…厳しさというのはそうしたものが全て見逃されないことにあります。社会に出ておりますと、自らを演じなければならない環境に身を置かれます。いつしかその演じていた自分が元に戻せなくなってしまうことがありますので、武道場で自らをリセット出来るように、多くの時間を占め演じている自分から、本来の自分、または、そうなりたいと思う自分へ、この場は身体を動かすこと以外にも重要な時間の使い方があるのです。

 
 明日は深川スポーツセンター柔道場でGold Castleの講習をおこないます。Yッシーさんは、某劇場で謎のハワイアンに扮されるそうですが、明日の殺陣クラスでは前回9/1におこなったように最後にビデオカメラで撮影いたします。おそらく若い生徒達は楽しみに来られると思いますので、良い映像が撮れるように進めて行きたいと思います。また、明日は体験参加の方や見学の方も多数いらっしゃいますので賑わう講習になるかと思います。

 最後に、懇親会での写真を掲載いたします。
 本日もお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。

2019.11.09 キリンシティ


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金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-10(Sun)
 

秋晴れの一週間

 今週もすでに金曜日。このところ秋晴れが続いており雲一つ見えない日もあった。私としては、稽古が進むことで同時に身体への負荷も大きくなっている。身体の使い方による力の伝わり方やロスを少なくすることは、逆を言えばまだその身体に慣れていない身体にとっては耐性が出来ておらず痛めてしまう可能性が高い。気をつけなければならないところである。

 筋肉や経験からなる予測の準備というのは、身体を守るために必要なものであり、動きを妨げずかつ怪我をしない身体であるためには、こうしたエネルギーの伝達を受けと取りの間で養いながら同時に耐性も無意識レベルで備えて置く必要がある。些細な交通事故のようなものなので、つい夢中になってやり過ぎてしまうと後でしばらく痛みに襲われる。それが「代償を払う」ということなのだろう。

 だが、その払った代償により得たものは身体の中に宿っている。痛みも怪我も無く武術稽古をおこなうことは有り得ない。ただ、無駄なもので痛みや怪我にならないように心掛けておくことも忘れてはならない。筋肉は動きの耐性に必要なものであるが、主とし過ぎてしまうと動きを損なわせてしまうことや、逆に柔軟性を失い抜けが利かなかったり、断裂のような大怪我に繋がることもある。

 何事も陰と陽の関係性で成り立っているので、その法則を踏まえたうえで事に向き合っていきたい。


 今週を振り返ると、月曜日の振り替え休日は抜刀術と杖術と剣術の映像を撮影していただいた。
 抜刀術に関しては、これまで何度か配信してきたが、2017年1月17日に撮影したものと、2019年4月11日に撮影したものを消して、今回の映像と差し替えることにした。2012年12月28日に撮影したものは、私が自分の意思でおこなった映像配信としては初めてのものであり、未熟さをあえて残しておきたいと思いそのままにしている。今回撮影したものも勿論未熟なものであるが、それを具体的に改善できるようになれば何れ差し変えることになるだろう。この十二本を続けておこなう抜刀術は、自らの稽古法として取り組んでいるものであり、その全ての合間も一つとして疎かに出来ない難しさがある。

 私がおこなう抜刀術の基盤は、武術稽古を始めた2009年に、当時学んでいた師範から伝えられたもので、それは時代を遡る松聲館の稽古にあったものを、数十年経って当時の兄弟子ともいえる師範から私がお伝えしていただいたということになると思う。

 そのため、甲野善紀先生考案の技がその抜刀術には多く含まれていると思われるが、私は甲野先生から抜刀術の技について直接伺ったことは一度も無く、ただ、目の前でお見せ頂く僅かな瞬間と、当時学んだ師範から技の基盤をお伝えしていただいたことで、現在の私の抜刀術の稽古は十二本の中で模索しながら大切なものとして取り組んでいる。

 今後も松聲館技法研究員という普段ほとんど語らない肩書きの意味を考えながら、こうした流儀の中で生まれたものを大事に、未熟ながらも稽古に精進し、身体の使い方から得られる心の在り方を現代において共感していただける方とともに稽古を続けたい。

 
 火曜日は、高齢者のみなさまとおこなう「クラーチ剣術教室」に行ってきました。
 今回は杖の「逆足之型」を攻め手側のみお伝えいたしました。三十連円打を稽古していることで、こうした初めてお伝えする型稽古の動きもすんなりとおこなうことが出来ております。こうしたことは講師として密かな驚きですが、実は難しいことを何も言わずに楽しんでお伝えしますと、意外にあっさり出来てしまうという事がありますので、まだまだ形は直さなければなりませんが、こうした他の講習会でもおこなっているような型稽古をお伝え出来る様になったことも、この教室の生徒の皆さんの成長を感じるものです。

 講習後は月初め恒例の食事会。
 クラーチでは、本日金曜日から文化祭だと思われますが、生徒の方でもダンスの発表会であったり、絵や音楽などさまざまに発表される方もいらっしゃいます。数年前から剣術教室の発表会を期待される声が私にも届いておりましたが、どうやら私の重い腰も上がる気配を見せております。

 以前は、生徒の間で盛り上がりに差をつけてはいけないという思いがあり、力の弱い方や覚えるのに時間が掛かる方の心情を思いますと、どうしても参加することに躊躇いがありました。しかし、現在はコースを三つに分けたこともあり、皆さん無理なく自分に出来るところまでを自分で納得して切上げられますので、そうしたことから私の中にあった不安感が解消されました。もう一つは、発表会用の稽古を特別におこなわなければならないと思っていたものが、これまでの講習内容から抜粋すればさほど労することなくステージにお連れすることが出来るとの予測が立ったことも大いに関係しております。

 これからは、「見られる」ということにも意識をされ講習に励まれますと、また一段も二段も上達されるものと思われます。 こういう予測が立てられるようになったということが、この教室の進展であり、次なるクラーチ剣術教室を皆で作り上げていくことになるのかもしれません。もしそうと決まれば、私のアイデアや、外部からの協力者を募って良いものにしたいと思います。


 水曜日は戸越体育館柔道場にて渡部氏と稽古。私も渡部氏も身体を痛めているが、それはここでの体術稽古も少なからず影響している。この日は、心身を集中させる稽古をおこなったのち、中心を取る側と中心を外す側とに別れ、畳二畳の中で押し出す側と逃れる側に分かれて背骨を左右に揺らす働きを研究。

 一つ解ったのは、中心を逃がす側に対して、背骨を細かく左右に揺らしながら追尾すると外されにくくなる有効であるということ。今後は、受け側も背骨を揺らしたり、さらには蠢動との関連性も研究したい。この日は背骨の操作とその働きの違いを見極めることに時間を費やした。最後は一時間程身体を弛める「杖乗解し」や新たに発見した肩を解す動きなどをおこなった。ここでの稽古は、剛も柔も私にとって身体発見の貴重な場であり大事なものである。


 昨日木曜日は高田馬場にて渡部氏とA氏との稽古。
 稽古前に少しばかり小太刀を触っていたところ、思わぬ発見があった。このように稽古前、もしくは稽古が始まって間もない頃に重要なことに気が付く事がある。おそらく、無意識の間に次の稽古までに気になっている部分を脳がストックし整理しているのだと思われるが、意識的に強く今日はあれをやろうこれをやろうと思い込んでしまうと、そうした次の稽古までの長い時間に整えてくれている脳の作用を消してしまう恐れがある。尤も、不確かなものに信用を持つのは難しいものであるが、これまでの稽古で確かなもので得たものよりも、不確かなもので得たものの方が遥かに多い。その不確かなものというのは、予知していなかったことであったり、今まで考えてもいなかったことなどがその瞬間に訪れ、それを頭から決め付けて除外せずに、「じゃあ、試してみるか」ということで、大きな変革に繋がって行くケースは非常に多い。

 そもそも、何かを習得するということは、これまでに無かったものを得ていくのであり、有るものの中で得ていくのではない。無いものから得ていくためには、そうした不確かな材料こそが大事であり、意識が強すぎてしまうとそうしたチャンスを逃してしまうことになり、得たものの中でやりくりして行かざるを得ない。だから、得たものは得たものとして、それが全てではなく、さらに得ていくための心身の状態が生きていく中での全てにおいて、大人がさらに人として成長して行くためには必要なのではないだろうか。

 子供は大人になり、大人は人になる。子供から大人には自動的になっていくが、大人から人には自動的にはなれない。場合によっては子供から人になっていく場合もありうる。今の時代、大人が人になっていない。勿論この言葉の解釈は私の個人的な感覚によるものであり、人というのは誰もが人なのであるが、ここで言う「人」とは、人間として望まれる姿であり、人間らしく在るべき姿ということである。今の時代、大人が目指すべきものは、そうした「人」として成長するものよりも、利益のためにどう生き凌いでいくかということではなかろうか。その答えが今の世の中とするならば、見えない戦いの中で、騙されずに依存せず、人として心豊かに見極める力を養いながら生きて行けるかが大きなテーマとなるだろう。

 信じていることがあるとするならば、表立っていないものにこそ救いがある筈であり、そうした多くの人が現代を影で支えているのだろう。悲観ばかりしてられないが、素晴らしいものは得てして表に出ないものである。今の時代は、表立つものばかりが取り立たされているが、決して全てはそうではないことを信じ、希望を失わずに今を生きていきたい。


 さあ、明日は15時00分~17時00分 品川区総合体育館剣道場にて『剣術 特別講習会』をおこないます。

 大刀一時間、小太刀一時間おこなう予定です。小太刀では昨日気が付いた支え手の使い方をお伝えしたいと思います。まだお申し込みには余裕が御座いますので、ご都合のよろしい方はご連絡お待ちしております。


 金山孝之 指導・監修 DVD
『古武術は速い~“型の手続き”を追求した剣・杖の実践的な体使い~』


2019年11月09日(土) 『剣術 特別講習会』(お申し込み受付中)

金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-08(Fri)
 

演武映像の撮影&配信

 本日11/4は、以前から撮り直したいと思っていた「抜刀術」と、杖術「十一之型」、剣術「連続切り返し」を撮影いたしました。

 抜刀術に関しましては刀礼も含めた全十二本、二之太刀、納刀など変更が重なってきましたので、これまでの映像と差し替えて新たに配信いたしました。演武につきましては、本来は全て正面にておこなうものですが、映像として動きが見え易い角度に構えてそれぞれの型をおこなっております。

 杖術十一之型では、十一ある動きの各名称をお伝えしながらおこなったものと、正面からおこなったものと後ろからおこなったものを続けて撮影いたしました。この十一之型にあるそれぞれの技の名称は、甲野善紀先生の杖術を参考におこなっております。私が武術稽古を始めた十年前に当時の師範からお伝え頂いたものを、私の中で動きを整理しながら現在の形となっております。前回配信したものとの変更点は、横払いから巴に入る際の足が踏み出していたものを差し替えるようにいたしました。これにより、軸足にかかる重心の時間が居着きとなっていたのですが、差し替える事により滞りが解消されました。

 剣術「連続切り返し」では、前回は一から八回までのものと、十回だけのものと映像を二つ配信しておりましたが、再度撮り直すにあたり、一から十回まで映像を纏めました。まだ完成度は低いものですが、身体の進展に合わせていつかまた撮り直したいと思っております。

 今後も配信数を増やしたくありませんので、映像の差し替え等おこなっていくことになるかと思いますが、技を稽古して出来なかったことが出来るようになるのではなく、身体の整え方や手順に気が付くことがあり、下手なりに今までと比べて少しは出来るようになるのだと思います。それは猛稽古ではなく、稽古への興味が意識的にも無意識的にも身体について何かを吸収しようとしていることにあるのだと思います。そしてその興味は与えられるものではなく、自ら気がつき得ていくものです。これからもその興味が尽きることの無いように、身体に目を向け都合の良い事も悪いことも納得していけるように向き合って行きたいと思います。


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甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-05(Tue)
 

得物との相性

 本日日曜日は品川区総合体育館剣道場でGold Castleの講習をおこないました。

 殺陣クラスでは、タイプMを中心に時間を割いておこないました。徐々にですが動きを覚えてきておりますので、全体で直ぐに合わせられるようになれば、もっと動きが良くなるでしょう。

 基礎稽古だけなら講師としては楽なのですが、立廻りと基礎稽古は別物ですので、殺陣に対する憧れで訪れる方が殆んどだと思いますので、立廻りが出来るように進めて行かなくてはなりません。そういう意味では殺陣クラスというのは、チームプレーでもありますので、剣術クラスや杖術クラスのように、その週の技を稽古するというものではなく、時間を掛けて作り上げて行くという部分が大きく異なるものです。

 杖術クラスでは、十一之型に時間を割いてお伝えいたしました。一つの動き、繋ぐ動き、それらが常に混じり合いながら動いて行きます。上手く行かない部分というのは意識が疎かになっているものでもありますので、疎かにしていいものとそうでないものを把握していけるように自身と向き合いながら一点の洩れも無いように観察し続けることです。

 今日は体験参加の女性が三名お越しいただきましたが、お二人は殺陣クラスのみ受講され、もうお一人は続けて杖術クラスを受講されました。そのときに、杖の動きに対する反応に感じるものがありましたので、いきなりでしたが十一之型の前半部ををおこなっていただきました。

 本来は基礎的な扱い方などを踏んで行かなければ、何も出来ないままに気分が落ちてしまいがちですが、目が輝くほどの関心は、その関心事をほおってしまってはならないと、十一之型をお伝えいたしました。

 そうしますと、思っていたとおり手順をお伝えしなければなかなか覚えられないものが、難しいものであるという思考よりも、この動きがやりたいという思いの方が勝っており、難無く動きが身体に吸収されておりました。

 「杖が身体に合っていますね!」とお伝えしましたが、本当に先の殺陣クラスでお帰りになられていたら、杖で今日のように動ける喜びを得られぬまま体験受講を終えられていたでしょう。

 こうした得物による身体との相性は人によってさまざまにありますので、得意なものから感覚を身に付けていくことが出来れば、苦手なものも気が付いたら克服出来ていたということになるでしょう。

 Gold Castle 殺陣&剣術スクールでは、三回まで無料で体験受講出来ますので、殺陣クラス、剣術クラス、杖術クラス、それぞれを受講してみて、自分に合ったクラスを決めることも出来ますし、全部を調整して受講することも出来ます。

 お仕事の都合で身に付けておく必要のある方は殺陣クラス。時代劇のような立廻りに興味があるけど、主役以外の斬られるお芝居や、キッカケの声、斬られる際の声のリアクションがどうも苦手という方は剣術クラス。デスクワークで運動不足、背中が凝り固まって何か新しいことを始めてみたいという方には杖術クラス。というふうにクラスを固定せず、自分に合ったクラスを自分で選択できるのもこの教室の特徴です。

 来週日曜日は、深川スポーツセンターでおこないます。この日は立廻りの映像を撮りますので、生徒の皆様には前回以上の映像となるように準備をしてきて下さい。

 声、間合い、倒れる位置、カメラとの位置関係、偶然で良いものは撮れませんので、一つ一つを考えて稽古した後撮影に入ります。この日の殺陣クラスは体験参加のお申し込みも定員となりましたので、私も頭の切り替えをフル回転させられるよう準備して参りたいと思います。


 金山孝之 指導・監修 DVD
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甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-04(Mon)
 

身体と心が失われている世の中

 昨夜金曜日は、夜から松聲館へ伺い甲野善紀先生と稽古をいたしました。先生から「最近はどうですか?」と訊かれることに毎回ドキリとしておりますが、それはすなわち稽古が進んでいるかということでもあり、その報告を拙い言葉でお伝えさせていただいております。

 先日の関西特別講習会から帰った翌日の稽古で、「呼雀」に対する「雀返し」の微妙な運ばれ方になんとか工夫するものは無いかと、「蠢動」にて試して見た所、全く駄目であり、続いて浮きと蠢動を合わせたものをおこなったがこれは予想通り駄目。

 では、浮きの直後に蠢動をかけてみてはと思い立ち、これがピタリとはまり、蠢動の特性についてあらためて発見があった。

 もう少し日を溯ると、関西に行く前に身体の安心感を求めた状態は身体の働きにとって弊害があるということに気が付き、無意識で安心していた実感を、そうさせないように、「状態に安心感を与えなくても、もういいですよ。」と解放してあげるように、身体各部を点検することで、以前に比べ蠢動の利きが向上したのであった。

 そうしたことから、蠢動の使い所というのが、身体の抜けた状態において極めて有効であるなら、崩されたり動かされたときにも有効であることが、今回の「雀返し」で検証出来たのである。

 抜け目無く整えた状態で利きが落ちるのであれば、瞬間的に「まずい」と感じたときに使える蠢動は発見したときと同等の興奮に近いものがあり、今後さまざまに状態を保ってくれるものとなるのではないかと期待している。もちろん、この蠢動をいつまでも頼りにしていてはならないので、これを越える状態の整え方を見つけたいと思うが、今はまだこの蠢動を使いこなせるようにしたい。

 
 そうした、これまで頼りにしてきたもの、有効であったものというのは、ある時に弊害となる場合があり、大事にし過ぎてしまったことで先の進展に辿り着けない場合があります。信じていたものをやめるということは、意外にも執着があるものですから、不安を避けたがるのが人の性でもありますので、失敗しながら不安の中で、微かな瞬間を逃さず観察し続ける集中が大切になります。

 意識と無意識を掴んでいくように、身体からの声に意識が譲ってあげられるか。日本語として意味が解り難いものと思いますが、身体的実感からは、詳細に間違いの無いように多くの言葉を使ってお伝えするより、感覚的な表現の方が身体を動かす際にはピタリと嵌ることがあります。ですから、文章というのはある意味実践者の感じた思考、行動、問題、解決法、そうしたさまざまな脳内伝達回路の整理が、身体を通じて嵌る言葉や文章になって行くのだと思います。それは意識と無意識のバランスにも繋がっており、理路整然すぎる説明は意識の割合が多く、無意識に感じる何かを引き出すのは、ある種抽象化されたものや例えの方が伝わりやすいことがあります。

 そこに、身体を使う実践者の言語という名の呪文のような音による気付きが、さまざまなものを状況に合わせて整えていくようになって行くのではないでしょうか。身体と心は益々興味深く、そして身に備えなくてはならないものだと感じます。

 昨今の事件ニュースは、一昔前までは信じられないようなものばかりです。事件の当事者も、その少し前までは多くの人達と同じだったはず。明日も明後日も、凶悪な人を除けば、そうではなかった人が、そのようになってしまうでしょう。こうなった時代はなぜなのか?他人事の批判で溢れる負の連鎖も、根本的な日常の情報過多な商売の犠牲に多くの人々がなってしまっているということ、昔の大人たる姿はなぜ崩壊してしまったのか?その原因は今の世の中をどう考え、何を希望に人が生きて行かなくてはならないのか、そこが完全にモラルの崩壊とともに、希望の見えない今を目先のストレス発散のために人は生かされているように感じるのです。ストレスが溜まる仕組みが構築され、そのストレスを解消させる機能を生み出す。そうしたマッチポンプな世の中の仕組みは不健康であり、まともな人も変わってしまうのではないでしょうか。

 身体と心を見つめること。武術稽古にはこうした異変にも気がつける学びが備わっているものと思われます。

 話がかなり逸れてしまいましたが、日常は生き方でもありますので、どういう日常を過ごしていけるかを、確証の無い将来でなく、今の今をどう過ごすかに目が向けられれば、ストレスを利用したマッチポンプ的な世の流れから離脱し、もっと息が楽になる生き方が出来るような気がいたします。


 甲野先生との稽古を終え終電で帰宅。稽古の余韻が強かったのか、その後二回見た夢でも稽古の続きがありました。夢というのも中には不思議なものがあります。不思議なものは不思議なままにしておいたほうがいい。そんな夢でした。

 
 そして本日土曜日は、戸越体育館にてGold Castleの講習をおこないました。

 先週は土曜日にしては珍しく体験参加の方がお一人お越しいただきましたが、今回はお二人お越し下さいました。

 今日は杖術ということで、始めに一人稽古のポイントと、家に帰ったら稽古をやるやらないに関わらず、まずは袋から得物を出して部屋の一番目に付くところに置くことをお伝えいたしました。

 一人自宅で稽古をおこなうには、狭い空間でどうしていいか分からず、言い訳を作って自分を許してしまいがちです。一人稽古をやりなさいという強制は一切しておりませんが、やった方が良いという事は確実ですので、やりたいけど中々暇が無いという方は、得物を出して目に付くところに置くことを習慣化してみてください。まずは五分でも触ってみる、そうすれば身体の方から興味を持って考え始めますので、気が付けば三十分、一時間と時間が経過してしまうものです。本当に五分だけでも良いのです。

 意識は稽古をしたくなくても、無意識では興味を持って待ち望んでいるかもしれません。ちょっと触れる機会が大事ですので、生徒の皆さんには実践していただきたいと思います。


 さて、明日は品川区総合体育館剣道場で12時から講習です。11月となり復帰される生徒達もいて、久しぶりにお会いできることを楽しみにお待ちしております。体験参加の方々もいらっしゃいますので賑わう講習となるでしょう。


 金山孝之 指導・監修 DVD
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金山剣術稽古会

2019年11月 武術稽古日程

甲野善紀先生からの紹介文


2019-11-03(Sun)
 
プロフィール

金山孝之


     金山 孝之
  Takayuki Kanayama


1975年生まれ
福岡県北九州市出身
東京都世田谷区在住

松聲館技法研究員

金山剣術稽古会主宰

Gold Castle
殺陣&剣術スクール主宰

高齢者のための剣術教室
クラーチ剣術教室講師


1999年
映画監督中田秀夫氏との出会いにより映画に出演。そのほかマンダムのモデルや舞台のプロデュース公演などをおこなう

2006年
小林照子先生とのご縁から
「からだ化粧」のモデルを務める

2009年
武術の道を志しそれまでの活動を一新し武術稽古と研究に励む

2011年
武術研究家甲野善紀先生に師事し「抜刀術」「剣術」「杖術」「体術」などの稽古と研究に取り組んでいる。また、先生の書籍、番組撮影、記録映像、その他演武等における打太刀や受けを務めている

2013年
刀と身体操作の技術向上を目指し裾野を広げるべく「Gold Castle 殺陣&剣術スクール」を発足

2014年
甲野善紀先生より
「松聲館技法研究員」を拝命
自身の経験を活かした指導法を各道場等でおこなっている
 
シニア住宅にて
「高齢者のための剣術教室」をおこなっている

日信工業株式会社の製品
「SAMURAI BRAKE」のプロモーション活動に携わる

2015年
「金山剣術稽古会」を発足
現代における武術稽古の必要性を身体と心で学べる場として活動している

2018年
「関西特別講習会」として定期的に関西地域での講習会を開催

2019年
BABジャパンよりDVD『古武術は速い』刊行

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